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2014.09.10
予防的に少量のアスピリン(バファリン)を毎日飲むことによるガン予防効果は副作用を上回る効果がある
アスピリン(アセチルサリチル酸、バファリンAの主成分)にはガンを予防したり、様々な病気の発症を抑える効果が知られています(以前紹介しました)。しかし副作用もあるため、これらの病気を予防することを目的に飲み続けるのが良いことなのかどうかは意見が分かれるところでした。
今回、研究者らはアスピリンの服用と各種病気の発症を調べた多数の報告を調べタイトルのような結論に至ったと報告しています。
まとめるとアスピリンを服用することで得られる各種病気の予防効果は最低5年間1日当たり75mg以上のアスピリンを服用することによって得られます。3年などの短期間では予防効果は見られず、副作用(消化管からの出血の可能性の上昇)による悪影響の方が大きい結果でした。
若いうちから飲み続けると確実かもしれませんが、副作用があることを考えると老化に伴い様々な死亡リスクの上昇する50-65歳から10年飲み続けることが良いと研究者らは言っています。この場合、ガン・心筋梗塞・脳卒中の発生確率を15年間にわたって女性で7%、男性で9%低減し、20年間を通した数字としては全体として死亡確率を4%減らすことが出来る計算になるそうです。
報告では1日に飲むアスピリンの量を増やしても予防効果は増えず副作用が増えるだけで1日あたり75-100mgで十分だと報告されています。日本でよく知られるバファリンAには1錠あたり330mgのアスピリンが含まれていますので1日1錠でも多すぎます。1錠を4つに割って飲むぐらいでちょうど良い感じです。バファリンAは1錠あたり25円ほどですのでお金のかかる行為ではありません。また、より安い薬もあり500mg含む錠剤が1錠あたり20円程度で買えるようです。↓
Category:#サプリメント
Keyword:脳卒中/18
コメント
いいっすね!=1551
001 [09.10 20:51]orz★36:うろ覚えですが、確かバファリンが脳梗塞の予防になるとか本で読んだような。1錠じゃなくて半錠とか小児用で十分とか何とか。 ↑(216)
002 [09.10 23:22]ふぇちゅいんさんふぁん(ゆるりゆラリー)★58:バファリンから優しさだけを抽出できたら、ノーベル賞もんだと思う。 ↑(174)
003 [09.11 00:21]ゆい@So-net:アスピリン耐性で、頭痛になったときに解熱鎮痛作用が効かなくなるのでは? ↑(181)
004 [09.11 08:47]hoge:>002 つ[ダイアルミネート]って言ったら、しばかれるだろうか。。。 ↑(157)
005 [09.11 10:45]10年選手★32:結論の信頼性についてコメントがついてます。上の原文へのリンクを参照することをおすすめします。 ↑(149)
006 [09.11 12:05]ふぇちゅいん(間取り打ち合わせ) TW★52:>>005ざっと読んだ。総じて好意的なコメントで、特に否定されては無いという結論で良いかな? ↑(126)
007 [09.11 21:48]774:>001 そういう用途の低用量アスピリン製剤がちゃんとありますよ。バイアスピリンとか。 ↑(130)
008 [09.11 22:03]蓮根@InfoWeb:昔は小児用バファリンだったね>脳・心筋梗塞の再発予防今はバファリン81になっている市販の小児用バファリンはダメだけど(成分が違う) ↑(126)
009 [09.12 00:14]10年選手★32@EM:>>006 そうですね。ただ、Hilda Bastianさんのコメントでは、過去のRCTとかの結果よりも良い結論に至っていることや、長期の服用による障害の危険の見積もりの評価について、疑問があるようですね。いずれにしても低容量のアスピリンによりガンの予防効果が見込めることには否定はされてないようです。 ↑(196)
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