うつ病 |
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2024.10.25:Flow Neuroscience社の500ドルの自宅脳刺激ヘッドセットを使い、うつ病を安全に治療できるとの臨床試験結果
2021.11.12:「うつ病の原因」となるウイルスの遺伝子を発見。ヒトヘルペスウイルス6が原因?
2019.12.06:ピルを飲んでいる女性は脳の視床下部が小さい傾向
2017.11.15:大塚製薬の3mmの超小型センサーの入った「デジタル錠剤」が世界初承認
2016.12.19:うつ病患者などが「どれぐらい死にたいと思っているか」等を血液検査で測定可能に
2015.12.04:大塚製薬とProteus社がデジタルチップ入りの躁うつ病治療薬をアメリカで承認申請
2013.09.18:うつ状態の人の時間感覚。普通の人より正確に時間を把握出来ている
2012.03.13:血圧を下げる薬「プラゾシン」にはPTSDに伴う悪夢を解消しうる別の作用がある。
2011.11.02:泥んこ遊びが「うつ病」を予防し頭も良くする可能性
2010.10.25:遺伝子治療でうつ病モデルマウスの治療に成功(newscientist)
2008.09.04:子どもの脳に悪影響か ビスフェノールAで米報告
2007.03.07:シクロスポリンの投与が「うつ」の原因になる?(mainichi)
2003.08.24:うつ病は新しい細胞で防げる
2024.10.25
Flow Neuroscience社の500ドルの自宅脳刺激ヘッドセットを使い、うつ病を安全に治療できるとの臨床試験結果
Flow Neuroscience社の500ドルの自宅脳刺激ヘッドセットを使い、うつ病を安全に治療できるとの臨床試験結果
頭部に電気刺激を行うtDCS(経頭蓋直流電気刺激:Transcranial direct current stimulation)がうつ病(MOD:major depressive disorder)の治療方法として研究されています。
イギリス・ロンドン拠点の企業Flow Neuroscience社が販売する誰でも購入可能な自宅用「脳刺激デバイス」を用いた臨床試験結果が学術雑誌Nature Medicineに発表されました。この臨床試験では174人のうつ病患者を2つのグループに分け、完全リモートで、プラセボ対象二十盲目試験を行い、安全にうつ病を治療出来るとの結論になっています。
※プラセボ対照二重盲検比較試験(ダブルブラインド試験):一方の群には治療を、もう一方には偽の治療を行い比較するもので、どちらのグループにどちらの処置をしているか、医師、患者本人、スタッフが誰も知らない状態で行う試験。
論文のグラフを見るとそんなに絶大な効果があるわけではなさそうですが、思い込みでなく間違いなく治療効果はあるみたいです。
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Category:#精神活動 #高次脳機能
2021.11.12
「うつ病の原因」となるウイルスの遺伝子を発見。ヒトヘルペスウイルス6が原因?
「うつ病の原因」となるウイルスの遺伝子を発見。ヒトヘルペスウイルス6が原因?
ヒトペルペスウイルス6に含まれる遺伝子産物が脳内の嗅球の細胞死を誘発して脳のストレス状態を強めるそうです。
研究者はこの遺伝子をスターウォーズの暗黒卿にちなんでSITH-1と命名。
ヘルペスウイルスはいわゆる「水痘(みずぼうそう)、帯状疱疹ウイルス」です。
日本では2018年に成分ワクチンがGSKにより承認取得しているらしい。
日本では子供は誰でも2回ほど生ワクチンの接種を受けているんだね。このワクチンの効果は3〜11年で減弱らしい。
ワクチンの効果が切れて「うつ病」発症なんてこともあるのかも。
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Category:未分類
2019.12.06
ピルを飲んでいる女性は脳の視床下部が小さい傾向
ピルを飲んでいる女性は脳の視床下部が小さい傾向
50人の健康な女性をMRIで調査。うち21名が経口避妊薬(ピル)を服用。結果、視床下部の大きさがピルを飲んでいる女性で有意に小さかったそうです。研究ではピル服用により視床下部の大きさに変化が生じたとの論調で語られていますが、因果が逆の可能性は無いのだろうか?
また、視床下部の大きさと認知能力テストの結果に相関関係は見られませんでしたが、激しい怒り(greater anger)と「うつ病」傾向との相関関係が見られたそうです。
視床下部は脳の0.3%、4グラム程度ですが、幸せホルモンとして知られる「オキシトシン」を分泌したりしている部位です。
この発表は2019年12月5日のRSNAという学会(Radiological society of North America)でMichael L. Lipton, MD, PhD bronx, NYらにより「Oral Contraceptive Use Is Associated with Smaller Hypothalamic Volumes in Healthy Women」というタイトルで発表されてます。
日本の新聞社は海外のサイエンスニュースをまったく流さなくなりましたねぇ。。。。俺の人生、今のところピルを飲んでいる女性とのご縁は無いなぁ MRI links oral contraceptives to smaller hypothalamic volumes
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Category:#性・生殖・出産
2017.11.15
大塚製薬の3mmの超小型センサーの入った「デジタル錠剤」が世界初承認
大塚製薬の3mmの超小型センサーの入った「デジタル錠剤」が世界初承認
抗精神病薬は乱用されたり、指定通りに飲まれた無かったりと服薬コンプライアンスが保てず問題になっていますが、この錠剤は中に3mmの超小型センサーが入っており、本当に飲んだかどうかを医師がチェックすることが可能とのこと。飲むのを忘れた時にスマホなどでリマインダーを出したりも可能とのこと。体内から信号「デジタル錠剤」 大塚製薬、世界初の承認:朝日新聞デジタル 62 users
便利だろうけど、製薬会社はあの手、この手で医薬医療のコストを上げようとしますね。
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Category:#製薬会社・ビジネス
2016.12.19
うつ病患者などが「どれぐらい死にたいと思っているか」等を血液検査で測定可能に
うつ病患者などが「どれぐらい死にたいと思っているか」等を血液検査で測定可能に
この研究は九州大学医学部、大阪大学医学部などの共同研究。例えば、血中のプロリン、アグマチン、ATPなどが低下していると「無価値感」「罪悪感」を感じており、「5ヒドロキシトリプトファン」が上昇すると「落ちつかなさ」を感じている、「キヌレニン」量が低下していることと「死にたい気持ち」が相関していることが分かったそうです。
今回は従来行われている評価方法とこれらの数値が相関していることが分かったのみです。自殺の危険性のあるかどうかを見つけ出すことが出来れば患者に大きなメリットありそうです。また、これらの成分を血中に追加したら改善するのか試してもらいたいところ。うつ病の重症度や"死にたい気持ち"に関わる血中代謝物を同定 - 九大など | マイナビニュース
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Category:#精神活動 #高次脳機能
2015.12.04
大塚製薬とProteus社がデジタルチップ入りの躁うつ病治療薬をアメリカで承認申請
大塚製薬とProteus社がデジタルチップ入りの躁うつ病治療薬をアメリカで承認申請
大塚製薬の躁うつ病(双極性障害)治療薬Abilify(aripiprazole)に、Proteus社のデジタルチップを埋め込んで販売する予定です。患者には巨大な絆創膏のようなセンサーを腕にはってもらいます。これにより、薬を何時飲んだかを患者、医師がリアルタイムでチェック可能です。
下記リンク先に写真がありますが、チップは米粒ほどで、いつものサイズの錠剤に埋め込まれているようです。
躁うつ病ような長期間の投薬が必要な患者では50%が処方通りに薬を飲んでいないと言われ、これが治療が思うように進まない原因の一つと言われています。この「デジタル医薬」により、薬の服用タイミングが厳密にコントロール可能になり治療効果が高まることが期待出来ます。
(チップの写真あり)FDA expands Proteus Digital Health’s clearance to include measuring medication adherence | MobiHealthNews11イイネ
また、飲んだフリして抗精神剤を売り飛ばすような患者に次の薬を売らないなどの対策にも使えそうです。大塚製薬とプロテウス社が開発したデジタルメディスン(服薬測定ツール)の新薬承認申請を米国FDAが受理|大塚製薬 Mission - Proteus Digital Health1イイネ U.S. FDA Accepts First Digital Medicine New Drug Application for Otsuka and Proteus Digital Health | Business Wire
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Category:#生物ー機械インターフェイス
2013.09.18
うつ状態の人の時間感覚。普通の人より正確に時間を把握出来ている
うつ状態の人の時間感覚。普通の人より正確に時間を把握出来ている
うつ病の人が「ちょっと寝たつもりでも10時間過ぎていた」とか、「ベンチに座って気がついたら3時間過ぎていた」などと言う事はよくあります。また、逆に時間がなかなか経過しないと訴える人もいます。うつ状態になると時間を正常に把握出来ないのでしょうか?
イギリス・ハートフォード大学のDiana Kornbrot教授らは、うつ状態なの人と、そうでない人のボランティアを集め、時間感覚に関する実験を行いました。
実験では2つの試験を行いました。1つは何かの作業をしてもらった後、「さて、どれぐらいの時間が過ぎたと思いますか?」と質問し、経過時間を言い当ててもらうもの(estimate time)、もう一つは「xx秒経過したら教えてください」と伝え、時計を見ること無しに、どれぐらい正確に時間経過を言い当てられるか(production time)の試験です。
3秒〜65秒を言い当てるそれぞれの試験を5回繰り返し結果を集計したところ、面白いことに、普通の人はestimate timeは長めの時間を言う傾向にあり、production timeは短めの時間を言う傾向にありましたが、うつ症状の人は普通の人と比較してより正確に時間を言い当てる事が出来ていました。
うつ病の症状と言えば、事実をゆがめ自分の人生をよりネガティブにとらえる傾向がある事が知られていますが、時間感覚に関しては通常の人よりも正確に時間を把握出来るようです。
研究者らはこの時間感覚を治療や検査に生かせないか考えています。どういう事を言っているかと言うと、人間は通常の状態ならば、気分や状況などにおいて変化する無意識の影響が外界の判断に影響を与えるのですが、今回の実験結果は、うつ症状になると無意識の影響が外界の判断に影響しなくなる事を示しているからです。
うつ状態の人の治療の中には、現実をより正確に把握することが試みられますが、今回の研究結果は逆に世の中を正確に判断してしまうことがうつ症状の特徴であることを示しており、新しい視点での治療可能性を示しているかもしれません。
世の中を正確に把握していないのが普通とは、なんとも不思議な話ではありますが。。。。
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Category:#精神活動 #高次脳機能
2012.03.13
血圧を下げる薬「プラゾシン」にはPTSDに伴う悪夢を解消しうる別の作用がある。
血圧を下げる薬「プラゾシン」にはPTSDに伴う悪夢を解消しうる別の作用がある。
一般に血圧を下げる薬として使用されているプラゾシン(prazosin)という薬に脳神経の損傷を防ぎ、PTSDに伴う悪夢を解消するという別の作用があることが報告されています。
この研究は10年以上前から行われており、最近ではアメリカの有名な総合病院メイヨークリニックの研究者らがプラハで行われた第20回ヨーロッパ精神医学学会で、これまでに様々な研究グループにより報告された12の研究を総括して効果は確かそうだと発表しています。
これまでに発表された治療実験の例を挙げると、2007年にアメリカ・ワシントン大学の研究者らが行った研究では、ベトナム戦争に行きPTSDの症状を患っている退役軍人40人に対して行った治療実験を行っています。そして効果は数日〜数週間のうちに迅速に現れること、薬を飲むのを止めると何人かの患者では悪夢が再発することを報告しています。プラゾシンは副作用の少ない高血圧の薬として長い使用実績があります。PTSDの治療に使った場合に血圧が低下する副作用が懸念されますが、少なくとも上記の治療実験では血圧には影響は無かったと報告されています。研究者らはプラゾシンが副作用の少ないPTSD治療薬になりうるのでは無いかと期待しています。
プラゾシンは神経細胞にあるα1アドレナリン受容体の作用を阻害します。PTSDにより起きる夜間の悪夢などの症状は脳神経のα1アドレナリン受容体の過剰作用が原因と考えられ、プラゾシンはこの過剰作用を防ぐことで治療効果を発揮していると考えられています。また、プラゾシンを作用させた脳神経は、脳神経がダメージを受けた時の指標となるHSP70というタンパク質を減らすことも報告されており、PTSDに伴う悪夢の他にも、アルツハイマー、うつ病、総合失調症による脳の損傷を予防する効果がある可能性が考えられています。
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Category:#精神活動 #高次脳機能
2011.11.02
泥んこ遊びが「うつ病」を予防し頭も良くする可能性
泥んこ遊びが「[[うつ病]]」を予防し頭も良くする可能性
うつ病、自殺などが免疫の働きにより起こることが知られている。具体的には、免疫反応が長期間続き、全身のIFNαやIL-2などの免疫に関係する物質の濃度が持続的に高い状態になると「うつ状態」が起こる。しかしながら免疫の活性化は悪いことばかりではないようだ。今回、研究者らは土壌の微生物によって起こる免疫反応が「うつ状態」を解消し頭が良くなることを報告している。
研究を行ったのはアメリカニューヨークの研究者ら。Neuroscience(神経科学)という学術雑誌に発表。報告のタイトルは
研究者らはマイコバクテリウム・バッカエ(Mycobacterium vaccae)という土壌中などに何処にでもいる微生物に着目した。この微生物は以前より免疫反応を活性化する事が知られている。実験にはマウスを使用し、この微生物を熱処理し殺した後にマウス1匹あたり0.1mgずつ2週間おきに2回注射投与した。すると微生物を注射されたマウスでは、免疫が活性化すると共にDorsal Raphe Nucleiという感情や気分に関わる脳の部分が活性化し、セロトニンが放出された。セロトニンは別名「幸せホルモン」と呼ばれる。うつ病の薬の一部はセロトニンの働きを真似したものである。脳内でセロトニンが放出された場合、幸せを感じ、物事をポジティブに考えられるようになる。
微生物を投与されたマウスは「迷路を歩かせるテスト」や「強制的に泳がされるテスト」で、微生物を投与されていないマウスに比べて短時間で迷路を歩くなど高い知能を示し、またテストをストレス少なく行っていた。この効果は微生物を投与しなくなると徐々に効果が無くなり、投与により起こる一時的な作用であることが分かった。また、この効果は呼吸を通じて微生物が入った場合を想定して行った気道への投与でも注射投与と同じように効果が得られた。
これらの「頭を良く」したり「気分をポジティブにしたり」する効果は、別の物質を注射し免疫を活性化した場合は見られず、この土壌菌による免疫活性化によりのみ起こるようだ。自然の中で過ごせば、この微生物は自然に飲み込んだり、呼吸とともに体内に入ってくることが十分考えられるそうである。
近年、アレルギーの子供が増えたり免疫的に弱かったりする原因が、自然の中で遊ばなくなったり生活環境が清潔になりすぎて土壌菌などに触れる機会が無くなったためだ、とする考えが報告されている。もしかしたら、社会の中でうつ病になる人が増えているのも、同じ原因かもしれない。
その他の紹介記事(参考)
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Category:#知能改善・天才になる方法
2010.10.25
遺伝子治療でうつ病モデルマウスの治療に成功(newscientist)
遺伝子治療で[[うつ病]]モデルマウスの治療に成功(newscientist)
ニューヨークのWeill Cormell Medical CollegeのMichael Japlittらの研究。
セロトニン受容体の働きに関与している事が知られているp11というタンパクをコードする遺伝子をp11欠損マウスにウイルスベクターを用いて導入する実験が行われ、鬱状態を改善することに成功したそうです。
研究者らは同様の治療方法はパーキンソン病では人間でも行われていると言っています。
p11欠損マウスは幾分鬱病のようにふるまい、抗鬱剤がほとんど効かない事が知られています。p11を用いた治療は現状の抗鬱剤より副作用が少ない可能性があるそうです。
原文
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Category:#精神活動 #高次脳機能
2008.09.04
子どもの脳に悪影響か ビスフェノールAで米報告
子どもの脳に悪影響か ビスフェノールAで米報告
プラスチック製品に含まれるビスフェノールA(BPA)が脳神経形成を妨げること米エール大学の研究者らがPNASに発表したそうだ。異常が現れたのは記憶や学習を司る海馬の「スパイン」という構造。
研究者らはアフリカミドリザルにBPAを4週間与え続けたところ部分によってはスパインの数が半分以下に低下した。研究者らはうつ病などの気分障害に関係している可能性もあると言っている。
またアメリカ保健福祉省はBPAが人の発達に悪影響を与える危険性を否定でき兄と発表している。すでにカナダ政府はBPAを含むほ乳瓶の販売を禁止する方針を明らかにしているそうだ。
Category:#知能改善・天才になる方法
2007.03.07
シクロスポリンの投与が「うつ」の原因になる?(mainichi)
シクロスポリンの投与が「うつ」の原因になる?(mainichi)
臓器移植を受けた患者がうつ病 状態になるのは免疫抑制剤 の副作用の可能性が高いそうだ。
自治医大の小林英司らの研究によると免疫抑制剤「シクロスポリン」を健康なマウスに投与し様子を観察したところ、通常は体を寄せ合って眠っているマウスがシクロスポリン投与により互いに警戒し1匹ずつ離れて眠るようになったとのこと。またシクロスポリンを投与したマウスは危険な場所におびえるようになるなど「うつ」を示す症状を見せた。
人間において不安感や社会性の低下が起こる原因としてドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質の働きの低下が知られているが、マウス脳内のこえっらの神経伝達物質の量が通常の半分になっていることが分かった。
Category:#精神活動 #高次脳機能
2003.08.24
うつ病は新しい細胞で防げる
[[うつ病]]は新しい細胞で防げる
プロザックなどの抗うつ剤は新しい脳細胞を作り出すことによって気分を改善しているそうです
ってことは一過性では無いのかな?
これまで多くの抗うつ剤が数日で脳内物質レベルをあげるのに、効果が出るのに何週間もかかるのはなぜだろう?という謎があったそうだ
今回、コロンビア大学のHenらが、これらの薬が海馬で新しい細胞を生み出しているいる事を報告している
新しい細胞は神経回路を形成するのがうまいので、ストレスを改善するように回路を作るのでは無いかと予想している。
それにしても名前がヘン
原文:
Category:#精神活動 #高次脳機能