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2024.06.28
新型コロナウイルス感染により脳神経の老化が促進する。そして老化細胞除去薬Senolyticsはこの症状を抑制しうる(少なくとも脳オルガノイドでは)【Nature aging/2023年11月】。
老化に伴い神経変性疾患のリスクは上昇します。老化した細胞は最近はゾンビ細胞とも言われ、死んではいないが周囲に害をなす細胞として知られています。また一方で新型コロナウイルス感染により脳神経的な症状が生じることが報告されています。ブレインフォグと言われる意識にモヤがかかっているように感じる症状の原因がこれだと言われています。しかしながらこれまで脳における新型コロナウイルス感染と老化促進の関係はよく分かっていませんでした。
この研究者らによると、重篤な新型コロナ感染により死亡した患者の脳に老化細胞が通常よりも多く存在していることが分かったそうです。↓
出典:Senolytic therapy alleviates physiological human brain aging and COVID-19 neuropathology
研究者はこの研究でヒトの脳細胞オルガノイド中に蓄積した老化細胞が老化細胞除去薬セノリティクス(senolytics)で減少し、老化細胞により生じる加齢関連炎症を抑制し、老化関連の遺伝子転写を若返らせることを確認しました。使用したセノリティクスは4パターン、ナビトクラックス(Navitoclax)、BCL-2阻害剤ABT-737、イチゴなどの成分フィセチン、および抗がん剤とダサチニブと玉ねぎ成分のケルセチンの組み合わせとのことです。
ただ今回の研究は脳オルガノイドの研究です。生きている人がこれらのセノリティクスを摂取してその成分がしっかり脳に到達して効果を果たしうるかは臨床試験などを行い確認する必要があると思われます。
Category:#Senolytics #老化細胞除去薬
Keyword:ナビトクラックス/4
コメント
いいっすね!=97
001 [06/28 23:47]ふぇちゅいんさんふぁん(ゆるりゆラリー)★98:インフルエンザ脳症とは違うの? ウィルスと言うよりは、直接的には高熱が原因じゃないの? ↑(18)
002 [06/29 09:06]ふぇちゅいん(夏休み待ち) TW★92:>>001 熱の影響の生じないプレート内の脳オルガノイドの実験で老化起きているから新型インフルに関しては熱関係無いだろうね。 ↑(19)
003 [06/29 09:08]ふぇちゅいん(夏休み待ち) TW★92:インフルエンザ脳症の「熱」って説明も情弱文系向けの解釈では?知らんけど ↑(15)
004 [06/30 00:15]ふぇちゅいんさんふぁん(ゆるりゆラリー)★98:そうなんですね。門外漢向けの説明として、ゆで卵のように脳のタンパク質が不可逆的な変化をするのが40℃前後という説明があって、わかりやすいなあと思ってましたw ↑(10)
005 [07/02 21:24]ななしさそ★69:毎回毎回「平常時体温より〇.〇度高い」とか言うのも何といいますか、ですし。 ↑(12)
006 [07/08 12:15]通りすがり@YahooBB:実際は50度?ですかね。病気で発熱するのは体が自らやってるので、体のタンパク質を壊す温度にするはず無い。 ↑(10)
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