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----------このキーワードを使っている記事---------- 1998/01/16:ヒト正常細胞にテロメラーゼを遺伝子導入して細胞の寿命をのばした→ 1998/11/01:ヒトのES細胞を樹立した→ 2005/10/11:テロメアの長さとテロメラーゼ活性が表皮幹細胞の移動に関わっている→ 2006/10/03:体内のガン細胞だけを光らせる技術(sankei)→ 2008/11/17:癌耐性遺伝子+テロメア延長酵素のダブル遺伝子導入改変マウスで全身の老化症状が遅延して、寿命が延長する→ 1998/01/16 ■ヒト正常細胞にテロメラーゼを遺伝子導入して細胞の寿命をのばした【アンチエイジング・老化抑制】 ヒトの正常細胞は分裂回数が決まっており、最終的には”replicative senescence(分裂的老化)”状態になる。以前から染色体の両側にあるテロメアの短小化が老化を引き起こす分子時計として働いているのではないかと言われてきた。この仮説を確かめるためヒト正常細胞にテロメラーゼを導入したところ、細胞は分裂を繰り返すごとにテロメアが長くなり、活発に増殖し、老化した細胞に現れる「β-galactosidase」が減少した。 テロメアによる細胞分裂寿命は、テロメラーゼの遺伝子導入により回避できることがこれから分かる。遺伝子導入法は近年、めざましい勢いで技術が進歩しており、この方法だけでも100歳まで「お肌つるつる」に出来るだろう。 いわゆる老衰の原因の一つとして腸壁細胞が分裂寿命をむかえ、腸の機能低下から栄養をうまく吸収出来なくなる事が知られている。これもテロメラーゼの導入により回避できるのではないだろうか。 まぁ、通常回数よりも多く分裂させるわけだからガン化する確率も少しあがるだろうが 原文: Extension of Lige-span by Introduction of Telomerase into Normal Human Cells Science 1998,vol 279 p.349 1998/11/01 ■ヒトのES細胞を樹立した【幹細胞】 正常な核型を持ちヒトの胚盤胞を由来とする、多能性を持った細胞株を樹立した。この細胞は高いテロメラーゼ活性を持ち、ES細胞としての細胞表面マーカーを示していた。この細胞は4〜5ヶ月間、分化させないまま培養した後、三胚葉の細胞に分化する事が可能であった。 具体的には胃の上皮細胞、軟骨細胞、骨細胞、筋肉細胞、神経細胞になることが出来た。 この細胞はヒトの発生段階の研究、創薬の研究、移植医療に有用だろう Science, Vol 282, Issue 5391, 1145-1147 , 6 November 1998 Embryonic Stem Cell Lines Derived from Human Blastocysts 2005/10/11 ■テロメアの長さとテロメラーゼ活性が表皮幹細胞の移動に関わっている【アンチエイジング・老化抑制】 表皮組織を一定のサイクルで新陳代謝させ、常に一定に保つ仕組みには幹細胞が関与している事が知られている。幹細胞はニッチという特殊な部分に存在しており、ここにいる限りは表皮に分化せずに自己複製を繰り返し幹細胞として増殖している。この幹細胞がいったんニッチを出ると分化して表皮細胞に分化し表皮の恒常性の維持に働くが、どのようにニッチからの移動が制御されているかは不明な点が多い。 今回、研究者らはマウスを用いた実験で、テロメラーゼの活性と「テロメアの長さ」自体がこの移動を制御している可能性を発見した。 研究者らが、まず細胞内のテロメアの長さを短くしたところ、幹細胞のニッチ外への移動が阻害され、毛髪の成長や増殖が抑制された。これに対し、テロメアの長さを変化させずにテロメラーゼ(Tert)を大量に発現させると幹細胞の移動や毛髪の成長、増殖が促進されるという逆の効果が得られた。これらの事はテロメラーゼの活性だけでなく、テロメアの長さそのものも幹細胞のニッチから外への移動に関わっていることを意味しており、これらの研究はテロメアやテロメラーゼがガンや老化にどのように関わっているのかを知るための重要な手がかりとなるだろう。 原文: Effects of Telomerase and Telomere Length on Epidermal Stem Cell Behavior Science, Vol 309, Issue 5738, 1253-1256, 19 August 2005 2006/10/03 ■体内のガン細胞だけを光らせる技術(sankei)(mainichi)【ガン・腫瘍】 「ガン細胞だけに何かをする」ということが出来る方法が開発されました。ガン細胞だけを光らせて手術によりガン細胞を残さず取り除くことに利用したり、がん細胞のみを自殺に追い込むことが出来る可能性があります。 岡山大学の藤原俊義らの研究。CTや、MRIでがん細胞を特異的に検出する手段は今のところない。今回、研究者らはがん細胞の中でのみ増殖し、蛍光タンパクを持つウイルスを作成したところ、原発巣だけでなく、そこからリンパ節に転移した小さながん細胞の塊も体内で可視化することに成功した。この技術を用いれば手術によりガンを取り除く際に、転移した病巣も含めて正確に取り除くことが出来る。 また、蛍光を持つたんぱく質の代わりに、細胞を殺す機能を持ったたんぱく質を発現されればがん細胞のみを殺すことが出来ると考えられ、この方法を用いた治療方法の臨床試験が近々始められるそうだ。 研究者らが用いたのは、体内では生殖細胞の他にはがん細胞のみで発現しているテロメラーゼという酵素のプロモーター。このウイルスは増殖する時に必要なE1遺伝子がこのプロモーターに連結されており、テロメラーゼが発現している細胞(すなわちがん細胞)でのみ増殖する。 Nat Med. 2006, advanced publication In vivo imaging of lymph node metastasis with telomerase-specific replication-selective adenovirus http://www.nature.com/nm/journal/vaop/ncurrent/abs/nm1404.html 2008/11/17 ■癌耐性遺伝子+テロメア延長酵素のダブル遺伝子導入改変マウスで全身の老化症状が遅延して、寿命が延長する【アンチエイジング・老化抑制】 テロメアは徐々に短縮していき、細胞分裂を抑制することで老化をもたらすと考えられていますが、テロメアを長いままで維持することはガンの発現促進につながり、生体における役割の解析が進んでいませんでした。 今回、研究者らはテロメアを延長させるテロメラーゼ(TERT)と共に、ガンの発生を抑制するためにガン抑制因子(p53、p16、p19ARF)を同時に過剰発現させたマウスを作製しました。 すると、これらのマウスは全人生に渡って、皮膚や腸管でのバリア能が維持され老化スピードが40%低下したそうです。ただし、寿命が延長するかどうかについての確認は無いようです。 Telomerase Reverse Transcriptase Delays Aging in Cancer-Resistant Mice Cell, Volume 135, Issue 4, 609-622 |
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