PM2.5はこれまで安全と考えられていた低い濃度(年平均25µg/m3以下)でも死亡率を上昇させている
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2013.12.17

PM2.5はこれまで安全と考えられていた低い濃度(年平均25µg/m3以下)でも死亡率を上昇させている

 粒子状大気汚染物質PM2.5は近年、中国で大きな社会問題となっており、その一部が飛来している関係で日本でも大きな注目を集めています。

 日本でも環境基準が定められ、基準を上回る場合には野外での活動を控えるなどの注意喚起がされていますが、オランダの研究者Rob Beelenらが、PM2.5が従来考えられていたよりも低い濃度で死亡率を増加させていることを報告しています。

 この報告はLancetという有名な医学雑誌に2013年12月9日付けで発表されています。この研究者は22の調査研究のデータを集計し合計36万人を14年間追跡調査しました。追跡調査の期間に自然死(事故などでは無く病気で亡くなった)したおよそ3万人について、住んでいるのPM2.5汚染状況を調べたたところ

 大気汚染が強い場所では報告通り死亡率が高い傾向にありましたが、従来は問題が無いと考えられていた汚染度が低い地域の人でもPM2.5の影響を受け死亡率が上昇している可能性があることが分かりました。

 具体的には、欧州の基準である年平均25µg/m3(1立方メートルあたり25µg)の地域の人は、より汚染の少ない年平均20µg/m3の人よりも死亡率が7%高い傾向にありました。

 研究者は欧州の基準を見直す必要があると考えています。日本での安全基準は年平均15µg/m3以下1日平均35µg/m3以下です。これは、欧州よりも厳しい基準ではありますが、特に九州北部や都市部では基準を超える汚染度を示す地域も多数あり注意する必要があります。

 また今回紹介した研究は年平均汚染濃度死亡率を比較しています。日本はPM2.5の一部が海を越えてやってくる関係で濃度の変化が時間帯や気候、季節によって大きく変化し一時的には高い濃度を示すことも頻繁にあり日本のような状況で、どれぐらいの濃度以下なら安全かははっきりしていないと言えます。この点にも注意が必要です。現状では汚染の激しい場所ではマスクなどで自己防衛し、極力PM2.5を吸い込まないことが有効です。

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