カロリー制限により体温の低下が見られる(サルによる実験) アンチエイジング・老化抑制


2007/06/21
■カロリー制限により体温の低下が見られる(サルによる実験)アンチエイジング・老化抑制(73)】
これまでカロリー制限で寿命が延びることがマウスなどの齧歯類で証明されているが、このメカニズムに関しては詳しく解明されていない。

今回、研究者らはrhesus monkeyにカロリー制限をしたところ、30%のカロリー制限を6年間続けたサルで平均体温が0.5℃低いことを確認した。また1ヶ月間30%のカロリー制限をした2.5歳のサルは体温が1℃低かった。そしてこれらのサルでは24時間のエネルギー消費量が24%低いことを確認した。

このようにカロリー制限によりカロリー消費量が減少し、このことが活性酸素などの生成量を減らし寿命を延長させている可能性が考えられる。

Calorie restriction lowers body temperature in rhesus monkeys, consistent with a postulated anti-aging mechanism in rodents.
Proc Natl Acad Sci U S A. 1996 Apr 30;93(9):4159-64、PMID: 8633033

このエントリーを含むはてなブックマーク 関連記事:【活性酸素(16)】



このエントリーを含むはてなブックマーク [RSS]


■■ 以前の記事■■■
2007/06/21低体温の人は長生きかもしれない
1998/01/16ヒト正常細胞にテロメラーゼを遺伝子導入して細胞の寿命をのばした
2007/05/16水素が有害な活性酸素を除去すると発表(business-i)
2003/06/2475歳以上は延命不要論、ドイツ自治体や、健康保険の破綻の進むドイツで社会学者らがこんな事を主張しているらしい
2007/01/24オリーブオイルにがん抑制効果、少量で細胞の酸化を抑制(asahi)
2006/10/11p16(INK4a)タンパクが加齢に伴う老化を引き起こす
2005/10/11テロメアの長さとテロメラーゼ活性が表皮幹細胞の移動に関わっている
2005/10/02切った内蔵もしっぽも再生出来るマウスが偶然出来た(1)
2005/08/26Kloho(クロトー)というホルモンで老化が抑制される(science)


★キーワードに関するページ
活性酸素