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アレルギー



----------このキーワードを使っている記事----------
2017.07.05:豆乳やヤギ乳を飲んでいる子供より、牛乳を飲んでいる子供の方が統計的に身長が高い
2015.10.30:病院で処方されるアレルギー・ぜんそくの薬「モンテルカスト」で高齢ねずみの脳の若返りが起きると報告
2014.01.30:ペットを飼っている家の子供がアレルギーや喘息になりにくいのは微生物を含んだホコリが口から入り腸の微生物を豊かにするため
2013.11.19:赤ちゃんに与える前に親がおしゃぶりをなめることで、子供のアレルギー・湿疹・ぜんそくが減少する。
2012.12.14:医学分野の最も有名な学術雑誌「Nature Medicine」が選ぶ2012年の重要な研究成果
2012.07.03:「アトピー」発症メカニズムが解明され、このメカニズムの遮断薬が開発予定。ぜんそく治療薬として開発中の薬がアトピー性皮膚炎に効く可能性も。
2011.11.02:泥んこ遊びが「うつ病」を予防し頭も良くする可能性
2010.11.03:妊娠中に母親がピーナッツを食べると、生まれた子供がピーナッツアレルギーになる可能性が高まるという報告(CNN)
2008.11.13:花粉症の減感作療法を3回の注射、3ヶ月で行うことに成功
2007.05.23:獲得免疫の仕組み
2007.04.24:花粉症緩和米の安全性評価試験結果が発表される
2003.10.24:カテキンの次は「テアニン」がブームになるそうです(nikkei)

2017.07.05

豆乳やヤギ乳を飲んでいる子供より、牛乳を飲んでいる子供の方が統計的に身長が高い
豆乳やヤギ乳を飲んでいる子供より、牛乳を飲んでいる子供の方が統計的に身長が高い

↑BTW

 牛乳を飲むことは身長を伸ばすことと結びつけられていますが、近年、多くの親が健康のために豆乳や、牛以外の乳を子供に飲ませることがあります。しかしながら牛以外のミルクは含まれるタンパク質量や脂肪量が少なく、牛乳と同じだけの効果があるかどうかは検証されていません。

 今回、カナダ・トロントの研究者は5034人の健康なカナダの子供の比較を行いました。その結果、牛以外のミルクを飲むほど、身長が低くなる相関関係が見られました。具体的には1日あたり250mL(1カップ)の牛乳以外のミルクを飲む毎に0.4cm低くなっており、3才時点で1日3カップの牛乳以外のミルクを飲んでいる子供は、飲んでない子供と比較し(代わりに牛乳を飲んでいる)、1.5cmの平均身長の差が見られました。

 原因については不明ですが、牛乳の栄養価が優れていると考える他に下記のような可能性があるとリンク先では述べられています。
(1)牛乳以外を与えている過程の場合、他の食事の内容にも差がある可能性、病気、アレルギー理由に牛乳以外を与えている可能性(この場合、薬を飲んでいてこれが影響している可能性あり)。
(2)牛乳に含まれる残留成長ホルモン(ステロイドホルモンなど)が人体に影響している可能性

Category:子育て

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2015.10.30

病院で処方されるアレルギー・ぜんそくの薬「モンテルカスト」で高齢ねずみの脳の若返りが起きると報告
病院で処方されるアレルギー・ぜんそくの薬「モンテルカスト」で高齢ねずみの脳の若返りが起きると報告

↑BTW

 モンテルカスト(montelukast)はアレルギー・ぜんそくの薬、日本でも「シングレア」「キプレス」の名前で病院で処方される薬です。作用は「ロイコトリエン受容体阻害剤」で、簡単に言うと炎症を抑える薬ですが、この薬が高齢者の脳に作用し、高齢ねずみを使った実験において認知能力を改善すると報告されています。

 研究者らは高齢(20ヶ月齢)のねずみに10mg/kgの量で毎日42日間にわたってこの薬を飲ませました。結果、学習能力と記憶力が改善し、また、神経炎症が減り、新しい神経細胞が出来ていることが観察されたそうです。これらの効果は若いねずみを用いた実験では変化は確認されませんでした。

 飲んでみたいと思う高齢者がいるかもしれませんが、10mg/kgという量はぜんそく・アレルギー治療に使う場合と比較しかなり多い量といえます(錠剤で1日50粒とか)。また、興奮、攻撃行動、不安、幻覚などといった精神活動への副作用があるため薬局で販売出来るようにするための申請は今のところ却下されています。

Category:知能改善・天才になる方法

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2014.01.30

ペットを飼っている家の子供がアレルギーや喘息になりにくいのは微生物を含んだホコリが口から入り腸の微生物を豊かにするため
ペットを飼っている家の子供がアレルギーや喘息になりにくいのは微生物を含んだホコリが口から入り腸の微生物を豊かにするため

↑BTW

 犬や猫を飼っている家で育った子供は統計的にアレルギーになりにくい事が知られていますが、具体的に何が原因となりこの差が出来るのでしょうか。ペットに直接触れることでしょうか?

 今回、カリフォルニア大学の研究者Kei E. Fujimuraらはその理由を解き明かしました。研究者は2軒の家から掃除機を使い空気中に漂うホコリを集めました。片方は犬を飼っている家で、もう片方は犬を飼っていない家です。

 集まったホコリの量は、犬を飼っている家の方が4倍も多く、また、大量の微生物が含まれていることが分かりました。このホコリの量や質の違いに意味があるのでしょうか?

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Category:免疫・アレルギー・自己免疫疾患

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2013.11.19

赤ちゃんに与える前に親がおしゃぶりをなめることで、子供のアレルギー・湿疹・ぜんそくが減少する。
赤ちゃんに与える前に親がおしゃぶりをなめることで、子供のアレルギー・湿疹・ぜんそくが減少する。

↑BTW

 アレルギー。ぜんそく・湿疹などの免疫疾患を持つ子供は20世紀に入ってから増加傾向にあり、今や3人に1人がなんらかの症状を持っていると言われています。

 今回、スウェーデンのクイーン・シルビア子供病院の研究者Hesselmarらにより、簡単な習慣で子供がこれらの症状を持つ可能性を減らしうることが報告されています。

 研究者はスウェーデン国内で妊娠中の女性をボランティアとして雇い、それらの女性から生まれた184人の幼児とその母親の生活習慣のアレルギー保有の有無を3歳になるまで調べました。

 親に「おしゃぶり(Pacifier)を使っているかどうか」「おしゃぶりを煮沸消毒しているかどうか」「水で水道水ですすいでいるかどうか」「おしゃぶりを与える時に親がしゃぶって綺麗にしているかどうか」などの質問をしたところ、下記のような結果になりました。

水で洗浄する親83%
煮沸消毒54%
しゃぶって与える48%
回答無し10%

 そして、子供がぜんそく(asthema)、湿疹(ectema)、ハウスダストアレルギー(sensitization to airboene)などを持っているかどうかを生後1年半、3年目に調べたところ興味深い相関関係が分かりました。親がおしゃぶりをしゃぶって綺麗にしてから子供に与えている母親の子供はアレルギーになる可能性が低かったのです。

おしゃぶりを親がなめることによる効果(原著の図に日本語による注釈追記)
おしゃぶりを親がなめることによる効果(原著の図に日本語による注釈追記)


 親の唾液中には多数の微生物が存在していますが、親がしゃぶった場合とそうで無い場合では、幼児の口の中のバクテリアの種類が異なることが確認されています。これらの微生物の違いがなんらかのメカニズムでアレルギーなどの免疫疾患になる可能性を低下させていると考えられます。

 アレルギーなどの症状は反応する必要の無い無害な物質への過剰な免疫反応が原因で、メカニズム的には「免疫寛容獲得の失敗」と定義されますが、こういった症状をかかえる子供が細菌増えている理由については様々な議論があります。

 一つかなり確からしいと考えられている説は環境が綺麗に成りすぎた事だと言われます。これは衛生仮説「The hygiene hypothesis」と呼ばれます。ある程度、不衛生な環境である方が免疫が正しく働き食物由来の物質や・ハウスダストといった反応する必要の無い環境中の異物を認識しなくなると考えられます。アレルギー患者の多い先進国ほど子供の腸内微生物の多様性の増加が遅れることが報告されており、腸内細菌が関わっているかもしれません。

 実際に生活環境とアレルギー保有の有無を調べた統計調査においても、貧困、家が狭い場合、大家族、初期のペットや濃厚動物とのふれあい、初期の食品微生物とのふれあいなどがアレルギーになる確率を低下させることが報告されています。

 今回の「おしゃぶりを親がしゃぶる」という習慣も子供を早い段階で多様な微生物に触れさせる役割を果たしていると考えられます。

 一つ気になることを上げるとすれば、近年、親の唾液を子供に移すことは虫歯の原因になると言われ避けるように言われていることです。虫歯を避けるか、アレルギーを避けるかという選択をしないといけないのかもしれません。


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Category:子育て

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2012.12.14

医学分野の最も有名な学術雑誌「Nature Medicine」が選ぶ2012年の重要な研究成果
医学分野の最も有名な学術雑誌「Nature Medicine」が選ぶ2012年の重要な研究成果

↑BTW

 医学分野の最も有名な学術雑誌Nature Medicineが2012年に発表された重要な研究成果として8つの研究フィールドに分けて紹介しています。

★神経科学
 自閉症の原因遺伝子についての発見があった。自閉症患者の遺伝子を1000人分調べ共通点を探したところ、変異すると自閉症になりうる共通変異が100以上見つかった。自閉症は父親の年齢が高いほど確率が高いが、高齢の男性の精子が遺伝子変異を起こしやすいことと関係していると思われる。

★ガンのメカニズムに関して
 ガン細胞がどのように体内で増えていくのかに関して様々な知見が得られた。例えばガン細胞はエキソソームを放出して転移に適した環境を作り出すし、血管細胞免疫細胞を制御して自身が生存しやすくしている。ガン細胞は転移出来る場所に落ち着くとBMP阻害因子であるCocoタンパクを産生するようだ。これらはいずれも新たなガン治療薬開発の可能性となる。

 また、ガンの増殖に関して、周囲の正常部分の関与も報告された、抗ガン剤はガン細胞だけでなく周囲の正常細胞も傷つけるがそれらの正常細胞が元に戻ろうとする過程でガン細胞を増殖させる物質を出してしまっているようである。

  • Melanoma exosomes educate bone marrow progenitor cells toward a pro-metastatic phenotype through MET.Nat Med. 2012 Jun;18(6):883-91. PMID:22635005
  • The BMP inhibitor Coco reactivates breast cancer cells at lung metastatic sites.Cell. 2012 Aug 17;150(4):764-79.PMID:22901808
  • A CXCL1 paracrine network links cancer chemoresistance and metastasis.Cell. 2012 Jul 6;150(1):165-78. PMID:22770218
  • Tumour micro-environment elicits innate resistance to RAF inhibitors through HGF secretion.Nature. 2012 Jul 26;487(7408):500-4.PMID:22763439
  • Treatment-induced damage to the tumor microenvironment promotes prostate cancer therapy resistance through WNT16B.Nat Med. 2012 Sep;18(9):1359-68.PMID:22863786
★老化現象
 以前報告された内容と異なり、カロリー制限を長期間行ってもサルの寿命が延びなかったとする結果が報告された。

 赤ワインに含まれるポリフェノール「レスベラトロール」がカロリー制限と同じ働きをするメカニズムが報告された。レスベラトロールと同様にrolipramという物質が同様の効果を持つことが報告された。


★メタボリックシンドローム
 これまでの研究では、脂肪をため込む「白色脂肪細胞」、エネルギーを燃やす「褐色脂肪細胞」に加えて、新たに「ベージュ脂肪細胞」という概念が報告された。このベージュ脂肪細胞は白色脂肪細胞と似ているがUCP1を発現しており褐色脂肪細胞のように効率的にエネルギーを燃やすことが出来ます。新しく見つかったホルモンirisinが白色脂肪細胞をベージュ脂肪細胞に変化させることが報告され、新しい肥満治療薬の開発につながるかもしれない。

 冷たい外気に触れた時にも白色細胞が変化してベージュ脂肪細胞になりうることが報告された。またサーチュイン1タンパクがベージュ脂肪細胞への変化を誘導しうることも報告された。BMP 8bというタンパクが脂肪燃焼を誘導することが報告された。

  • A PGC1-α-dependent myokine that drives brown-fat-like development of white fat and thermogenesis.Nature. 2012 Jan 11;481(7382):463-8.PMID:22237023
★ガンの免疫治療
 ガン細胞はなぜか体内の免疫により攻撃されない。最近、T細胞にPD-1(programmed cell death protein 1)というレセプターが発現していることが報告された。PD-L1などのリガンドが結合することでT細胞は攻撃するT細胞(エフェクターT細胞)としての機能が低下し、攻撃しないT細胞(制御性T細胞)としての機能が活性化する。ガン患者の一定数にはPD-L1が血液中に見られるが、PD-1に対する抗体を投与する臨床試験でガンの増殖を抑制する効果が見られた。

  • Safety, activity, and immune correlates of anti-PD-1 antibody in cancer.N Engl J Med. 2012 Jun 28;366(26):2443-54.PMID:22658127
  • Safety and activity of anti-PD-L1 antibody in patients with advanced cancer.N Engl J Med. 2012 Jun 28;366(26):2455-65.PMID:22658128
★ウイルス学
 これまで様々なHIVワクチンが開発が試されたが、あまりうまくいっていない、今年新型のHIVワクチンの可能性が示された。HIVウイルスが免疫細胞(T細胞)に結合する時に使われるEnvタンパクをターゲットにしたワクチン療法である。

  • Immune-correlates analysis of an HIV-1 vaccine efficacy trial.N Engl J Med. 2012 Apr 5;366(14):1275-86.PMID:22475592
  • Increased HIV-1 vaccine efficacy against viruses with genetic signatures in Env V2.Nature. 2012 Oct 18;490(7420):417-20. PMID:22960785
★胃腸
 腸内の細菌環境が壊れることで大腸炎が起こりうることが報告された。こういった腸内環境の乱れは肝臓の病気や肥満、大腸ガンにつながる。研究者らは高脂肪食をマウスに食べさせると胆汁に変化が起こりグラム陰性菌が増え、大腸炎を起こしうることを報告した。また同様の細菌変化は栄養失調やタンパク質の少ない食事でも起こりうることが報告された。

 幼児期に抗生物質に触れると免疫機能の確立が損なわれアレルギーになる可能性が増すことが報告された。

  • Commensal bacteria-derived signals regulate basophil hematopoiesis and allergic inflammation.Nat Med. 2012 Mar 25;18(4):538-46.PMID:22447074
  • Microbial exposure during early life has persistent effects on natural killer T cell function.Science. 2012 Apr 27;336(6080):489-93.PMID:22442383
  • ACE2 links amino acid malnutrition to microbial ecology and intestinal inflammation.Nature. 2012 Jul 25;487(7408):477-81. PMID:22837003
  • Dietary-fat-induced taurocholic acid promotes pathobiont expansion and colitis in Il10-/- mice.Nature. 2012 Jul 5;487(7405):104-8.PMID:22722865
★生殖医療
 精子と異なり卵子は生まれてきた後は増えないと考えられてきたが、少し前にマウスの卵巣ではちょっとだけ新たな卵子を作り出しうる細胞が存在していることが報告されていた。今年、人間の女性の卵巣にも新しい卵子を生み出しうる卵子幹細胞が含まれていることが報告された。これは生殖医療のあり方を変える可能性がある。現在、その細胞の取り出し精製方法が研究されている。

  • Oocyte formation by mitotically active germ cells purified from ovaries of reproductive-age women.Nat Med. 2012 Feb 26;18(3):413-21. PMID:22366948

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Category:1年間のまとめ記事

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2012.07.03

「アトピー」発症メカニズムが解明され、このメカニズムの遮断薬が開発予定。ぜんそく治療薬として開発中の薬がアトピー性皮膚炎に効く可能性も。
「アトピー」発症メカニズムが解明され、このメカニズムの遮断薬が開発予定。ぜんそく治療薬として開発中の薬が[[アトピー]]性皮膚炎に効く可能性も。

↑BTW

 アトピー性皮膚炎(Astopic Dermatitis)は「かゆみ」を伴った皮膚疾患で、普通のアレルギーと異なり、炎症の元になる物質に触れなくても持続的に炎症が続くことを特徴とする。似た症状を起こす疾患として他にぜんそく(Bronchial Asthma)が知られるが、これらの疾患で炎症が長く続いてしまうメカニズムは分かっていなかった。

 今回、日本の佐賀医科大学の研究者らはアレルギーを起こす物質「アレルゲン」により起こった炎症が、アレルゲンが無くなった後も皮膚で持続的に炎症を起こす仕組みを解明し発表した。以下に解明されたメカニズムの概要を示す。

 今回発見されたキーとなる物質はペリオスチン(Periostin)という物質である。皮膚にアレルゲンが入ってくると、外界からの異物を見つけ出す抗原提示細胞(APC)が異物を攻撃する実行部隊であるT細胞に異物への攻撃を指示する。指令を受けた未熟T細胞は攻撃を指示することの出来るTh2細胞(ヘルパーT細胞)に変化する。このTh2細胞はIL-4IL-13といったサイトカイン(生体内の情報伝達物質)を放出し免疫反応(特にIgEなどの抗体産生)を誘導する。

 IL-4やIL-13は免疫反応を起こすと同時に、皮下に存在するファイブロブラストに作用しペリオスチン大量に作らせることが分かった。アトピー性皮膚炎患者の皮膚を調べると普通の人よりもペリオスチンが4倍多く存在していた。ペリオスチンは皮膚細胞「ケラチノサイト」表面のα5インテグリンに結合し、免疫を刺激するサイトカインを放出させるため、アレルゲンが無くなった後も免疫反応が起こり続ける。

 マウスダニのアレルゲンを用いた実験では新しいアトピー性皮膚炎治療方法の可能性を感じる結果が得られている。例えば、ペリオスチンを持たない遺伝子改変マウスでは持続的な皮膚炎は起こらなかった。そして、インテグリンに対する抗体やペリオスチンに対する抗体を投与することで炎症が持続するのを抑えることが出来た。人間の持つペリオスタチンを無くすことは難しいかもしれないが、マウスに行ったようにインテグリンやペリオスタチンに対する抗体を投与するなどの方法でこの循環を止めることが出来ればアトピー性皮膚炎を治療することが出来るかもしれない。

 研究チームはマウスの実験で効果が確認出来たペリオスチンに対する抗体を作り2年以内に人間での治療を試みるつもりだと語っているそうだ。また「ぜんそく」治療薬としてIL-13に対する抗体医薬をロッシュ社が既に開発中である(「Lebrikizumab」という名前)。このぜんそく薬がアトピー性皮膚炎に効果がある可能性もあるかもしれない。


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Category:免疫・アレルギー・自己免疫疾患

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2011.11.02

泥んこ遊びが「うつ病」を予防し頭も良くする可能性
泥んこ遊びが「[[うつ病]]」を予防し頭も良くする可能性

↑BTW

 うつ病、自殺などが免疫の働きにより起こることが知られている。具体的には、免疫反応が長期間続き、全身のIFNαやIL-2などの免疫に関係する物質の濃度が持続的に高い状態になると「うつ状態」が起こる。しかしながら免疫の活性化は悪いことばかりではないようだ。今回、研究者らは土壌の微生物によって起こる免疫反応が「うつ状態」を解消し頭が良くなることを報告している。

研究を行ったのはアメリカニューヨークの研究者ら。Neuroscience(神経科学)という学術雑誌に発表。報告のタイトルは

 研究者らはマイコバクテリウム・バッカエ(Mycobacterium vaccae)という土壌中などに何処にでもいる微生物に着目した。この微生物は以前より免疫反応を活性化する事が知られている。実験にはマウスを使用し、この微生物を熱処理し殺した後にマウス1匹あたり0.1mgずつ2週間おきに2回注射投与した。すると微生物を注射されたマウスでは、免疫が活性化すると共にDorsal Raphe Nucleiという感情や気分に関わる脳の部分が活性化し、セロトニンが放出された。セロトニンは別名「幸せホルモン」と呼ばれる。うつ病の薬の一部はセロトニンの働きを真似したものである。脳内でセロトニンが放出された場合、幸せを感じ、物事をポジティブに考えられるようになる。

 微生物を投与されたマウスは「迷路を歩かせるテスト」や「強制的に泳がされるテスト」で、微生物を投与されていないマウスに比べて短時間で迷路を歩くなど高い知能を示し、またテストをストレス少なく行っていた。この効果は微生物を投与しなくなると徐々に効果が無くなり、投与により起こる一時的な作用であることが分かった。また、この効果は呼吸を通じて微生物が入った場合を想定して行った気道への投与でも注射投与と同じように効果が得られた。

 これらの「頭を良く」したり「気分をポジティブにしたり」する効果は、別の物質を注射し免疫を活性化した場合は見られず、この土壌菌による免疫活性化によりのみ起こるようだ。自然の中で過ごせば、この微生物は自然に飲み込んだり、呼吸とともに体内に入ってくることが十分考えられるそうである。

 近年、アレルギーの子供が増えたり免疫的に弱かったりする原因が、自然の中で遊ばなくなったり生活環境が清潔になりすぎて土壌菌などに触れる機会が無くなったためだ、とする考えが報告されている。もしかしたら、社会の中でうつ病になる人が増えているのも、同じ原因かもしれない。

その他の紹介記事(参考)

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2010.11.03

妊娠中に母親がピーナッツを食べると、生まれた子供がピーナッツアレルギーになる可能性が高まるという報告(CNN)
妊娠中に母親がピーナッツを食べると、生まれた子供がピーナッツアレルギーになる可能性が高まるという報告(CNN)

↑BTW

アメリカ、マウントシナイ医科大の医師らがJACIに発表。母親が妊娠中にピーナッツをたくさん食べた場合ほど、子供が陽性を示す率が高まることが分かった。(ただし、アレルギーテストのみで実際に子供がピーナッツアレルギーを示すかどうかは分からない)

この研究結果には賛否両論あるようです。
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2008.11.13

花粉症の減感作療法を3回の注射、3ヶ月で行うことに成功
花粉症の減感作療法を3回の注射、3ヶ月で行うことに成功

↑BTW

チューリッヒ大学の研究チームが成功してPNASに発表。
原文タイトルは

 花粉症などのアレルギー症状を緩和出来る減感作療法は原因抗原(ここでは花粉エキス)を少量ずつ何十回も約3年かけて注射する必要があり、通院・費用の面から非常に負担の大きい治療となっており普及していません。今回、研究者らは抗原をリンパ節に直接投与するという方法を1ヶ月おきに3回行うだけでアレルギー症状が劇的に改善することを発見したそうです。患者は平均すると、治療前に比べ10倍量の花粉が無いと鼻炎が起きなくなっていたとのこと。評価は183人の花粉アレルギー患者を使って実施しています。

 これは凄い!!花粉症の人には朗報ですね。体内には「細胞性免疫(異物を細胞が食べる)」という免疫と「液性免疫(抗体で異物を排除)」という2種類の免疫がありますが、1つの抗原に対しどちらか1つの免疫を重点的に起こす仕組みになっています。アレルギーは後者の免疫(液性免疫)が過剰に起こっている状態で、治療のためには今回発表された新しい方法も従来から行われている脱感作療法も同じで、花粉に対する免疫反応を「細胞性免疫」が重点的に起こすように転換させる治療方法です。今回の「リンパ節に投与」という方法は細胞性免疫を担当する細胞が多いリンパ節に直接抗原に投与することで、従来の方法よりも迅速に細胞性免疫を重点的に起こすことが出来るようになると予想されます。

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2007.05.23

獲得免疫の仕組み
獲得免疫の仕組み

↑BTW

樹状細胞などの抗原提示細胞はMHCクラスII分子を持っており、取り込んだ抗原をMHCクラスII分子にのせてヘルパーT細胞(CD4+)に提示する。
活性化したヘルパーT細胞はCTL(キラーT細胞)(CD8+)を活性化する因子を出したり、B細胞を活性化する因子を出したりする。

すべての細胞はMHCクラスI分子を持っており、そこに自己の抗原を提示している。CTLはMHCクラス1に提示された抗原を認識するが、この時、ヘルパーT細胞などが出す刺激因子シグナルが入ると細胞傷害活性を示す。CTLの攻撃としてはperforin、granzyme,TNF,Fasなどがある。

HIVウイルスが感染するのはCD4陽性のヘルパーT細胞である。活性化したCTLの一部はメモリーT細胞となる。

ヘルパーT細胞はTh1細胞とTh2細胞の2種類があり、Th1は細胞性免疫を活性化、Th2は液性免疫を活性化する。Th1/Th2のバランスがアレルギーに関わっていると考えられている。
Th1+Th2の数は一定に保たれているためか、アレルギーと自己免疫疾患を同時に生じることは少ないそうだ。

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2007.04.24

花粉症緩和米の安全性評価試験結果が発表される
花粉症緩和米の安全性評価試験結果が発表される

↑BTW

発表したのは研究を行っている独立法人農業生物資源研究所。
この米はスギ花粉のアレルギー症状の原因物質(抗原)と同じ物質を含んでいる。人間の体は食べ物として体の中に入ってくる物質には免疫反応を起こさない仕組み(免疫寛容)があるので、この米を食べ続けることで体がスギ花粉を抗原と認識しなくなり、アレルギー症状が緩和されることを期待している。

今回の実験で、この米をマウスやサルに食べさせた。結果、遺伝毒性試験、長期毒性試験、生殖・発生毒性試験においてすべて異常は確認されなかった。

また、この花粉症緩和米を14週間食べたマウスと26週間食べたサルの血液を調べたが、スギ花粉に対する抗体は出来ておらず、この米が原因となりアレルギーを起こす可能性は低いと考えられる結果が出た。

この米が市場で販売されるのを心待ちにしている人も多いと思うが、厚生労働省の指摘で市場に出すには「医薬品」としての厳密な実験が必要となり、商品化は早くても6年後の2013年になる予定。厚生労働省の指摘が無ければ2010年にも商品化出来る見込みだったそうだ

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2003.10.24

カテキンの次は「テアニン」がブームになるそうです(nikkei)
カテキンの次は「テアニン」がブームになるそうです(nikkei)

カテキンは「体脂肪を減らす」「アレルギー症状を減らす」などの効果があると言われる
緑茶に含まれる成分ですが、同様に緑茶などに含まれる「テアニン」は
脳に働きα派を出させる。すなわち睡眠障害の人に良いらしい

Category:睡眠