↑B
2019.04.05
出典:CD22 blockade restores homeostatic microglial phagocytosis in ageing brains. https://doi.org/10.1038/s41586-019-1088-4
CD22は老化に伴い脳内でその量が増えますが、CD22は損傷した神経や、ゴミをマイクログリアが食べて除去する作用を妨害する働きを持っており、結果として老化に伴い脳内のゴミ掃除能力が低下しているとのこと。そして、CD22の作用を妨害する抗体を脳内に投与することで老化したマウスで認知能力が改善することが実験的に証明されています。さらにCD22抗体を投与することでアルツハイマーなどの原因となるAβ(アミロイドβ)も減少すると良いことづくめなようです。
ちなみに遺伝子操作をしてCD22を無くしたマウスは老化しても知能が高いまま維持されているとの結果も報告されています。
人間で脳内に抗体を注射するのはちょっと大変ですが、CD22を妨害する飲み薬(低分子医薬品)の開発が始まるかもしれません。
Category:#アンチエイジング・老化抑制技術
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