↑B
2013.01.08
男性はストレスを受けると太り気味の女性でもOKになる。環境が好きなタイプに影響を与える。
どんな体型の異性が好みかということは単に個人の好みの問題と思われるかもしれませんが、その好みはおかれている社会的状況が影響を与えていることが知られています。たとえば食料が不足している社会では、食料が十分ある社会よりも太めの女性が好まれる傾向にあるそうです。これは生存・子孫繁栄のための古い本能の影響と考えられます。
今回、イギリスの研究者らは異性の好みが短時間のストレスによっても変化しうることを人間のボランティアを使った実験で試し報告しています。ストレスは男性に太めの女性を好ませる効果があるようです。
研究者らは81名の男性ボランティアを雇いました(すべて白人のイギリス人男性)。ボランティアの年齢は18歳〜42歳で、BMIは17〜31で痩せた人から太めの人まで含まれています。このボランティアを偏りが出来ないように2つのグループに分け、うち41名には緊迫した状況での面接や多人数の前でのスピーチなど短時間のストレスを与え、40名にはストレスの無い状態で過ごしてもらいました。
次に、10枚の女性の映った写真を見せ、それぞれ9段階で理想のパートナーとして見た時に写真の女性がどれぐらい好みかを報告してもらいました。(1:まったく好みじゃない〜9:とても好みだ)。それぞれの写真には様々なな体型の女性が映っています。(写真1〜2:やせすぎの女性、3〜4:やせ気味の女性、5〜6:標準体型の女性、7〜8:太り気味の女性、9〜10:肥満の女性。)。このようにして付けられた点数の平均値をグラフにしたのが以下になります。
どちらのグループもやせすぎや太りすぎの女性は好まれず、標準体型に近い女性が好まれる傾向でしたが、短時間のストレスを受けた男性は太った女性を好む傾向にあることが分かりました。やせ気味の女性に対する好みは差はありませんでした。
これまでは一人の人のこの手の好みは簡単には変化しないと考えられてきましたが、今回の実験は好みの女性の体型が短時間のストレスで簡単に変化してしまう事を示しています。
やせ気味の女性が好きな男性は日常にあまりストレスが無いのかもしれません。一方、太めの女性が好きな男性はストレスが原因かもしれません。
Category:#性・生殖・出産
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