FcRnレセプター(胎児性Fcレセプター)
カテゴリー:基礎研究(記事数:23)

↑B

2010.06.23

FcRnレセプター(胎児性Fcレセプター)

FcRnレセプター(neonatal Fc receptor)は新生児の上皮細胞に存在し、母乳中のIgGを取り込む受容体として同定された分子だが、これが成人の腸管上皮細胞にも発現しており、基底膜側から管腔側への輸送だけでなく、管腔側でIgGと結合した抗原をIgGごと基底膜側に輸送している事が明らかになっている。

参考
  • Rescigno M et al, Dendritic cells express tight junction proteins and penetrate gut epithelial monolayers to sample bacteria, Nat Immunol, 2, 361-367, 2001
  • Yoshida M et al, Human neonatal Fc receptor mediates transport of IgG into luminal secretions for delivery of antigen to mucosal dendritic cells, Immunity, 20, 769-783, 2004
  • FcRnは体中の様々な細胞で発現していることが知られている。FcRnを改変したマウスでは投与した抗体の半減期が延長しており、抗体半減期の延長により抗体医薬の効果増強が確認出来た。
  • Enhanced antibody half-life improves in vivo activity. Zalevsky J., et al., Nat Biotechnol Vol.28 (2) 157-159, 2010. http://www.nature.com/nbt/journal/v28/n2/fp/nbt.1601_ja.html

Category:基礎研究




コメント

いいっすね!=2

名前 コメント(※改行は省略されます)

※3回以上の連続書き込み不可
この記事のアクセス数: ↑B
[RSS]


■■ このカテゴリーのその他の記事■■

■■他サイトの関連記事(自動)■■
母乳


■■ 最近アクセス数の多い記事 ■■

すべて見る