カテゴリー:ダイエット・メタボリックシンドローム X.COM↑B



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2010.03.25スリムな女性が体重を維持するには1日1時間の適度な運動で十分だが、過体重の女性が体重を落とすには運動のほかに食べ物の量も減らす必要がある /6
2010.06.17レプチンはI型糖尿病の治療に使える。 /14
2010.07.15セロトニン(5-HT)2C受容体アゴニスト薬で体重が減少し、体重低下が維持される /8
2010.09.13ヒトの脂肪細胞が分泌する20の新しいペプチドを発見 /5
2010.09.13ダイエットをすると脂肪に蓄積された有害物質が血液中に流出する /6
2010.08.26人工甘味料入りの炭酸飲料を飲むと早産の可能性が高まる /5
2008.09.16アトキンスダイエット /2
2008.09.09ダイエット法比較
2008.08.05運動しなくても持久力が向上する薬:マウスでは44%アップに成功 /1
2008.05.09皮下脂肪と内臓脂肪は本質的に種類が違う?(sciencedaily) /2
2006.09.07小林製薬の「肥満改善薬」が大ヒット /3
2008.03.21朝食を食べる人は、朝食を抜く人よりも肥満が少ない /1
2008.03.21脂肪細胞の形成を刺激するのはTRAP(酒石酸抵抗性酸ホスファターゼ) /3
2007.10.16ホルモン:NPY(ニューロペプチドY)は直接脂肪細胞に働き、ストレスにより誘導される肥満とメタボリックシンドロームに関わっている。 /7
2007.09.05アメリカで初めて認可された処方箋のいらないダイエット薬「Alli」に話題沸騰 /6
2007.08.27糖尿病の原因は大量に食べたにも関わらず皮下脂肪が増えなかったため?
2007.06.21体温が低い人は肥満になりやすい? /8
2007.04.04肥満を防ぐタンパク質「AGF」発見
2007.03.29アディポネクチンは肝臓表面の2種類のタンパク質に結合し、脂肪を燃焼させる。 /8
2007.03.20ライオンが、母乳中の「ラクトフェリン」の内臓脂肪抑制効果を人間でも確認 /5
2007.02.27抗肥満薬「ゼニカル (XENICAL)」メモ
2007.02.26日本人は、むしろやせ過ぎが危険
2007.02.20アメリカで「やせ薬:Alli(アーライ)」が処方箋無しで販売可能に
2007.01.23森永乳業がアロエベラゲル1日100gで体脂肪が減少すると発表(business-i) /7
2007.01.11FDAがファイザー開発の犬用の抗肥満薬を初の認可(日経) /7
2006.10.27みかんは本当にダイエットに有効? /5
2006.10.02食欲を抑えるたんぱく質「nesfatin-1」 /41
2006.09.14油ものが美味しいのは食べた直後に脳内麻薬が出ているから
2005.03.06太ったお金持ちの女性はガンに強い(medlineplus)
2004.11.08白色脂肪細胞の血管を特異的に死滅させる新方式ダイエット法

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2010.03.25

スリムな女性が体重を維持するには1日1時間の適度な運動で十分だが、過体重の女性が体重を落とすには運動のほかに食べ物の量も減らす必要がある

↑BX.COM


2010.06.17

レプチンはI型糖尿病の治療に使える。

↑BX.COM

ニューヨーク、ロックフェラー大学の研究者がPNASに発表。
著者らはレプチンがインスリンと同様に肝臓代謝経路を様々な経路で正常化しることを示している。
それどころか、レプチンは脂質、コレステロールの代謝を正常化し、血中や組織の脂質レベルを下げるようにインスリン単独の治療を超えるメリットを示しうると述べている。

実験はマウスで行っており、投与量は1時間あたり20µgのレプチンを12日間に渡って浸透圧ポンプで徐放させている。

  • Leptin therapy in insulin-deficient type I diabetes. PNAS March 16, 2010 vol. 107 no. 11 4813-4819


2010.07.15

セロトニン(5-HT)2C受容体アゴニスト薬で体重が減少し、体重低下が維持される

↑BX.COM

Arena Pharmaceuticals(アリーナ)社の選択的セロトニン2C受容体アゴニスト抗肥満薬ロルカセリン(Lorcaserin)の臨床試験において、肥満の成人3182人による試験の結果、体重減少と体重減少維持が確認されました。

セロトニンシグナルにより擬似的な満腹感が得られるそうです。この手の薬には、かつて「夢のダイエット薬」と期待されながら、心臓病のリスクが発覚し、販売中止になった「フェンフェン(フェンフルラミン(fenfluramine)とフェンテルミン(phentermine)の合剤)」というのが10年以上前にあったそうだ。フェンフェンもセロトニン2C受容体のアゴニストだが、2Bも活性化したことから心臓弁疾患を引き起こしたそうです。フェンフェンは大流行を引き起こし1年(1996年)には1800万錠も処方されましたが、心臓疾患の補償額は1兆3000万円にもなったそうです。

  • Drug Management of Obesity ― Efficacy versus Safety(NEJM vol.363(no.3),p288)
  • Multicenter, Placebo-Controlled Trial of Lorcaserin for Weight Management(NEJM vol.363(no.3),p.245)

 Keyword:セロトニン/16


2010.09.13

ヒトの脂肪細胞が分泌する20の新しいペプチドを発見

↑BX.COM

研究者らは脂肪細胞のモデルとして使用されるSGBS(Simpson Golabi Behmel Syndrome)の患者の細胞を持ち知恵2D-MS/MSとnLC-MALDI-MS/MSで分泌されるペプチドを解析した。

結果、80種類のタンパクが分泌されていることを突き止めた、そのうち、6種類は新規のペプチドであり、20種類はこれまでに知られていたが、脂肪脂肪が分泌することは知られていなかったもの、また23種類のこれまでに分泌することが報告されていたペプチドも検出された。

報告はマサチューセッツ大学の研究者らで、Journal of Proteome Researchに発表
タイトルは
Identification of Novel Human Adipocyte Secreted Proteins by Using SGBS Cells


2010.09.13

ダイエットをすると脂肪に蓄積された有害物質が血液中に流出する

↑BX.COM

1099人の40歳以上の体重変化と血液成分中の残留性有機汚染物質(POP:Persistante organic pollutants)の濃度を調べた。調査した人々の1年間の体重の変化と10年間の体重の変化を調べ、5つのグループ(体重が変わらない、少し増える。少し減る、大きく増える、大きく減る)に分けてPOPの濃度と比較すると、体重が大きく減少した人では血液中のPOPの濃度が上昇していることが確認された。反対に体重が増えた人ではPOPの濃度は低かった。

POPは生体内で分解されず脂肪に蓄積することはこれまでの研究でも知られている。
研究者らはダイエットにより健康に有益な効果と不利益な効果両方が起こりうると述べている。

※POPの代表的な物にPCB(ポリ塩化ビフェニル)などがある。

発表したのは韓国の研究者Lim JSらで、International Journal of Obesityに発表。
タイトルは
Inverse associations between long-term weight change and serum concentrations of persistent organic pollutants.


2010.08.26

人工甘味料入りの炭酸飲料を飲むと早産の可能性が高まる

↑BX.COM

1996年〜2002年の間にデンマークで出産した女性59334人を統計調査。

妊娠した女性全体では4.6%の出産が37週以前に起きる早産になるが、1日に4本以上人工甘味料入りの炭酸ドリンクを飲む女性はこのような飲料を飲まない女性に比べ統計上78%早産の可能性が増えていた。1日に1本以上の炭酸飲料を飲む女性で統計を取ると38%早産の可能性が増えていた。また、人工甘味料が入っているが炭酸ではないドリンクを飲む女性でも29%早産の可能性が増加していた。

しかしながら反対に砂糖入りのドリンクを飲んだ女性は早産の確率が増える傾向は見られなかった。

研究者はこれらの理由として人工甘味料入りドリンクを飲むことにより高血圧が早産の原因になっているのではないかと推測しているそうだ。(妊娠して無い女性でソフトドリンクと高血圧を関連づける報告があるそうだ)

  • U.S.news_HEALTH
  • Intake of artificially sweetened soft drinks and risk of preterm delivery: a prospective cohort study in 59,334 Danish pregnant women(Am J Clin Nutr 92: 626-633, 2010)link


2008.09.16

アトキンスダイエット

↑BX.COM

いわゆる低炭水化物ダイエットのこと。通常200〜300g摂取している炭水化物の量を20〜40gと少なく摂取することで糖分の代わりに脂肪を燃焼させるように誘導する。

急激な脂肪分解が体内で起きると体内にケトン体が出来るので内臓を痛めないように大量の水分を摂取して排泄を促すことが必要らしい。


2008.09.09

ダイエット法比較(NHS)

どのダイエット方法であっても炭水化物、タンパク質、ビタミン、ミネラルなど適切に栄養を摂取していれば体重は減らせて、どのダイエット方法が良いということは無かったそうです。

この研究はイギリスの報道機関BBCが出資したもので、18歳〜65歳の太り気味の293人(女性73%)が参加し、4つのダイエット方法を無作為に行わせたそうです。試験は6ヶ月行われ、いずれのダイエット方法でも平均で3.7〜5.2kgの体重減少効果が見られたそうです。

2008.08.05

運動しなくても持久力が向上する薬:マウスでは44%アップに成功

↑BX.COM

発表したのはソーク研究所のRonald Evansら。

  • AMPK and PPARδ Agonists Are Exercise Mimetics. Cell, Vol 134, 405-415, 08 August 2008


2008.05.09

皮下脂肪と内臓脂肪は本質的に種類が違う?(sciencedaily)

↑BX.COM

  • Beneficial Effects of Subcutaneous Fat Transplantation on Metabolism. Cell Metabolism, Vol 7, 410-420, 07 May 2008
マウスにおいて皮下脂肪を内蔵(腹腔)に移植すると、体重低下や血糖値状況の改善が見られたが、逆に内臓脂肪を内臓に移植してもこのような効果は見られなかったそうです。

内蔵脂肪と皮下脂肪は増殖性や、それに関わって1つの細胞がため込む脂肪の量に差があることが知られていますが、本質的に別の機能を持った細胞である可能性があります。


2006.09.07

小林製薬の「肥満改善薬」が大ヒット

↑BX.COM

入っている生薬は
トウキ・マオウ・シャクヤク・ダイオウ・センキュウ・ビャクジュツ・サンシシ・キキョウ・レンギョウ・オウゴン・ハッカ・カンゾウ・ショウキョウ・セッコウ・ケイガイ・カッセキ・ボウフウ


2008.03.21

朝食を食べる人は、朝食を抜く人よりも肥満が少ない

↑BX.COM


2008.03.21

脂肪細胞の形成を刺激するのはTRAP(酒石酸抵抗性酸ホスファターゼ)

↑BX.COM


2007.10.16

ホルモン:NPY(ニューロペプチドY)は直接脂肪細胞に働き、ストレスにより誘導される肥満とメタボリックシンドロームに関わっている。

↑BX.COM

発表者はワシントンジョージタウン大学医学センターのKuo LE,Zukowsaka Zらのグループ

 ストレスと肥満の関係については完全に解明されてはいません。ストレスにより体重が落ちる人は存在し、一方体重が増える人もいます。今回、研究者らはストレスが内臓の白色脂肪細胞を介して交感神経からのNPY刺激を受け取らせ肥満を起こすことを報告しています。研究者らの実験ではマウスを毎日1時間ずつ氷水につけたり、毎日10分ずつ攻撃的なマウスのいるケージに入れたりしてストレスを与え体重の増加具合を確認してこれらの結果は導き出しました。

 これまでストレスで肥満がおきるのは脳で食欲を調製している視床下部が原因と考えられてきたした。ストレスを受けると交感神経からのNPYペプチドが放出されますが、これが内臓脂肪に働き脂肪細胞がグルココルチコイド刺激をY2レセプターを介して受け取ることで、脂肪が増えるようです。

 NPYペプチドの阻害剤や脂肪細胞特異的にY2レセプターを欠損させたマウスではストレスによる体重増加は置きにくいことも分かりました。

 NPYはすでに脳内の視床下部での働きで知られこのペプチドの働きを抑える肥満治療薬の開発も進んでいます。今回の結果はこれらのNPYペプチドが視床下部だけでなく脂肪細胞に直接働いている証拠を示しています。

  • Neuropeptide Y acts directly in the periphery on fat tissue and mediates stress-induced obesity and metabolic syndrome. Nature Medicine 2006, 13(7) 803-11. PMID:17603492

 Keyword:NPY/3


2007.09.05

アメリカで初めて認可された処方箋のいらないダイエット薬「Alli」に話題沸騰

↑BX.COM


2007.08.27

糖尿病の原因は大量に食べたにも関わらず皮下脂肪が増えなかったため?

↑BX.COM

研究者等はマウスを使った実験で、アディポネクチンという脂肪細胞が分泌するホルモンを大量に作らせることで、糖尿病の症状が消えることを報告しています。大量のカロリーを摂取すると同時に脂肪細胞がどんどん増えればその分だけアディポネクチンが増えるため問題は起きないはずですが、どうやら脂肪細胞は食べた分だけ増えないようです。

アディポネクチンは脂肪をため込みすぎた脂肪細胞では作られなくなることも知られており、また脂肪細胞に取り込んでもらえなかった脂質は脂肪細胞以外の場所に沈着し、このことがインスリンの効果を下げる原因となるようです。

Obesity-associated improvements in metabolic profile through expansion of adipose tissue.
J Clin Invest. 2007 Aug 23 PMID: 17717599

 Keyword:アディポネクチン/3


2007.06.21

体温が低い人は肥満になりやすい?

↑BX.COM

 褐色脂肪細胞は、体温が低い時に白色脂肪細胞からエネルギーを受け取り熱エネルギーを生み出すことで体温を上昇させる働きを持っています。

 研究者らは、遺伝子操作により褐色細胞細胞のみでジフテリア毒素が出来るようにし、結果として褐色細胞細胞が死んでしまい、褐色脂肪細胞を持たなくなるマウスを作り出しました。

 このマウスでは平均体温が0.9℃低く肥満の傾向が見られた。これらの結果は平均体温が低いことがエネルギー燃焼効率の低さを表し、これが肥満の原因になることを証明していると言えます。

  • Physiology of transgenic mice with brown fat ablation: obesity is due to lowered body temperature.Am J Physiol. 1998 Feb;274(2 Pt 2):R287-93、PMID:9486283


2007.04.04

肥満を防ぐタンパク質「AGF」発見

発見したのは慶応大学医学部の尾池雄一 氏と山之内製薬(現アステラス製薬) の研究グループ、この研究グループでは2003年に肝臓から分泌され、血管、皮膚の再生を促す「AGF」という新しいタンパク質を発見した。

今回の報告では、このAGFを持たないマウスを遺伝子操作により作り出すと、通常のマウス(およそ30g)よりも大きなおよそ50gの肥満マウスになることを報告している。この肥満マウスを調べると基礎代謝が通常のマウスよりも低く、脂肪が多く、糖尿病の症状も見られた。そして逆に遺伝子操作により2倍のAGFを持つマウスは高カロリーのエサを食べさせても肥満にも糖尿病にもならなかった。(通常のマウスが24g増える食事で8gしか体重が増えなかった)

また通常のマウスに高カロリーな食事を与え太らせ、その後、AGFの分泌量を増やす治療を行ったところ、肥満や糖尿病の症状が改善した。このAGFは将来の肥満治療薬ややせ薬として利用出来る可能性がある。

  • Angiopoietin-related growth factor antagonizes obesity and insulin resistance. Nat Med. 2005 Apr;11(4) PMID:15778720

2007.03.29

アディポネクチンは肝臓表面の2種類のタンパク質に結合し、脂肪を燃焼させる。

↑BX.COM

この研究を発表したのは東大病院の門脇孝ら。これまでにも、脂肪細胞はアディポネクチンというホルモンを作り、このホルモンには血糖値や、中性脂肪を下げる働きがあることが知られていた。

このアディポネクチンは内蔵脂肪が蓄積した状態では作られにくくなり、このことがメタボリックシンドロームとして知られる様々な生活習慣病の原因になることが知られていたが、アディポネクチンがどのように働いているのかは分かっていなかった。

研究者らは肝臓表面にアディポネクチンに結合する2種類のタンパク質を発見、アディポネクチンが肝臓細胞に結合することで、肝臓細胞の働きが活発になり、血糖値を下げ、脂肪分解を促す。

内蔵脂肪が蓄積した状態では、肝臓表面のこのアディポネクチンに結合するタンパク質の量も減らしていた。

肝臓細胞の表面にこのタンパク質を増やすことが出来れば糖尿病の治療に使えるかもしれない。

この研究はNat Medに発表された(2007/02/09の記事)


2007.03.20

ライオンが、母乳中の「ラクトフェリン」の内臓脂肪抑制効果を人間でも確認

↑BX.COM

ライオンが母乳や未殺菌の牛乳に含まれる「ラクトフェリン」というタンパク質に内臓脂肪を減らす効果があることを人間で確認した。

研究グループは男性8人と女性4人に対しラクトフェリンを1日300mg2カ月間経口摂取させた。その結果、腹部断層撮影で見た内臓脂肪面積が平均22%、ウエストサイズが平均4%減少した。内臓脂肪面積が40%減った事例もあった。

 Keyword:ラクトフェリン/1 牛乳/9


2007.02.27

抗肥満薬「ゼニカル (XENICAL)」メモ

↑BX.COM

・腸内で働き30%の脂肪吸収を妨げる
通常の脂肪(脂肪酸)は大きな塊で吸収されない。この塊はリパーゼで分解され小さくなることで吸収されるが、Xenicalはリパーゼの働きを阻害し吸収を抑制する。
・食欲抑制は行わない
・主成分:Orlistat(オーリスタット)
・脂溶性のβカロチン、ビタミンA,D,E,kの吸収を邪魔してしまうので注意
・大量の油が吸収されずに便として排泄されるので便器の汚れがすごいらしい

政府の発行する「医薬品安全性情報」によると
http://www.nihs.go.jp/dig/sireport/weekly/38031226.pdf
・青年期の使用にあたり、製品に複合ビタミンを入れることを強く検討すべきである。
・臨床試験時の結果では、orlistat使用者は対照群と比べ有意にBMI値を減らした
・orlistat使用者の血液中のビタミン濃度が有意に減少した。
2002/11/12時点、国内でP2らしい

 Keyword:ゼニカル/15 XENICAL/3 Orlistat/3


2007.02.26

日本人は、むしろやせ過ぎが危険

↑BX.COM

国立がんセンターの津金昌一郎氏のページです。
40〜59歳の男女4万人の身長と体重を調査しBMI値(体重/身長^2)で分類して10年間にわたって生死を調査したところ、男性の理想と呼ばれるBMI22ではすでに死亡リスクが高まっていることがわかった。反対に高い方はBMI27まで死亡リスクは上昇していなかった。

日本人でBMIが27以上の人は10%しかいないのに対し、23未満の人は4割いる。すなわち肥満よりやせ過ぎを予防するほうが重要と言われてます。

その他、人種の違う日本とアメリカで同じBMIの基準はおかしいと書いています。

 Keyword:津金昌一郎/2


2007.02.20

アメリカで「やせ薬:Alli(アーライ)」が処方箋無しで販売可能に

↑BX.COM

FDAが認可、販売元はグラクソ・スミス・クラインで、処方箋が必要なやせ薬「ゼニカル(XENICAL)」の効き目を緩和させたもの。効果としては脂肪の吸収を妨げる働き、18歳以上あたり1〜2ドルらしい

すでに身体についた脂肪を落とす作用があるわけではないので運動との併用が良いらしい。ワシントンポスト紙によると、ダイエットとエクササイズで5ポンド(2.3キロ)減量した人がアーライの併用でさらに2ポンド減量可能とのこと

副作用としては下痢など


2007.01.23

森永乳業がアロエベラゲル1日100gで体脂肪が減少すると発表(business-i)

↑BX.COM

2007年1月13日からの日本成人病学会で発表。

研究者らは血糖値が高めの男女33名にアロエベラゲルを12週間摂取してもらい、空腹時の血糖値と過去1〜2ヶ月の血糖値の状態を表す指標である糖化ヘモグロビン値を測定した。すると1日100グラムを摂取したグループで減少が見られた。1日50グラムのグループでは減少は見られなかった。

また、100グラム摂取したグループでは体脂肪率と体脂肪量の減少も見られた。


2007.01.11

FDAがファイザー開発の犬用の抗肥満薬を初の認可(日経)

↑BX.COM

FDAがファイザーの開発した犬の肥満薬「Slentrol(スレントロール」一般名:Dirlotapideを認可した。これは初めての犬用の肥満治療薬である。ラベルには人間が飲まないように様々な警告が書かれているそうだ。使用には獣医の処方が必要。

効果としては食欲を減退させ、脂肪の吸収を抑制する働きがある。


2006.10.27

みかんは本当にダイエットに有効?

↑BX.COM

あるある大辞典で紹介されたとかで、スーパーのみかんが高値に(涙)
紹介された内容は1日3回の食事の前にみかんを1つ食べるだけというもの。
その根拠となりそうな論文を探してみたが、あまり見つからないねぇ。しいてあげるならみかんに多く含まれるペクチンが消化管中の食物の移動速度を低下させ満腹状態を長持ちさせるという論文は見つかったが、番組中で紹介されていたようなペクチンが消化酵素の働きを邪魔するという話は見つからなかった。
まあ、普通に考えて食事前にみかん食ったら満腹中枢がすぐ働いたりしそうなもんだが、果たして番組で言われているような効果がみかん1つのペクチンで起こるもんなのかちょっと疑問

  • Gastroenterology. 1988 Nov;95(5):1211-5.PMID:3169489 .Pectin delays gastric emptying and increases satiety in obese subjects.
番組の根拠となった報道内容を紹介したページ
123

発表を行ったのは当時愛媛大学の韓立坤(Han_Li-Kun(Han_LK))さんかな?

 Keyword:ペクチン/1


2006.10.02

食欲を抑えるたんぱく質「nesfatin-1」

↑BX.COM

脳のある部分から出るたんぱく質が食欲をコントロールしていることがわかった。このたんぱく質を薬として脳に送り届けることが出来ればダイエット薬や、メタボリックシンドロームを防ぐ薬として使用できる可能性がある。

発見したのは群馬大学の森昌朋ら、脳の視床下部(hypothalamus)は摂食活動にかかわる放出製の分子を含んでいるが今回、研究者らはnesfatin-1というたんぱく質を発見した。これはNEFA/nucleobindin2(NUCB2)に関連した機能のわからない放出性のたんぱく質であり、視床下部の摂食をコントロールする部分に見られる。NUCB2を脳内投与すると食事が減少し、ラットの脳脊髄(cerebrospinal)液にはNUCB2のアミノ末端断片であるnesfatin-1が含まれており、この量は飢餓状態で減少する。

nesfatin-1を脳内投与すると濃度依存的に食事の量が減り、nesfatin-1の中和抗体の投与は食欲を増進する。
NUCB2の中でもnesfatin-1以外の他の断片はこのような機能を持たず、NUCB2そのものも効果がない。

持続的にnesfatin-1を10日間投与すると食事の量は2/3に減少し体重が減少し皮下脂肪が20%減少する一方、筋肉は減少していなかった。一方、NUCB2遺伝子に対するアンチセンスを持続的に投与すると体重が増加する。nesfatin-1による食欲不振(anorexia)はleptin受容体に変異のあるZuckerラットでも起こり、またnesfatin-1抗体はレプチンにより誘導した食欲抑制を抑制しない。

しかし、α-melanocyte刺激ホルモンはNUCB2遺伝子の発現を増やし、nesfatin-1による食欲抑制はmelanocortin-3/4レセプターのアンタゴニストで回復する。すなわち、nesfatin-1は食欲を満たすホルモンであり。視床下部のmelanocortinシグナルにかかわる分子であるといえる。

  • Nature, advance online publication 2006/10/1. Identification of nesfatin-1 as a satiety molecule in the hypothalamus

 Keyword:nesfatin-1/1 NUCB2/1 脊髄/23


2006.09.14

油ものが美味しいのは食べた直後に脳内麻薬が出ているから

↑BX.COM

京都大学の伏木亨(ふしきとおる)らの研究グループにより発表。

Preference for dietary fat induced by release of beta-endorphin in rats. Life Sci. 2009 May 22;84(21-22):760-5. Epub 2009 Mar 16.PMID:19296904

人間は、食事や性行為の時に脳内でβエンドルフィンという脳内麻薬と呼ばれるホルモンが分泌され快感を感じるといわれているが、今回このことを動物を用いて実証している。

研究者らは、生後9週のオスラットに濃度5%のコーン油を食べさせると脳内でβエンドルフィンの前駆体の量が1.7倍になっていることを確認した。

また、5日間コーン油を食べさせたラットでは、油を飲み口に近づけただけで脳内のβエンドルフィンの濃度が2.5倍に上昇しており、飲めると期待しただけで分泌が盛んになっていた。


2005.03.06

太ったお金持ちの女性はガンに強い(medlineplus)

↑BX.COM

食道ガンや消化管のガンの生存率は20%程度だが、女性であり、太っていて、年間の収入が1500ドル以上の場合は生存率が高いことが調査により判明した。
この調査は1142名の患者を過去7年間に渡って調べたものである。
この調査はjournal Clinical Gastroenterology and Hepatology に報告された。


2004.11.08

白色脂肪細胞の血管を特異的に死滅させる新方式ダイエット法

Reversal of obesity by targeted ablation of adipose tissue.
Nat Med vol.10 no.6,625-32(2004/06)
Mikhail G Kolonin, Wadih Arap.

肥満は近代社会でとても流行っている疾病である。肥満にいたる分子的なメカニズムが詳細に研究されているにも関わらず安全で効果的な治療法は未だ見つかっていない。
今回、テキサス大学の研究者らは脂肪細胞の血管のみを死滅させ、脂肪細胞だけを死に追いやることで肥満動物をダイエットさせる方法を報告した。
研究者らはファージディスプレイ法を用いて白色脂肪細胞の血管にのみ存在する物質「プロヒビチン(prohibitin)」にくっつくペプチド配列「CKGGRAKDC」を発見した。このペプチド配列を細胞を殺すことの出来るペプチド配列「KLAKLAK」と連結しC57BL/6という平均体重50グラムのネズミに毎日150μgずつ皮下注射したところ4週間後、ペプチドを注射したネズミは体重が平均30グラムまで減少した。
この方法は肥満患者の治療のために活用できるかもしれない。

 Keyword:ファージディスプレイ法/1 プロヒビチン/1



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Cation!!注意:このページには動物実験などで得られた研究段階の情報が含まれています。これらはなんら、人間に適用した時の効果を保証するものではなく、これらの情報を元にとった行動によりいかなる不利益を被っても管理人は一切責任を負いません。このページの話はあくまで「情報」としてとらえてください。