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健康食品から再生医療・アンチエイジング、バイオハッキングまで、健康情報の根拠となる最先端の研究を分かりやすく紹介します。
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2024.12.03(火)

一度太ると脂肪細胞は太っていた時の情報をエピゲノム(DNA修飾)に保存し維持するのでリバウンドは必然(Nature 2024年11月報告)

↑BX.COM

海外ではセマグルチド(semaglutide)やチルゼパチド(tirzepatide)に代表されるグルカゴン受容体アゴニストを主成分とするダイエット薬が大人気のようですが、これらのダイエット薬を飲むの止めた後には、しっかりと体重増が再び増加する(ヨーヨー効果)があることは臨床試験結果からも明らかです。

今回の研究ではこのヨーヨー効果による体重のリバウンドが単なる食べ過ぎなどでは無いことを報告しています。すなわち、一度太ると脂肪細胞は太った時の代謝情報を保存しており、太る前よりも太りやすい状態を維持しているということです。

この太りやすい情報はエピゲノム(メチル化やアセチル化などのDNA修飾)で保存されているとのことです。

この論文ではこれらのエピゲノムのコントロールが今後の「リバウンド防止薬」の開発の糸口になるだろうと書いています。


(省略されています。全文を読む

Category:ダイエット・メタボリックシンドローム

 Keyword:CRISPR/Cas9/16 エピゲノム/10 メチル化/32 脂肪/316




2024.11.29(金)

NMN前駆体の体内での分解を抑制するNNMT(ニコチンアミド-N-メチル基転移酵素)を投与することでアンチエイジング効果が確認される

↑BX.COM

タイトルに書いたメカニズムは思い込みかも。NNMTの効果はNMNの量を増やすためというわけじゃなく他の作用点がある?

ニコチンアミド-N-メチル基転移酵素(NNMT)の阻害は老化筋肉の再生能力を底上げして筋力を高めることが知られています。University of Texas Medical Branch(UTMB)が作ったNNMT阻害薬(NNMTi)・5-amino-1-methylquinolinium(5A-1MQ)で老化マウスの筋機能指標・握力が改善し、その効果は運動によるその効果を2倍上回りました。

また、5A-1MQ投与と運動の組み合わせで握力は一層向上しました。

2018年のこんな報告も
2022年2023年

Category:ニコチンアミド・NMN

 Keyword:筋肉/206 NMN/100



2024.11.22(金)

ついにダサチニブ(Dasatinib)をゲット!やるぞD+Q!

↑BX.COM

いつから俺はアンチエイジングのために抗がん剤を個人輸入して勝手に飲むような悪い子になったのか。

抗がん剤と言ってもダサチニブは増殖している細胞を無差別に殺す古くからある抗がん剤とはちょっと違います。その薬効は「チロシンキナーゼ阻害」であり結果的に異常増殖する癌細胞のみを殺す薬であり、まあ世の中の抗がん剤の中では癌細胞にのみを殺す傾向の強い抗がん剤と言えます。

そして、玉ねぎ成分でお馴染みのケルセチン(Q)と組み合わせる事で老化細胞を殺すセノリティクスとしての作用が見いだされています。マウスでは体内の老化細胞を減らすとともに、実際に寿命が延長することが報告されました。

人間の臨床試験(PhaseI)も行われており安全性に問題は無さそうであることが報告されています。人間で本当に「アンチエイジング効果」があるかどうかは明確な結果が出ていない状況と思います。逆に言うと飲んだからといって「みるみる若返る」なんてことは無いことは明らかになっていると言っても良いかな。

(省略されています。全文を読む

Category:#Senolytics #老化細胞除去薬

 Keyword:dasatinib/20 ダサチニブ/15 ケルセチン/90



2024.11.17(日)

2024年8月に紹介したライフサイエンスニュース動画まとめ

↑BX.COM

ずいぶん見やすくなってきたと思うんだがどうだろう。

Category:動画で紹介



2024.11.15(金)

老化に伴う変化と免疫グロブリンGの蓄積に相関関係が見られることから、免疫グロブリンの蓄積抑制をターゲットにした抗老化薬(genoprotector)開発が可能かもしれない。

↑BX.COM

中国の研究者によるCellへの投稿です。臓器内においても老化の進んだ部分SSS(senescence-sensitive spots)に同じように免疫グロブリンGの蓄積が見られるとのこと。これはマウス、ヒトで共通して確認されるそうです。

また免疫グロブリンGはマクロファージやマイクログリアに前老化的特徴を生じさせるとのこと。

加齢に伴い血中の免疫グロブリンG量が増加していくという話は聞いたことがないですが、組織への蓄積量だけが増えていくのでしょうか。だとすると自己反応性の抗体が増加していくことが老化の原因になるということでしょうか?

細胞性免疫/T細胞は胸腺の機能低下により衰えていくと言われていますが、液性免疫/B細胞機能の衰えを抑制するにはどうしたら良いんでしょう。

Category:未分類



2024.11.11(月)

ダイエット目的で葛根(カッコン)を1か月毎日1グラム飲んでみた結果。思わぬ副作用が・・・生薬ってすごい。

↑BX.COM

↓自分で砕いた葛根(葛(くず)の根)をコップに入れたところ。



生薬って粉末の量が多いのでとても飲みにくい。下記のようなゼラチンカプセルに自分で詰めることも考えたけどそれも面倒だし。何か良い方法はないものか・・・

カッコンの粉末はお湯には溶けるが、ぬるま湯程度では溶けにくい。有効成分の熱安定性が分からないので、あまり高温のお湯にも入れにくいし

餃子の皮に包んで食べるってのはどうだろう。1回分ずつチョコで固めてしまうのも手かな。

先日、葛根(カッコン)が腸の微絨毛の数を減らしダイエットに有効という研究報告を見かけ1か月間飲んでいました。
明らかに感じた薬効としては下記の2つ
  • 利尿作用がある。おしっこがたくさん出る。しかし尿圧がえらく低くなる。
  • チ●コの立ちが悪くなる(笑)。
1つ目の利尿作用や、尿圧の変化に関しては「葛根湯」の副作用に「排尿障害」と書かれているのがこの事なのかもしれません。二つ目は衝撃でしたね。飲むのを止めたらすぐに復活したので間違いないと思います。

お目当てのダイエット効果は1か月程度では効果が分かりませんでしたが、2つ目の副作用が嫌なので(笑)もう飲むのは止めようかと思います。

そのあたりに雑草として生えている植物の根を飲むだけで体に影響があるってのは新しい体験でした。生薬ってすごい!。

Category:ダイエット・メタボリックシンドローム

 Keyword:生薬/11 カッコン/3 葛根/3



2024.10.29(火)

海外で人気のダイエット薬(GLP-1受容体作動薬)が筋肉量を減少させる副作用が報告され懸念の声

↑BX.COM

体重を減らし、かつ筋肉は維持したいとか贅沢な悩みだね。今日からお前の名前は・・・・

Category:ダイエット・メタボリックシンドローム

 Keyword:GLP-1/9



2024.10.25(金)

Flow Neuroscience社の500ドルの自宅脳刺激ヘッドセットを使い、うつ病を安全に治療できるとの臨床試験結果

↑BX.COM


頭部に電気刺激を行うtDCS(経頭蓋直流電気刺激:Transcranial direct current stimulation)がうつ病(MOD:major depressive disorder)の治療方法として研究されています。

イギリス・ロンドン拠点の企業Flow Neuroscience社が販売する誰でも購入可能な自宅用「脳刺激デバイス」を用いた臨床試験結果が学術雑誌Nature Medicineに発表されました。この臨床試験では174人のうつ病患者を2つのグループに分け、完全リモートで、プラセボ対象二十盲目試験を行い、安全にうつ病を治療出来るとの結論になっています。

※プラセボ対照二重盲検比較試験(ダブルブラインド試験):一方の群には治療を、もう一方には偽の治療を行い比較するもので、どちらのグループにどちらの処置をしているか、医師、患者本人、スタッフが誰も知らない状態で行う試験。

論文のグラフを見るとそんなに絶大な効果があるわけではなさそうですが、思い込みでなく間違いなく治療効果はあるみたいです。

(省略されています。全文を読む

Category:#精神活動 #高次脳機能

 Keyword:うつ病/20



2024.10.24(木)

遺伝子操作無しに自然に出来た子供よりもIQが平均6高い子供を産める体外受精サービスを米国Heliospect Genomics社が開始

↑BX.COM

高いIQの子供を作るために別に遺伝子操作など特殊な事をしているわけではなく、普通に行われている体外受精時の胚(精子と卵子が受精し分裂を開始した細胞塊)の見た目(形状や分裂具合)での選別に、遺伝子分析を加えただけとも言えます。

100個の胚からベストな胚を選ぶ費用が5万ドル(750万円)、そこまで払えない場合も400ドル(60万円)の少量の胚の分析から請け負っているそうです。

間違いなく今後広がっていくビジネスな気がしますね。

高IQや、高身長などを求めると書くとヨコシマな印象がありますが、より健康な子供を求めてこれを行うことはOKなのか?などを含めて議論が続きそうな気がしますし、OKな国と、NGな国が出てくるでしょうから悩ましい問題でしょうね。

Category:#性・生殖・出産

 Keyword:精子/26 体外受精/5



2024.10.18(金)

2024年7月に紹介したライフサイエンスニュース動画まとめ

↑BX.COM



Category:動画で紹介