↑B
2010.10.31
ベルリンのリエージュ大学の研究者Gilles VandewalleらがPNASに報告。
目には、赤、青、緑の3種類の光を受ける細胞があるが、これまでの研究で、青い光を受ける細胞のみが、睡眠サイクル(サーカディアンリズム)や覚醒に影響することが分かっている。人が青い光を浴びて気分が良くなったり、太陽の光を浴びて幸せな気分になったりするのはこの作用である。実際、光は感情障害の治療にも使われているが、どのようなメカニズムなのかは詳細には分かっていなかった。
研究者らはこのメカニズムを解析するために17名のボランティアに緑色や青色のライトを浴びせながら怒った声や、感情のない声を40秒間隔で順番に聞かせた。そしてその時の脳の活動をfMRI(機能的MRI)でスキャンしたところ、感情の活動に働く側頭葉の言語野や海馬は怒った声のみに反応し、そして、その感情の作用が青い光で増強される事を見つけだした。この青い光による感情の増強作用は怒った声などだけでなく、どのような感情も増幅しうると研究者らは考えている。
Category:#精神活動 #高次脳機能
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