生体腎臓移植のドナーとなると、その後の生命保険や健康保険加入に困難がある
カテゴリー:人工腎臓・腎臓の再生医療(記事数:5)

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2014.07.16

生体腎臓移植のドナーとなると、その後の生命保険や健康保険加入に困難がある
Donating a kidney may make it difficult to change or initiate life and health insurance

 腎臓の一つを他人に提供した場合の提供者に健康的問題があるという報告はありません。にもかかわらず生命保険や健康保険の加入時にトラブルがあるようです。

 今回の報告はジョブ・ホフキンス大学の研究者らによりAmerican Journal of Transplantationという学術雑誌で報告されました。研究者は1970年〜2011年に腎臓を提供した1046人に聞き取り調査を行いました。

 健康保険に関しては、395人が腎臓提供後に保険に加入または保険を変更していましたが、そのうち27人が腎臓提供を理由とするトラブルがあったと答えました。内訳は15人が加入を断られ、12人が高いプランを強要され、8人は加入時に腎臓を提供していることが条件として考慮されると告げられました。

 生命保険に関しては、186人が提供後に加入または変更し、46人がトラブルがあったと答えています。23人が断られ、27人が高いプランを強要され、17人が加入時に腎臓提供されていることが条件として考慮されると告げられたそうです。

 腎臓提供は健康な人のみが行える行為です。研究者らは保険会社のこういった事が不必要な重荷とストレスをかけていると言っています。

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