瞳孔(どうこう)の動きを観察するだけで同性愛者・バイセクシャルを判別可能。女性は潜在的に同性愛傾向?
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2012.11.06

瞳孔(どうこう)の動きを観察するだけで同性愛者・バイセクシャルを判別可能。女性は潜在的に同性愛傾向?

 これまでにも科学者は性的好み(ストレートか同性愛かバイセクシャルか)「科学的」に判別する方法は検討してきましたが、従来試されている方法は、例えば男性では性器の大きさ(penile circumferance)の変化を測定し、女性では性器の振動の変化(vaginal pulse amplitude)を測定する方法であり、面倒な方法であるとともに大きな個人差があることが問題でした。

 今回、アメリカ・コーネル大学の研究者が瞳孔の収縮(pupil dilation)を観察するだけというシンプルな方法で好みのタイプを見分けられることを発見し発表しています。

 研究者らは325人のボランティアを雇い実験を行いました。それぞれの平均年齢は男性23歳、女性28歳でした。実験ではまず、それぞれのボランティアに自分の性的好みを申告してもらいました。ボランティアの自己申告した結果は下記になります。

■自己申告された内容
男性(165人)女性(160人)
異性でないとダメ31%34%
ほぼ異性が良い24%27%
両方いけるかも15%11%
両方いけます10%17%
どちらかと言えば同性が良い21%16%
ほぼ同性が良い33%32%
同性でないとダメ31%23%

 次にボランティアの目(瞳孔の状態)を高解像度で撮影出来るビデオカメラを設置した状態で、男性・女性モデルの写った映像が30秒ごとに交互に現れる映像を見てもらいました。それぞれの映像には男性、女性モデルが裸体で自身で性的行動を行っている映像が映っており、男女それぞれ12名。合計で12分間の映像となっています。

 映像を見ている最中の瞳孔の拡大・収縮を測定し、自己申告された性的好みと照らし合わしたところ、異性が好きだと答えた人では、異性の映像を見た時のみ瞳孔が拡大していき、映像が同性のものになると瞳孔が収縮しました。

 一方、同性愛傾向またはホモセクシャル傾向だと自己申告した人では、それぞれ同姓の映像、および男女両方の映像で瞳孔が拡大しました。これらの事は瞳孔の収縮を観察する事でその人の性的好みを判別することが可能であることを示しています。

 また面白いことにこの実験では男女の違いが見られました。男性では好みのタイプのみで瞳孔が拡大しましたが、女性では片方の性のみが好きと答えた人であっても男女両方の映像で瞳孔が拡大する傾向が見られました。もしかしたら女性は男性に比べ男女問わず性的に反応する傾向があるのかもしれません。「レズな女性は多い。」とはたまに聞くフレーズですが、そのことを科学的に証明しているのかもしれません。

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