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2012.10.23
カフェインはアルカロイドという分類の物質であり、名前はコーヒー(coffee)に含まれることから名付けられました。またカフェインはコーヒーだけでなく紅茶・お茶など世界中の様々な文化で嗜好飲料と呼ばれるものすべてに多く含まれていて人間は太古の昔よりカフェイン大好きなようです。飲まれている人はなんとなく分かっていると思いますが「覚醒作用」があります。
沖縄県立看護大学の研究グループがカフェインの二重盲目試験を行った結果を報告(文献1)しています。試験では同大学1年生の男女85名を実験台にし、2つのグループに分け一方のグループには市販のカフェイン抜きコーヒー(ネスカフェーゴールドブレンド)を飲んでもらい、もう一方のグループには同じこのカフェイン抜きコーヒーにカフェインを加え飲んでもらいました。カフェイン自体には味はありませんので両グループとも自分がカフェイン入りを飲んでいるかどうかは分かりません(※コーヒーはカフェインが入っているから苦いと思っている人がいますが、誤りです)。
※二重盲目試験・・・・実験する研究者も、実験台になる人も自分が効果のあるものを飲んでいるかどうか分からない状態にして行う試験。医薬の開発において「思いこみ」の影響を排除する実験方法。
それぞれのグループがコーヒーを飲んで20分後に計算スピード・正解率を比較したところ、カフェイン入りコーヒーを飲んだグループで計算スピードが向上していることが確認されました。この効果は集中力が無くなり計算効率が悪くなる1時間後においても持続していました。また計算スピードが上昇しても正解率はほとんど変わりませんでした。カフェインには単純な計算能力の向上させる効果、いわば集中力を高める効果と疲労による能力の低下を抑制する効果があるといえます。
ここまで聞くと良いことづくめに感じるかもしれませんが、カフェインには副作用もあるので注意が必要です。カフェインが体内で分解されるには3〜4時間程度かかるため寝る前3〜4時間は飲まない方が快適な眠りが得られるでしょう。また、習慣性も知られており、毎日コーヒーで3〜4杯飲み続けると依存性が出てきてコーヒーを飲まないと頭がすっきりしなかったり、同じ量を飲んでも効き目が弱く感じたりします。1日1杯程度なら依存症は出ないと言われているので目を覚ましたい時だけ飲むようにすると良いでしょう。2007年にフランスの研究者が発表した研究(文献2)では、フランスの3つの街の女性4197名と男性2820名を調べたところ、日常的にコーヒーを飲むことにより女性で老化に伴う認知能力の低下が抑えられる効果が見られたと報告しています。なぜ女性だけに効果があるのかは不明ですが、適量を毎日飲むことには良い効果がありそうです。
カフェインはコーヒー以外にも色々な飲料に含まれており、含まれる量はコーヒーで1杯あたり50mg〜100mg程度、インスタントコーヒーはその半分。ウーロン茶や緑茶はその3分の1程度、玄米茶やコカコーラは5分の1程度です。反対に玉露(ぎょくろ)はコーヒーの2〜3倍含まれています。
Category:#知能改善・天才になる方法
Keyword:カフェイン/13
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