免疫抑制剤 |
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2001.08.21:異種のすい臓細胞を使って免疫拒絶の無い人工すい臓を作った
2022.11.21:初めて1型糖尿病の発症を遅らせる薬剤がFDAから承認。TZIELD (teplizumab-mzwv)
2019.03.13:死者からの子宮移植での出産に世界で初成功、生体子宮移植での出産はもう10例超え
2014.10.07:世界で初めて子宮移植を受けた女性が出産に成功。詳細情報
2013.07.01:ラパマイシンの寿命延長効果は心臓機能の改善のおかげか?
2013.06.05:他人や他動物の細胞を一時的に移植し外傷性脊髄損傷患者の神経を再生させる治療方法
2011.07.28:大塚製薬グループ、再生医療ベンチャーLiving Cell Technologies社に出資、ブタ細胞を用いた糖尿病治療用カプセルの販売を目指す
2008.01.10:CD4+CD25+Foxp3+制御性T細胞による急性/慢性移植拒絶の抑制
2007.10.31:ブタのES細胞は免疫抑制剤無しで糖尿病のサルを治療しうる
2007.03.07:シクロスポリンの投与が「うつ」の原因になる?(mainichi)
2002.01.04:ヒトに臓器を移植可能なブタが作られた
2001.12.10:脊髄損傷をサルをヒト胎児細胞を移植して治療に成功(脊髄損傷のサル、ヒト細胞で機能回復(読売新聞))
2001.08.21
異種のすい臓細胞を使って免疫拒絶の無い人工すい臓を作った
異種のすい臓細胞を使って免疫拒絶の無い人工すい臓を作った
京大再生研の井上一知教授らのグループは、正常なマウスのすい臓から取り出した細胞を異なる種類の糖尿病マウスに移植して、免疫抑制剤無しに糖尿病症状を改善する事に成功した。現在はブタの細胞をイヌに移植する実験を計画しており、将来はブタ細胞を用いてヒトの糖尿病患者の治療を目指す。
今回、研究者らが取った方法は、取り出したすい臓細胞を免疫に関する物質は通さないが、インスリンは通過出来る特別な高分子膜で覆い、それをさらに高分子繊維のメッシュの袋に入れ人工すい臓として皮膚の下に移植した。結果、移植されたマウスは免疫抑制剤を投与することなく、3ヶ月間糖尿病の症状が改善した。
最後に高分子繊維のメッシュで包むのにはどういう意味があるのでしょう?
炎症反応を激しくして血管を血管を引っ張ってくるのかな?
っていうか、マウスのすい臓ってどこ?誰か教えてー
脂肪と見分けがつきません。
俺のお腹の中もこんな感じで脂肪がつまってるのかなぁ。。。。
Category:人工すい臓・糖尿病
2022.11.21
初めて1型糖尿病の発症を遅らせる薬剤がFDAから承認。TZIELD (teplizumab-mzwv)
初めて1型糖尿病の発症を遅らせる薬剤がFDAから承認。TZIELD (teplizumab-mzwv)
Fc受容体は改変されて半減期そのままに免疫機能を失っているanti-CD3抗体らしい。薬効は免疫抑制作用って感じかな。mzwvってどんな命名ルール?
開発はProvention Bio, Inc. とのこと。株価はたいして上がってないけど、織り込み済み?そんなもんか。
遅らせるだけだし、患者数、適用数を考えると大きな儲けにはならないのかもな。でもこのメカニズム色々と適用を広げていけそうな気がする。でも免疫抑制剤は色々とあるしねぇ。。。。これまでは一型糖尿病の発症を遅らせるという観点で臨床試験が行われて成功したことは無かったのかな?
Category:人工すい臓・糖尿病
2019.03.13
死者からの子宮移植での出産に世界で初成功、生体子宮移植での出産はもう10例超え
死者からの子宮移植での出産に世界で初成功、生体子宮移植での出産はもう10例超え
すでに親族からの生体子宮移植では世界中で10例以上の出産が報告されているそうですが、死者からもらった子宮で出産に成功したのは世界初とのこと。今回は、3度の出産経験のある45歳の女性(脳死)を生まれつき子宮の無い32歳の女性に移植したところ5か月後に生理を確認、7か月後に受精卵1個を挿入し、出産に成功したそうです。
他人から移植された子宮は免疫拒絶を防ぐために免疫抑制剤の服用がずっと必要とのことで、この服用をやめるため(感染症などの危険もあるので)、この女性は出産と同時に移植した子宮も摘出しています。
男性に子宮を移植すると機能するんでしょうか?この漫画を思い出しました↓CNN.co.jp : 子宮移植の女性が出産、死者からの提供で世界初 ブラジル 14 users93イイネ 世界で初めて子宮移植を受けた女性が出産に成功。詳細情報 /Amrit不老不死ラボ 6 users4イイネ
Category:性・生殖
2014.10.07
世界で初めて子宮移植を受けた女性が出産に成功。詳細情報
世界で初めて子宮移植を受けた女性が出産に成功。詳細情報
子宮移植による不妊治療が世界で初めて成功しました。成功したスウェーデンの医師らがその詳細をThe lancetで報告しています。
出産した女性は卵巣はあるものの生まれつき子宮が無く、35歳の時(2013年)に2人の子供を産んだことのある閉経後の61歳の生きた女性から子宮の提供を受けました。
(省略されています。全文を読む)
Category:臓器移植
2013.07.01
ラパマイシンの寿命延長効果は心臓機能の改善のおかげか?
ラパマイシンの寿命延長効果は心臓機能の改善のおかげか?
ラパマイシン(rapamycin)はmTORsシグナルを阻害する免疫抑制剤として既に医薬品として売られている薬ですが、面白いことに様々な哺乳類の寿命を延ばす効果が報告されています。しかしながらなぜラパマイシンが寿命を延ばす効果があるのかメカニズムは分かっていませんでした。
今回、アメリカ・カリフォルニアのBuck研究所の Simon Melov博士らはラパマイシンが心臓の機能を著しく改善する効果があることを発見し報告しています。
研究者らは人間でいうと70-75歳の老齢にあたる実験用ネズミ(生後24ヶ月)にラパマイシンを3ヶ月間投与し、様々な方法で心臓の機能を調べました。すると心臓の血管に「若返り」と呼べるほどの劇的な効果が見られ、血液を送り出す心臓のポンプ機能が大幅に改善していました。
また、心臓のポンプ機能の改善に伴うと見られる効果として、老齢になり動きの鈍くなった実験用マウスがラパマイシンを投与することで活発に運動するようになり(回転する運動装置の中での滞在時間が増加した)、また、心臓組織を遺伝子解析したところカルシウム制御やミトコンドリアの機能に影響し、組織の炎症を抑え筋肉の肥大を抑制する効果を示していました。
これらの結果はラパマイシンが老化した心臓の機能を若返らせる機能を有していることを示しています。研究者らは、現在この効果を人間で確かめることを目的に、心臓動脈の病気を患う患者を集め、少量のラパマイシンで治療する試験を計画しています。
※ラパマイシンは強い免疫抑制作用がある薬であり、医師の指導無しに勝手に若返りを目的として服用することは危険です。
※mTOR(Mammalian Target of Rapamycin)・・・・・グルコースやアミノ酸などの栄養士、成長因子、各種ホルモンで活性化される経路
(省略されています。全文を読む)
Category:心臓・人工心臓
2013.06.05
他人や他動物の細胞を一時的に移植し外傷性脊髄損傷患者の神経を再生させる治療方法
他人や他動物の細胞を一時的に移植し外傷性脊髄損傷患者の神経を再生させる治療方法
カリフォルニア大学サンディエゴ・メディカルスクールの研究者Martin Marsalaらは人間の神経幹細胞をラットに移植し外傷性の脊髄損傷を治療することに成功しました。
実験ではラットに人為的に脊髄損傷を起こさせ、その3日後にヒトの神経幹細胞(HSSC)を移植し、移植から8週間後に皮膚感覚や筋肉の萎縮、動作などを検査しています。
この治療方法は人間の細胞をラットに移植しているため免疫抑制剤(タクロリムスなど3種類)を同時に投与せねばならず、また移植した細胞が移植部位で神経として完全に機能するわけではありませんが、かなり良い治療効果が得られたようです。
移植された細胞は以下の3つの方法で治療効果を果たしていると考えられます。
移植された細胞は神経の成長や保護に働く多くのホルモンを放出するため、移植した細胞がサポート作用を示しホスト自身の神経の再生が促進するようです。移植したラットをMRIで分析したところ移植した人間の細胞は損傷部位全体に広がっていました。
研究者らは次に同じ方法で人間を治療することを試みる予定です。外傷により脊髄を損傷した患者に、既に用意されている別の人間の細胞由来の神経幹細胞を移植します。患者自身の細胞を使用することは時間がかかったり、お金がかかったりと様々な困難があり実現は難しいですが、既に出来上がっている細胞を移植するこの方法で治療効果が得られればたいへん有意義だと研究者らは考えています。
研究者らはこの試験に興味のある人からの問い合わせを受け付けています。(リンク先にメールアドレスあり)
(省略されています。全文を読む)
Category:幹細胞
2011.07.28
大塚製薬グループ、再生医療ベンチャーLiving Cell Technologies社に出資、ブタ細胞を用いた糖尿病治療用カプセルの販売を目指す
大塚製薬グループ、再生医療ベンチャーLiving Cell Technologies社に出資、ブタ細胞を用いた糖尿病治療用カプセルの販売を目指す
大塚製薬の所属する大塚ホールディングスは、ニュージーランドの再生医療ベンチャーLiving Cell Technologies社の株(およそ2億5千万円分)を取得し同社の株式8.2%を保有したと発表しました。また、中国、日本を除くアジア地域でのDIABECELLの開発・販売権を得るための独占交渉権を取得したと報道されました。これに先立ち、大塚製薬は同社と共同でDIABECELLの共同開発を進めていくことを発表しています。
Living Cell Technologies社はブタの細胞を特殊なゲルカプセルに包んで人間に移植出来る技術を持っている会社です。今回、大塚製薬グループが権利を獲得したのは、ブタのすい臓細胞をカプセル化し、人間に移植出来るようにした「DIABECELL」です。カプセル内のブタのすい臓細胞は、血糖値が上昇すると普通のすい臓細胞と同様にインスリンを出すことが出来ますので、インスリン分泌が足りなくなる糖尿病の治療に用いることが出来ます。このカプセル内のすい臓細胞は場合によっては移植後も10年以上も生存することがあるそうです(1)。
DIABECELLの開発に関しては、2009年のニュースでニュージーランドで8名の?T型糖尿病患者に移植する臨床試験を行ったことが報道されています。結果は良好で、患者によっては1日に必要なインスリン投与量が40%減少した患者や、移植から一ヶ月後にインスリンの投与が必要無くなった患者もいるそうです。そして、2010年にロシアで販売承認を受けています。
Living Cell Technologies社はすい臓細胞をカプセル化したDIABECELLの他に、パーキンソン病・ハンチントン病・脳梗塞(stroke)・難聴(hearing loss)の治療に効果のあるサイトカイン「NGF(神経成長因子)」を放出する細胞がカプセル化さされたNTCELLも開発しています。これらの細胞のカプセル化技術を、彼らはIMMUPELと呼んでいます。
これらのカプセルにはブタの細胞が含まれていますが、カプセルを構成するアルギン酸ゲルには特殊な加工が施してあり、移植された後にも、人間の免疫細胞がカプセル内に進入出来ないため、移植後に免疫抑制剤は必要ありません。
Living Cell Technologies社はブタ細胞などの異種細胞移植による治療を行うベンチャーとして世界で最先端を行く企業です。日本の企業がこのような時代を先取る企業といち早く連携を構築しているのは珍しく、注目しています。
1.Live encapsulated porcine islets from a type 1 diabetic patient 9.5 yr after xenotransplantation
Volume 14, Issue 2, pages 157–161
(省略されています。全文を読む)
Category:人工すい臓・糖尿病
2008.01.10
CD4+CD25+Foxp3+制御性T細胞による急性/慢性移植拒絶の抑制
CD4+CD25+Foxp3+制御性T細胞による急性/慢性移植拒絶の抑制
移植医療の主要な挑戦といえば、移植組織の拒絶につながる強力な免疫拒絶をコントロールすることだ、免疫抑制剤により急性の拒絶は効果的に抑制出来るが、一部の患者では、慢性的な免疫拒絶が起こり、最終的には移植臓器の機能が失われてしまう。移植組織に対する免疫寛容を作り出すことは免疫拒絶と人生を通じた免疫抑制剤による治療を避けることにつながる。
自己抗原に対する免疫寛容はいくつかのメカニズムで起こることが知られている。一つは制御性T細胞の働きによる。今回、研究者らはマウスにおいて臨床的に許容出来るレベルの放射線を用い、in vitroにおいて抗原により刺激されたCD4+CD25+Foxp3+制御T細胞を用いることで骨髄や皮膚、動脈の移植塊に対する長期間のトレランスを起こせることを示している。
適切に刺激された制御T細胞が将来的な人生を通じた免疫寛容を起こすことが出来る可能性がある。
Category:臓器移植
2007.10.31
ブタのES細胞は免疫抑制剤無しで糖尿病のサルを治療しうる
[[ブタ]]のES細胞は[[免疫抑制剤]]無しで糖尿病のサルを治療しうる
発表したのはワシントンメディカルスクールの研究者
ヒトの糖尿病における移植医療はドナーの不足により限定的なものに留まっている。また移植した場合も免疫拒絶などの理由により細胞は徐々に死滅し効果が低下していく。
本発表の研究者らは以前より発生段階のブタE28由来のすい臓β細胞を移植することにより糖尿病ラットを治療する研究を行い成果を発表してきた。
今回の研究では、E28ブタ胚を糖尿病のサルに移植した。移植したブタのβ細胞は長期間にわたり肝臓、すい臓、リンパ節の中で生存しインスリンを産生した。そして移植後22ヶ月にわたって効果を示した。
Category:人工すい臓・糖尿病
2007.03.07
シクロスポリンの投与が「うつ」の原因になる?(mainichi)
シクロスポリンの投与が「うつ」の原因になる?(mainichi)
臓器移植を受けた患者がうつ病 状態になるのは免疫抑制剤 の副作用の可能性が高いそうだ。
自治医大の小林英司らの研究によると免疫抑制剤「シクロスポリン」を健康なマウスに投与し様子を観察したところ、通常は体を寄せ合って眠っているマウスがシクロスポリン投与により互いに警戒し1匹ずつ離れて眠るようになったとのこと。またシクロスポリンを投与したマウスは危険な場所におびえるようになるなど「うつ」を示す症状を見せた。
人間において不安感や社会性の低下が起こる原因としてドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質の働きの低下が知られているが、マウス脳内のこえっらの神経伝達物質の量が通常の半分になっていることが分かった。
Category:精神
2002.01.04
ヒトに臓器を移植可能なブタが作られた
ヒトに臓器を移植可能なブタが作られた
ブタの臓器はヒトのものと似ており、ブタの臓器をヒトの治療に使おうという試みがなされている。しかしブタはある糖が細胞表面にくっついており、この糖はヒトには無いため、ブタの臓器をヒトに移植すると、この糖を異物として認識して急激な拒絶反応が起きる。今回、研究者らは、大きさがヒトに近いミニブタを遺伝子操作してこの糖を細胞表面に付加する酵素ガラクトシルトランスフェラーゼの遺伝子を持たないミニブタの作成に成功した。このブタの臓器はヒトに移植してもヒトからヒトへの移植程度の弱い拒絶反応しか起きないと考えれ、現在用いられている[[免疫抑制剤]を使えばヒトに移植可能であると考えれる。
現在、免疫以外で問題となっているものに、ブタの遺伝子に含まれる未知のウイルスがヒトに移植された時に目覚めヒトに害をなすのでは無いかというのがある。
誰だ?そんなネガティブな事言っているヤツは?(笑
現在、再生医療の流れはブタなどに頼らずヒトの細胞を使って治療をしようという流れであるが、実現していないのに加えて実現してもかなりのコストがかかると予想される、このようなブタの臓器の移植は現実的な治療法として勧めていくべきである。
Category:免疫・アレルギー・自己免疫疾患
2001.12.10
脊髄損傷をサルをヒト胎児細胞を移植して治療に成功(脊髄損傷のサル、ヒト細胞で機能回復(読売新聞))
脊髄損傷をサルをヒト胎児細胞を移植して治療に成功(脊髄損傷のサル、ヒト細胞で機能回復(読売新聞))
神経細胞はいったん傷つくと元に戻らないため、脊髄損傷などの障害はほとんど回復しない。
今回、脊髄を損傷したサルにヒトの胎児から摘出した神経の元となる細胞を移植しサルの脊髄を回復させることに成功した。
慶應義塾大学医学部の岡崎教授らはサル5匹に中絶胎児から取り出した神経幹細胞を移植した。2ヶ月半後、10分の1まで弱っていたサルの運動能力が通常の半分にまで回復が見られた。
研究グループでは胎児の細胞はたくさん確保できないので、今後は大人から摘出した骨髄細胞を神経幹細胞に変化させて移植する計画も進めているそうだ
ん〜。すばらしい。
もちろんこの移植は免疫抑制剤使いまくりだろうから、出来ることなら脊髄を損傷している本人から摘出した細胞で治療が行えるとgoodですね。
ヒトの細胞で再構築されたあとにじわじわ免疫抑制剤の量を減らすことで本人の神経が補うように成長してきて最終的に本人の細胞で置き換わったりしないもんだろうか?
脊髄とか脳は免疫弱いから平気なのか?
これも分子生物学科での報告。論文はどこに出したんだろう。
Category:幹細胞