犬やクモが怖い子供35人で実施したD-シクロセリンの臨床試験で恐怖記憶消去効果が証明される
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2015.07.29

犬やクモが怖い子供35人で実施したD-シクロセリンの臨床試験で恐怖記憶消去効果が証明される

D-シクロセリン(D-cycloserine (DCS))が恐怖記憶を消去しうることは大人を使った実験で以前から報告されていますが、子供を使った実験でも効果が確認されました。

 実験はプラセボ対照ダブルブラインドテスト(ボランティアの子供も研究者も実験終了まで誰が本当の薬を飲んだか分からなくして実施するテスト)で行われました。ボランティアの子供は6〜14歳で犬や蜘蛛が怖い35人の子供達です。そのうち18人にはDシクロセリンを、17人にはそっくりな偽物の効果の無い薬を飲ませました。

 飲ませる前に1回だけ怖い対象(犬や蜘蛛)を見せました。1週間後、もう一度、犬や蜘蛛など怖い対象を見せたところ、D-シクロセリンを飲ませた子供達は恐怖を回避しようとする行動が減る傾向が確認されました。

 人間は経験をするたびにその経験の分類を定義付け再記憶することが知られています。D-シクロセリンをのみ苦手な経験をした子供達はそれらの経験が「怖くない記憶」として定義づけられ再記憶されたと考えられます。

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