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2020.11.30
書籍「ライフスパン(LIFESPAN)老いなき世界」(デビッド・A・シンクレア)(2020年コンテンツ36)
いかがわしい本になりがちなタイトルですが、書いているのが生涯を老化研究に費やしているハーバード大学医学部教授のデビッド・A・シンクレア。ものすごい超大作です。1日1時間読んで2週間ぐらいかかった。「老化」に必然などなく、「老化」を病気として認識すべきとの考え。現在の場当たり的な医療に費やしているお金を研究に費やせば多くの疾患を予防出来るのにとの考え。
著者は、現在の延長でも現在アラフォーな著者が120歳まで生きる確率はかなり高いと考えています。アンチエイジングの最新研究の内容としては俺にとっては80%ぐらいは知っている内容ではありましたが、その膨大な引用元情報(引用情報数100件(汗)学術論文の総説かよ!)の中にはあとで確認してみようと思うものが多数ありました。内容は細胞内のシグナルトランスダクションの理解がキーになっている部分が多く学士ぐらいのバイオ・生物の知識がないと完全には理解出来ないかな?でも非常にうまいたとえ話で説明されており聞きかじりの知識があれば楽しめるかと思います。
そしてこの本のすごいところは最先端の技術に関して本の前半で語った後は、後半でひたすら不老長寿が実現した後の社会について述べている点。確かに、そんな事が実現した日には医療の問題じゃなく社会的な超問題だね。年金制度の崩壊どころじゃなく盤石の陣営を誇る老害政治家が100年にわたって君臨することがあり得ることを意味します。
俺も70やそこらで退職を強要され、うっかり技術の進歩で120歳まで生きることになったら金銭的にヤバいなw。人間120歳まで生きるようになったら、20歳やそこらで人類はパートナーと永久の愛を誓うべきかという議論もあるようです(^^;
長い時間かけて読んだので色々と忘れてしまった点も多いけど印象に残った話をピックアップすると、この著者も俺も同じサプリメント飲んでいるんだけど、俺が1日125mgしか飲んで無いのに、この著者は1日1000mgも飲んでいる点とか(1日1000円かぁ・・・・・)、そのサプリでで50代女性の月経が再開した話とか、セノリティクス(老化細胞除去薬/Senolytics)への言及があまり無い点とか。iPS細胞を作るリプログラミング技術をin vivoで行い根本的若返りを行える可能性を示唆する報告がされている点とか。
↓本の値段は2500円と高い。
Category:統計(寿命・その他)
コメント
いいっすね!=28
001 [11.30 21:17]たまごかけごはん:同じサプリメントって何を飲まれているのですか?参考までに教えていただきたいです。 ↑(13)
002 [11.30 22:28]図書館に予約した:110人待ちだな ↑(6)
003 [12.01 08:51]ふぇちゅいん(管理人) TW★77:>>001 シンクレアといえばNMNですよ。https://amrit-lab.com/c/AM872.html ↑(3)
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