キーワード分類ページ ↑B

コラーゲン



----------このキーワードを使っている記事----------
2000.08.16:AGEs分解薬(ALT-711)により犬を若返らせる事に成功した
2000.08.01:老化した皮膚を若返らせる事に成功した
1986.01.24:生体外で血管機能を持った血管を構築した
2021.07.09:70歳以上の高齢者にフィセチン、ダサチニブ、ケルセチンなどのセノリティクス(Senolytics/老化細胞除去薬)を投与する臨床試験が実施中
2020.03.06:皮膚を若く保つのに必要な特殊なコラーゲン「COL17A1」のメカニズム解明と、このコラーゲンの量の低下を防ぐ2種類の物質(Y27632やアポシニン)の発見
2016.02.05:加齢により毛髪が薄くなる原因は「17型コラーゲン(COL17A1)」が減少するためとの研究報告
2014.12.16:ノエビア、皮膚に伸縮刺激を与えるだけでコラーゲン・エラスチンの分泌量が増えシワが防げる事を明らかに
2008.09.29:エストロゲンクリームは光に当たらない部分の皮膚に限ってコラーゲン産生量を増加させるようだ

2000.08.16

AGEs分解薬(ALT-711)により犬を若返らせる事に成功した
[[AGEs]]分解薬(ALT-711)により犬を若返らせる事に成功した

↑BTW

心臓血管系の弾性が失われるのは老化における特徴的な現象である。この弾性の現象は糖が非酵素的に反応して寿命の長いタンパク(コラーゲンやAGEs(advanced glycation endproducts))に成ってしまうためである。今回このAGEsを分解する薬剤ALT-711を年老いた犬に1ヶ月投与した所、老化の指標である左心室の剛度が57.1→33.1と約40%も改善された。これは心臓の機能が改善された証拠であると思われる。


2000年7月31日に紹介したレビューの元となった論文です。マジで人間で試してみる価値あるんじゃない?

Category:AGEs(糖化最終産物)




2000.08.01

老化した皮膚を若返らせる事に成功した
老化した皮膚を若返らせる事に成功した

これまでの研究で、老化した細胞にテロメラーゼの触媒サブユニット(hTERT)を遺伝子導入すると細胞の寿命が伸びる事が示されている。今回、研究者らはマウスの老化した皮膚細胞をこの方法で若返らせることに成功した。老化した皮膚を移植すると、その皮膚は脆弱で、皮膚の下に水ぶくれなどができる。またDNAアレイなどにより遺伝子発現を調べると、コラーゲンの合成量が落ちていることが分かる。これに対して、老化した皮膚にテロメラーゼ遺伝子を遺伝子導入した後に移植すると、水ぶくれなども出ずコラーゲン合成も若い皮膚と同じように豊富に合成されている事が分かった。

10年後の整形手術はすごそうだ。そして金かかりそうだなぁ。本人のお尻のあたりから皮膚細胞を採取して遺伝子導入、その細胞を増やし、顔の皮膚と張り替える。肌年齢が本当に若返ってしまいますね
高そうだ。お金さえかければ何でも出来る時代がやってきます。
(Telomerase expression restores dermal integrity to in vito-aged fibroblasts in a reconstituted skin model(Exp. Cell. Res vol.258 p.270-278))

Category:#アンチエイジング・老化抑制技術




1986.01.24

生体外で血管機能を持った血管を構築した
生体外で血管機能を持った血管を構築した

コラーゲンゲル内で動脈血管内皮細胞、平滑筋細胞、繊維芽細胞を共培養することにより物理的
、化学的に血管の機能を持った血管組織を構築した。光学顕微鏡、電子顕微鏡で観察したところ、作成した血管の細胞は正常であった。また血管からの液漏れは起こらず、血管内皮細胞であることを示すvon Willebrand factorやprostacyclinを発現していた。

Category:血管




2021.07.09

70歳以上の高齢者にフィセチン、ダサチニブ、ケルセチンなどのセノリティクス(Senolytics/老化細胞除去薬)を投与する臨床試験が実施中
70歳以上の高齢者にフィセチン、ダサチニブ、ケルセチンなどのセノリティクス(Senolytics/老化細胞除去薬)を投与する臨床試験が実施中

↑BTW

2020年3月開始。Mayoクリニックの医師Sundeep Khosla, M.D.による医師主導臨床試験(Phase II)
試験は2アーム。
(1)参加者はダサチニブ100mgを2日連続投与、その後ケルセチン1000mgを3日連続で投与。これを4週間に一度繰り返す(合計20週間)
(2)フィセチンを20mg/kg、3日連続投与(4週間に一度)、20週試験

評価は
A:血液中の骨の代謝マーカーであるI型コラーゲン-C-テロペプチド(ICTP)と?型プロコラーゲン-N-プロペプチドの濃度変化。

Category:#Senolytics #老化細胞除去薬




2020.03.06

皮膚を若く保つのに必要な特殊なコラーゲン「COL17A1」のメカニズム解明と、このコラーゲンの量の低下を防ぐ2種類の物質(Y27632やアポシニン)の発見
皮膚を若く保つのに必要な特殊なコラーゲン「COL17A1」のメカニズム解明と、このコラーゲンの量の低下を防ぐ2種類の物質(Y27632やアポシニン)の発見

↑BTW

皮膚の底にある「幹細胞」は新陳代謝を繰り返し、皮膚を新しく保つことで「若さ」を保ちますが、幹細胞によって特殊なコラーゲンCOL17A1の量が異なり、量が多い幹細胞が皮膚の若さを保つのに重要とのことです。しかし、COL17A1の量は加齢、または紫外線への曝露などのストレスによって低下し、皮膚の老化が起こるとのこと。

今回、COL17A1(17型コラーゲン)を発見したグループがそのメカニズムを解明し報告しています。

また、「Y27632」や「アポシニン」などヒトの皮膚由来の細胞でCOL17A1の量を維持し、またマウスに投与すると傷の治癒を早める化学物質も報告しています。これらの物質を使った皮膚を若く保つ医薬品の開発が始まるかもしれません。

COL17A1はp53のターゲットとのこと。p53活性化によりCOL17A1の発現上昇することが報告されています。
この研究は東京医科歯科大学の西村栄美らの研究グループによる報告です。
これらの研究はマスゴミによって間違って伝えられ↓色々迷惑しているらしいですw
COL17A1は「17型コラーゲンα1」として知られますが、「膜貫通型」コラーゲンであり、一般的な細胞の外に分泌されるコラーゲンとは異なり、細胞に結合した状態で作用を持つ特殊な機能であり、ちまたのコラーゲン製品には含まれておらず、また含まれていても作用は無いとのこと。

Category:皮膚




2016.02.05

加齢により毛髪が薄くなる原因は「17型コラーゲン(COL17A1)」が減少するためとの研究報告
加齢により毛髪が薄くなる原因は「17型コラーゲン(COL17A1)」が減少するためとの研究報告

↑BTW

 東京医科歯科大学の研究者らが発表。17型コラーゲンの別名BP180、「コラーゲン」という名前が付いていますが、1497アミノ酸の遺伝子により規定されているタンパク質です。配列中の15カ所にコラーゲン配列(最大1部分で232アミノ酸サイズ)が含まれます。

 普通のコラーゲンとは違う特殊なコラーゲンタンパクの話なので、コラーゲンを食物からたくさん摂取したり、頭にコラーゲンを塗って予防出来る問題では無いと思います。

 逆に、特定の遺伝子にコードされたタンパク質が原因ということが本当なら、今回の研究を元に新しいメカニズムの薄毛防止薬の開発が始まることでしょう。また、このタンパク質の増減が関わる他の病気も知られているようです。

Category:#毛髪・毛、育毛




2014.12.16

ノエビア、皮膚に伸縮刺激を与えるだけでコラーゲン・エラスチンの分泌量が増えシワが防げる事を明らかに
ノエビア、皮膚に伸縮刺激を与えるだけでコラーゲン・エラスチンの分泌量が増えシワが防げる事を明らかに

↑BTW

 ノエビアと大阪大学の共同研究で、皮膚に弱い伸縮刺激を与えるだけで皮膚細胞のコラーゲンやエラスチンの分泌量が増加することが明らかになりました。

 コラーゲンやエラスチンは肌の弾力性を担う繊維状のタンパク質で老化と共にその量が減少することが分かっています。弱い伸縮刺激に当たるマッサージはコラーゲンの分泌量を増加させシワを防ぐ働きがあると推測されます。

 また、顔に関しては無表情だとコラーゲン・エラスチンの分泌が促されないかもしれませんね。暇な時は顔の皮膚の伸縮を促すように顔の表情を大きく動かして見ると良いかもしれません。

Category:皮膚




2008.09.29

エストロゲンクリームは光に当たらない部分の皮膚に限ってコラーゲン産生量を増加させるようだ
エストロゲンクリームは光に当たらない部分の皮膚に限ってコラーゲン産生量を増加させるようだ

↑BTW

閉経(menopause )に伴ってエストロゲンが減少するが、このエストロゲン減少による肌のコラーゲン減少はシリの皮膚など光の当たらない部分のみに関与していて顔の皮膚など光の当たる部分の皮膚には影響を与えていない可能性があるようです。

  • Induction of Collagen by Estradiol Difference Between Sun-Protected and Photodamaged Human Skin In Vivo. Vol. 144 No. 9, September 2008、Arch Dermatol

Category:皮膚