証拠3:「カテキンを含む緑茶抽出物により体内のエネルギー消費量が増加した。」という報告(1999年発表)
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証拠3:「カテキンを含む緑茶抽出物により体内のエネルギー消費量が増加した。」という報告(1999年発表)

報告は学術雑誌「Am j. Clin Nutr」 vol.70ページ1040-1045 実際の題名は「Efficacy of a green tea extract rich in catechin polyphenols and caffeine in increasing 24-h enery expenditure and fat oxidation in humans(カテキンポリフェノールを多く含む緑茶抽出成分とカフェインが24時間のエネルギー消費と脂肪の酸化に与える影響をヒトで調べた)」で、フランスの研究者による報告である。研究者らは10人の健康な人間の男を使い24時間の間、連続して呼吸による酸素、二酸化炭素の出し入れの量、尿などを調べることによりカテキンが体内のエネルギー消費に与える影響を調べています。まず3つのグループにわけ、それぞれ

1緑茶抽出物(50mgカフェイン、90mgカテキン)
2カフェイン50mg
3placebo(偽の薬)

を朝昼晩の食事の中に入れた。もちろん本人には上の3つのどれが入っているかはわからなくなっている。24時間の間放出した二酸化炭素量から消費エネルギー(EE)を調べてみると緑茶抽出物を食べたグループでは平均エネルギー消費量が4%増加していた。また24時間の呼吸商(RQ)が0.88→0.85に減少していた。これは脂肪が消費されていることを示している(※下記参照)また尿中に排泄される窒素量は変わらなかった事からタンパク質がエネルギーに変わったためでは無いと考えられる。(※窒素は主にタンパク質に含まれている)

このように緑茶を飲むことによりエネルギー消費が上昇し、これは主に脂肪が消費されているためであると考えられる。

※呼吸商(RQ:Respiratory quotient)
脂肪商とはCo2排泄量/O2消費量の事体内においてエネルギーになる物質は大きく分けて以下の3種類がある。

呼吸商1gあたりのエネルギー量
脂質0.719.3kcal
1.004.1kcal
タンパク質0.855.3kcal

1gあたりのエネルギーが最も多いのは脂肪である事はご存じだと思うが、脂肪が最も呼吸商が小さい。すなわち脂肪を多く燃焼させた時には酸素のとりこみ量に対して二酸化炭素の排泄量が少ないのだ。すなわち今回のように呼吸中の呼吸商の値が減少したという事は消費しているエネルギーのうち脂肪に頼る量が増加したことを示している。

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