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ニッチ


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2005/10/11
■テロメアの長さとテロメラーゼ活性が表皮幹細胞の移動に関わっているアンチエイジング・老化抑制
表皮組織を一定のサイクルで新陳代謝させ、常に一定に保つ仕組みには幹細胞が関与している事が知られている。幹細胞はニッチという特殊な部分に存在しており、ここにいる限りは表皮に分化せずに自己複製を繰り返し幹細胞として増殖している。この幹細胞がいったんニッチを出ると分化して表皮細胞に分化し表皮の恒常性の維持に働くが、どのようにニッチからの移動が制御されているかは不明な点が多い。

今回、研究者らはマウスを用いた実験で、テロメラーゼの活性と「テロメアの長さ」自体がこの移動を制御している可能性を発見した。

研究者らが、まず細胞内のテロメアの長さを短くしたところ、幹細胞のニッチ外への移動が阻害され、毛髪の成長や増殖が抑制された。これに対し、テロメアの長さを変化させずにテロメラーゼ(Tert)を大量に発現させると幹細胞の移動や毛髪の成長、増殖が促進されるという逆の効果が得られた。これらの事はテロメラーゼの活性だけでなく、テロメアの長さそのものも幹細胞のニッチから外への移動に関わっていることを意味しており、これらの研究はテロメアやテロメラーゼがガンや老化にどのように関わっているのかを知るための重要な手がかりとなるだろう。

原文:
Effects of Telomerase and Telomere Length on Epidermal Stem Cell Behavior
Science, Vol 309, Issue 5738, 1253-1256, 19 August 2005


2002/06/07
■精子の幹細胞を維持する仕組みが分かった成体幹細胞
ヒトと同じくショウジョウバエの精子も生きている間に次々に生み出される。この精子は精子幹細胞(GSCs)が分裂をして自らの数を維持しつつ、分化して精子を作り出すことにより維持されているが、GSCsがどのようにその数をコントロールされているのか明確では無い。

今回、研究者らはショウジョウバエの精子幹細胞がニッチ(niches)の中でキャップセル(Cap cell)とDE-カドヘリン、アルマジロ、βカテニンを介して結合している時にのみ精子幹細胞として維持され、この結合が無くなると精子に分化してしまう事を発見した。このような幹細胞維持機構は他の臓器でもある可能性がある。

原文:
Germline stem cells anchored by adherens junctions in the Drosophila ovary niches.
Science vol.296 p.1855-1857




ニデック


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2004/01/15
J-TECが培養角膜に本格参入人工視覚
再生医療ベンチャー J-TEC(ジャパンティッシュエンジニアリング)は角膜を損傷した患者を対象に、患者本人から採取した細胞を培養して角膜を作り、これを移植する「培養角膜」事業へ参入することを決めた。

予定では親会社のニデックや、大阪大学などと共に共同開発を進める予定だ
臨床試験は大阪大学の田野保雄教授らと共同で行う

J-TECはすでに培養皮膚、培養軟骨の技術を確立しており、培養角膜を加えて事業を進める予定だそうだ




ニューロン


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2004/01/24
脊髄損傷の治療に使えるかもしれないナノ繊維ゲル(natureニュース)(/.jp)【ナノテクノロジー
研究者らの開発した直径5ナノメートル、長さ数100ナノメートルの多孔性のナノ繊維は通常液体だが、神経損傷部位などに液体状態で流し込んだのちにゲル状に固める事が出来る。
生体外でこのゲルに神経の幹細胞を含めて培養したところ神経伝達を行うニューロンのみが増殖して、神経形成を妨げるアストロサイトの増殖は起こらなかった。

このゲルを脊髄損傷部位などに流し込み脊髄損傷を治療する事が出来るかもしれない。

この研究者らは2001年にこのゲルを用いて骨の再生に成功しているらしい

論文掲載日はまだ不確定




ニコン


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2005/02/24
微粒子で歯を復元する技術を東北大が開発(nikkei)人工歯
東北大学の厨川常元 と佐々木啓一 らの研究グループは歯と同じ成分のハイドロキシアパタイトを歯にふきつける事で歯を再生する技術を開発した。
これまで虫歯になった場合は金属やセラミックの詰め物で修復していたが、これらは時間経過により脱落しがちだった。
今回の技術は虫歯部分の修復だけでなく、予防にも使えるそうだ
ハイドロキシアパタイトの噴射装置はニコンと共同で開発したそうだ




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