大量の飲酒をしてしまうのはビアグラスの形が原因かもしれない
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↑B

2012.11.12

大量の飲酒をしてしまうのはビアグラスの形が原因かもしれない

 大量の飲酒は個人的・社会的問題を引き起こしますが、その原因の一つがビアグラスの形にあるかもしれないとの研究が発表されています。曲線で出来たグラスは「飲んだ量」「残量」が分かりにくく、大量のお酒を短時間で飲んでしまう原因になっているようです。

 アルコール飲料の大量摂取は全世界の病気の4%を作り出していると言われています。アルコール飲料の消費は「手に入れやすさ」や「値段」が影響することはこれまでにも知られてきましたが(イギリスでの研究では10%値上げすると消費が4.8%減少する)、今回、イギリス・ブリストル大学の研究者らがグラスの形が飲酒量に関わっている可能性を報告しています。

研究者らは大学の職員、学生から日常的にアルコール飲料を飲んでいる159人のボランティア(18〜40歳、平均年齢23歳)を雇いました。男女比はほぼ半々で、自己申告で日常の飲酒状況を調べると男性は1週間に500mlビール缶換算で1週間に5〜25缶、女性は2.5〜18缶を飲んでいました。

 実験ではビデオカメラで撮影しつつランダムに下記2種類のビアグラスでビールを飲んでもらい、1杯飲みきるまでにかかった時間を測定し平均値を調べたところ、なんと、Bのカーブしたグラスではすぐに飲みきってしまうのに対しAのグラスではBに比べ60%ゆっくり飲むことが分かりました。AとBは同じ量のビールが入るグラスです。

 次にこの原因を調べることを目的としてAまたはBのグラスに入ったビールの量を当てるテストを行ったところ、Bのような曲がったグラスでは残っているビールの量を間違え実際の量よりも多くのこっていると判断する傾向があることが分かりました。人間は目で見た量で飲んだ量を判断しておりBのグラスで飲んだ場合、思っているよりも多くの量を短時間で飲んでしまうのかもしれません。

 余談ですが、面白いことに同じ試験をアルコールを含まないソフトドリンクで行ってたところAとBで差が見られなかったそうです。理由に関しては研究者もよく分からないと語っています。

 今回示された事はカーブしたグラスだけでなく、氷が入っているグラスや薄いガラスで出来たグラスなどでも同じ事が起きるかもしれません。

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