加齢により造血幹細胞が減少する原因はDNA損傷の増加 成体幹細胞 Amrit不老不死研究所

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2007/06/08
■加齢により造血幹細胞が減少する原因はDNA損傷の増加成体幹細胞
加齢により身体が衰える原因について様々な理由が提唱されていますが、今回の発表はDNA損傷の増加が大きな原因となっていることを示しています。

人間の身体は絶えず細胞が入れ替わっており、また小さな損傷を受けた時には修復するメカニズムが存在する。これを可能にしているのが分裂して新しい細胞を生み出すことの出来る成体幹細胞である。成体幹細胞の数の減少は身体の修復機構を衰えさせる原因になると考えられる。

今回研究者らはDNA修復に関わる酵素「DNAリガーゼW」を生まれつき欠損(Lig4 Y288C)したマウスを作りだし調べた。するとこれらのマウスは免疫不全を発生し、成長障害があった。また成体幹細胞である造血幹細胞の数が加齢と共に急激に減少することを確認した。

今回の研究は修復されないDNAダメージの増加が、造血幹細胞の減少、そして加齢現象にとつながっていることを証明した結果と言える。

DNA repair is limiting for haematopoietic stem cells during ageing
Nature 447, 686-690 (7 June 2007)


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