他人や他動物の細胞を一時的に移植し外傷性脊髄損傷患者の神経を再生させる治療方法
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2013.06.05

他人や他動物の細胞を一時的に移植し外傷性脊髄損傷患者の神経を再生させる治療方法

 カリフォルニア大学サンディエゴ・メディカルスクールの研究者Martin Marsalaらは人間の神経幹細胞をラットに移植し外傷性の脊髄損傷を治療することに成功しました。

 実験ではラットに人為的に脊髄損傷を起こさせ、その3日後にヒトの神経幹細胞(HSSC)を移植し、移植から8週間後に皮膚感覚や筋肉の萎縮、動作などを検査しています。

 この治療方法は人間の細胞をラットに移植しているため免疫抑制剤(タクロリムスなど3種類)を同時に投与せねばならず、また移植した細胞が移植部位で神経として完全に機能するわけではありませんが、かなり良い治療効果が得られたようです。

 移植された細胞は以下の3つの方法で治療効果を果たしていると考えられます。

 移植された細胞は神経の成長や保護に働く多くのホルモンを放出するため、移植した細胞がサポート作用を示しホスト自身の神経の再生が促進するようです。移植したラットをMRIで分析したところ移植した人間の細胞は損傷部位全体に広がっていました。

 研究者らは次に同じ方法で人間を治療することを試みる予定です。外傷により脊髄を損傷した患者に、既に用意されている別の人間の細胞由来の神経幹細胞を移植します。患者自身の細胞を使用することは時間がかかったり、お金がかかったりと様々な困難があり実現は難しいですが、既に出来上がっている細胞を移植するこの方法で治療効果が得られればたいへん有意義だと研究者らは考えています。

 研究者らはこの試験に興味のある人からの問い合わせを受け付けています。(リンク先にメールアドレスあり)

Category:幹細胞

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