世界で初めて子宮移植を受けた女性が出産に成功。詳細情報
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2014.10.07

世界で初めて子宮移植を受けた女性が出産に成功。詳細情報
Woman with womb transplant gives birth to healthy baby in medical landmark

 子宮移植による不妊治療が世界で初めて成功しました。成功したスウェーデンの医師らがその詳細をThe lancetで報告しています。

 出産した女性は卵巣はあるものの生まれつき子宮が無く、35歳の時(2013年)に2人の子供を産んだことのある閉経後の61歳の生きた女性から子宮の提供を受けました。

 子宮を提供した女性も移植された女性も移植後、大きな問題は無く回復しました。移植された女性は移植から43日目に最初の月経を起こし、26〜32日周期で周期的に月経を起こしました。そして移植から1年後に凍結保存されていた女性自身の卵子11個およびパートナーの精子を使って試験管受精を行い、その1つを子宮に戻したところ妊娠に成功しました。

 女性には3種類 (tacrolimus, azathioprine, and corticosteroids)の免疫抑制剤を服用させており、妊娠中も含め3回の弱い拒絶反応を示しましたが、いずれの拒絶反応もステロイド治療で回復しました。

 妊娠期間中にわたり胎児および子宮の状態は正常でしたが、31週と5日で胎児の心拍異常が検出されたため帝王切開により男の子を出産しました。男の子は週齢的には正常な体重(1775g)で産まれ、特に健康状態に問題はありませんでした。

doi:10.1016/S0140-6736(14)61728-1 (link)

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