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2001.05.31:エイズによりアフリカで人類の新たな進化が起こる
2020.03.24:ニューヨークで新型コロナ回復者の血液を重症患者に投与する臨床試験開始
2017.12.01:ジョンソン&ジョンソンのHIVワクチンのPh2b試験がゲイツ財団の助成などを受けてアフリカの女性2600人参加でスタート
2017.03.24:アメリカ癌学会(ASCO)がHPVワクチン(ヒト子宮頸ガンワクチン)の推奨接種スケジュールを発表
2016.04.11:中国の研究グループ、またうまいこと理由をつけてヒトの受精卵でゲノム編集実験
2012.12.14:医学分野の最も有名な学術雑誌「Nature Medicine」が選ぶ2012年の重要な研究成果
2012.03.31:前立腺ガンの原因の一部が「感染」である証拠が揃いつつある。包茎手術が前立腺ガンのリスクを減らす可能性と理由。
2008.11.17:骨髄移植でHIV治療が可能
2004.03.02:サルの細胞内にHIVウイルスを死滅させるタンパク質発見(wired)
2001.05.31
エイズによりアフリカで人類の新たな進化が起こる
エイズによりアフリカで人類の新たな進化が起こる
アフリカの一部の国ではエイズによる死亡者が先進国では考えられないほどの割合で生じている。研究者らはこのままエイズによる死亡者が増え続ければ今後100年間の間にHIVに感染しにくく感染しても発症しにくい遺伝子を持つ人々が増えるだろうと予測している。
HIVへの感染しやすさ、感染後どれぐらいで発病するかに関する遺伝子としてCCR5という細胞表面レセプターがある。著者らはこの論文でアフリカ諸国で、エイズに耐性を持つ遺伝子を持つ人がどのように広まっていくかをモデル化している。著者らのシミュレーションでは今後100年間にエイズに耐性を持つCCR5遺伝子を持つ人はアフリカでは人口の50%以上になるだろうと予測している。
アフリカ諸国では生命のメカニズムによりエイズを克服し、先進諸国では科学技術によって克服しようとしている。しかし先進国のやろうとしていることは今のところ対症療法に過ぎない。先進国に住む人が種として劣った存在になるのはむなしいねぇ。。。
Category:感染症
2020.03.24
ニューヨークで新型コロナ回復者の血液を重症患者に投与する臨床試験開始
ニューヨークで新型コロナ回復者の血液を重症患者に投与する臨床試験開始
どうだろう?死に至る原因が肺だとすると生命を救うような効果は得られないのでは?
つか、COVID-19ってウイルスの名前じゃ無いんだね。ウイルスの正式名称はSARS-CoV-2というちょっと怖い名前。なんだSARSバージョン2なんだ。「COVID-19」は症状の名前だね
HIVウイルス→→→エイズ
SARS-CoV-2→→→COVID-19
の関係。
Category:感染症
2017.12.01
ジョンソン&ジョンソンのHIVワクチンのPh2b試験がゲイツ財団の助成などを受けてアフリカの女性2600人参加でスタート
ジョンソン&ジョンソンのHIVワクチンのPh2b試験がゲイツ財団の助成などを受けてアフリカの女性2600人参加でスタート
HIVワクチンの開発は以前から数社で進められていますが、今回の試験ほど大規模で得られる結果が信頼出来るだろう試験は初めてと言えます。
今回は、アフリカ南部の5つの国に住む2600人の女性ボランティアを2グループに分け、片方にはHIVワクチンを、片方には偽のワクチンを投与し、数年後にHIVに感染した人の割合を分析することで開発中のHIVワクチンの真の効果を確認します。
日本は先進国で唯一HIV感染者が増加し続けている国と言われ、2016年に1000人程度の感染者が発見、年間500人弱がエイズを発症しているそうです。J&J, Gates Foundation and NIAID launch efficacy study for their 'global' HIV vaccine | FiercePharma
Category:感染症
2017.03.24
アメリカ癌学会(ASCO)がHPVワクチン(ヒト子宮頸ガンワクチン)の推奨接種スケジュールを発表
アメリカ癌学会(ASCO)がHPVワクチン(ヒト子宮頸ガンワクチン)の推奨接種スケジュールを発表
アメリカ癌学会(ASCO)が国の医療経済状況ごとのHPVワクチン(ヒト子宮頸ガンワクチン)接種方法を発表しています。日本のように医療費が潤沢にある国で推奨されるのは下記となります。
海外では少女に加えて少年への接種も始まっていますが、まずは少女への接種率を上げるのが重要で、それが不十分な場合に少年に接種するのは効率が悪いとの結論になっています。
Category:感染による腫瘍形成
2016.04.11
中国の研究グループ、またうまいこと理由をつけてヒトの受精卵でゲノム編集実験
中国の研究グループ、またうまいこと理由をつけてヒトの受精卵でゲノム編集実験
中国がデザイナーズベイビーへの技術を着々と蓄積しています。昨年4月に発表された研究に引き続き、また人間の受精卵にゲノム編集を施しています。
今回は
という2つの理由を付けて研究を行ったようです。(1)の条件を付けることにより倫理的条件を回避し、(2)の条件を付けて「価値ある遺伝子改変である」という意義付けを行っていますが、これでうまくいけば、あとは同じように正常な人間の受精卵を遺伝子改変してデザインされた子孫を残すことが可能となります。
まあ時間の問題ですね。
デザインされ明らかに優れた人間を中国が自由に作り出した場合、設計図的に劣った人類の国になってしまう日本はどうしたら良いのでしょうか?入国禁止?オリンピック出場禁止?それって人権問題ですね。ヒトの受精卵でゲノム編集 中国のグループ発表 | NHKニュース 61 users43イイネ
Category:ゲノム編集・デザイナーズベイビー
2012.12.14
医学分野の最も有名な学術雑誌「Nature Medicine」が選ぶ2012年の重要な研究成果
医学分野の最も有名な学術雑誌「Nature Medicine」が選ぶ2012年の重要な研究成果
医学分野の最も有名な学術雑誌Nature Medicineが2012年に発表された重要な研究成果として8つの研究フィールドに分けて紹介しています。
★神経科学
自閉症の原因遺伝子についての発見があった。自閉症患者の遺伝子を1000人分調べ共通点を探したところ、変異すると自閉症になりうる共通変異が100以上見つかった。自閉症は父親の年齢が高いほど確率が高いが、高齢の男性の精子が遺伝子変異を起こしやすいことと関係していると思われる。
(省略されています。全文を読む)
Category:1年間のまとめ記事
2012.03.31
前立腺ガンの原因の一部が「感染」である証拠が揃いつつある。包茎手術が前立腺ガンのリスクを減らす可能性と理由。
前立腺ガンの原因の一部が「感染」である証拠が揃いつつある。包茎手術が前立腺ガンのリスクを減らす可能性と理由。
これまで実施された様々な研究で前立腺ガンの原因の一部が細菌・ウイルス・バクテリアなどの「感染」である可能性が指摘されている。例えば、若いうちに初めてのSEXをした人や、多くのパートナーとSEXをした人は前立腺ガンの指標であるPSAの値が高い事が報告されている。(下図)
各グループの男性のPSA値平均(文献2より引用)パートナー数:20人以下 20人以上 初めてのSEXが16歳より前 0.44 1.2 初めてのSEXが16歳より後、 0.51 0.45
PSA:prostate specific antigen(前立腺特異抗原)
他にも、性感染症にかかったことがある人は前立腺ガンになりやすい事。また。途上国の一部などで行われている割礼(若いうちにペニスの余剰皮(foreskin)を切除すること)によりHIVやクラミジアなどの感染症になるリスクが減ることが報告されています。
今回、アメリカ・ワシントン医科大学の研究者らは前立腺ガンの患者1754人と、健康な人1645人を調査した結果を報告しました(文献1)。研究者らは参加者に「割礼の有無」「割礼した年齢」「最初の性交の年齢」「性感染症の有無」を自己申告してもらい統計的解析を行った。
その結果、最初の性交前に割礼を行った人は、行っていない人に比べて前立腺ガンになる確率が15%低下していることが分かりました。前立腺ガンには「悪性前立腺ガン」と「良性前立腺ガン」がありますが両方の発生確率とも低下していました。
割礼により前立腺ガンが減少する理由ですがペニスの余剰皮(foreskin)は性交時に細かい傷を生じさせ、結果・バクテリアなどの感染を起こしやすくすることが知られています。これを取り除くことで相対的に細菌・ウイルスの感染が起こりにくくなり、結果、前立腺ガンになりにくくなる効果があると考えられます。日本においても見栄えや女性ウケなどの点からペニスの余剰皮を除去するいわゆる「包茎手術」を行う人がいますが、前立腺ガン予防の点からも意味があるかもしれません。
noadoption
用語:
Circumcision:割礼、包皮切除
(省略されています。全文を読む)
Category:感染による腫瘍形成
2008.11.17
骨髄移植でHIV治療が可能
骨髄移植で[[HIV]]治療が可能
HIVウイルスは免疫担当細胞のCCR5受容体を目印に感染します。
今回、アメリカ人の白血病患者にCCR5受容体が通常と異なり、HIVウイルスに耐性を持つであろう遺伝子を持つドナーからの移植を行ったところ、白血病が治ったのはもちろん、HIVウイルスも消え去ったそうです。
近い将来、白血病以外にもエイズ治療のために骨髄移植を行う可能性があるかもしれません。
Category:免疫・アレルギー・自己免疫疾患
2004.03.02
サルの細胞内にHIVウイルスを死滅させるタンパク質発見(wired)
サルの細胞内に[[HIV]]ウイルスを死滅させるタンパク質発見(wired)
nature 2/26で発表、名前はTRIM5α
Category:感染症