アルツハイマー痴呆症は脳が糖尿病になるようなもののようだ (カテゴリー:脳・中枢神経・神経(記事数:50))


2007.10.10

アルツハイマー痴呆症は脳が糖尿病になるようなもののようだ

 近年の研究においてアルツハイマー病(AD)と中枢神経のインスリン抵抗性の関係が指摘されていましたが、この2つを結びつける細胞内メカニズムに関しては不明なままでありました。今回、研究者らは神経細胞の]]インスリン]]受容体が可溶性アミロイドβオリゴマー(ADDLs)に非常に鋭敏に反応し欠落することを発見しました。

 ADDLsはアルツハイマー病の時に脳に蓄積することが知られています。研究者らは海馬神経の培養モデル実験を持ちいてADDLsが神経細胞の樹状突起のインスリン受容体を欠損させることを見いだしました。インスリン受容体の消失と共に細胞内部の受容体量は増えており、受容体の局在が変化しているようです。また神経細胞でのインスリンシグナル経路は非常に衰えており正常に機能していませんでした。

 神経細胞でのインスリン受容体の欠乏はいわばアルツハイマーによって脳のみ糖尿病になっているようなものであると言えます。このような状態では神経細胞への栄養取り込みに問題が生じ、この結果、神経細胞が死滅していくことが予想されます。

Category:脳・中枢神経・神経

 Keyword:インスリン/66




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2011年6月の時点で最も売れているのはエーザイの開発したアセチルコリン分会酵素阻害剤である塩酸ドネペジル(製品名:アリセプト)。ただ、この薬は治療薬というよりは脳の機能を全体的に上昇させることにより、相対的に認知症症状を緩和するものである。


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