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2013.03.27
タンパク質を多く含む(1日35グラム)朝食を食べることで一日を通して食欲を抑え間食を減らすことが出来る
朝食の大切さは日本でもよく言われますが、アメリカ・コロンビア州ミズーリ大学の研究者が朝食の内容を気をつけることで一日を通じて食欲を抑え間食を減らすことが出来ると報告しています。
研究者は、18歳〜20歳の太り気味の女性(平均BMI28.6)のボランティア20名を雇い朝食に含まれるタンパク質の量と食欲・間食の頻度の関係を調べました。
ボランティアは2つのグループに分けられ、片側のグループは一般的な朝食用シリアル、もう一方のグループは卵や赤身肉を含むタンパク質の多い朝食を1週間にわたり食べてもらいました。そして1週間後の夕方、実験期間の食生活についてアンケートをとり、また血液検査とfMRIによる脳の状態の検査を行いました。
2種類の食事はどちらも同じ350キロカロリーで、同じ量の脂肪、食物繊維、糖分を含んでいる点は同じですが、朝食用シリアルがタンパク質を13グラムしか含んでいないのに対し、高タンパクの食事では35グラムのタンパク質を含んでいるという違いがあります。
2つのグループを比較したところ、高タンパクの朝食をとったグループでは食欲抑制作用がある血液中のペプチドYYというホルモンが増加していました。また、アンケートを見ると夕方にスナック菓子を間食してしまう頻度が減っていました。さらに脳の検査では満足感を感じる脳内の部分が活性化していることが分かりました。
現在、アメリカでは若者の60%が朝食を食べていないと報告されています。研究者の実験では朝食を抜いた場合も朝食用シリアルを食べた場合もスナック菓子を食べる頻度が高い結果となっており、これらの若者がタンパク質の多い朝食をとることで食欲を抑え肥満になる人が減少するかもしれません。
今回の実験ではタンパク質を増やすために卵や赤身肉を使いましたが、研究者によるとヨーグルトやチーズ、ハムなど別の高タンパクの食材でも同じ効果が得られるだろうと言っています。(ただしヨーグルトには100gあたり3〜4gしかタンパク質が含まれていない)
Category:ダイエット・メタボリックシンドローム
Keyword:ペプチドYY/2
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ペプチドYY
ペプチドYY(Peptide YY)(別名PYY3-36)は食欲抑制ホルモンとして知られる。有酸素運動により血液中の量が増えることが報告されている。
ペプチドYYは食物を食べた時の刺激などで腸で作られる。
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