ゲノム編集技術CRISPR/Cas9を用いた「ジーンドライブ(Gene Drive)」技術が開発される。子孫全ての目的遺伝子を効率的に改変可能に、環境改変の強力なツール (カテゴリー:ゲノム編集・デザイナーズベイビー(記事数:2))


2016/07/08

ゲノム編集技術CRISPR/Cas9を用いた「ジーンドライブ(Gene Drive)」技術が開発される。子孫全ての目的遺伝子を効率的に改変可能に、環境改変の強力なツール


Concerning RNA-guided gene drives for the alteration of wild populations. eLife1イイネ
 人類は既に自在に目的の遺伝子を欠損した生物を作ったり、遺伝子を導入した動物を作り出すことが可能となっていますが、これらの改変した遺伝子が子孫に効率的に伝わり広まっていくわけではありません。なぜなら、ほとんどの生物は全ての遺伝子を2セット以上持っており、子孫に伝わる際に減数分裂によりオス、メスからそれぞれ1セットが子孫に遺伝していくからです。このため、作り出した遺伝子改変生物の子供は同じ改変生物と交配しない限りは改変した遺伝子を半分(1セット)しか持てず、さらにその孫においては1セット持つ可能性が50%まで低下していきます。

 この仕組みにより生物は遺伝子の多様性を持つ集団としてを形成していくことが出来るのですが、近年、ゲノム編集技術CRISPR/Cas9を用いて子孫の遺伝子を100%改変していくジーンドライブ(Gene Drive)という技術が開発されました。

 この技術はかなり複雑ですが、簡単に言うと「CRISPR/Cas9のゲノム編集システムそのもの」をゲノムに遺伝子導入します。このゲノム編集システムの遺伝子が1セットでも伝わった生物ではCRISPER/Cas9の作用により全ての目的遺伝子が置き換えられます。さらにその子孫でも同じなので、時間が経ては確実にその遺伝子改変が広まっていきます。

 この技術を「生殖能力を失わせる」作用に使うと毒性の無い殺虫剤として有用に使えますが、地球上からその種を絶滅させうる行為でもあります。また、鳥にインフルエンザに対する耐性を与える変異を与えたり、植物に病害虫に対する耐性を与えるのに使う動きがありますが、何をするにしても際限なくその遺伝子改変が地球全土に広がっていくという点で危険をはらんでいると言えます。

Category:ゲノム編集・デザイナーズベイビー

 Keyword:【CRISPR/Cas9/3】 【インフルエンザ/6】



■ ■ ■ コメント ■ ■ ■

いいっすね!=50
001 [07/08 18:49]匿名@UQ:PHSのXデー決まる? (12)
002 [07/08 21:24]j:生殖能力を失わせる遺伝子植え付けても、その子孫は生殖能力無いんだから、広まらないんじゃないすか?ん? なんか俺勘違いしてる? (13)
003 [07/08 22:43]ふぇちゅいん(管理人) TW★59:>>002 う〜ん、確かに (9)
004 [07/13 00:34]ネルグイ@OCN:条件が整ったら生殖能力を失わせる遺伝子が発現するように設計できないのかな (4)

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