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β細胞


すい臓に存在する細胞
α細胞:グルカゴンを作る
β細胞:インスリンを作る
----------このキーワードを使っている記事----------
2019.02.19:ロタウイルスワクチンが子供の一型糖尿病発症を防ぐとの研究結果。2007年にワクチン導入したオーストラリアで発症率14%減少
2013.12.11:医学界No1の学術誌Nature Medicineが選ぶ2013年の医学の重要な進歩8つ
2007.08.10:遺伝子操作した植物で糖尿病治療
2005.10.03:キトサンスポンジを使って膵臓を再生する

2019.02.19

ロタウイルスワクチンが子供の一型糖尿病発症を防ぐとの研究結果。2007年にワクチン導入したオーストラリアで発症率14%減少
ロタウイルスワクチンが子供の一型糖尿病発症を防ぐとの研究結果。2007年にワクチン導入したオーストラリアで発症率14%減少

↑BTW


GSK社Webページより
オーストラリアでの研究です。2000年〜2015年に生まれた16159人を調べたところ、ワクチン導入(2007年)後に生まれた0〜4歳において一型糖尿病の発症率が14%低下していたそうです。ロタウイルスの発症と一型糖尿病の関係は以前から報告されています。報告されているメカニズムとしては、ロタウイルスの表面構造(ペプチド)がすい臓β細胞のペプチドと似ているため、自然ロタウイルス感染時に生じる過度の免疫反応により、ロタウイルスと一緒にすい臓β細胞が破壊され一型糖尿病を発症しうるというものです。

今回の統計調査はこのメカニズム的な仮説と矛盾しない結果といえます。

しかし、うちの子も「ひどい下痢防止」な意味で打ったけど、ロタウイルスワクチン高いんだよねー。1回14000円の2回投与。一型糖尿病自体が発症率はそんなに高くないので医療経済的には割の合わない投資かもしれませんが、もう少し負担を減らして欲しいところです。

Category:感染症

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2013.12.11

医学界No1の学術誌Nature Medicineが選ぶ2013年の医学の重要な進歩8つ
医学界No1の学術誌Nature Medicineが選ぶ2013年の医学の重要な進歩8つ

↑BTW

 医学界No.1の権威ある学術雑誌Nature Medicineが今年の重要な医学の進歩を8つの分野について紹介しています。

 8つの分野は「再生医療」「免疫学」「マラリアワクチン」「若返りホルモン」「新たな鎮痛メカニズム」「ゲノム書き換え技術」「癌細胞の悪性化メカニズム」「糖尿病治療ホルモン」です。

Nature Medicneは毎年この手の発表をしており、2012年、2011年の内容は下記で紹介しています。


(省略されています。全文を読む

Category:1年間のまとめ記事

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2007.08.10

遺伝子操作した植物で糖尿病治療
遺伝子操作した植物で糖尿病治療

↑BTW

中央フロリダ大学の研究者の報告によると、糖尿病治療薬であるインスリンの前駆タンパク「プロインスリン」と細胞内に入り込む能力を持つコレラ毒素のBサブユニットを連結したタンパク質を作るように遺伝子操作したタバコをつくり、この葉を糖尿病のマウスに与えたところ、血糖値の低下やすい臓β細胞の損失の抑制など糖尿病の進行を抑制する効果が見られたそうです。

糖尿病発症のメカニズムとしてインスリンに対する自己免疫反応が起こり、自己の免疫担当細胞がインスリンを産生するすい臓β細胞を破壊してしまうということが知られていますが、このインスリンに対する抗原性を経口投与により緩和することにより糖尿病症状の低減が見られるようです。

Category:人工すい臓・糖尿病

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2005.10.03

キトサンスポンジを使って膵臓を再生する
キトサンスポンジを使って膵臓を再生する

↑BTW

体内でインスリンを作り出しているすい臓β細胞が死滅してしまうと、血液中のグルコース濃度をコントロールすることが出来なくなり、糖尿病となる。深刻な糖尿病では注射などでインスリンを注射し、血液中のグルコース濃度をコントロールしてやることが必要だが、すい臓の細胞を移植し、体内でインスリンを作らせようとした再生医療の試みもある。

この中でも近年、すい臓の組織(すい島)を皮下(皮膚の下)に移植する方法が注目を集めている。しかしすい臓の組織を長期間維持するためにはどうすれば良いのかといった問題が未解決であった。今回、研究者らはキトサンスポンジを用いてこれに挑戦している。キトサンはカニやエビなどの成分であるキチンが分解したもので、体内で徐々に分解される性質(生分解性)を用いて他の研究では生体外で血管構造を作らせたり、疑似的な皮膚組織を形成させる研究が進められている。

研究者らはまず、凍結乾燥によりCSを作成した。この作り出したCSは200-500μmの隙間を多く持つ多孔質構造になっており、このCSにラットすい臓より単離したすい島を各20個ずつ播種し62日間培養した。すると単離直後のすい島は単一のものが大部分を占めたが、徐々に2-4個のすい島から成るクラスターも(150-250μm)も観察された。

また、CS内で培養した小島は少なくとも53日後まで初期の形態を維持しており、すい臓細胞の機能であるインスリン産生は49日後まで継続しCS内は一定のインスリン濃度に維持され、その後急激に低下した。

このようなキトサンスポンジを使った方法はすい島を安定して培養出来、また機能させることが出来ることを示しており、皮下への膵島移植の発展につながる可能性がある。

原文
Tissue-engineered pancreatic islets: culturing rat islets in the chitosan
sponge.
Cell Transplant. 2001;10(4-5):499-502.

Category:人工すい臓・糖尿病

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