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----------このキーワードを使っている記事----------
2017.05.18:1日おきに朝・晩抜く「カロリーサイクリング」ダイエットの効果は通常のダイエットと同程度
2011.09.27:1日おきにカロリー制限を行うダイエット方法「カロリーサイクリング」でどれぐらい痩せるか
2009.12.29:ゼニカルの効果を試した臨床試験(その2)
2008.03.04:お茶を飲みカテキンを摂取することで、血液中の酸化されたLDLが減少する

2017.05.18

1日おきに朝・晩抜く「カロリーサイクリング」ダイエットの効果は通常のダイエットと同程度
1日おきに朝・晩抜く「カロリーサイクリング」ダイエットの効果は通常のダイエットと同程度

↑BTW

先日、実際にやってみたレポート↓を紹介したやつです。

半年経過した後の体重減少は、カロリーサイクリング法、通常のダイエット法とも6.8%減少(体重60kgの人が、4.1kg体重減少させることに相当)とほぼ変わらず。6ヶ月〜12ヶ月でもほぼ同程度だったそうです。また、血中HDL、LDLなどの心血管疾患に係わるパラメーターにも差は見られなかったそうです。
ただし、通常のダイエットで29%しか脱落しなかったのに対し、カロリーサイクリングダイエットでは38%が脱落しており、続けにくい傾向が見られているとのこと。

Category:ダイエット・メタボリックシンドローム

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2011.09.27

1日おきにカロリー制限を行うダイエット方法「カロリーサイクリング」でどれぐらい痩せるか
1日おきにカロリー制限を行うダイエット方法「[[カロリーサイクリング]]」でどれぐらい痩せるか

↑BTW

 どんなに適切にダイエットしても必ず効果が停滞する時がやってきます。ダイエットをしたことがある人ならば最初の2〜3kgは順調に痩せることが出来てもその後の2〜3kgはなかなか減らなかったりした経験があるのではないでしょうか。これはあなたの身体が摂取カロリーの減少に反応して代謝を落としているためです。これは、かつて人類が不安定な生活を送っていた時に食料の無い時期を耐え生き延びるために備わった危機回避機能なのでしょう。とはいえ、今の世の中、特にダイエットを行いたい人にはいい迷惑な機能です。持続的に体重を減らすためには身体に摂取カロリーが減ったことを悟られない工夫が必要なのです。

 具体的には毎日カロリー制限を行うのでは無く、1日おきにカロリー制限を行います(カロリーサイクリング)。この方法では1日おきに十分なカロリーを摂取することが出来ますので脳が混乱し代謝が低下することなくダイエットを続けることが出来ます。また、この方法では1日おきにしっかり食べれるため、空腹を我慢しやすい効果があることも分かっています。

 この方法を医学の実験という形で行い、効果を検討した報告が発表されています。発表したのはアメリカ・シカゴの研究者ら。タイトルは

 研究者らは16名(女性12名、男性4名)の肥満体型の人に参加してもらい実験を行いました。参加者の平均体重は90kg程度。参加者は普通通りに食べる日と、摂取カロリーを安静時必要カロリー(※計算方法は後述)の4分の1に抑えるカロリー制限日を交互に過ごしてもらい8週間生活してもらいました。カロリー制限の日の食事は1回だけ昼の12時〜14時に食べてもらっています。カロリー制限を行わない日の食事は「いつも通りの量」ですが、食事に含まれる脂肪が摂取エネルギーの30%以下になるようにしてもらいました。

 結果、1日おきのダイエットを行った時期を通じて平均して1週間あたり0.67〜0.68kg程度体重が減少しました。そして全参加者の8週間の試験終了後の体重は平均5.6kg体重が減少していました。体脂肪は平均45%→42%に減少していました。

 このダイエット方法は身体に悪いのでは?と思う人もいるかもしれませんが、実は医学の世界では1日おきの絶食(英語でAlternate-day fasting:ADF)は様々な治療に用いられている方法であり、今回の研究はその方法をダイエットに応用したものなのです。実際に今回の実験の参加者の総コレステロール、LDLコレステロール、トリグリセリドなどの数値は減少し、血圧も低下しました。また、良い影響を持つHDLコレステロールの数値は変化しなかったことから考えて、健康にダイエット出来たと言えます。

 ただし、カロリーサイクリングによるダイエットは全ての人にお勧め出来るわけではありません。糖尿病や低血糖の人、妊娠中の人はやるべきでは無いと研究者らは言っています。まずは伝統的な方法を試して体重が減らない停滞期に悩んだらカロリーサイクリングを試してみてはどうでしょうか。

※※参考:安静時必要カロリーの計算方法
男性体重(kg)×10+6.25×身長(cm)-5×年齢+5 (キロカロリー)
女性体重(kg)×10+6.25×身長(cm)-5×年齢-161(キロカロリー)
A new predictive equation for resting energy expenditure in healthy individuals(Am J Clin Nutr February 1990 vol. 51 no. 2 241-247 PMID:2305711)より

Category:ダイエット・メタボリックシンドローム

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2009.12.29

ゼニカルの効果を試した臨床試験(その2)

ゼニカルの効果を試した臨床試験(その2)

↑BTW

次に紹介する臨床試験は

という報告で、こちらもとても権威ある医学雑誌であるランセットに1998年に発表された論文です。この論文では薬を飲むのを止めたあとのリバウンドの影響も調べています。
 臨床試験ではヨーロッパの15の治療センターに集まってもらったBMI値が28−47(kg/m2)の肥満患者743人(平均年齢45歳(18歳〜77歳))を使って試験を行っています。患者さんは全員、最初に4週間の導入評価にかけました。導入評価では1日あたり600kcalのダイエットを行なってもらい、このカロリー制限を正確に実施出来た688人の患者を本試験に進めました。


★1年目の試験内容
患者さんを2つのグループ二分け、1つのグループはゼニカル(120mg錠剤1つ)を1日3回、もう一つのグループは偽の薬を飲ませ、どちらのグループも引き続き1日あたり600kcalの食事制限を行ってもらいました。

最初の1年が過ぎた時点でゼニカルを飲んでいたグループでは平均で体重が10.2%(10.3kg)減少していたのに対し、偽物の薬を飲んでいたグループでは6.1%(6.1kg)しか減少していませんでした。

★2年目の試験内容
 次に、ゼニカルを飲んでいたグループの人を半分に分け、ゼニカルを飲んでいた人の半分は引き続きオルリスタットを飲ませ、もう半分は偽の薬に切り替えました。2年目は1日あたり600kcalの食事制限では無く体重が増えないような食生活をしてもらった。その結果、2年目も引き続きゼニカルを飲み続けた人は食事制限を緩和したにもかかわらず偽の薬に切り替えた人よりも1年間で2.4kgリバウンドが少なく済みました。


この2年間の試験の結果をグラフで示したのが上の図です。また、血中のコレステロールやLDL,LDL/HDL比、血糖値などは肥満に関わる値は偽の薬を飲んでいた人よりもゼニカルを飲んでいた人で良好な値を示しました。

Category:効果の実証されたダイエット薬「ゼニカル」とコンビニで買える黒烏龍茶

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2008.03.04

お茶を飲みカテキンを摂取することで、血液中の酸化されたLDLが減少する
お茶を飲み[[カテキン]]を摂取することで、血液中の酸化されたLDLが減少する

↑BTW

Tea catechin consumption reduces circulating oxidized low-density lipoprotein.
Int Heart J. 2007 Nov;48(6):725-32PMID: 18160764

緑茶を飲むことで、血管や心臓の障害が減少することが報告されている。この主要な理由はカテキンの抗酸化効果だと言わている。一方、血管の障害は酸化されたLDLが主要な要因である。

研究者等は10名の男性と30名の女性の健康なボランティアを使って調べた。ボランティアのうち29名には500mgのカテキン(6〜7杯の緑茶分)を飲ませた。4週間後血液を調べると、カテキン投与グループで血漿中の酸化LDLの量が減少していた。全体のLDL,トリグリセリド、HDLの量は変わらなかった。

Category:サプリメント

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