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2007.10.10アルツハイマー痴呆症は脳が糖尿病になるようなもののようだ /6
2007.05.21マウス、ヒトES細胞から末梢神経のニューロンを作製することに成功した(理研プレスリリース)
2005.03.20ES細胞から大脳細胞を作ることに成功(理研プレスリリース)
2007.05.01マウスの脳をコンピューター上で現実時間の10分の1のスピードで再現した
2007.03.29アルツハイマーの原因となるアミロイドβの凝集をプロスタグランジンD合成酵素が抑制する(sankei) /1
2007.01.15認知症発症 バイリンガルは4年遅いらしい(読売新聞) /1
2006.01.12魚をよく食べる人は年をとっても記憶力が衰えないらしい
2005.03.06左利きの人は右利きの人とは異なった世界を見ている(BBC)
2004.11.23Notchシグナルによるショウジョウバエの長期記憶の形成
2004.10.26記憶障害を救う、シリコンチップの人工海馬
2004.05.11東北大がニワトリの遺伝子から小脳形成に成功
2004.04.22大人でも語学学習の時、脳の「文字中枢」が活性化
2004.04.18人間の脳は画像処理を一カ所でやっており、これが認識力のボトルネックになっているように見えるそうだ
2004.03.22神経幹細胞からニューロンを作り出す特殊なRNA発見
2004.02.112歳までにテレビを見過ぎた子どもは他人と視線を合わせず、言語能力の発達が遅れる
2004.12.01脳に存在するCPEBはプリオンと似た振る舞いをし、長期記憶に関わっているかも
2003.12.04ハエも年とるとぼけてくる
2003.04.29サルES細胞から神経
2003.01.09脳は遺伝子構成の異なる細胞の集合なのか?(AB)
2001.10.25脳の機能は使用しなくてもしばらく残っている
2001.09.01成人のヒトの皮膚から神経細胞を作り出した。
2001.04.18コンピューターに言語を教え生後18ヶ月の赤ちゃんと同レベルになった(HALの言語能力,ただいま「生後18カ月」(ZDNN))
2000.12.01骨髄細胞を移植すると一部が脳の細胞になる
1999.02.28生体外でES細胞からグリア細胞を作り、これを用い治療を行った
1998.05.01胎児の細胞を移植することでパーキンソン病を治療した
1996.12.15ES細胞を脳に移植すると脳の細胞に変化し、脳組織に組み込まれた
1996.09.01ES細胞を脳のニューロンに分化させた
1995.11.01プレート上でES細胞から抑制性ニューロンと興奮性ニューロン両方を作り出すことが出来た。
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近年の研究においてアルツハイマー病(AD)と中枢神経のインスリン抵抗性の関係が指摘されていましたが、この2つを結びつける細胞内メカニズムに関しては不明なままでありました。今回、研究者らは神経細胞の]]インスリン]]受容体が可溶性アミロイドβオリゴマー(ADDLs)に非常に鋭敏に反応し欠落することを発見しました。
ADDLsはアルツハイマー病の時に脳に蓄積することが知られています。研究者らは海馬神経の培養モデル実験を持ちいてADDLsが神経細胞の樹状突起のインスリン受容体を欠損させることを見いだしました。インスリン受容体の消失と共に細胞内部の受容体量は増えており、受容体の局在が変化しているようです。また神経細胞でのインスリンシグナル経路は非常に衰えており正常に機能していませんでした。
神経細胞でのインスリン受容体の欠乏はいわばアルツハイマーによって脳のみ糖尿病になっているようなものであると言えます。このような状態では神経細胞への栄養取り込みに問題が生じ、この結果、神経細胞が死滅していくことが予想されます。
2007.05.21
マウス、ヒトES細胞から末梢神経のニューロンを作製することに成功した(理研プレスリリース)
↑BTW笹井芳樹らの研究グループが発表
2003年のニュースです。
Keyword:笹井芳樹/2
2005.03.20
↑BTW
理化学研究所の笹井芳樹らの研究チームはES細胞から40%の確率で大脳の神経細胞を作り出す方法を発見した。
ES細胞は様々な細胞を作り出せることが報告され、大脳細胞を作り出した報告もあったが従来の方法では細胞の中の1〜2%が大脳細胞になるといった低い効率であった。
また、作り出した大脳細胞(大脳前駆細胞)から大脳皮質や、大脳基底部の神経細胞など脳内に存在する様々な神経細胞を作ることにも成功した。
この結果はNature Neuroscienceに掲載される。
2007.05.01
マウスの脳をコンピューター上で現実時間の10分の1のスピードで再現した
↑BTW
2007.03.29
アルツハイマーの原因となるアミロイドβの凝集をプロスタグランジンD合成酵素が抑制する(sankei)
↑BTW大阪バイオサイエンス研究所の裏出良博らのグループが2007/03/26のPNASで発表
プロスタグランジンD合成酵素は脳脊髄液の腫瘍タンパク。この酵素を欠損したマウスではアミロイドβの凝集が増加した。逆にこの酵素を多く作るマウスではアミロイドβの凝集は減少した。
Keyword:裏出良博/1
2007.01.15
↑BTW
カナダのヨーク大学の研究者らが、2ヶ国語を反す人は1ヶ国語を話さない人よりも認知症の発症が約4年遅いという分析結果を発表した。
発表先はニューロサイコロジア2007年2月号
研究者らは認知症の患者184名のデータを集めた。この中で2ヶ国語をずっと使ってきたバイリンガルは93名で平均発症年齢は75.5歳、これに対し1ヶ国語しか話さない人91名の平均発症年齢は71.4歳だった。
記事中の中に高学歴の人は、認知症の発症が遅い代わりに、いったん認知症になると症状の進行が早いことが知られているそうです。しかし今回の調査ではバイリンガルの人の方が平均学歴は低く、悪化の早さにも差は見られなかったと興味深いことが書かれています。平均発症年齢 1ヶ国語しか話さない人 75.5才 2ヶ国語を話す人 71.4才
2006.01.12
↑BTW
2005.03.06
↑BTW
ヒトの眼を脳はデジカメなどと違って
「色」、「線」、「円」などの概念を組み合わせて世界を見ている事が知られていますが
その眼から脳へ知らせる仕組みが左利きのヒトと右利きのヒトで異なることが報告されました。
左利きのヒトは右利きのヒトより空間認識が劣り、交通事故を起こしやすい傾向があるそうです。
この報告はNature neuroscienceに報告されてます
2004.11.23
2004.10.26
2004.05.11
東北大学の加齢医学研究所の小椋利彦教授
9日のNature Neuroscience
遺伝子Irx2をニワトリの初期胚?に入れたところ5mmの小脳が出来た。
種をとわず小脳全体を形成したのは初めて
機能はまだ未解析だが小脳に必要な5種類の細胞は確認
2004.04.22
大人でも語学学習の時、脳の「文字中枢」が活性化(neuron)
22日のニューロンで発表
一夜漬けなどの短期間の学習でも脳機能が変化する事が初めて示された。また脳の可塑性が悪くなった大人でも生涯学習する意義が確認された。
Learning Letters in Adulthood: Direct Visualization of Cortical Plasticity for Forming a New Link between Orthography and Phonology
Ryuichiro Hashimoto and Kuniyoshi L. Sakai
2004.04.18
人間の脳は画像処理を一カ所でやっており、これが認識力のボトルネックになっているように見えるそうだ
2004.03.22
神経幹細胞からニューロンを作り出す特殊なRNA発見(mainichi)
2004/03/19のcellで発表
発見されたRNAは20塩基の2本鎖でsmRNAと名付けられる。神経幹細胞から作り出される細胞は3種類あるが、このうちニューロンを作り出すときにだけこのsmRNAが働く
発見されたのはマウスのものだが、ヒトでも存在すると考えられ、失われた神経を再生させる事が出来るかもしれない。
2004.02.11
2歳までにテレビを見過ぎた子どもは他人と視線を合わせず、言語能力の発達が遅れる
Keyword:子ども/16
2004.12.01
脳に存在するCPEBはプリオンと似た振る舞いをし、長期記憶に関わっているかも
プリオンとは1つのタンパク質なのに2種類の立体構造を取る事を主な特徴として知られるタンパク質である。ヒトやウシにおいてはプリオン分子PrPcは2つめの立体構造PrPscに移行することで、凝集し分解されなくなり脳に害をなす。今回、研究者らはアメフラシ(Aplysia)の脳のプリオン分子が害をなすのでは無く、記憶に関して重要な役割を担っている事を発見した。
アメフラシの脳のCPEBというmRNA合成に関係する分子は、プリオンとよく似た部分を持ち、2種類の立体構造をとるが、凝集形態になった時に、このタンパク質の機能が上昇する事を発見した。この仕組みは長期間物事を記憶するために利用されていると考えられCPEBが凝集形態をとり持続的に活性を持つ事により長期記憶をおこなっているらしい。実際にCPEBの活性を止めたところ、細胞は短期的な記憶に関する反応は正常であったが、長期的記憶に必用な反応に障害が生じた。
A Neuronal Isoform of CPEB Regulates Local Protein Synthesis and Stabilizes Synapse-Specific Long-Term Facilitation in Aplysia
Cell Vol 115, 893-904, 26 December 2003
A Neuronal Isoform of the Aplysia CPEB Has Prion-Like Properties
Cell Vol 115, 879-891, 26 December 2003
論文掲載は2004/12/01
Keyword:プリオン/2
PrPc/1
PrPsc/1
CPEB/1
2003.12.04
2003.04.29
PNAS 29日に発表
様々な神経細胞が作れるよう
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20030429so11.htm
2003.01.09
素人さんにはあまり、意味が分からないかもしれませんが個人的に気になったので紹介
以前、免疫の遺伝子組み替えシステムと同じシステムが脳で働いている可能性があるとの報告がありましたね
http://www.appliedbiosystems.co.jp/website/SilverStream/Pages/pg33A1.html?NTNEWSCONTENTSCD=66358
2001.10.25
脊髄に損傷を受けるなどの障害で、手足が不自由な人が動こうとする時、その人の脳波は正常な人と同じ波形を示す。これは脳の中の手足を動かす機能は正常に働いており、電子回路などを埋め込んで損傷している脊髄を迂回してやれば正常に手足を動かすことが出来るはずである。しかしこれらの脳の機能も長期間使用しなければやがて機能しなくなるのでは無いかという不安があった。今回、研究者らは脊髄損傷を起こして1〜5年の患者の脳波を調べた。結果、これらの患者の脳波は正常な人と同じであり有る程度長期間、機能を使わなくても脳の機能は失われていない事が分かった。
2001.09.01
今回、カナダの研究者らはヒトの皮膚から神経細胞になることの出来る細胞を作り出すことに成功した。
研究者らは、成人のヒトの頭皮を1cm四方切り取りそれを、EGF、FGF、LIFなどをと共に、神経幹細胞を培養する時と同じ条件で培養した。切り出した頭皮の細胞はほとんどが、死ぬか、プレートに接着したが、培養1週間後には、浮遊して増殖する細胞が現れた。この細胞を調べると、神経前駆細胞と同じネスチンという物質を持っており、頭皮の細胞が、神経前駆細胞に変化した事を示している。この頭皮から作り出した神経前駆細胞を用いれば、脳の様々な病気が可能であると考えられる。また患者本人の皮膚を使えば拒絶反応の心配も防げる。
同様の実験をマウスでやった時には、神経細胞に加え、筋肉細胞、脂肪細胞などを作り出すことにも成功しており、さらにこの方法で同様の細胞をヒトでも作り出せるかもしれない。
すでに、豚や中絶した胎児の脳細胞を移植する事でパーキンソン病の治療を行うといった事は行われつつありますが、こういった治療を自分の細胞で行うことができるようになるかもしれませんね。
でも、自分の細胞だと移植した細胞がガン作りそう
しかしなんで、頭皮なんでしょう?皮膚ならいろいろなところがあるのに?
2001.04.18
コンピューターに言語を教え生後18ヶ月の赤ちゃんと同レベルになった(HALの言語能力,ただいま「生後18カ月」(ZDNN))
イスラエルでコンピューターに言葉を覚えさせようというプロジェクトが進んでいる。このプロジェクトは「HAL」プロジェクトという。現在このコンピューターは人の赤ちゃんに換算して生後18ヶ月の赤ちゃんと同程度の言語能力を持っており、2003年末までには3歳レベル、2005年までには成人レベルの言語をもつと期待されている
OSがwindows2000らしいけど、2005年までうごいてるかな?(笑)
2000.12.01
骨髄細胞は様々な血液の細胞を生涯にわたって作り出す。今回、研究者らは骨髄移植をするとその骨髄細胞の一部が脳に行き、神経細胞と同じ性状を示すことを確認した。これらを利用すれば脳や神経に障害を持つ人に正常な人の骨髄を移植して治療することが可能かもしれない
1999.02.28
生体外でES細胞からグリア細胞を作り、これを用い治療を行った
in vitroでES細胞からグリア前駆細胞を作り、これをミエリン疾患モデルラットに移植すると宿主組織へ移植細胞が統合された
(Embryonic stem cell-derived glial precursors: a source of myelinationg transplants.(Science vol.285 no.5428 p.754-756))
1998.05.01
ウシの胎児からドーパミン陽性細胞を回収し、パーキンソン病モデルラットへ移植することにより運動神経が回復した。
Keyword:ドーパミン/8
1996.12.15
ES細胞を脳に移植すると脳の細胞に変化し、脳組織に組み込まれた
ES細胞をラット胎児脳室に移植するとES細胞がニューロン、アストロサイト、オリゴデンドロサイトへの分化し、宿主に統合された。
(Single factors direct the differentiation of stem cells from the fetal and adult central nervous system.(Genes & Development vol.10 no.24 p.3129-3140))
1996.09.01
(Development of neuronal precursor cells and functional postmitotic neurons from embryonic stem cells in vitro(Mech Dev vol.59 no.1 p.89-102))
1995.11.01
プレート上でES細胞から抑制性ニューロンと興奮性ニューロン両方を作り出すことが出来た。
(Differentiation of pluripotent embryonic stem cells into the neuronal lineage in vitro gives rise to mature inhibitory and excitatory neurons.(Mech Dev vol.53 no.2 p.274-287))
研究者らは「BLC 6」というES細胞をプレート上で神経細胞としての複雑な電気刺激応答性と神経細胞の持つタンパク質を発現する細胞に変化させる事に成功した。
これらの細胞は電位依存型(K,Na,Ca2)、レセプター依存型(GABAA,glycine,AMPA,NMDA)イオンチャネルを持っており、抑制性ニューロンとして働く細胞と興奮性ニューロンとして働く細胞がいた。
また、通常の神経細胞が持つ細胞骨格タンパク、細胞接着分子などを持っていた。
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Cation!!注意:このページには動物実験などで得られた研究段階の情報が含まれています。これらはなんら、人間に適用した時の効果を保証するものではなく、これらの情報を元にとった行動によりいかなる不利益を被っても管理人は一切責任を負いません。このページの話はあくまで「情報」としてとらえてください。