ペットを飼っている家の子供がアレルギーや喘息になりにくいのは微生物を含んだホコリが口から入り腸の微生物を豊かにするため (カテゴリー:免疫・アレルギー・自己免疫疾患)


2014/01/30

ペットを飼っている家の子供がアレルギーや喘息になりにくいのは微生物を含んだホコリが口から入り腸の微生物を豊かにするため

 犬や猫を飼っている家で育った子供は統計的にアレルギーになりにくい事が知られていますが、具体的に何が原因となりこの差が出来るのでしょうか。ペットに直接触れることでしょうか?

 今回、カリフォルニア大学の研究者Kei E. Fujimuraらはその理由を解き明かしました。研究者は2軒の家から掃除機を使い空気中に漂うホコリを集めました。片方は犬を飼っている家で、もう片方は犬を飼っていない家です。

 集まったホコリの量は、犬を飼っている家の方が4倍も多く、また、大量の微生物が含まれていることが分かりました。このホコリの量や質の違いに意味があるのでしょうか?

 研究者は次にそれぞれの家のホコリを7日間連続で同じ量だけ毎日マウスに飲ませました(口にホコリを含んだ溶液を無理矢理飲ませる)。

グループA犬を飼っている家から集めたホコリ(大量の微生物含有)を投与
グループB犬を飼っていない家から集めたホコリ(微生物無し)を投与
 
 それぞれのグループのマウスに、ゴキブリ由来のアレルギー物質や、卵アレルギー物質を強制的に与え、アレルギーの起こりやすさを比較する実験を行ったところ、面白いことに犬を飼っている家のホコリを与えたマウスでは、アレルギーが起こりにくくなっていることが分かりました。また肺への続く気道の免疫細胞の量や分布も変化しておりウイルス感染しにくくなっていました。

 さらに、これらのマウスでは腸の中の微生物の種類に大きな差がありました。ホコリに含まれている微生物が口から入り腸管に到達、腸管に住み着いているようです。

 研究者は最終的にホコリに含まれる微生物のみをマウスに与えるだけでアレルギーを防止出来ることを確認し、ペットを飼っている家の子供がアレルギーになりにくい理由がペット由来のホコリに含まれるこの特定の微生物が腸に住み着くことであると解明しています。

 見つかった微生物は学名Lactobacillus johnsoniiといういわゆる乳酸菌でした。どこにでもいる(それこそホコリの中にもいる)乳酸菌ですが、アレルギー防止効果は以前から知られており、2001年にネスレが「LC1ヨーグルト」という名前でこの乳酸菌を含むヨーグルトを発売していました。||(日本では販売終了してしまっています)''。海外では人気の高いヨーグルトなのですが売れなかったのでしょうか?

Category:免疫・アレルギー・自己免疫疾患

 Keyword:【アレルギー/12】 【乳酸菌/4】 【ヨーグルト/9】



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