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2012.05.14
週に1〜2.5時間の速すぎないジョギングで平均寿命が5〜6年延びる
医薬の開発が盛んなデンマークのコペンハーゲンではどのような生活が心臓の病気を減らすことが出来るのかを調べる研究「デンマーク心臓病研究(Copenhagen City Heart Study)」が多数の市民の協力で行われています。今回、研究者らが学術集会「EuroPRevent2012」でその結果の1つを発表しています。今回発表された研究は「ジョギングしている人とジョギングしていない人の平均寿命の差」というものです。この研究は過去35年間に集められた「日頃の生活についてのアンケート」2万人分(20歳〜93歳)を解析しています。
追跡調査の結果、この35年間にアンケートに答えてくれた人のうち既に10280人が亡くなっていました。亡くなった人のアンケートを分析すると、うち10158人はジョギングをしていないなかった人で、一方ジョギングを行っていると答えていた人はたった122名でした。ジョギングを行っている人はもともと少ないのですが、そのことを計算に入れてもジョギングを行っていて、かつ亡くなった人の割合は低く、計算するとジョギングしている人は死のリスクがジョギングしていない人よりも44%低いと計算出来るそうです。これは平均寿命に換算すると、ジョギングにより男性は平均寿命6.2年分、女性で平均寿命5.6年分延びることを意味します。
しかしながらジョギングも度を超すと身体によくない影響があるようです。1116名のジョギングする男性、762名のジョギングする女性のデータを選び出し、ジョギングの量も含めて分析したところ、週に平均1〜2.5時間程度、しかもゆっくり〜平均的な速さでジョギングを行っていた人は、死のリスクが大きく低下していましたが、もっと長い時間走っている人や速いスピードでジョギングを行っていた人は死のリスクの低減効果が少ない事が分かりました。これはジョギングも良いことばかりでは無く、やり過ぎると健康に悪い影響も及ぼしうることを示しています。
今回の研究ではそれぞれの人がどのような理由で亡くなったかは調査されていませんが、ジョギングには様々な健康上の利点が既に報告されています。例えば以下はすべてジョギングによる良い効果として分かっているものです。
ジョギングを行っている人はこれらの様々な良い効果のため、結果として平均寿命が延びていると考えられます。
Category:#運動 #エクササイズ
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