senolyticの検索結果:9件ヒットしました
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更新時刻:2025.03.31 16:51
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2025.01.16:ダサチニブ&ケルセチン(D+Q)を半年間サルに投与した初めての長期試験結果が発表
2024.06.28:新型コロナウイルス感染により脳神経の老化が促進する。そして老化細胞除去薬Senolyticsはこの症状を抑制しうる(少なくとも脳オルガノイドでは)【Nature aging/2023年11月】。
2022.09.13:Nature Medicineの2022年公開のSenolytics薬(老化細胞除去薬)レビュー論文、現在の臨床試験一覧とか、メカニズム一覧とか
2021.07.08:抗老化薬開発の米スタートアップ企業UNITY Bioの2つ目の開発薬UBX1325が、Phase I臨床試験で良好な治療効果を示す
2021.03.10:アンチエイジング薬開発の米UNITY Biotechnology、創業者2名がCEOをやめ新たなCEOに。社員の3分の1をレイオフ
2020.10.13:現在知られている9種類のセノリティクス(老化細胞除去薬/Senolytics)
2020.09.28:玉ねぎ成分ケルセチンのみでも血管の老化細胞除去は可能かも。
2020.09.24:玉ねぎ成分ケルセチンは単独でセノリティクスとしての(老化細胞除去)効果があるか?
2020.09.24:玉ねぎ成分ケルセチンは単独でセノリティクスとしての(老化細胞除去)効果があるか?

2025.01.16(#Senolytics #老化細胞除去薬(senolytics)の35)

ダサチニブ&ケルセチン(D+Q)を半年間サルに投与した初めての長期試験結果が発表

↑BX.COM

研究を実施したのはアメリカWake Forest大学(ノースカロライナ)の研究者ら。

研究者は人間でいう中年に相当するサル16匹を2つのグループにわけそのうち9匹にダサチニブ(D)とケルセチン(Q)を6か月にわたり月1回投与した(2日連続で5 mg/kg+ 50 mg/kgを月1回投与)(残りの7匹は比較対象)。さらに、両グループに6か月後に10%のカロリー制限を実施してその効果を評価した。

D+Qの投与により脂肪細胞中の老化遺伝子マーカー(p16、p21)と血中のPAI-1とMAP-9が減少した。さらに免疫細胞の改善が見られ、抗炎症的になり、microbial translocationに関するバイオマーカーに影響した。腸内細菌の状況に変化はなかった。血中の尿素窒素(urea nitrogen/BUN)は強く改善し、GDF15を減少させた。そしてD+Q後のカロリー制限によりHbA1cを劇的に減少させた。

論文中のグラフではD+Q後のカロリー制限により脂肪細胞中のM2マクロファージの量が劇的に減少しています(※M2マクロファージは肥満時に増えることが知られている)。また血中の白血球数、好中球数、好酸球数、

この研究により6か月間のD+Q投与は安全であり免疫を介した抗炎症作用に効果があること、腸内のバリア機能を改善すること、腎機能にメリットがあること、カロリー制限と併せて代謝を改善することを示しており今後のヒトでの高齢者による臨床試験の指針となると述べている。

かなりポジティブな効果が出ているように感じる。凄いな、さすが元抗がん剤、そこらのサプリのぬるい薬効とは違う

↓現在ダサチニブとケルセチンをそれぞれ100mgと1000mgずつ1か月1回程度飲んでいます。これは1.5mg/kgと15 mg/kgに相当する量。allometric scalling的にサルの3分の1の量で良いと考えると、まあちょうど良いぐらいかな。俺も2日連続で飲むことにしようか・・・・



2024.06.28(#Senolytics #老化細胞除去薬(senolytics)の31)

新型コロナウイルス感染により脳神経の老化が促進する。そして老化細胞除去薬Senolyticsはこの症状を抑制しうる(少なくとも脳オルガノイドでは)【Nature aging/2023年11月】。

↑BX.COM

老化に伴い神経変性疾患のリスクは上昇します。老化した細胞は最近はゾンビ細胞とも言われ、死んではいないが周囲に害をなす細胞として知られています。また一方で新型コロナウイルス感染により脳神経的な症状が生じることが報告されています。ブレインフォグと言われる意識にモヤがかかっているように感じる症状の原因がこれだと言われています。しかしながらこれまで脳における新型コロナウイルス感染と老化促進の関係はよく分かっていませんでした。

この研究者らによると、重篤な新型コロナ感染により死亡した患者の脳に老化細胞が通常よりも多く存在していることが分かったそうです。↓

出典:Senolytic therapy alleviates physiological human brain aging and COVID-19 neuropathology
研究者はこの研究でヒトの脳細胞オルガノイド中に蓄積した老化細胞が老化細胞除去薬セノリティクス(senolytics)で減少し、老化細胞により生じる加齢関連炎症を抑制し、老化関連の遺伝子転写を若返らせることを確認しました。使用したセノリティクスは4パターン、ナビトクラックス(Navitoclax)、BCL-2阻害剤ABT-737、イチゴなどの成分フィセチン、および抗がん剤とダサチニブと玉ねぎ成分のケルセチンの組み合わせとのことです。

ただ今回の研究は脳オルガノイドの研究です。生きている人がこれらのセノリティクスを摂取してその成分がしっかり脳に到達して効果を果たしうるかは臨床試験などを行い確認する必要があると思われます。



2022.09.13(#Senolytics #老化細胞除去薬(senolytics)の22)

Nature Medicineの2022年公開のSenolytics薬(老化細胞除去薬)レビュー論文、現在の臨床試験一覧とか、メカニズム一覧とか

↑BX.COM

↓論文中より

出典:Chaib, S., Tchkonia, T. & Kirkland, J.L. Cellular senescence and senolytics: the path to the clinic. Nat Med 28, 1556?1568 (2022). https://doi.org/10.1038/s41591-022-01923-y
具体的な選択的ターゲットとしては、BCL-2経路の阻害剤として、Navitoclax、A1331852、A1155463、Procyanidin C1、Quercetin、Fisetin、Piperlongumine。SRC/PI3K阻害剤として、Dasatinib、Quercetin、Fisetin、Luteolin、Enzastaurin、HSP90阻害剤として、Geldanamycin、Tanespimycin、Alvespimycin(17-DMAG)、Ansamycin、Resorcinol、Purine- and Pyrimidine-like N-terminal inhibitors。が掲載されています。

QuercetinとFisetinはまったく同じターゲットなのか、現在Quercetin飲んでいるけどFisetinを足すのはあまり意味が無いかな?Dasatinibは一応、下流でQuercetinやFisetinも同じ作用をしているんだね。Dasatinibはかなり効果が検証されたSenolyticだと思うけど、この部分の候補化合物が非常に少ないね。

HSP90阻害剤を何か飲んでみたいところ。

↓論文中より。現在行われているSenolytics臨床試験一覧

出典:Chaib, S., Tchkonia, T. & Kirkland, J.L. Cellular senescence and senolytics: the path to the clinic. Nat Med 28, 1556?1568 (2022). https://doi.org/10.1038/s41591-022-01923-y

DがDasatinib、QがQuercetin、FがFisetin、これで臨床試験の大部分を占めている。

最後の2つはUnity Buitechnologyじゃないか!UBX0101もUBX1325もSenolyticsと分類される薬なのか。実はUnityの株たくさん買っていて、株価悲惨で大損しているので頑張ってほしい(^^;。



2021.07.08(#アンチエイジングを目指す企業(antiagingcompany)の17)

抗老化薬開発の米スタートアップ企業UNITY Bioの2つ目の開発薬UBX1325が、Phase I臨床試験で良好な治療効果を示す

↑BX.COM

UBX1325はBcl-xL阻害剤。目の加齢性疾患患者対象(既存の抗VEGF療法が効かなくなった患者)で、視力の改善効果が見られたそうです。

う〜ん。管理人は無謀にもUNITY bioの株を50万円ほど購入しています。その後、以前まで臨床試験をやっていたUBX0101のPhase IIの結果発表前に2倍以上になったのですが、失敗が発表されて大暴落して現在は購入時と同じぐらいの株価。この発表後も株価は無風だねえ。。。。。買い増すか

 Keyword:UBX1325/10



2021.03.10(#アンチエイジングを目指す企業(antiagingcompany)の14)

アンチエイジング薬開発の米UNITY Biotechnology、創業者2名がCEOをやめ新たなCEOに。社員の3分の1をレイオフ

↑BX.COM

新しいCEOはかなりのベテランっぽい。Sarepta Therapeuticsにいて、その前はBiogenに15年いたらしい。

株価は最安値の倍ぐらいには持ち直してるけど最高値の半分程度だね。

パイプラインはUBX1325がPhase I、UBX1967が治験申請中。神経分野でKlothoとかsenolyticsとか開発しているね。この会社には株価は置いといても、どうにか1つモノにしてほしい。





2020.10.13(#Senolytics #老化細胞除去薬(senolytics)の9)

現在知られている9種類のセノリティクス(老化細胞除去薬/Senolytics)

↑BX.COM

Wikipediaに老化細胞除去薬(Senolytics)のエントリーがありました。

だんだん全体像が見えてきました。通常細胞は役に立たなくなるとアポトーシス(自殺)するメカニズムがありますが、そのメカニズムにストップがかかり自殺せずに生きながらえているのが老化細胞であり、それを解除するのが老化細胞除去薬のメカニズムのようです。癌細胞も同様にDNA変異が起きて生じるはずのアポトーシスを回避している細胞なこともあり抗がん剤が多く登場しているのが面白いです。
(1)FOXO4関連ペプチド。未承認、ペプチド、注射投与必要
(3)USP7(ユビキチン特異的タンパク分解酵素7)阻害剤、未承認薬物
(4)ダサチニブ(srcチロシンキナーゼ阻害剤)抗がん剤とケルセチン(bck-2ファミリー阻害剤)玉ねぎ成分
(5)フィセチン(bcl-2阻害剤)イチゴ成分
(6)ナビトクラックス(navitoclax)(Bcl-2阻害剤)抗がん剤
(7)Piperlongumine(ROS阻害剤)ロングペッパー成分
(8)アジスロマイシン(Azithromycin)とロキシスロマイシン(Roxithromycin)マクロライド系抗生物質
(9)SSK1 (senescence-specific killing compound 1)(老化細胞で活性でのみ活性化する抗がん剤ゲムシタビンプロドラック)未承認薬物
健康な身で抗がん剤や抗生物質を飲むのは少しためらわれるのですがロングペッパー成分の(7)が気になります。

 Keyword:ナビトクラックス/4 navitoclax/3



2020.09.28(#Senolytics #老化細胞除去薬(senolytics)の17)

玉ねぎ成分ケルセチンのみでも血管の老化細胞除去は可能かも。

↑BX.COM

先日から抗がん剤「ダサチニブ」と玉ねぎ成分「ケルセチン」の併用で老化細胞を選択的に自殺させられるという研究を調べているのですが、下記の論文を見ると


図出典:The Achilles’ heel of senescent cells: from transcriptome to senolytic drugs
どうやらダサチニブとケルセチンは標的細胞が違うようです。ケルセチンのみ(5μM)で血管内細胞の老化細胞は選択除去されている。ただし脂肪細胞前駆細胞には効果が無い結果です。

逆にダサチニブは脂肪細胞前駆細胞にのみ効果があり、濃度を上げても血管内皮細胞への効果は無いようです。2種の細胞で何が違うのでしょう?

血管内皮に関してはケルセチンのみで効果はあるようですが、ただ20μMから増殖細胞(正常な細胞)にも害が出ている(in vitro試験、この濃度で3日間処理)。治療ウィンドウ(薬効ー毒性用量比)4倍かあ。。。。ただし3日で減らしたいわけじゃないのでもっと低濃度で飲み続けることでメリットだけを得られるでしょうか?ケルセチンサプリメントは容量が大きいもので1つ500mgってのがあります。ケルセチンの分子量が約300なので、5μM=1.5ug/mL、500mg i.v. 時にCmax=50μg/mL。BAと半減期は知らないけど一瞬は有効血中濃度に達しているんじゃないか?

↓このサプリメント注文中なんだけど
↓こんな商品も発見w

これ、玉ねぎの皮を取っておいて冷凍粉砕して頑張って食べれば良いかも。。。

下記サイトを見ると
玉ねぎ可食部には100gあたり20mgのケルセチン、玉ねぎの皮には100gあたり1000-1500mgのケルセチンとのこと。1日に100mg以上が害が出ると書いてあるね。。。。

う〜ん、1粒500mgのサプリメントをポチっちゃったんだけど(^^;



2020.09.24(#Senolytics #老化細胞除去薬(senolytics)の10)

玉ねぎ成分ケルセチンは単独でセノリティクスとしての(老化細胞除去)効果があるか?

↑BX.COM

先日、抗がん剤ダサチニブ(Dasatinib)と玉ねぎ成分ケルセチン(Quercetin)を同時に服用することでマウスで老化細胞が除去されて臓器が若返るという研究報告を紹介しました。

抗がん剤は手を出しにくいので、玉ねぎ成分「ケルセチン」のみで老化細胞を除去出来ないか調べています。

ダサチニブとケルセチン同時服用の効果に関しては下記の論文で発見の経緯について触れられています。
ダサチニブとケルセチンの組み合わせは「最初の老化細胞除去薬」としてバイオインフォマティクスを活用したランダム機能スクリーニングより46種類の薬の投与の中から偶然見出された組み合わせとのこと。
↓ランダムスクリーニングの研究論文(2015年)
そして併用効果は臨床試験が実施され人間でも確認されていました。
下記の論文では
ダサチニブ100mgとケルセチン1250mgを週3回3週間にわたり飲んでもらっています。
以下の論文では
臨床試験では糖尿病性腎臓病の患者にダサチニブ100mgと、ケルセチン1000mgを3日連続で飲んでもらっています。その結果、たった3日の服用で脂肪組織中の老化細胞が減り、皮膚の中の老化細胞が減少、血液中の老化細胞が出す悪玉サイトカインの濃度が低下することが報告されています。
臨床試験の情報はここ↓試験名は「Senescence in Chronic Kidney Disease」
一方、ケルセチンのみも老化細胞除去効果は知られているようです。下記はダサチニブ、ケルセチン両方を服用する臨床試験を実施した論文です。
ケルセチンのみである程度の効果があると書いてますが、概要には老化細胞の除去効果に関しては触れられていません。
下記ではケルセチンのみは効果はあるが、毒性が出る量に近い量が無いと効果が無いとあります。すなわち老化してない細胞への毒性も強いとのことです。
う〜ん、玉ねぎ成分を大量に飲むという作戦は毒性の心配をしないといけないようです。
上記に紹介した臨床試験では1日にケセルチン1000mg以上を飲んでいます。

国内のケルセチンサプリメントは1粒あたり3.5mgとかちょっとしか入っておらず、これでは1日に300粒を服用しないといけません。
一方で海外のケルセチンサプリメントは1粒で500mg含まれており、これだと1日2粒でOKです。
海外ではケルセチンの老化細胞除去効果が知られて大量服用する人がいるのでしょうか?

 Keyword:ケルセチン/95



2020.09.24(#Senolytics #老化細胞除去薬(senolytics)の11)

玉ねぎ成分ケルセチンは単独でセノリティクスとしての(老化細胞除去)効果があるか?

↑BX.COM

先日、抗がん剤ダサチニブ(Dasatinib)と玉ねぎ成分ケルセチン(Quercetin)を同時に服用することでマウスで老化細胞が除去されて臓器が若返るという研究報告を紹介しました。

抗がん剤は手を出しにくいので、玉ねぎ成分「ケルセチン」のみで老化細胞を除去出来ないか調べています。

ダサチニブとケルセチン同時服用の効果に関しては下記の論文で発見の経緯について触れられています。
ダサチニブとケルセチンの組み合わせは「最初の老化細胞除去薬」としてバイオインフォマティクスを活用したランダム機能スクリーニングより46種類の薬の投与の中から偶然見出された組み合わせとのこと。
↓ランダムスクリーニングの研究論文(2015年)
そして併用効果は臨床試験が実施され人間でも確認されていました。
下記の論文では
ダサチニブ100mgとケルセチン1250mgを週3回3週間にわたり飲んでもらっています。
以下の論文では
臨床試験では糖尿病性腎臓病の患者にダサチニブ100mgと、ケルセチン1000mgを3日連続で飲んでもらっています。その結果、たった3日の服用で脂肪組織中の老化細胞が減り、皮膚の中の老化細胞が減少、血液中の老化細胞が出す悪玉サイトカインの濃度が低下することが報告されています。
臨床試験の情報はここ↓試験名は「Senescence in Chronic Kidney Disease」
一方、ケルセチンのみも老化細胞除去効果は知られているようです。下記はダサチニブ、ケルセチン両方を服用する臨床試験を実施した論文です。
ケルセチンのみである程度の効果があると書いてますが、概要には老化細胞の除去効果に関しては触れられていません。
下記ではケルセチンのみは効果はあるが、毒性が出る量に近い量が無いと効果が無いとあります。すなわち老化してない細胞への毒性も強いとのことです。
う〜ん、玉ねぎ成分を大量に飲むという作戦は毒性の心配をしないといけないようです。
上記に紹介した臨床試験では1日にケセルチン1000mg以上を飲んでいます。

国内のケルセチンサプリメントは1粒あたり3.5mgとかちょっとしか入っておらず、これでは1日に300粒を服用しないといけません。
一方で海外のケルセチンサプリメントは1粒で500mg含まれており、これだと1日2粒でOKです。
海外ではケルセチンの老化細胞除去効果が知られて大量服用する人がいるのでしょうか?




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