ランナーズハイの正体が解明、血中のホルモン「レプチン」減少がテンションを上げる
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2015.09.15

ランナーズハイの正体が解明、血中のホルモン「レプチン」減少がテンションを上げる

 脂肪細胞から分泌されるホルモン「レプチン」は食事に伴って分泌され満腹感・幸福感をもたらしたりする働きが知られますが、ランニングなど運動をすると血液中の濃度が減ることも知られています。今回、この血中レプチン濃度の減少がいわゆる「ランナーズハイ(rewarding effects of runnning)」状態を作り出す原因という事が分かりました。

 血液中のレプチンは、レプチン受容体(LepR)に結合し細胞内のSTAT3シグナルを発生させますが、研究者らがランナーズハイに必要な脳内のVTA領域のドーパミンニューロン中にSTAT3を持たないマウスを遺伝子操作で作り出したところ、このマウスは自発的によく走り、スタミナがあることが分かりました。また、このマウスにSTAT3を遺伝子導入しSTAT3を回復させると元の状態に戻ることも確認しました。

 すなわち、ランニング中にレプチンが減少しSTAT3シグナルが減少することがランナーズハイの原因ということになります。研究者らは、このメカニズムは食料獲得能力を高めるために進化上備わったと考えています。

 血液中のレプチン濃度は空腹時に減少し、満腹時に上昇することも知られています。空腹時にはランナーズハイ状態になりスナミナが得られることを科学的に証明しており、「ハングリー精神」という概念は間違ってないといえます。

 この研究はカナダ・モントリオール大学の研究者によってなされました。

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 Keyword:ニューロン/13 ドーパミン/8 ランニング/7 レプチン/6




コメント

いいっすね!=125
001 [09.16 17:00]匿名:ランニングも規制の対象になったりしてw 「ランニングは18歳を過ぎてから」とかw (81)

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