偏頭痛患者が光を嫌がるのは当然だった。視神経は感情を司る部位に直接つながり感情を左右しうる。
カテゴリー:#精神活動 #高次脳機能(記事数:26)

↑B

2017.09.28

偏頭痛患者が光を嫌がるのは当然だった。視神経は感情を司る部位に直接つながり感情を左右しうる。

 偏頭痛患者(Migraineurs)は光を嫌がりますが、これは気分的な問題では無いようです。今回、研究者はラットを用いた研究で、目の網膜ガングリオン細胞の軸索が視床下部神経に伸び収束していることを発見しました。この部位は交感神経と副交感神経の制御に繋がる、各種ホルモン(ドーパミン、ヒスタミン、オレキシン、メラトニン関連ホルモン、オキシトシン、パソプレシンを制御しています)。

 光により直接これらのホルモン制御が起こり、偏頭痛を感じている間の負の感情を増大させていると考えられます。

 通常、人間は光を浴びるとポジティブな気持ちになるものですが、こういった仕組みも「精神的なもの」というよりは目から伸びる神経経路によりかなり直接的な作用だと言えます。

Category:#精神活動 #高次脳機能




コメント

いいっすね!=8
001 [09.29 06:58]のり:私も小学生の頃からの偏頭痛持ちです、興味深い内容でした。最近はいい偏頭痛薬があるので助かってます。 (1)

名前 コメント(※改行は省略されます)

※3回以上の連続書き込み不可
この記事のアクセス数:995 ↑B
[RSS]


■■ このカテゴリーのその他の記事■■
2024.10.25Flow Neuroscience社の500ドルの自宅脳刺激ヘッドセットを使い、うつ病を安全に治療できるとの臨床試験結果2コメ
2023.06.26AkiliのFDA承認ADHD治療ゲーム「EndeavorOTC(AKL-T01)」がiPhone/iPadアプリとして一般販売開始70コメ
2023.02.14幾何学図形を使って幼児の自閉症(ASD)を効率的に見つけることが出来るという研究報告25コメ
2016.12.08「ひきこもり」は病気だった。京大の研究者ら原因タンパク質「mDia-ROCK」を発見し、治療薬が開発可能に120コメ
2020.01.14ひきこもり(hikikomori)が日本発の英単語になっていた!、研究者が4つの定量的判別基準を発表16コメ
2018.09.06アルコールで共感能力増 東大が発見、自閉スペクトラム症治療に期待22コメ
2018.08.29レム睡眠、ノンレム睡眠に関する遺伝子が特定される。夢を見ないマウスの作製に成功6コメ
2018.04.06トラウマや恐怖の対象、嫌な出来事を「嫌な思いをせずに」脳を慣れさせて平気にするfMRIを用いた治療方法が開発される39コメ
2017.10.31脳スキャン情報のディープラーニングで自殺しそうな人を高精度で判別可能77コメ
2017.09.28偏頭痛患者が光を嫌がるのは当然だった。視神経は感情を司る部位に直接つながり感情を左右しうる。9コメ

■■他サイトの関連記事(自動)■■
オキシトシン
オキシトシン
2023/12/29 16:06:「オキシトシン」に毛の成長促す働き 神奈川の研究所など発表 | NHK(はてなブックマーク - 人気エントリー - 総合)
2023/11/15 18:00:[医学] 子宮収縮剤オキシトシンを頃合いを見て止めたところで新生児の不調は減らず(BioToday.com [新着ニュース])
2023/05/17 17:16:[医学] 処世ホルモン・オキシトシン欠乏症がどうやら存在することを裏付ける試験結果(BioToday.com [新着ニュース])
2023/03/15 09:02:キーワードを専門誌記者がわかりやすく解説、オキシトシンとは(日経バイオテクONLINE)
2023/02/07 16:46:[医学] 生涯連れ添うネズミがオキシトシン受容体なしでも寄り添って仔を生んで育てた(BioToday.com [新着ニュース])


■■ 最近アクセス数の多い記事 ■■
●2025.02.21:三重大学がCRISPR-Cas9技術で特定の染色体を最大37.5%の効率で細胞から除去する技術(遺伝子・バイオインフォマティクス)118access
●2025.01.29:精子には男性が幼少期に経験したストレスの痕跡が残っており子供に影響するという研究結果(遺伝子・バイオインフォマティクス)111access
●2024.10.02:サンフランシスコで開催された「DON'T DIE」(不老不死)サミットと主催者Bryan Johnson(#アンチエイジングを目指す企業)110access
●2022.11.02:アンチエイジング薬を開発するユニティー社(UNITY Biotechnology)の2番手の開発薬UBX1325のPh-II試験で糖尿病性黄斑浮腫患者の視力回復傾向が報告される(#アンチエイジングを目指す企業)109access
●2020.09.02:知能発達途中の学生(8-10歳)に脳のワーキングメモリー拡大に効果のあるNバック課題(N-back task)をやらせた研究結果(#知能改善・天才になる方法)108access

すべて見る