アステラスの2週間に一度注射するタイプのスギ花粉症治療DNAワクチン「ASP4070」が年内にも承認に向けた最終試験開始
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2018.03.23

アステラスの2週間に一度注射するタイプのスギ花粉症治療DNAワクチン「ASP4070」が年内にも承認に向けた最終試験開始


DNA VACCINE TECHNOLOGY - A Vaccine Breakthrough That Could Change Lives & Enable Vaccine Development Programs | Articles | drug development and delivery back issues | Drug Development & Delivery
すでに舌下に投与するタイプのワクチンは承認されていますが、これは数年間毎日自分で服用しないといけず患者への負担が大きい点が問題でした。↓

今回アステラスが開発しているのは注射するタイプのワクチン。しかも「DNAワクチン」です。
 このワクチンはアメリカの製薬会社Immunomic Therapeuticsから導入したものです。基本的なDNAワクチンと異なりLAMP-vaxという技術を採用しています。この技術では抗原となるスギ花粉の2種類のタンパク質「Cry j1」「Cry j2」がリソソーム膜タンパク(LAMP)と一緒に発現する仕組みになっており、結果的に基本的なDNAワクチンに比べて効率的に免疫がなされるとのこと。以前までは「JRC2-LAMP-vax」と呼ばれていましたが、現在は「ASP4070」と呼ばれています。

アステラスは同じDNAワクチン技術を用いた「ピーナッツアレルギー治療ワクチン」をアメリカで開発しています。↓
 臨床試験の情報を見ると2週間に一度投与を続けたのち、数週間後に、チャンバーの中に顔をつっこみスギ花粉に晒してもらった後2〜3時間の鼻の状態(Total Nasal Symptom Score (3TNSS))を数値化することで効果を定量化する試験を行っているようです。↓
世の中に一般的に使われているDNAワクチンはまだ無いと思いますが、最初の1つがスギ花粉ワクチンになるんでしょうか?

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コメント

いいっすね!=53
001 [03.23 18:27]WILLCOMWINDOWSPHONEX@Opera:画期的だ! (17)
002 [03.24 14:18]ふぁ:3年かかってようやく第三相試験にこぎつけたか…。というか花粉症のシーズンが終わる時期にスタートってことは評価方法どうすんの。そして機構の審査がやたらと長いんだよなぁ。優先審査品目になっても半年(´・ω・`) そして、農総研のスギ花粉対策米の研究していたやつらは真っ青になっているだろうな。 (17)

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