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グルココルチコイド


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2007/10/16
■(NPY(ニューロペプチドY)は末梢において直接脂肪細胞に働きかけ、ストレスにより誘導される肥満とメタボリックシンドロームに関わっている。ダイエット・メタボリックシンドローム
発表先はNature Medicine 2006, 13(7) 803-11
Neuropeptide Y acts directly in the periphery on fat tissue and mediates stress-induced obesity and metabolic syndrome
PMID: 17603492
発表者はワシントンジョージタウン大学医学センターのKuo LE,Zukowsaka Zらのグループ

ストレスと肥満の関係については完全に解明されてはいない。ストレスにより体重が落ちる人は存在し、一方体重が増える人もいる。今回、研究者らはストレスが内臓の白色脂肪細胞を介して交感神経からのNPYで肥満を起こすことを報告している。研究者らの実験ではマウスを毎日1時間ずつ氷水につけたり、毎日10分ずつ攻撃的なマウスのいるかごに家rたりしてストレスを与え体重の増加具合を確認してこれらの結果は導き出したそうだ。

これまでストレスで肥満がおきるのは脳で食欲を調製している視床下部が原因と考えられてきた。ストレスを受けると交感神経からのNPYペプチドの放出を促す。NPYペプチドは内臓脂肪においてグルココルチコイド依存的にY2受容体に結合し脂肪細胞の成長を促すようだ。またNPYペプチドの阻害剤や脂肪細胞特異的にY2レセプターを欠損させたマウスではこの効果は減少することを確認した。

NPYはすでに脳内の視床下部での働きで知られ、このペプチドの働きを抑える肥満治療薬の開発も進んでいる。今回の結果はこれらのNPYペプチドが視床下部だけでなく脂肪細胞に直接働いている証拠が発見されたわけだ。




グレリン
(Ghrelin)
「空腹ホルモン」と呼ばれ、空腹時に消化管の細胞で作られ、脳に到達すると食欲を刺激する。
他に、胸腺細胞の活性化機構が報告されている。
wikipedia

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2004/11/19
睡眠時間が少ないと肥満になる(asahi.com)(CBS)(keyeTV)(ABC)(CNN(日本語))【ダイエット・メタボリックシンドローム
アメリカ肥満学会(NASSO)にて発表された内容によると、寝不足は肥満の原因になるようだ
研究者らが1万8千人の成人の睡眠時間と肥満の関係を調べたところ、32〜59才の成人のうち、1日4時間未満しか寝ていない人は7〜9時間寝ている人に比べて肥満になる確立が73%も高かった。
また睡眠時間5時間の人でも50%、6時間の人でも23%肥満になる確立が増加していた。

研究者らはヒトは進化の過程で夜が短く食料が豊富な夏脂肪を蓄えるようになっており、このため睡眠時間の短いヒトは脂肪を蓄積しやすくなっているのではないかと推測している。
また、実際、睡眠不足の時には食欲を押さえるホルモン「レプチン」の血液中の量が低下し食欲を促進するホルモン「グレリン」の量が増えることも明らかになっているそうだ。


2006/03/21
■空腹が続くと頭がよくなる天才になる方法
アメリカエール大学の研究者らが報告
グレリン」というホルモンはお腹が空いた時に消化管の中で作られ血流に放出されるホルモンで、これが脳に到達すると食欲を刺激することが分かっている。

研究者らはグレリンを持たないマウスを遺伝子操作で作成したところ、マウスの脳内で記憶を司る「海馬」の神経細胞の結合数が正常のマウスよりも25%少なかった。その後、グレリンを注射すると神経細胞の結合数が増加することが分かった。

いつもお腹いっぱいだと頭が悪くなるということを意味しているかもしれない

Ghrelin controls hippocampal spine synapse density and memory performance.
Nat Neurosci. 2006 Mar;9(3):381-8.
PMID: 16491079


2007/09/19
■加齢に伴う胸腺の退化はグレリンレプチンの減少が原因のようだアンチエイジング・老化抑制
報告したのはアメリカNIHの研究者

加齢に伴って起こる適応免疫の低下や、胸腺からのTリンパ細胞の放出量の低下、免疫担当細胞の多様性の低下は胸腺の退化に関係している。この胸腺の退化は加齢に伴って、前駆細胞数が減少し、胸腺の微小環境中のサイトカインやホルモンの消失が原因と考えられる。

研究者らは以前の報告で、グレリン(ghrelin)というホルモンとその受容体が免疫細胞に発現していて、免疫機能に関わっていることを報告していた。

今回の報告では14ヶ月齢の高齢マウスにグレリンを注射すると、加齢に伴う胸腺の構造変化と胸腺細胞の数、免疫細胞の多様性が劇的に回復することを報告している。これは老化に伴って起こる免疫機能の老化を抑制していることを意味している。

グレリン受容体の欠損マウス(GHS-R-deficient)を調べると加齢に伴う胸腺の退化が促進されていることが確認され、今回の結果と一致する内容となっている。

また、レプチン(leptin)も同様に胸腺の活性化を促進したが、このことは高齢のマウスのみで起こり、若いマウスでは起こらなかったそうだ。レプチンはグレリンと拮抗するホルモンとされているが、その両方で同様の作用が起こるのは興味深い

Ghrelin promotes thymopoiesis during aging
PMID: 17823656、J Clin Invest. 2007 Sep 6




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