少なくともマウスでは、幼児期の一時的な抗生物質投与で腸内細菌を介して永続的に太りやすい体質になる
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2014.09.17

少なくともマウスでは、幼児期の一時的な抗生物質投与で腸内細菌を介して永続的に太りやすい体質になる
Early antibiotic exposure leads to lifelong metabolic disturbances in mice

 腸内細菌の状態が人間の健康に大きな影響を与えることが最近注目されています。今回、幼児期に抗生物質を投与されると生涯にわたって太りやすくなることがニューヨーク大学の研究者によりマウスを使った動物実験で実証されました。

 抗生物質を投与されると腸内細菌がダメージを受け一時的に異常な状態になります。抗生物質の投与を止めた後には腸内細菌の状態は元に戻るのですが、体内の代謝は元に戻らないようなのです。

 これらの現象は抗生物質が体内の代謝に直接影響を与えているのでは無く、腸内細菌を介して起こっているようです。

 さらに幼児期に抗生物質を投与されたマウスでは通常状態で太りやすいのに加えて、高脂肪食を食べさせた時により太りやすいという性質もあるようです。

 離乳した後に抗生物質を与えられたマウスではこのような事は起こりませんでした。これらの結果が本当に人間に当てはまるかどうかはまだ確認していないと研究者らは言っています。

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