花粉症の減感作療法を3回の注射、3ヶ月で行うことに成功
カテゴリー:免疫・アレルギー・自己免疫疾患(記事数:31)

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2008.11.13

花粉症の減感作療法を3回の注射、3ヶ月で行うことに成功

チューリッヒ大学の研究チームが成功してPNASに発表。
原文タイトルは

 花粉症などのアレルギー症状を緩和出来る減感作療法は原因抗原(ここでは花粉エキス)を少量ずつ何十回も約3年かけて注射する必要があり、通院・費用の面から非常に負担の大きい治療となっており普及していません。今回、研究者らは抗原をリンパ節に直接投与するという方法を1ヶ月おきに3回行うだけでアレルギー症状が劇的に改善することを発見したそうです。患者は平均すると、治療前に比べ10倍量の花粉が無いと鼻炎が起きなくなっていたとのこと。評価は183人の花粉アレルギー患者を使って実施しています。

 これは凄い!!花粉症の人には朗報ですね。体内には「細胞性免疫(異物を細胞が食べる)」という免疫と「液性免疫(抗体で異物を排除)」という2種類の免疫がありますが、1つの抗原に対しどちらか1つの免疫を重点的に起こす仕組みになっています。アレルギーは後者の免疫(液性免疫)が過剰に起こっている状態で、治療のためには今回発表された新しい方法も従来から行われている脱感作療法も同じで、花粉に対する免疫反応を「細胞性免疫」が重点的に起こすように転換させる治療方法です。今回の「リンパ節に投与」という方法は細胞性免疫を担当する細胞が多いリンパ節に直接抗原に投与することで、従来の方法よりも迅速に細胞性免疫を重点的に起こすことが出来るようになると予想されます。

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