体内時計が狂うと食欲が増えるのにエネルギー消費が減り最も効率的に太ってしまうことが動物実験で証明される (ダイエット・メタボリックシンドロームのカテゴリーに関する別の記事)


2013/04/09

体内時計が狂うと食欲が増えるのにエネルギー消費が減り最も効率的に太ってしまうことが動物実験で証明される

 人間は24時間周期のリズムを刻む「体内時計(サーカディアンクロック)」を脳内に持っており、この体内時計を元に身体の様々な機能が制御されます。眠くなったり、食事や就寝のタイミングに合わせエネルギーの蓄積・消費を制御するのも体内時計に基づいた性質です。また体内時計は精神的にも大きな影響を与えることが分かっています。

 体内時計は朝浴びる明るい光食事の刺激を元に毎日微調整されており不規則な生活を送ると体内時計が狂うことが知られていますが、今回、オランダ・ライデン大学の研究者Claudia Coomansらが体内時計が狂うとエネルギー代謝や食欲が大きな影響を受け非常に太りやすくなることを動物実験で証明し報告しています。

 研究者らは実験用マウスを2つのグループに分け、1つのグループは12時間サイクルで明るい状態と暗い状態を繰り返す通常の飼育状態、もう一つのグループは24時間明るいままの部屋で飼育しました。夜でも明るい状態であるため、体内時計は狂いやすくなります。体内時計がどれぐらい狂っているかは脳内の体内時計を司る部分である視交叉上核(SCN:suprachiasmatic nuclei)を分析し調べました。

 4日後のマウスの代謝や食事量を調べたところ、24時間明るい部屋で飼育したマウスの体内時計は44%も狂っており、そしてこれらのマウスは食事量が26%増え、驚くべきことに食事量が増えているにもかかわらず、エネルギー消費が13%減っていました。結果としてマウスは急速に太っていきました。

 この体重の増加は脂肪分の多い食事を食べさせた場合よりもずっと早いペースで起こっていました。マウスとヒトが完全に同じかは確かめてみる必要がありますが、食べ過ぎるより体内時計が狂った方がよっぽど太る原因になる可能性があります。

 体内時計は不規則な時間に食事をとったり、朝強い光を浴びなかったり、深夜に明るいディスプレイを長時間眺めるなどの行為で狂ってしまうことが知られていますので、体重を減らしたい人は、体内時計を狂わせないことを第一に考える必要がありそうです。

Category:ダイエット・メタボリックシンドローム / 62

 Keyword:【体内時計(6)】



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