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運動能力



----------このキーワードを使っている記事----------
2023.06.27:マウスの食事時間を昼間のみに限定するだけで運動能力(走行時間と走行距離)が3週間で2倍に。
2023.02.03:持久力を向上させる腸内細菌 B. uniformisが見つかる。サプリで菌を増やすことにも成功
2022.12.16:運動能力が高い人の腸には、大麻そっくりさんの快楽物質を作り出す腸内細菌がいる可能性
2019.06.25:腸内細菌の作り出す「プロピオン酸」が運動能力を高めうるが、自閉症の原因にもなりうる?
2017.10.12:アメリカ睡眠学会、中学、高校の始業時間を8:30より遅い時間にすることにより学習効果が向上し健康も増進すると提案
2011.11.08:体内の老化細胞を取り除く技術を確立すれば高齢でも若々しく健康体になることが証明される。
2004.01.28:長い間培養したES細胞から生まれた動物の生態を観察

2023.06.27

マウスの食事時間を昼間のみに限定するだけで運動能力(走行時間と走行距離)が3週間で2倍に。
マウスの食事時間を昼間のみに限定するだけで運動能力(走行時間と走行距離)が3週間で2倍に。

↑BTW

骨格筋のミトコンドリアでの脂質代謝が変化するそうです。ただしマウスは夜行性なので、人間に当てはめるなら食事を深夜のみに限定する感じ?

Category:運動・エクササイズ




2023.02.03

持久力を向上させる腸内細菌 B. uniformisが見つかる。サプリで菌を増やすことにも成功
持久力を向上させる腸内細菌 B. uniformisが見つかる。サプリで菌を増やすことにも成功

↑BTW

25名の3000m走の長距離ランナーのタイムと腸内細菌の種類を比較したところ、 Bacteroides uniformisの量とタイムに相関関係があった。

出展:下記リンク先

さらに、この細菌のエサになる flaxseed lignan(アマニリグナン)またはα-cyclodextrin(シクロデキストリン)のタブレットを健康な男性にプラセボ対象二重盲目試験として与えたところ、投与によりこの細菌が増え、エアロバイクを使った運動能力試験の向上が見られた。マウスにこの細菌を直接投与した場合は持久力の向上が確認出来た。

メカニズムとしてはこの腸内細菌B. uniformisが腸内で作るサクさんとプロピオン酸が運動中の肝臓におけるグリコーゲン分解と糖新生を促し、運動に必要なグルコース供給を促進するらしい。

プロピオン酸に関してはすでに下記のような報告があります。
なかなか興味深いかもしれない。運動選手の持久力向上には良いが、肥満や糖尿病の原因となり、自閉症の原因にもなりうると。
↓サプリはこのへん

Category:#腸内細菌 #う〇こ移植治療




2022.12.16

運動能力が高い人の腸には、大麻そっくりさんの快楽物質を作り出す腸内細菌がいる可能性
運動能力が高い人の腸には、大麻そっくりさんの快楽物質を作り出す腸内細菌がいる可能性

↑BTW

マウスでの分析結果。

運動能力の高いマウスの腸内には大麻成分そっくりさんを作り出す細菌がいて、この刺激が腸→脳神経を通じて脳を刺激しているそうです。

運動により得られる快感の有無がこういった運動能力の大小に影響しているんだろうとのこと。

オリンピック選手のう〇こカプセルを。。。。

Category:#腸内細菌 #う〇こ移植治療




2019.06.25

腸内細菌の作り出す「プロピオン酸」が運動能力を高めうるが、自閉症の原因にもなりうる?
腸内細菌の作り出す「プロピオン酸」が運動能力を高めうるが、自閉症の原因にもなりうる?

↑BTW

先日、パンの保存料にも使われる「プロピオン酸」が糖尿病の原因になりうることを紹介しました。

新たにエリートアスリートの腸内のみに存在するベイロネラ属細菌をマウスに投与すると運動能力が向上すること、この細菌が運動時に作られる乳酸をプロピオ酸に代えていること。実際にマウスの腸内にプロピオン酸を浣腸投与すると運動能力が高めることを確認一方、自閉症の腸内にはプロピオン酸が多いこと。実験的に神経幹細胞をプロピオン酸に晒すと神経細胞の数が減る事。
が報告されています。
プロピオン酸は腸内細菌で作られているが、現代社会ではそれよりも多い量が加工食品から摂取されているとのことです。

Category:#腸内細菌 #う〇こ移植治療




2017.10.12

アメリカ睡眠学会、中学、高校の始業時間を8:30より遅い時間にすることにより学習効果が向上し健康も増進すると提案
アメリカ睡眠学会、中学、高校の始業時間を8:30より遅い時間にすることにより学習効果が向上し健康も増進すると提案

↑BTW

思春期の間のサーカディアンリズム(体内時計)により、遅寝、遅起きとなり、結果、学習効率を落とし、健康状態を悪化させる原因となる。とくにアメリカでは、朝に車を運転して登校する学生の危険に繋がるとのこと。

研究では早い始業時間により「学習効率低下」「肥満」「代謝異常、心臓血管疾患」「鬱病増加」「体内時計の異常」「リスクを起こしやすい行動の増加」「運動能力障害」の問題が生じ、これらは若者の死亡原因の35%を占めるそうです。研究者によると始業を1時間遅らせればこのリスクは16.5%低下するそうです。

Category:睡眠




2011.11.08

体内の老化細胞を取り除く技術を確立すれば高齢でも若々しく健康体になることが証明される。
体内の老化細胞を取り除く技術を確立すれば高齢でも若々しく健康体になることが証明される。

↑BTW

 タイトルを聞いて「当たり前」と思う人もいるかもしれない。しかし今のところ「細胞1つ1つの老化」と「全体としての老化」の関係はよく分かっていないのが実情だ。細胞の老化を止めてしまえば良いと思う人がいるかもしれないが、細胞の老化とはダメージを受け機能不全になった細胞の増殖を停止させる重要な作用であり細胞の老化を止めると癌細胞が発生してしまうことが分かっている。これに対し、この研究では「老化した細胞を除去する」という戦略が試みされている。

 とはいえ、老化した細胞のみを取り除く事は非常に難しい。高齢化した身体の全細胞のうち5%程度が老化細胞と考えられているが、これらは全身に散らばっており手術などの方法で取り除くことは困難だ。今回、研究者らは「老化細胞のみを自殺させることが出来る特殊なマウス」を遺伝子工学技術を用いて作り出し実験を行った。

(遺伝子改変マウスの設計(読み飛ばし可))
 研究者らはFKBP-Casp8というタンパクを使った。このタンパクは元はFabp4というスイッチ(プロモーター)の作用で作られ、従来は脂肪細胞のみに存在する。このタンパクはAP20187という薬が入ってくると細胞を自殺させるという働きを持つ。すなわち、AP20187という薬をマウスに投与した時、FKBP-Casp8を持つ細胞は自殺してしまう。

 一方、多くの老化細胞にP16(Ink4a)というタンパクが存在することが知られている。研究者らはこのタンパクのプロモーター(スイッチ部分(2617bp))の遺伝子を切り出し、FKBP-Casp8の元々のプロモーターFabp4と置き換えた遺伝子改変マウスを作り出した。このマウスの細胞は通常の細胞と異なり老化細胞でFKBP-Casp8が作られる。すなわち、このマウスにAP20187という薬を投与すると老化した細胞のみが自殺し無くなる。

結果
 老化した細胞が自殺するように遺伝子改変を行ったマウスを2つのグループに分け、片方のグループは老化細胞を自殺させ除去するための薬(AP20187)を3日ごとに体重1gあたり0.2?gずつ生涯にわたり投与した。もう片方のグループは薬を投与しなかった。そして生後10ヶ月目にマウスの老化具合を調べたところ、驚くべきことに薬を投与し老化細胞を除去したマウスは、すべての評価項目で薬を投与していないマウスよりも若々しいことが分かった。解析した項目は背中の曲がり具合、白内障の発生、筋肉繊維の太さ、運動能力(疲れ切るまでの時間、移動距離、エネルギー消費)、細胞の大きさなどである。

 また、老化細胞を除去するかどうかは薬の投与によりコントロール出来るのを利用し薬の投与を生後5ヶ月のマウス(人間で言えば老齢に当たる)から初めて行ったところ、老化細胞の除去により、すでにおこっていた老化現象がストップし、若々しく回復することが確認出来た。

 これまでの研究で、老化細胞は自身が老化してうまく働かないだけでなく細胞の周囲に生体の正常な機能を妨げる様々な物質を放出し組織全体の正常な活動を妨げる(老化を起こす)ことが報告されている。今回の研究は体内の少数の老化細胞が組織全体を老化させている原因であり、これを取り除いてやることでやれば組織全体を若々しく保ち、また蘇らせることが出来ることを初めて証明した研究と言える。
 
 残念ながら今回の実験は特殊な遺伝子改変マウスを用いた方法であるため、同じ方法をそのまま人間で行うことは出来ない。しかし、老化した細胞のみを除去する方法を開発することが出来れば人体のあらゆる老化現象をストップし若々しく健康な状態を長く保つことが出来た事は大きい。今後、この仕組みを利用した老化防止薬の開発が始まるかもしれない。

 この研究はアメリカ・ミネソタのメイヨークリニック病院の研究者らが行い科学技術雑誌Natureで発表された。

Category:#Senolytics #老化細胞除去薬




2004.01.28

長い間培養したES細胞から生まれた動物の生態を観察
長い間培養したES細胞から生まれた動物の生態を観察

↑BTW

発表先はPNAS、発表者はRichard M. Schultz(ペンシルベニア大学)
長期間培養したES細胞から生まれた動物は広い空間で長い時間を過ごせるなど、不安を感じなくなり、
運動能力の発達と学習能力には影響は見られなかったものの記憶能力減少が見られた。

この研究は間接的な研究だが、今後も研究を続ける必用があるだろう

Category:#細胞移植 #幹細胞