Amrit不老不死研究所 カテゴリー「人工神経」



末梢神経を再生させる新手法を開発((朝日新聞))(2002/04/10)
ES細胞を移植することにより、損傷したラットの脊髄をちょっと回復させた(1999/12/01)


2002/04/10
■末梢神経を再生させる新手法を開発((朝日新聞))
慶応大学仲尾保志助手が末梢神経を2cm以上再生させる方法を開発し、4月10日の日本外科学会で発表する。
これまでは1cm以上神経が損傷した場合は別の部分から神経を切り取ってきて継ぎ足す方法が行われてきた。研究者らはネズミの足の神経を2cm欠損させ、この部分に神経の成長を助けるタンパクを出しているシュワン細胞という細胞を直径2mmの高分子チューブの中に立体的に培養し配置した。8週間後、マウスは歩けるようになった。
なおこのチューブは生分解性なため、次第に溶けて神経だけが残るはずである。


1999/12/01
■ES細胞を移植することにより、損傷したラットの脊髄をちょっと回復させた
神経に分化したマウス胚性幹細胞(ES細胞)を損傷したラット脊髄に細胞移植した。(損傷9日後に)。形態観察してみると、2週間後には移植した細胞は生きて増殖しており、脊髄に存在する様々な細胞に分化していた(astrocyteやoligodendrocyte、neuronなど)。これらの細胞は移植部位から最大8mm離れた所まで移動しており、また移植を行ったマウスは、後ろ足で体重を支えるなどの回復が見られた。

脊髄はとっても大切だ、これが障害を受けるとカラダが動かなくなってしまう。別の記事で脊髄を外科的につないで戻してやる可能性を示したが、これは脊髄を構成している細胞を補充してやることにより、脊髄に自ら回復してもらう試みである。

実は以前から移植により脊髄を回復させる報告はたくさんある。今回、この人たちは別に全然新しくない。ただ流行のES細胞を用いたというのが新しいぐらいだろう。ところで、なんでマウスの細胞をラットに移植しているんだ?

情報元:
Nature Medicine 1999 vol.5 no.12 p.1410
Transplanted embryonic stem cells survive, differentiate and promote recovery in injured rat spinal cord

関連リンク「光が見えてきた脊髄損傷の治療」(日経サイエンス1999年12月号)
http://www.nikkei.co.jp/pub/science/page_2/magazine/9912/sekitsui.html

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