2日に1個の卵を食べるだけで動脈硬化になる可能性が上昇するようだ (生活習慣のカテゴリーに関する別の記事)


2012/08/28

2日に1個の卵を食べるだけで動脈硬化になる可能性が上昇するようだ

 「卵は一日1個まで」という話を聞いた事がないだろうか?、一方で「1日何個食べても問題無い」という話を聞いたことがある人もいるかもしれない。これらの話は卵に含まれるコレステロールの量に関する話で、一日に食物から摂取するコレステロール量は0.5g以下が良いとされている一方で卵1個におよそ0.25gのコレステロールが含まれているため「卵は1日1個」と言われているのである。

 一方で、身体の中では毎日1g以上のコレステロールが作り出されている(コレステロールは身体を動かすための様々な部品に使われている)。卵を食べ身体の外からコレステロールが入ってきた時は作られるコレステロールの量が減りバランスをとる仕組みになっているため、卵を沢山食べても問題無いはずなのである。これが「卵を沢山食べても良い」という話の根拠である。しかしながら、これらの情報はコレステロール量を元に推測された話に過ぎず、実際に卵を沢山食べている人が健康を害しているかどうかを調査されたことは無かった。

 今回、カナダのロバート研究センターの研究者が1262人の高齢者(平均年齢61.5才、男女比ほぼ半々)の血管の動脈硬化進行度(Total plaque area:TPA)を測定し、同時に卵を日頃どれぐらい食べるかなどの聞き取り調査をする調査を行った。動脈硬化の進行度合は特殊な超音波診断装置を用いて調べることが出来る。

 動脈硬化は40才以降、年齢に伴い徐々に進行していく様子が見られたが(老化現象)全員のデータを卵を多く食べる順に並べて評価すると、卵を多く食べる人ほど動脈硬化が早く進行していた。詳しくは卵をほとんど食べない人(年間100個以下(3日に1個以下))と比較し、年間150〜200個食べる人(2日に1個以上)では動脈硬化の進行が早い傾向が見られた。さらに年間200個以上のタマゴを食べる人(1週間に4個以上)では動脈硬化がより進行していた。

 聞き取り調査の中には喫煙の有無も含まれており、以前より知られているようにタバコを吸う量が多い人ほど動脈硬化が進行していたが、卵の食べることによる悪影響はタバコのそれと比べても影響が大きく、換算すると1週間に3個のタマゴは1日2本のタバコに相当するというショッキングな結果になっていた。

 以前にも糖尿病患者などでは卵を食べることにより病気が悪化する事が報告されていたが、今回の結果のように健康な人であっても卵を食べることが動脈硬化の進行を早めることは初めて報告された結果である。

 前述したように人体にはコレステロールのバランスをとる仕組みが備わっているはずなので今回の結果は少し不思議に感じるかもしれないが、この仕組みには大きな個人差があり、また老化に伴い誰でもこの仕組みが衰えていくことが知られている。今回の調査対象は高齢者なためこのような結果になったのかもしれない。40才を超えたら自分の動脈硬化の進行具合を医療機関などでチェックし、その結果いかんでは1日1個と言わず卵を食べるのは控えるなどすることが長生きの秘訣かもしれない。

Category:生活習慣 / 19

 Keyword:【コレステロール(8)】



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