↑B
2006.09.03
記事引用日本人に長寿者が多いのは、食事などの生活環境に恵まれているだけでなく、DNAにも秘密が隠されている可能性が出てきた。100歳以上の大半の高齢者のDNAに見られる特徴的な塩基の配列が、アルツハイマー病などの病気にかかりにくい環境をつくっていることがわかったからだ。 理化学研究所の研究グループは、ミトコンドリアのDNAに注目し、その特定の場所にある1個の塩基が、グアニン(G型)かアデニン(A型)かを比較した。ミトコンドリアは細胞質内の小器官で、エネルギーを生産する機能を持つ。 研究の結果、日本人は欧米人に比べてG型が多く、しかも日本人の100歳以上の高齢者のなんと8割はG型だった。G型の場合、アルツハイマー病などにつながる神経細胞の壊死(えし)が起こりにくい環境をつくることも明らかになったという。 加藤忠史・チームリーダーは「長寿に関係しているDNAは1000程度あると予想され、そのうちのひとつといえるでしょう」と話す。長寿にかかわるDNAの全容がわかれば、健康な生活を続けるためのさまざまなヒントが得られるに違いない。
Category:#遺伝子診断 #遺伝子多系
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