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2013.02.18
子供が健康を保つには毎日7分間の「激しい運動」が必要。「軽い運動」は効果無し。
子供が健康に育つためにはどれぐらい運動する必要があるのでしょうか?この問題に関してカナダ・マニトバ(Manitoba)大学の研究者らが興味深い研究結果を発表しています。どうやら子供の健康を保ち肥満を防ぐには短時間でOKながら「激しい運動」が必要なようです。
現在社会では大人だけに限らず子供も不健康な状態になりがちです。夜遅くまでテレビを見たり、テレビゲームをプレイし続けたりと全く身体を動かさない娯楽が溢れており子供にも肥満や成人病様症状の増加を引き起こしています。
研究者はカナダ人の子供605人(9〜17歳、男の子248名、女の子157名)の生活状況を1週間にわたり調査し、それぞれの子供達の生活状況を調べました。平均すると子供達は全体の70%(およそ17時間)は座っているか寝ており、23%(5.5時間)は軽い運動に費やし、7%(100分)は中くらいの運動、0.6%(8分間)は激しい運動をしていました。
また、それぞれの子供の体重身長から肥満の指標であるBMI値を調べ、ウエストサイズ、血圧などとともに先に調べた生活状況との関係を調べたところ。中程度の運動や軽い運動の量の多さとBMIやウエストサイズの関係は少なく、激しい運動の量のみがBMIやウエストサイズ、血圧と関係していることが分かりました。早歩きなどでは不十分なようで統計的に調べると1日7分間激しい運動をしないと子供は健康状態を保てない計算になりました。
しかも、この7分間の激しい運動は健康な子供が健康状態を維持するのに必要な最低量であって、すでに肥満になってしまった子供が健康な状態に戻るためにはもう少し多い激しい運動が必要なようです。
激しい運動の定義は一般的には「ランニング、ジョギング、自転車(16km/h以上)、水泳、エアロビクス、野球、テニスなどのスポーツ」、中程度の運動は「早歩き、速度16km/h以下の自転車、ダンス、ゴルフ、カヌー、テニスのダブルス」です。
成人した大人では、軽い運動や中程度の運動でも死亡リスクが大幅に低下することが知られていますが、子供に限っては「激しい」運動をさせることが重要なようです。
Category:子育て
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