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更新時刻:2025.03.28 16:30
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2025.02.13:高齢者777人参加の大規模臨床試験「DO-HEALTH」でオメガ3オイル(DHAなど)を3年間毎日飲むだけで2.9〜3.8カ月のDNAメチル化抑制(老化抑制効果)が確認される【Nature Aging 2025/02】
2025.01.16:ダサチニブ&ケルセチン(D+Q)を半年間サルに投与した初めての長期試験結果が発表
2024.10.02:サンフランシスコで開催された「DON'T DIE」(不老不死)サミットと主催者Bryan Johnson
2024.09.06:そろそろ体内の老化細胞がまた増えてそうだし再びケルセチン(Querceptin)を飲みだした。前回より1回あたり増量
2024.08.30:多数の学術論文のメタ解析によるとコンドロイチン硫酸とグルコサミンは関節痛に効果が無い/非常に効果が低いという結果で厚生労働省に「3大アヤシイサプリメントの1つ」扱いされている。
2024.08.06:肝障害で病院送りになる報告が最も多い6つのサプリメント(アメリカでの統計研究)紅麹もランクイン
2024.06.20:ルテインを外国製(ナウフーズ)から国産に変更。円高で海外サプリの価格メリットが無くなっているね
2024.04.08:日本で買える安価で大容量タウリンのサプリメント
2024.03.28:ストレートパーマ成分に含まれるグリオキシル酸(Glyoxylic Acid)で急性腎臓障害が起きたとの研究結果(2024年3月報告)
2024.03.01:吸収量を爆増させる作用を持つブラックペッパー入りの最強クルクミン(ターメリック)サプリメント
2023.11.21:Senolytics(老化細胞除去サプリ)として有名なケルセチンはアセトアルデヒド分解酵素を阻害するらしく、お酒を飲む日は控えた方が良い
2023.11.07:2023年10月現在、今飲んでいるサプリメントまとめ、NMN、セノリティクス、抗酸化剤etc
2023.10.30:母乳すごい!含まれるミオイノシトールが脳のシナプス結合を増やす研究結果、サプリメントも売ってる(2023年7月報告)
2023.10.19:寿命を延ばす研究に関する12の着眼点と2019年からの進展(2023年版)
2023.10.11:tally Health社の月額59ドルからのサブスク。DNAメチル化測定による生物学的年齢測定と日々のアンチエイジングサプリのセット
2023.09.27:最安値更新!125mgあたり53円の信頼できそうなNMNサプリメントが山本漢方製薬から登場。
2023.09.25:老化細胞除去効果(Senolytics)を期待してブドウの種粉末を大量に摂取してみる
2023.09.17:カレーのスパイスで有名なターメリック/クルクミン、臨床試験で市販の胃腸薬と同等の治療効果を示してしまう
2023.09.08:ブドウ種子に含まれるPCC1(プロシアニジンC1=カテキン3量体)が老化細胞を自殺させ凄まじく寿命を延ばすことがマウスで報告される(2021年12月Nature Metabolism)
2023.07.18:ハーバード大のデビッド・Aシンクレアの研究チーム。1回使うだけで細胞を若返らせる低分子薬物カクテルの組み合わせを6パターン報告
2023.06.13:タウリンを大量に食べ続けるだけでマウスの寿命が延びる実験結果(2023年6月Science)
2023.06.09:様々な植物ポリフェノールを比較するとフィセチンとクルクミンがケルセチンよりもよく老化細胞を減らす
2023.04.06:Wikipediaのアンチエイジング研究年表(Timeline of aging research)がよくまとまっている
2023.03.20:人気のアンチエイジングサプリNMN(ニコチンアミド)がアメリカで販売不可に
2023.02.03:持久力を向上させる腸内細菌 B. uniformisが見つかる。サプリで菌を増やすことにも成功
2022.06.27:MNMを飲む代わりに体内のNAD+の合成量を増やすというアンチエイジング方法
2022.06.02:老齢サルにフィセチン(100mg/kg)とダサチニブ(5mg/kg)を2日間投与するだけで皮膚の老化細胞減少がする
2022.05.22:自腹2万円!質量分析装置(MS)で6ブランドのNMNサプリメントの有効成分量をチェックしてみた
2022.03.23:太陽化学がケルセチンより25倍吸収されるSUNACTIVE QCD(サンアクティブQCD、ケルセチン配糖体&シクロデキストリン)を米国市場で販売開始
2022.03.23:気軽に服用出来る唯一のセノリティクス「ケルセチン」サプリメントをJarrow formula製に変更
2022.03.17:新型コロナの後遺症は老化の促進が原因のようだ、老化細胞除去薬「セノリティクス」投与で後遺症を回復させる動物実験
2022.02.25:リプサのNMNのサプリメント(1日250mgで78円)を追加購入。成分表記ミスは直したぽい。
2022.02.13:DHA、EPA等のω3オイルが脳内の血管細胞でSIRT1経路を活性化させNMNのようにNAD+濃度を上昇させる
2022.02.04:ルテイン(Lutein)のサプリメントを安い海外製にスイッチ、量も少し増えて1日33円→18円に。飲み方の注意点。
2022.01.20:スポーツサプリメントの成分分析結果を第3者機関が分析し公表しているサイト
2022.01.18:長寿スタートアップのLongevica社が研究に基づくサプリメントを発売予定
2021.12.17:脳の若返り可能な分子メカニズムが発見される。Plagl2強制発現+Dyrk1aのノックダウンで老化神経幹細胞が若返り3か月以上増殖して多数のニューロンを産生
2021.12.16:NMNサプリメントを激安の国内メーカー「リプサ」製に変更。1日250mg分が75円〜83円
2021.11.18:寿命を延ばすかもしれないVEGFを発現誘導する天然由来成分としてヤグルマギク、アシタバ、ビャクジュツが効果ありそう
2021.11.02:人間は1日に750mgもマカを飲んでいいのか?
2021.08.20:NMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)サプリメントの服用量を1日250mgに増やしました。
2021.07.06:1日250mgのNMNサプリメントを毎日服用する高齢女性の臨床試験でメタボ機能の改善が確認された
2021.07.06:NMNサプリメントが少し値下がり、125mgタブレット1粒が64円〜78円程度に、ただ250mgタブレットが今後主流?1粒120円。
2021.04.19:JarrowブランドのNMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)タブレットに乗り換え
2021.03.28:イタリア「100歳以上」が多いサルデーニャ島の食事健康法 「ポリフェノール」が豊富に含まれる食品がカギ
2021.03.19:フィセチン(fisetin)サプリに含まれる「フィセチン」はイチゴ由来ではなく「ハグマノキ」由来らしい
2021.03.05:老化防止で人気のNMNサプリを中華Aliepxressで買ってみて質量分析器で測定してみたらタウリンだった(寄稿記事)
2021.03.04:NMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)の原材料は卸売り価格で1kgが35〜60万円
2021.03.03:Amazonで含有量ゼロのNMNサプリメントが売られているっぽい
2021.02.26:NMNを食品から大量にとるのは困難そう
2021.01.07:鼻毛と「※個人の感想です」
2021.01.06:ケルセチンを従来より多く含む玉ねぎ「ケルたま」の種や苗が購入可能
2020.12.25:不老長寿サプリメントのスタートアップ「NOVOS社」が販売する2種類のサプリメントの中身。白髪回復成分も?
2020.12.18:2020年12月版:今飲んでいる老化抑制サプリ7つの種類と量と費用、今後追加したい薬3つ
2020.12.09:人工視覚インプラントで飛躍的前進、1024の電極を脳の4か所に挿入し網膜を使用せず前例ない高解像度での脳の画像認識を実現
2020.11.30:書籍「ライフスパン(LIFESPAN)老いなき世界」(デビッド・A・シンクレア)(2020年コンテンツ36)
2020.11.24:長寿遺伝子活性化サプリメントはどれが良いのか?:NMN vs NaR vs Nam(ビタミンB3)
2020.10.30:玉ねぎスゴ!少ないケルセチンでも飲み続ければマウスで老化細胞が除去されるとの研究結果
2020.09.28:玉ねぎ成分ケルセチンのみでも血管の老化細胞除去は可能かも。
2020.09.25:善玉腸内細菌にエサあげて増やすぞ!ポリフェノールサプリメントの種類変えました。
2020.09.24:玉ねぎ成分ケルセチンは単独でセノリティクスとしての(老化細胞除去)効果があるか?
2020.09.24:玉ねぎ成分ケルセチンは単独でセノリティクスとしての(老化細胞除去)効果があるか?
2020.09.15:玉ねぎスゲー。老化細胞除去薬(DasatinibとQuercetin)で処理した臓器は移植成功率が向上。原因は老化細胞の出す遊離ミトコンドリアDNA量の低下
2020.03.19:日本新薬が記憶力改善機能が確認出来た「バコパサポニン」配合のサプリメントを発売開始
2020.02.05:目に良いとされる成分「ルテイン」は臨床試験でかなり明確な効果が実証されているが「ブルーベリーエキス」では必要量に足り無さそう。
2019.07.02:寿命を延ばす最先端の技術に関する12の着眼点(2019年版)
2019.05.17:パンや菓子などに使われる保存料「プロピオン酸」が1gで糖尿病・肥満の原因になるとの研究結果が発表
2019.02.20:2019年2月Nature Commun発表/アシタバの葉に含まれるポリフェノール(フラボノイド)にあらゆる生物に効く最強のアンチエイジング作用
2019.02.14:老化した細胞のみを殺す「セノリティクス(Senolytic)薬」の開発とその効果
2018.05.30:「ビタミンB6」サプリメントで夢の量を増やすことが出来るが、「ビタミンB類」ではダメとの研究結果。
2018.01.25:テロメアを修復して細胞を若返らせる手法、実験に今年も成功。今すぐ出来るテロメアの伸ばし方
2017.08.18:アレルギー・自己免疫疾患緩和用に寄生虫サプリメントが開発され、ドイツで販売して良いかどうか当局の審査中
2017.02.09:関節炎緩和のサプリメント「グルコサミン」に寿命延長効果ありとの研究結果。どれだけ摂取する必要があるか
2017.02.09:米国予防医学委員会(USPSTF)、妊娠前の葉酸サプリメントで新生児の神経管異常頻度を半分に出来ると推奨
2016.11.28:減量後リバウンドするメカニズムは腸内細菌が変化し吸収されるフラボノイド量が減少するのが原因でサプリメントで回避可能
2016.11.25:チーズや豆に含まれる「スペルミジン(Spermidine)」はオートファジーを介して細胞寿命を延ばし、マウス、人間の心臓の老化を防ぐ
2016.10.20:カルシウムはサプリメントで摂取するとむしろ有害、骨に届かず血管に蓄積
2016.09.02:虫歯菌を減らす効果のあると言われるM18菌を含む歯磨き粉は効果があるのか、臨床試験結果
2016.08.19:1日にお茶1リットル飲めば、運動しなくても空腹時の脂肪燃焼量が1時間あたり約0.8グラム増加、年間2.5kgの脂肪燃焼に相当
2016.08.08:運動でダイエットしようとする人が絶対に知っておくべき情報満載の臨床試験結果、脂肪は1分間に何グラム燃えている?サプリメントのシネフリン凄いかも
2016.04.22:「知性を高める」など各種ライフハック可能なサプリメント・薬の情報や服用管理Webアプリを提供するTrackMyStack.com
2015.07.09:ビタミンAサプリは遺伝子を修飾し、身体に免疫がつくのを長期間妨害する
2015.06.25:サプリメントも売っているキノコ「霊芝(れいし)」が太りやすい体質を改善してくれる?
2015.02.23:赤ちゃんの「止まらない夜泣き」は腸の不調を訴えている可能性。夜泣きを4分の1に減らすロイテリ菌サプリメントがあかちゃん本舗で発売開始
2015.01.30:ブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファンは普通のブロッコリーでも十分に摂取できそう
2014.09.29:ウコンの効果は黒こしょうに含まれるピペリンを同時に摂取することにより20倍に増強する
2014.09.03:Telomere Bioscience社、世界初のイヌ用とヒト用のテロメア延長サプリメントを発売
2013.08.28:運動する前にカルシウムサプリメントを飲むと骨密度の低下を予防出来る
2013.07.05:オメガ3油のサプリメントを毎日食べればテロメアを長いまま保てる
2012.07.23:疲れ・疲労を感じている女性の半分は鉄サプリメントの服用で症状が改善する
2012.02.29:血液中のDHAやEPA量が低い高齢者は脳の縮小化が大きい
2012.02.14:トマトダイエットに必要なトマト量の計算と、1粒でトマト4個分と同じ効果を持つサプリメント
2011.07.25:ワインに含まれる老化抑制物質「レスベラトロール(Resveratrol)」これまでの研究まとめ(3)
2011.07.15:ワインに含まれる老化抑制物質「レスベラトロール(Resveratrol)」これまでの研究まとめ(1)
2009.11.01:用語:メラトニン
2009.11.01:ほんとうに眠くなるのか?
2008.10.07:DHEAを老人に投与しても認知能力や健康への影響は少ないようだ
2008.04.18:抗酸化サプリメントは健康な人や以前病気を患った人の生存率を上げることは無く、危険もある
2007.04.05:第2章:老化と戦う方法−すぐに実践できる方法
2005.06.26:脳の老化防止に葉酸が有効とオランダの研究者が発表(CNN)

2025.02.13(#サプリメント(supplement)の66)

高齢者777人参加の大規模臨床試験「DO-HEALTH」でオメガ3オイル(DHAなど)を3年間毎日飲むだけで2.9〜3.8カ月のDNAメチル化抑制(老化抑制効果)が確認される【Nature Aging 2025/02】

↑BX.COM

3年で3〜4か月、30年続ければ3年は長生き出来る感じ?

出典:Individual and additive effects of vitamin D, omega-3 and exercise on DNA methylation clocks of biological aging in older adults from the DO-HEALTH trial | Nature Aging

老化抑制効果はDNAのメチル化(エピジェネティッククロック)で測定。そしてオメガ3オイル(1日1g)と併せ「ビタミンDの摂取(1日2000UI)」「運動(週3回30分のウォーキング)」と併せて行うことでさらに老化抑制効果が見られている。

毎日飲んでいるDHAサプリがちょうど1日1gだね。
ビタミンDは毎日飲んでいるマルチビタミンに入っているけど含有量が1日あたり5μg=200IUなので少なすぎ?ビタミンDを1日に2000IUも服用するのは普通のことなのかな?
日本ではビタミンDは8.5μg以下(340IU)が良いとされているみたい。一方で海外サプリだと1粒2000IU(50μg)なんてのもあるね。
ビタミンDの過剰摂取はそれなりに副作用も知られていると理解しているけど・・・



2025.01.16(#Senolytics #老化細胞除去薬(senolytics)の35)

ダサチニブ&ケルセチン(D+Q)を半年間サルに投与した初めての長期試験結果が発表

↑BX.COM

研究を実施したのはアメリカWake Forest大学(ノースカロライナ)の研究者ら。

研究者は人間でいう中年に相当するサル16匹を2つのグループにわけそのうち9匹にダサチニブ(D)とケルセチン(Q)を6か月にわたり月1回投与した(2日連続で5 mg/kg+ 50 mg/kgを月1回投与)(残りの7匹は比較対象)。さらに、両グループに6か月後に10%のカロリー制限を実施してその効果を評価した。

D+Qの投与により脂肪細胞中の老化遺伝子マーカー(p16、p21)と血中のPAI-1とMAP-9が減少した。さらに免疫細胞の改善が見られ、抗炎症的になり、microbial translocationに関するバイオマーカーに影響した。腸内細菌の状況に変化はなかった。血中の尿素窒素(urea nitrogen/BUN)は強く改善し、GDF15を減少させた。そしてD+Q後のカロリー制限によりHbA1cを劇的に減少させた。

論文中のグラフではD+Q後のカロリー制限により脂肪細胞中のM2マクロファージの量が劇的に減少しています(※M2マクロファージは肥満時に増えることが知られている)。また血中の白血球数、好中球数、好酸球数、

この研究により6か月間のD+Q投与は安全であり免疫を介した抗炎症作用に効果があること、腸内のバリア機能を改善すること、腎機能にメリットがあること、カロリー制限と併せて代謝を改善することを示しており今後のヒトでの高齢者による臨床試験の指針となると述べている。

かなりポジティブな効果が出ているように感じる。凄いな、さすが元抗がん剤、そこらのサプリのぬるい薬効とは違う

↓現在ダサチニブとケルセチンをそれぞれ100mgと1000mgずつ1か月1回程度飲んでいます。これは1.5mg/kgと15 mg/kgに相当する量。allometric scalling的にサルの3分の1の量で良いと考えると、まあちょうど良いぐらいかな。俺も2日連続で飲むことにしようか・・・・



2024.10.02(#アンチエイジングを目指す企業(antiagingcompany)の30)

サンフランシスコで開催された「DON'T DIE」(不老不死)サミットと主催者Bryan Johnson

↑BX.COM

起業家でPayPalなどの創業に関わり株式上場などで稼いだ1000億円の資産を使い、年間3億かけて自分のアンチエイジングに取り組んでいる人だそうです。1977年生まれの現在47歳。

定期的にイベント「DON'T DIE]サミットを開いているようで、2024年9月8日にサンフランシスコ、翌週の9月19日にはシンガポールで開催しているようです。そのほか、ロサンゼルス、ニューヨーク、シカゴ、オースティン、マイアミ、シアトル、フェニックス、アトランタで開催する予定があるようです。ずいぶんアメリカでの開催が多いですね。

やっていることは、あまり最新のサイエンス的な方法はやっていないように見えますね。不老不死Youtuberって感じでしょうか。独自ブランドのサプリで稼いでいるから、そういうビジネスなのかもしれません。世界をかけた健康食品商法?



2024.09.06(#Senolytics #老化細胞除去薬(senolytics)の32)

そろそろ体内の老化細胞がまた増えてそうだし再びケルセチン(Querceptin)を飲みだした。前回より1回あたり増量

↑BX.COM



購入したのはこちら

500mgのケルセチン入りのカプセルが100粒で3737円。1カプセルあたり37円の計算です。以前は1日1粒飲んでいましたが、今回は2日に1回2粒(1000mg)を飲む予定です。一時的にでも摂取量をガツンと上げた方がSenolyticsとしての効果は高いんじゃないかとの想像からです。
このサプリメントの製造元Now Foodsはサプリメント販売企業としてはかなりの大手だと思いますので信頼度は高いと思いますが、同社のWebページを見ても何由来のケルセチンかどこにも情報が無いのはちょっと気になります。
ケルセチンに関しては、国産の玉ねぎの皮パウダーが110gで1000円などで販売されていますが
玉ねぎの皮の中の重量の1%がケルセチンらしいので、ケルセチン含有量として1100mgが1000円って考えるとサプリメントの方が圧倒的に効率が良いと思います。

↓中身はアメリカンな巨大なカプセルです。

最近すっかりアメリカンな巨大サプリメントに慣れてしまい、たまに日本の医薬品の錠剤などを飲もうとすると、あまりに錠剤の小ささに心配になってしまいます。

ケルセチンは2020年頃から飲みだしたのですが、下記の研究を見かけてここ1年ほどはクルクミン(ウコンの成分)を代わりに飲んでいました。
近々、ここ数年のケルセチン研究の調査をしてみようと思っています。2〜3年前は、マウスなどの実験では様々な老化細胞除去効果が実証されていましたが、人間での臨床試験による直接効果の証明はまだ明確な情報がありませんでした。何か興味深い研究でも出ていると良いのですが。



2024.08.30(#サプリメント(supplement)の65)

多数の学術論文のメタ解析によるとコンドロイチン硫酸とグルコサミンは関節痛に効果が無い/非常に効果が低いという結果で厚生労働省に「3大アヤシイサプリメントの1つ」扱いされている。

↑BX.COM

一つ目のリンクは厚生労働省が作成した一般消費者向けのページでダイエタリーサプリメントについて
いくつかのサプリメントに関する研究は、それらの主張の裏付けとなっていません。例えば、複数の研究において、エキナセアは風邪の治癒に役立つことはなく、イチョウ葉も認知症に有用ではないという結果が得られています。また、グルコサミンコンドロイチンが変形性関節症の症状を緩和するかどうかなど、ダイエタリーサプリメントについて相反する結果を示す研究も数多くあります。
と書かれており、3大ウソッこサプリメントの一つのようです。

コンドロイチン硫酸はいまだに第3種医薬品として認められており薬局で販売されたり、医師により処方されたり
多数のサプリメントが販売されています、



2024.08.06(#サプリメント(supplement)の64)

肝障害で病院送りになる報告が最も多い6つのサプリメント(アメリカでの統計研究)紅麹もランクイン

↑BX.COM

6つの内訳は「ターメリック(ウコン)、緑茶(カテキン)、アシュワガンダ、ガルシニア、紅麹(赤麹)、ブラックコホシュ」。紅麹は海外でも頑張ってるんですね。

これらの成分が体に悪いというわけではなく、これら成分は健康に良いことが報告されている一方で、製造管理が悪いと有害な不純物が入りうることが問題となっています。研究者はサプリメントの規制をもっとしっかりすることを問題提起しています。

ターメリック、緑茶(カテキン)は飲んでいて、アシュワガンダは育てたことがあります。紅麹も飲んでみようか。。。。ガルシニア、ブラックコホシュ(ブラックコホッシュ)は名前も聞いたことが無かった。ブラックコホッシュは日本では本当に無名みたいでAmazonではめぼしいサプリメントが出てきません。もしかして医薬品指定されていて日本ではサプリとして売れないとか?iHerbなどでは多数のサプリメントが見つかります。



2024.06.20(#サプリメント(supplement)の63)

ルテインを外国製(ナウフーズ)から国産に変更。円高で海外サプリの価格メリットが無くなっているね

↑BX.COM



これ

1粒25mgのルテイン入り×60粒で1500円ほどなので1粒25円。ゼアキサンチン、アスタキサンチンも入っている。
これまで飲んでいたのはナウフーズのやつ
2年前は1粒20mgで18円だと書いていたのですが、円高のせいか今買おうとすると20mg1粒が36円の計算なので1mgあたりの価格が1.8倍になってしまう。





2024.04.08(#サプリメント(supplement)の62)

日本で買える安価で大容量タウリンのサプリメント

↑BX.COM

老化抑制効果が報告されているのに日本では医薬品認定されていてリポビタンDとかにちょっと入っているに頼るしか無かったのですが、下記で個人輸入出来ますね。

タウリン1000mg×300カプセルで送料込み6000円なので、1000mgあたり20円ですね。

ちなみにリポビタンDでタウリン1000mgを摂取しようとすると1本160円って感じ。
錠剤のリポビタンDXだと1000mgあたり92円。
人間でアンチエイジング効果を得るために必要な1日あたりのタウリン量は不明ですが下記のマウスの論文の必要量を体表面積換算で人間に当てはめると1日あたり5000mgなので一番上の輸入品に頼れば1日あたり100円でいける。
まあリポビタンDでは1日あたり1本(1000mg)までと書かれていますな。下記サイトの情報では1日あたり3000mgが上限とされているらしい。



2024.03.28(未分類(nocategory)の477)

ストレートパーマ成分に含まれるグリオキシル酸(Glyoxylic Acid)で急性腎臓障害が起きたとの研究結果(2024年3月報告)

↑BX.COM

パーマ成分ではなく髪を保護するために入れられているトリートメント成分の事だね。縮毛矯正後に急性腎臓障害を起こし、原因がグリオキシル酸と突き止められたそうです。

)グリオキシル酸を主成分とするトリートメント剤も
しかし紅麹、全身の脂質代謝に影響を与えるような量の菌体抽出液をサプリしておいて、未知の成分が!!!とか健康被害が!!!とか笑えるな。しかも紅麹色素が風評被害とか。



2024.03.01(#サプリメント(supplement)の61)

吸収量を爆増させる作用を持つブラックペッパー入りの最強クルクミン(ターメリック)サプリメント

↑BX.COM

右のボトルから左のボトルに乗り換えました。


クルクミン成分も1粒665mg→670mgとほぼ変わらず、ここにジンジャー40mgとブラックペッパー10mgが追加されている。

以前にも紹介しましたが、クルクミン(ターメリック)の吸収性はブラックペッパーに含まれるピペリンを同時に服用することでP-gpの排出阻害というメカニズムで劇的に上昇することが報告されています。
クルクミンは老化細胞を減らすSenolyticsとしての作用が報告されています。



2023.11.21(#Senolytics #老化細胞除去薬(senolytics)の30)

Senolytics(老化細胞除去サプリ)として有名なケルセチンはアセトアルデヒド分解酵素を阻害するらしく、お酒を飲む日は控えた方が良い

↑BX.COM

飲み会の日はサプリ飲むの止めよう

そして、毎日赤ワイン飲んでいる人は私の周りにも多いですが、彼ら彼女らは老化細胞少なめなのかもしれません。昔から「赤ワインは体に良い」なんて話はありましたね。

そしてブドウの種子サプリも同じかと



2023.11.07(#サプリメント(supplement)の60)

2023年10月現在、今飲んでいるサプリメントまとめ、NMN、セノリティクス、抗酸化剤etc

↑BX.COM



ちょうど3年前に飲んでいるサプリを紹介していますね。

NMNは長らく飲んでましたが高くつく割にあまり効果を感じないし。どうも臨床試験の結果が大して効果出てないみたいなので服用を止めています。 まあそんな分かりやすい効果が出たら大変な騒ぎになっちゃいますけどね。
Senolyticsとしてはずっとケルセチンを飲んでいたのですが、下記の論文を信じて一時的にグレープシードの大量服用中
老化細胞除去作用を期待してますので毎日飲む必要は無く2週間に一度多めに飲むという使い方です。一回15粒飲んでます。それ以外のサプリメントは毎日飲んでいます。コスパの関連でナウフーズのサプリメントが増えてきましたね。

毎日服用
(1)DHA(Omega-3 fish oil)
(2)アスタキサンチンとルテインこれは明らかに視力に効いている気がする。
(3)ウコン(Turmeric,Curcumin)
ウコンは最近飲みだしたんだけど、効果は感じないかな。肝臓への影響もちょっと心配。。。
(4)マカ
これはエイジングと関係無いが明らかに元気出るね。常用するのは良くないなと思っている。

(5)マルチビタミン
すごい疲労感がある時にマルチビタミンで回復することがあるんだよね。でも毎日飲むのは良くないなと思っている。週1回ぐらいにしようかな。

(6)霊芝(βグルカン)
霊芝は服用歴長いな、もう10年近い。別に痩せたりはしないw
(7)カルシウム
老後の骨密度のために。

2週間に一度大量服用
(8)ブドウの種(Grape Seed)
やっぱりこの論文は胡散臭い気がするのでこのボトルを飲み終わったらケルセチンに戻す予定。



2023.10.30(#サプリメント(supplement)の59)

母乳すごい!含まれるミオイノシトールが脳のシナプス結合を増やす研究結果、サプリメントも売ってる(2023年7月報告)

↑BX.COM

カリフォルニア大学の研究者がPNASで報告。母乳中に含まれる成分の分析研究でミオイノシトールの神経シナプスネットワーク増強能力が明らかにされています。

下記は人間の母親から採取した母乳中のミオイノシトールの濃度を示してます。

出展:The human milk component myo-inositol promotes neuronal connectivity,July 11, 2023,120 (30) e222141312(PNAS)
出産直後の母乳には平均180mg/L程度のミオイノシトールが含まれますが、その量は徐々に減っていき、1年後は半分以下の80 mg/L程度となります。これは母乳で育った赤ちゃんは生まれた直後は毎日100 mgのミオイノシトールを摂取していることになります。

検証実験として、マウスの新生児に毎日50 mg/kgのミオイノシトールを与えたところ脳のシナプス量が増加することを確認しています。

ミオイノシトールはサプリメントが売ってますね。生後間もなくの赤ちゃん(体重3kgとして)と同じだけ摂取しようと思うなら、毎日2000mgのミオイノシトールのサプリメントを飲む感じでしょうか。下記のFairhaven Healthのサプリメントだと120カプセルで4000円、3カプセルで2000mgなので1日100円ちょっとですね。

ただ一番最初の表を見てもらうと分かりますが母乳中に含まれる「ミオイノシトール」「イノシトール総量」の値がほとんど同じことが分かりますが、イノシトール中の大部分がミオイノシトールみたいなので、「イノシトール」のサプリメントでもそんなに変わらないかもしれません(予想)。
イノシトール(inositol)には9種類の異性体が存在し、その中の1つがミオイノシトール(myo-inositol)だそうです。
お、うちのムスコが子供の頃に与えていた粉ミルクにもイノシトール入っているね。100gあたり60mg。ミルク換算で770mLあたり60mg含まれていることになる。母乳含有量と比べるとちょっと少なめか?



2023.10.19(#エイジング関連まとめ(year)の12)

寿命を延ばす研究に関する12の着眼点と2019年からの進展(2023年版)

↑BX.COM

同様のタイトルで2019年に書いてますが、大きく着眼点が変わってますね。2019年にピックアップした12項目はそのままに進捗や状況についてコメントしています。

(1)アンチエイジングに焦点を絞った金のある米国スタートアップ企業に注目
残念ながらこの4年間でアンチエイジングに関するスタートアップの株価は悲惨な事になっています。管理人も大損中。。。。ただし続々と新たなスタートアップが誕生しているようです。ただ、その内容を見るとサイエンスの新たな知見を元にして起業という風には見えない気がします。個人的にはスタートアップにはあまり期待していませんね。
(2)体内から老化した細胞を取り除く
セノリティクスと呼ばれるこの薬の研究こそがこの4年間のアンチエイジングに関する研究発展の主要な部分ですね。多数の非臨床・臨床研究が実施され、続々と新たな創薬候補が見つかっており、古い候補は臨床試験が進んでいます。しかし臨床試験の成果として革新的なものは無いように思います。次に注目を集めるためには「人間でどれほどの成果を上げられるか」を示す必要がありそうです。

●ワクチンタイプ
●CAR-Tタイプ
●ポリフェノール関連
●低分子医薬品・ペプチド
●まとめ記事
●免疫チェックポイント阻害剤
(3)「老化抑制」という「副作用」が知られる市販薬を飲む
上記したセノリティクスの一部も含まれますが、新しい話とか、目新しい臨床試験の結果は無いように思います。

(4)寿命を延ばす効果が期待されて開発されているサプリメント・天然物質
上記(2)のセノリティクスの一部も含まれますが、セノリティクス以外の話は見かけないですね。

(5)寿命を延ばす効果が期待されて開発されている開発中の薬
あまりパっとした話が無いですね。臨床試験が難しいせいでしょうが、セノリティクスと異なり作用がマイルドで全体的であるため臨床試験が難しいのかもしれません。
(6)未来の技術を信じて人体冷凍保存する
(7)脳だけになって生き残る(8)コンピューターに意識を移す
探してないだけかもしれないですが、目新しい話は無いように思います。

(9)臓器を新しいものに交換して長生きする
ヒトに移植可能なブタの研究は着実に進んでいるようです。この技術の進歩が進み続けることは間違いなく、10年後、20年後には大きな産業になっている可能性は大きいと思います。
(10)腸内細菌を最適化する
腸内細菌の研究は盛んですが、介入して治療方法にする話はそんなに臨床応用が進んでいないように思います。

(11)生体内の細胞をリプログラムして若返らせる
この話もここ5年で知見が蓄積しています。効果は間違いなさそうですが、全身同時にリプログラミング出来るわけではなくどのような治療法にもっていくのかが難しいかもしれません。
(12)癌を完全に治す
癌の研究は本当に盛んに行なわれていて、有望な薬が多数開発されています。気が付いたら癌は死ぬ病気じゃなくなっているってことも20年後ぐらいには期待出来るかもしれません。
老化評価



2023.10.11(#アンチエイジングを目指す企業(antiagingcompany)の25)

tally Health社の月額59ドルからのサブスク。DNAメチル化測定による生物学的年齢測定と日々のアンチエイジングサプリのセット

↑BX.COM



★サプリは「Vitality」と「Amplify」の2種類
Vitalityサプリの中身は
★サプリ「Amplift」の中身は
★検査「TallyAge」はDNAのメチル化をチェックする試験で、実年齢でなく「生物学的年齢」を18〜100歳で評価していれるようです。85万のDNAサイトを評価して8000人のデータをもとに算出するとのこと。

あ〜、残念ながら現在はアメリカ国内のみからしから購入不可みたい。



2023.09.27(ニコチンアミド・NMN(supplement-nmn)の15)

最安値更新!125mgあたり53円の信頼できそうなNMNサプリメントが山本漢方製薬から登場。

↑BX.COM

次はこれを買おう

1年前に2万円分買って↓ちょうど飲みつくしたところでした。
1年前は100mgあたり50円が最安値だったので最安値更新。良心価格と言えるでしょう。
山本漢方製薬は信頼できそうな感じ
デビッド・シンクレアみたいに飲むなら1日1000mgとか大量に飲みたいところ。

しかし大人気のNMNですが、臨床試験が多数実施されているんだけど、どうも効果がまろやかというか金をかけて飲む必要は感じるような「老化抑制!!!」みたいな結果は報告されてないと理解しているんだよね。
筋肉が維持されたとか、血液成分が・・・とか・・・・



2023.09.25(#Senolytics #老化細胞除去薬(senolytics)の27)

老化細胞除去効果(Senolytics)を期待してブドウの種粉末を大量に摂取してみる

↑BX.COM



先日紹介したこれ↓

購入したサプリメントはこれ
100カプセルで3000円。


サプリメント自体には1回の推奨摂取量が書かれてない。ブドウ種子抽出物100mgとビタミンCが320mg、カルシウムが36mg含まれていて、ブドウ種子抽出物中90%がポリフェノール類と。

論文の摂取量を真似するなら20mg/kgなので、マウス実験からの体重換算(/kg)で体重60kgの人が1.2g(12カプセル)のPCC1を2週間に一度に飲む量、体表面積換算だと体重60kgの人が2週間に一度0.1g(1カプセル)飲む感じ。

ちと怖いので10カプセルを一気に飲んでみた。ブドウの種子粉末とビタミンCとカルシウムしか入って無いから副作用があるとは思えないけど何の問題も無し。1回あたり300円の計算。う〜んブドウ種子中のPCC1含有量は何%だろう。次は一度に20カプセル飲んでみようか。ちと高くつくな・・・・

しかし、2021年発表された元論文、凄い効果なのに他のグループの追従論文が無いとか、中国論文とかかなり怪しいが・・・・ブドウ種子に様々に含まれるプロシアニジンのうちC1のみを調べている理由も分からんしなー。

まあブドウ種子エキスの抗酸化作用とかはポリフェノール類として間違いないので。1ボトルは飲み切る予定。

100カプセルで3000円。



2023.09.17(#サプリメント(supplement)の58)

カレーのスパイスで有名なターメリック/クルクミン、臨床試験で市販の胃腸薬と同等の治療効果を示してしまう

↑BX.COM



↓胃腸に問題無いけど毎日飲んでる


黒コショウ/ピペリンと同時にとるのが良い。毎日カレー食えばいいだけかもしれん



2023.09.08(#Senolytics #老化細胞除去薬(senolytics)の26)

ブドウ種子に含まれるPCC1(プロシアニジンC1=カテキン3量体)が老化細胞を自殺させ凄まじく寿命を延ばすことがマウスで報告される(2021年12月Nature Metabolism)

↑BX.COM

さっそくサプリ注文しちゃった。


人間の75〜90歳に相当する24〜27か月齢の老齢マウスに2週間に一度20mg/kgの量のPCC1(プロシアニジン(procyanidin)C1)を飲ませています。その効果はすさまじく投与開始した時点から平均余命が1.6倍に

PCC1の構造はこんな感じ、カテキン3つがつながった構造です。

この投与量は体重換算で例えると体重60kgの人が1.2gのPCC1を2週間に一度に飲む量、体表面積換算だと体重60kgの人が2週間に一度0.1g飲む感じ。

ブドウ種子抽出物のサプリメントは安く売っているね。1gあたり140円ほど。
このサプリメントは1日当たり何粒まで飲んで良いのかね?1日の標準摂取量は書かれてないね。老化細胞を殺す作用なので毎日飲み続ける必要は無いはずで2週間に一度ど〜んと大量に飲むのが良いはず。2週間に一度10粒って感じかな。気合入れて一度に20粒、30粒ってもありかもしれない。(自己責任でよろしく)



2023.07.18(#アンチエイジング・老化抑制技術(amrit)の117)

ハーバード大のデビッド・Aシンクレアの研究チーム。1回使うだけで細胞を若返らせる低分子薬物カクテルの組み合わせを6パターン報告

↑BX.COM

また時代に火を付けそうな研究だな。


デビット・A・シンクレアとはNMNブームの火付け役の先生です。

今回の研究はNMN系のアンチエイジングじゃなくiPS細胞で起こること(山中4因子で起こること)を化学物質で引き起こすにはどうしたら良いかという観点の研究になります。


↓6種類試したカクテルの内訳


↓それぞれの薬物の構造式


カクテル1に含まれるVPAはバルプロ酸,抗てんかん薬などとして承認されている医薬品など、医薬品として販売されているもの、研究用試薬としてのみ販売されているものがほとんどだね。

サプリメントとして入手出来るのはカクテル1などに含まれる
Forklolin(FSK):インド原産の植物に含まれる天然物

カクテル2などに含まれる
Sodium Butyrate:酪酸ナトリウム

ぐらいかな?

今回の研究はin vitro(試験管内)の老化細胞を若返られることが可能であることを報告したもので、薬としてヒトやマウスが飲んで効くかどうかは確認されていないのでご注意です。

デビッド・A・シンクレアのベストセラー書籍



2023.06.13(#サプリメント(supplement)の57)

タウリンを大量に食べ続けるだけでマウスの寿命が延びる実験結果(2023年6月Science)

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タウリンで寿命を延ばす話は初めて聞いた気がします。

出典:SCIENCE 9 Jun 2023 Vol 380, Issue 6649
実験ではマウスに毎日1000 mg/kgのタウリンを食べさせています。人間だと「タウリン1000mg」とか言っている栄養ドリングを毎日60本って感じですが、医薬品の開発で使われる「体表面積換算」って考えだと、1日5本=5000mgぐらいで同じ効果が得られるはずです。

上記Cのグラフを見ると人間の血液中のタウリン量は若いうちは200μMol/L、老人は50μMol/Lに落ちている感じですね。

下記の医薬品のタウリンの添付文章を見ると
2000mgのタウリンを飲んだあと血中濃度は1時間後にピークで80μg/mL=600μmol/L、半減期2時間

治療で1回4000mgを3回飲んでも問題無いみたいですね。動物を用いた毒性試験では犬で300mg/kgまで問題無し、1000mg/kgでも軽微な影響みたいなので事実上飲みすぎはないかと。

ただ、タウリンは日本では医薬品認定なのでお手軽に大量に飲めるサプリメントは売って無さそう
ここなら1000mg x 100粒が1800円ですね。
楽天市場経由がお手軽そう

 Keyword:タウリン/6



2023.06.09(未分類(nocategory)の439)

様々な植物ポリフェノールを比較するとフィセチンとクルクミンがケルセチンよりもよく老化細胞を減らす

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出典:EBioMedicine. 2018 Oct; 36: 18?28. Published online 2018 Sep 29. doi: 10.1016/j.ebiom.2018.09.015

実験はプレート内の細胞に5uMのそれぞれのフラボノイド(植物ポリフェノール)を加えて、総細胞数と、老化細胞数を測定しています。あれほど有名なケルセチンがまったく効果無しなのは濃度が低すぎるってことかな?

よし、サプリメントにクルクミンとフィセチンを加えるか!

でもフィセチンはまだまだ高いんだよなー。ケルセチンとフィセチンは構造そっくりなのでフィセチン入れるならケルセチンはやめようかな



2023.04.06(#エイジング関連まとめ(year)の11)

Wikipediaのアンチエイジング研究年表(Timeline of aging research)がよくまとまっている

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他に延命(life extention)の戦略(Strategies)の項目も充実
2023年に上がっている項目を見ると
・長寿を目的としたカロリー制限の臨床試験結果が報告される
・AIを使った脳年齢を算出するプログラムの報告
・DNAメチル化を指標にした老化時計が健康の良い指標になることの報告
・デビット・シンクレアの13年にもおよぶ研究で哺乳類における老化の主要因はエピゲノムとの結論
・山中4因子を使ったマウス細胞のin vivo再プログラミングでマウスを延命する研究
・人間のゲノム中にひそむレトロウイルスが老化に関わっている可能性に関するレビュー
・細胞内の過剰な基礎エネルギー消費(Hypermetabolism)が老化のトリガーになるとの報告。

上がっている項目として
・老化細胞除去薬(Senolytics)
・食事制限とサプリメント
・その他のアプローチ
とあり、その他のアプローチには、遺伝子/エピゲノム改変、細胞のリプログラミング、エピゲノム再プログラム、ステムセルを増やす、ナノメディシン、組織工学、などなど。



2023.03.20(ニコチンアミド・NMN(supplement-nmn)の14)

人気のアンチエイジングサプリNMN(ニコチンアミド)がアメリカで販売不可に

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アメリカにはサプリメントの基準「NDI:New Dietary Ingredients/新機能性食品原材料)という規格がありますが、アメリカの規制当局であるFDAが「新薬として開発されているものはサプリメントとしては認可されない」としてNMNのサプリメントとしての販売を否定したらしい。

日本での販売には影響無さそう。



2023.02.03(#腸内細菌 #う〇こ移植治療(bacteriome)の21)

持久力を向上させる腸内細菌 B. uniformisが見つかる。サプリで菌を増やすことにも成功

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25名の3000m走の長距離ランナーのタイムと腸内細菌の種類を比較したところ、 Bacteroides uniformisの量とタイムに相関関係があった。

出展:下記リンク先

さらに、この細菌のエサになる flaxseed lignan(アマニリグナン)またはα-cyclodextrin(シクロデキストリン)のタブレットを健康な男性にプラセボ対象二重盲目試験として与えたところ、投与によりこの細菌が増え、エアロバイクを使った運動能力試験の向上が見られた。マウスにこの細菌を直接投与した場合は持久力の向上が確認出来た。

メカニズムとしてはこの腸内細菌B. uniformisが腸内で作るサクさんとプロピオン酸が運動中の肝臓におけるグリコーゲン分解と糖新生を促し、運動に必要なグルコース供給を促進するらしい。

プロピオン酸に関してはすでに下記のような報告があります。
なかなか興味深いかもしれない。運動選手の持久力向上には良いが、肥満や糖尿病の原因となり、自閉症の原因にもなりうると。
↓サプリはこのへん



2022.06.27(未分類(nocategory)の417)

MNMを飲む代わりに体内のNAD+の合成量を増やすというアンチエイジング方法

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体内のNAD+経路は下記のようになっており、ACMS(α-アミノ-β-カルボキシムコン酸-ε-セミアルデヒド(ACMS))がACMSD(α-aminoβ-carboxymuconate-ε-semialdehyde decarboxylase)という酵素のために酸化されることでNADの作られる量が減少しているとのこと。この酵素の阻害剤を与えることでマウスや線虫でミトコンドリア活性の強化が確認出来たとのこと。

De novo NAD+ synthesis enhances mitochondrial function and improves health. Nature volume 563, pages354?359 (2018)

サプリメントで人気の「NMN」はNADの直前の「NAMN」と書いてあるものと同じです。

使用した阻害剤に関する報告はこちら。TES-1025など。



2022.06.02(#Senolytics #老化細胞除去薬(senolytics)の21)

老齢サルにフィセチン(100mg/kg)とダサチニブ(5mg/kg)を2日間投与するだけで皮膚の老化細胞減少がする

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研究はアメリカ・ウィスコンシン大学とメイヨークリニックの研究者により発表。タイトル「EFFECT OF COMBINED DASATINIB AND FISETIN TREATMENT ON SENESCENT CELL CLEARANCE IN MONKEYS」

老齢(平均21歳)のメスザル6匹にDasatinib (5 mg/kg) and Fisetin (100 mg/kg) を2日間連続投与。投与から7週間後の検査で、皮膚の老化細胞(p16+細胞およびP21+細胞の減少が確認された。副作用は特に見られなかったとのこと。

100mg/kgってのはものすごい量だな。フィセチンのサプリメントは売っているけど体重60kgの人なら1日6000円かかることになる。。。
2日で効くなら頑張れるかもしれないけど、さすがに「1日1カプセル、絶対1日3カプセル以上飲まないこと」って書いてあるサプリメントを60カプセル飲む勇気は無いな(^^;絶対やっちゃダメだぞ。
それにしてもダサチニブは様々な研究で使われていて老化細胞除去効果が間違いない感じだな。もともとの薬効が抗がん剤ってことでなかなか敷居が高いけど飲みたいな。重い腰を上げて個人輸入するかね。ダサチニブは抗がん剤としての飲み方でも1日70mgを2回という飲み方らしい。これは体重60kgの人で2mg/kg程度の用量だから今回のサル試験の5mg/kgはかなり多い。個人輸入サイトを見ると70mg錠剤の価格は600円程度。費用的にはアリだね。

フィセチンもかなり情報が集まってきたし毎日飲むサプリメントに加えるかね。。。1日100mgとして1日100円かぁ。。

しかしフィセチン+ダサチニブで2日で肌が若返るなら美容業界でもてはやされそうな話だな〜。

フィセチンを1日20mg/kg、2日間の臨床試験は実施されている↓



2022.05.22(ニコチンアミド・NMN(supplement-nmn)の13)

自腹2万円!質量分析装置(MS)で6ブランドのNMNサプリメントの有効成分量をチェックしてみた

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↓購入したのは下記の6ブランド。半分が「国内製造」を売りにしているものです。


A:MAAC10(以前購入したことあり)MAAC10社 NMN 250mg 配合30粒入り海外直送品 | MAAC 10 | ビタミンB
B:ProHealthProHealth Longevity NMN Pro 300? Enhanced Absorption Featuring Uthever? NMN (60 capsules) | prohealth longevity | B3
C:Jarrow Formulas(以前購入したことあり)「お得な2本セット」Jarrow Formulas社 NMNナイアシンアミド60粒入り×2本 | Jarrow Formulas | B3
D:TOKYOサプリ(株)東京通販Amazon | TOKYOサプリ THE NMN 5000mg プレミアム 6冠達成 高純度99%以上 日本製 30日分 純度そのまま腸まで届く特殊カプセル採用 GMP認定工場 | TOKYOサプリ(医師や薬剤師が監修したみんなで作るサプリ) | B3
E:REVUM(株)充実生活Amazon | NMN サプリメント 原料から 純 日本製 国産 5000mg 高純度 100% 製薬会社共同開発 40カプセル 医薬品GMP工場製造 プレミアムジャパンメイド レスベラトロール コエンザイムQ10 | REVUM | B3
F:リプサ(株)(以前購入したことあり)【リプサ公式】 NMN 約1か月分×3袋 T-802-3 | リプサ | 抗酸化マルチサプリメント

↓それぞれの錠剤をどれがどれか分からないようにして知り合いの研究者に送って分析してもらいました。K大学のS博士スペシャルサンクス!!!!


↓標準品として使用した研究用の超高価なNMNの分析結果。標準品は研究業界で信頼のオリエンタル酵母!、この量を元にそれぞれのサプリメントに含まれる量を計算します。質量分析器では含まれているNMN分子の分子量の位置にピークが出ます。水に溶かして測定するのでイオン化状態ごとに複数の分子量で出てくる。


結果
一粒の重さカプセルの重さカプセル内重量質量分析で検出された1粒あたりのNMN含有量粉末重量あたりの含有比率
A562 mg107 mg455 mg235mg51.7%
B518 mg89 mg429 mg135mg31.4%
C330 mg0 mg(錠剤)330 mg116mg35.2%
D367 mg59 mg308 mg160mg51.9%
E328 mg56 mg272 mg98mg35.9%
F125 mg0 mg(錠剤)125 mg17mg13.9%

次にそれぞれのサプリに含まれている記載の含有量を確認

A:MACC10 LLC社のサプリメント。


NMN 250mg含有と記載されています。現在1ボトル(30粒)3520円なので1粒117円

B:ProHealth Inc.社のサプリメント。


2粒で300mg含有と記載されています。現在1ボトル(60粒)8500円なので1粒142円

C:Jarrow Formulra社のサプリメント。


125mg含有と記載されています。現在2ボトルで9000円(120粒)なので82.5円

D:TOKYOサプリ(株)東京通販のサプリメント。





日本製が売りらしい。ちょっと嫌らしい書き方がされており、5000mgとのこと。これは含まれている30粒の総量と思われるので1粒当たり166mg含まれているということだと思われます。現在1ボトル2682円。1粒当たり89.4円

E:REVUM(株)充実生活のサプリメント。


日本製が売りらしい。これも5000mgと記載。中には40粒入っているので1粒当たり125mg含まれているということだと思われます。現在1パック(40粒)2480円なので1粒62円

F:リプサ(株)のサプリメント。


ん?これ1粒125mgとは書いてあるけどどこにもNMN含有量が書かれていない????現在3袋(180粒)で6750円。1粒あたり37.5円

これを踏まえると
質量分析で検出された1粒あたりのNMN含有量パッケージ記載量正直度100mgあたりの価格
A:MACC10235mg250mg94%50円
B:ProHealth135mg150mg90%53円
C:Jarrow116mg125mg93%71円
D:TOKYOサプリ(株)東京通販160mg166mg96%56円
E:REVUM(株)充実生活98mg125mg78%63円
F:リプサ(株)17mg記載無し-220円

A>B>D>Eの順に良さそうですな。
★★★★A:MAAC10(以前購入したことあり)MAAC10社 NMN 250mg 配合30粒入り海外直送品 | MAAC 10 | ビタミンB
★★★B:ProHealthProHealth Longevity NMN Pro 300? Enhanced Absorption Featuring Uthever? NMN (60 capsules) | prohealth longevity | B3
★★D:TOKYOサプリ(株)東京通販Amazon | TOKYOサプリ THE NMN 5000mg プレミアム 6冠達成 高純度99%以上 日本製 30日分 純度そのまま腸まで届く特殊カプセル採用 GMP認定工場 | TOKYOサプリ(医師や薬剤師が監修したみんなで作るサプリ) | B3
★E:REVUM(株)充実生活Amazon | NMN サプリメント 原料から 純 日本製 国産 5000mg 高純度 100% 製薬会社共同開発 40カプセル 医薬品GMP工場製造 プレミアムジャパンメイド レスベラトロール コエンザイムQ10 | REVUM | B3

D、Eはコスパは結果的に悪くは無いのだけどボトルに表記される含有量が1ボトル分総量なのがちょっとね。。。さらにFのリプサはパッケージの有効成分含有量どころか、錠剤の重さしか書いて無いのはちと悪質。表記だけじゃなく重量あたりの価格見てもどこよりもコスパ悪いし。

国内サプリは1粒あたりの有効成分量を記載すると法律違反なんですかね?笑。日本じゃあサプリメントは規制も無くて好き放題なんでしょうなぁ。情弱ウマウマって感じ。

分析してくれたK大学のS博士に教えてもらったのですが海外ではAmazon.comで売られている22ブランドのNMNを分析した悔過k、たった14%がラベル通りの量が検出され、なんと全体の64%のサプリはラベル表示の1%以下の量しか検出されなかったとのショッキングな研究レポートが発表されているそうです。

ちなみに今回試したA,B,Cは海外で製造販売されているもので、この海外で評価されたリストに含まれています。今回の分析とほぼ同じ結果が得られており、A,B,Cはほぼ表示通り(90%以上)の含有量が確認出来ていますね。
NMN研究の第一人者のハーバード大の教授デビットシンクレアは1日1000mg飲んでいるので、一番コスパの良いAを買えば1日500円。まだまだちょっと高いなぁ。。。。現在俺は1日250mg飲んでいます。1日125円って感じ。



2022.03.23(#Senolytics #老化細胞除去薬(senolytics)の3)

太陽化学がケルセチンより25倍吸収されるSUNACTIVE QCD(サンアクティブQCD、ケルセチン配糖体&シクロデキストリン)を米国市場で販売開始

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ケルセチンは手軽にサプリメントとして飲める唯一のセノリティクス(老化細胞除去作用が知られる成分)ですが、実はケルセチンそのものは、ほとんど水に溶けず、サプリメントに含まれる成分のほんの一部しか体内に取り込まれませんでした。そのため、現在のサプリメントは1カプセルが500mg(0.5g)と巨大なものになっています。これを改良して体内に取り込まれやすくしたケルセチン成分が各社で開発されているようです。

 最近、サントリーが「ケルセチンゴールド」とか変な名前を付けて取り込まれやすくしたケルセチン配糖体を特茶に入れて売り込んでますね。

 今回紹介する太陽化学のサンアクティブQCDは、ケルセチンゴールドと同じ「ケルセチン配糖体」にさらに「シクロデキストリン」という環状の特殊な糖を混ぜることでさらに水に溶けやすく吸収されやすくしたようで、ケルセチンの25倍取り込まれれると報告されています。

ベースとなる「ケルセチン配糖体」だけでもケルセチンの3倍取り込まれるようです。
サントリーのページでも「ケルセチンゴールド(ケルセチン配糖体)を毎日110mg服用することで内臓脂肪が減少したと書いてあるので、1日500mgで効果が知られるケルセチンの3〜4分の1であることを考えると、吸収性としてはサンアクティブQCDで使われるケルセチン配糖体と、サントリーのケルセチンゴールドの吸収率は似たようなものでしょうか。
この110mgというのは、サントリーの特茶(500mL)に含まれる量と同じのようです。すなわち1日1本サントリー特茶を飲むのは500mgのケルセチンサプリメントを1粒毎日飲むのと同等って感じでしょうか。
特茶は1本あたり160円程度するので、サプリメントの方が圧倒的に安いね
検索しましたがケルセチンの25倍取り込まれやすい「サンアクティブQCD」を含むサプリメントはまだ売って無いようですね。。。。ただ吸収されにくいケルセチンのサプリメントがずいぶん安く手に入るので、普通のケルセチン500mg飲んでいればいいかもね。吸収されないケルセチンも「ポリフェノール、フラボノイド」として腸内細菌にエサになって身体に良さそうな気もします(※思い込みの勝手な予想です)



2022.03.23(#Senolytics #老化細胞除去薬(senolytics)の2)

気軽に服用出来る唯一のセノリティクス「ケルセチン」サプリメントをJarrow formula製に変更

↑BX.COM



これまで↓この1日500mgあたり38円のやつを飲んでいたのですが

Jarrow社のやつに変更しました。200日分で4172円。1日21円まで安くなりましたが、なぜか俺が購入後にAmazon.co.jpでも海外の通販サイトでも売り切れちゃってる。↓ここではまだ購入可能。いそげー
↓オフィシャルサイトを見ると同じような値段で100日分になっている。2倍値上げ?
最近ケルセチンは新型コロナに効くみたいな研究が報告されたのでその影響だったりするのかな?


↓あいかわらず巨大です。ヤバそうな色の粉末がつまってます。


追記
今気が付きましたが、もともと飲んでいたSolaray社のやつが1日分21円まで安くなっているのでこちらでいいかもね。



2022.03.17(#感染症 #新型コロナ(infection)の67)

新型コロナの後遺症は老化の促進が原因のようだ、老化細胞除去薬「セノリティクス」投与で後遺症を回復させる動物実験

↑BX.COM

↓研究では新型コロナウイルス(MA10株)を投与して感染させたマウスに老化細胞除去薬ABT263を投与して体重の回復が早まり、各種老化、炎症マーカーが減少することを報告しています。

出典:SARS-CoV-2 infection triggers paracrine senescence and leads to a sustained senescence-associated inflammatory response, Nature Aging

アメリカ・アーカンソー州の研究者からの報告ですが、この報告はこの研究者らが開発中の独自の老化細胞除去薬ABT263の宣伝かな?

ABT263はBCL-2とBCL-xLの特異的阻害剤らしいです。メカニズムとしては天然成分だとフィセチンなどと同じメカニズムと思われます。

フィセチンはサプリメントがまだ普及しておらず高いんだよね。1日100mgで100円程度
ただ最近非常にフィセチンの研究を聞くね。飲み始めるかなぁ。。。



2022.02.25(ニコチンアミド・NMN(supplement-nmn)の12)

リプサのNMNのサプリメント(1日250mgで78円)を追加購入。成分表記ミスは直したぽい。

↑BX.COM

追記2022.05.25:1粒の重さが125mgぐらいであってNMNが125mg含まれているわけじゃなかったw



↓前回購入した時に0.25gのサプリメントに炭水化物が0.59g含まれているとアホな事書いてありましたが
どうやら表記が直っているようです。

↓左が以前買ったやつ、右が今回買ったやつ。炭水化物の量が0.11gに減少。

いわゆる「炭水化物」は含まれていないはずですが、栄養表示の基準だと全窒素量で炭水化物を推定するというルールらしいので、それっぽく測定してるのかな?
タンパク量が0.13g→0.14gに増えているけど、こまめに実測定しているってことかな?こんなのするなら質量分析してNMNの含量測ればいいけどやってないんだろうな。NMNの供給元に騙されたらアウトってやつ。

今回3か月分(250mg×90)をまとめ買いしたので、1日分は83円→75円まで安くなりました。
若返るといいなーw



2022.02.13(#サプリメント(supplement)の56)

DHA、EPA等のω3オイルが脳内の血管細胞でSIRT1経路を活性化させNMNのようにNAD+濃度を上昇させる

↑BX.COM

ハーバード大医学部教授にしてNMN教の教祖のデビッドシンクレアがツイートしてました。↓


ちょうど毎日のサプリメントにオメガ3脂肪酸カプセル(DHA 250mg、EPA 500 mg)を加えたところでした。


1日あたり15円。
↓カプセルがちとキモい。


↓しかしカプセル1つ10キロカロリーですか。なかなか腹持ちが良さそうな。


DHA、EPAはルテインのサプリを食事タイミング関わらず飲むためにも必要だなと思って取り入れました。



2022.02.04(#サプリメント(supplement)の55)

ルテイン(Lutein)のサプリメントを安い海外製にスイッチ、量も少し増えて1日33円→18円に。飲み方の注意点。

↑BX.COM



これまでDHCのやつを毎日16mg飲んでいたんですが、これが1日あたりに換算すると33円。ルテインは研究報告でかなり効果は確かかなとは思うんだけど、実感が無いので高いなーと思ってました。

今回、下記のやつに。1日20mgで18円換算と大幅に安くなりました。

ちょっと気になったのが、このサプリメントの裏に
Take 1 capsule daily with a fat-containing meal(油分、脂肪分を含む食事と一緒に毎日1カプセル服用)
と日本のサプリメントでは見たことがない記述あり。う〜ん。今のところサプリメントの飲むタイミングを気にしたことは無かったけど、胃での分解を抑え、吸収率を高めるにはタイミングに気を付けた方が良いかもね。

それか、DHA/EPAのオイル系サプリメントを追加するか、DHAもEPAも健康への良い影響はほぼ実証されているし、普段は肉ばかりで魚食わないしな。1日14円と許容範囲内。

 Keyword:ルテイン/4



2022.01.20(#サプリメント(supplement)の53)

スポーツサプリメントの成分分析結果を第3者機関が分析し公表しているサイト

↑BX.COM

スポーツサプリメントに限らず様々なサプリメントの成分分析して欲しいな。

今、ケルセチンのサプリメントを次どれ買おうかと思っていて、いつも購入しているケルセチン500mg×90カプセル=45gのこれ

の代用品は無いかと思って調べてみると、何度か紹介している「リプサ」の商品が同じ45gで半額


しかしこれ、よく見るとケルセチンが45gじゃなくて「玉ねぎの皮」が45gだね???。原材料が「玉ねぎ皮末(国産)」って書いてある。玉ねぎの皮に含まれるケルセチン量は100gあたり1.5g程度なので、錠剤1つに含まれるケルセチン量は1mgも無いことになる。

いつも買っている「ケルセチン500mg」って書いている海外の製品もネットで分析証明を公開しているわけでもないしどうも怪しいんだよね。

「サプリメント」ってことで医薬品じゃないので、大した法規制も無いんだろうけど、どうも騙すような商品が多数含まれていそうで気になっている。



2022.01.18(#アンチエイジングを目指す企業(antiagingcompany)の19)

長寿スタートアップのLongevica社が研究に基づくサプリメントを発売予定

↑BX.COM

2021年4月のニュースで2021年後半に発売を計画とか書いているけど、発売されてないみたいだね。

Longevica社の研究アプローチは既に承認されている医薬品の中から生物学的なダメージや加齢に影響が与えるものを実験的に見つけ出すというものだそうです。11年で13億円をかけ、1033の医薬品を分析したそうです。その結果、16〜22%の寿命延長効果をもたらす組み合わせを見つけたとのこと。この組み合わせには: イヌリン(Inulin), Pentetic Acid, Clofibrate, Proscillaridin A, D-Valineが含まれるとのこと。

メインの科学者はAlexey Ryazanov(アレクセイ・リアザノフ)氏らしい。

う〜ん、なんかちょっと「延命ビジネス」って感じがするな。



2021.12.17(#脳 #中枢神経 #神経(brain)の60)

脳の若返り可能な分子メカニズムが発見される。Plagl2強制発現+Dyrk1aのノックダウンで老化神経幹細胞が若返り3か月以上増殖して多数のニューロンを産生

↑BX.COM

亜鉛フィンガータンパク質 Plagl2 の強制発現とダウン症候群関連キナーゼ Dyrk1a のノックダウンの組み合わせでマウスで老化神経幹細胞を効率よく若返らせることに成功したとのこと。この方法をiPad法と名付ける(inducing Plagl2
and anti-Dyrk1a = iPaD)。

認知症の根本治療のための「ニューロン補充療法」とか言っているけど、まさに脳の若返り!

京大ウイルス・再生医科学研究所の研究者による報告。

認知症治療を目的としてDyrk1aの阻害剤としてカテキンのサプリメントを試す臨床試験が2013年に実施されたのが見られるね。以前から注目されていた分子のようです。
また同分子はダウン症治療のターゲットしても研究されているようです。Plagl2は認知能力と関連づけた研究はあまり見られない。増殖に関わるらしく「阻害」することで癌治療ターゲット候補として研究が見られる。脳で過発現させるにはウイルスベクターに頼るか、今はやりのmRNAワクチンのシステムとか使えそう。

脳が若返るってどんな感覚だろうね。



2021.12.16(#サプリメント(supplement)の52)

NMNサプリメントを激安の国内メーカー「リプサ」製に変更。1日250mg分が75円〜83円

↑BX.COM

追記2022.05.25
1粒の重さが125mgぐらいであってNMNが125mg含まれているわけじゃなかったw


九州に工場のある「リプサ」がNMNを売り始めていました。1か月分(250mg x 30日分)が脅威の2500円。1日あたり83円の計算です。3か月分まとめて買うと1日あたり75円まで安くなります。そろそろ1日500mgまで増やすか?この化合物の教祖のデビッド・シンクレア教授は1日1000mgだったはず。

先日、海外製の安いやつを見つけて1日の服用量を増やし1日250mgを100円程度で服用していたのですが、どんどん安くなってきましたね。しかし本当に効果あるんでしょうか笑
最近、薬効に関しての調査をサボってて最新の情報を仕入れていません。
↓裏表記。1粒含有量125mg、2粒中のたんぱく質量が0.14g、炭水化物量が0.59gとかメチャクチャだろ(汗)大丈夫かな。。。


↓これまでのようなカプセルではなくしっかり錠剤化されています。


↓一粒あたり125mg含有って書いてあるけど、これNMNの含量だよね?全体の重量が133g、打錠(錠剤を作る時)に重量比で5〜10%程度セルロースを加えると考えると計算は合います。。。。

たんぱく質量と炭水化物量表記がめちゃくちゃなのでちょっと疑ってしまう。。。。今、手軽に使えるMSが手近に無いので分析出来ない。

リプサはちょっとアタマおかしいんじゃないかってぐらい様々なサプリメントを作っています。アンチエイジング的にここじゃないと手に入らないじゃないかってレアなサプリメントも多数。



2021.11.18(#アンチエイジング・老化抑制技術(amrit)の110)

寿命を延ばすかもしれないVEGFを発現誘導する天然由来成分としてヤグルマギク、アシタバ、ビャクジュツが効果ありそう

↑BX.COM

先日衝撃を受けた下記の研究。

加齢に伴い減少する体内のVEGFをどのように高められるかと調べていたら資生堂が2006年に出願した特許がありました。日本国特許出願:特願2007-106744。残念ながら権利化されていないようです。

これらの生薬を見つけてきたプロセスとしては、VEGFプロモーターを使ったレポータージーンアッセイを行っており、このアッセイで5つ見つけています。

ヤグルマギクエキス(Cornflower Extract)、アシタバエキス(Angelica Extract)、ビャクジュツエキス(Atractylodes Extract)、オノニスエキス(Ononis Extract)、セイヨウノコギリソウエキス(Achillea millefolium Extract)が効果があるとのこと。

さらに正常細胞におけるVEGF発現の促進も確認したところヤグルマギクエキス、アシタバエキス、ビャクジュツエキスで効果が確認出来、その効果は細胞実験において培地に添加する成分(DMSO溶解)1%エキスでコントロールの133%、152%、172%。一番効果が高いのはビャクヤクエキスっぽい。

特許自体は2006年出願ということもあり、「VEGFが過剰になることで様々な病気の原因につながる一方で、局所の血流を改善し、新しい血管を作る治療法も考えられる。」となっており、個体全体の寿命を延ばすような働きに関しては言及されていません。

報告されている生薬の元来の効能としては下記が知られていると言及されています。
いずれもアルコールで抽出出来そうなので、スピリタスとかに漬け込んで抽出、濃縮できそうだな。

ヤグルマギクは別名「コーンフラワー」らしい。種は売っている。サプリメントは無いけどハーブとして売っている。
アシタバはサプリメントよく売っているよね。
ビャクジュツ(白朮)はまさに漢方薬だね。第2類医薬品扱いだ。でも「ビャクジュツ」は漢方薬としての名前で和名「オケラ」の根を乾燥したものらしい。普通に苗が買えるね。「信州に伝わる歌に『山でうまいはオケラにトトキ、嫁にゃやれない味の良さ』とあるほど、昔から好んで食べられていたようです。」とのこと。



2021.11.02(#サプリメント(supplement)の51)

人間は1日に750mgもマカを飲んでいいのか?

↑BX.COM


Healthy Sexual Activity★とか書いてあるw

最初これ飲んでいて。


マカエキスが1粒で10mg、推奨の1日6粒で60mgってのを飲んでいたんだけど、

1日3粒で405mgって書いてあるこれにシフトした。でもケチって1日1粒


そしたら1粒で750mgだぜ!って写真の海外製のサプリメントを見つけたのでつい購入。


裏面見ると1粒を1〜2日おきに飲めって書いてあるので、2日に1粒飲もうかと思うんだけど、
無駄に元気になったりするのかな?(^^;


↓しかしカプセルでかすぎ!!!!!!



2021.08.20(ニコチンアミド・NMN(supplement-nmn)の11)

NMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)サプリメントの服用量を1日250mgに増やしました。

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このサプリメントすごく高いので長らく1日125mgで我慢していたのですが、少し値段が下がってきたので1日250mgに増やしました。1日あたり100円ぐらいのコストです。


↓「GDA,GMPに登録された施設で作っています」って微妙な書き方が気になる。「医薬品を作っているのと同じ工場で作っています」って程度かな。


↓この商品


↓一応販売元のWebページある

↓カプセルにパウダーが入っている形式。


先日、Scienceに掲載された1日250mgのNMNを服用する臨床試験の報告について紹介しました。
う〜ん、もう少し直接的な若返りの結果を示す報告があっても良さそうなもんだがねぇ。。。。。



2021.07.06(ニコチンアミド・NMN(supplement-nmn)の10)

1日250mgのNMNサプリメントを毎日服用する高齢女性の臨床試験でメタボ機能の改善が確認された

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人間に投与する臨床試験で健康効果が直接確認された臨床試験は初めてでは?Science誌で発表されています。こんな臨床研究がScienceってちょっとビックリ。NMNが世間的に注目されているからでしょうか?

論文概要
げっ歯類では肥満や老化がNAD+の生合成を阻害し生体内の代謝を妨げることが知られている。NMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)は哺乳類のNAD+生合成においてボトルネックである。研究者らはNMNサプリメントのメタボ機能への効果を確認するために10週間のプラセボ対称二重盲目試験を行った。

参加者は閉経後の肥満気味の高齢女性25人。1日250mgのNMNサプリメントを飲んでもらった。インスリン抵抗性の評価を行い。骨格筋のインスリンシグナルへの反応をを評価した。AKTとmTORのリン酸化がNMNサプリ服用後に上昇したが、プラセボ服用では上昇しなかった。NMNサプリはPDGF受容体βと筋肉の発達に関わる遺伝子を活性化した。

これらの結果はNMNサプリメントが筋肉のインスリン抵抗性を増加させることを示している。

臨床試験番号:clinicaltrial.gov NCT 03151239

研究を行ったのはワシントン大学の日本人研究者ら。ん?筆頭2人は夫婦か?。女性を筆頭にしてequal contibuteとか、いちゃついてんじゃねーぞw



2021.07.06(ニコチンアミド・NMN(supplement-nmn)の9)

NMNサプリメントが少し値下がり、125mgタブレット1粒が64円〜78円程度に、ただ250mgタブレットが今後主流?1粒120円。

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いつも購入している1粒125mgのタブレットが値下がりしています。
3個セットを購入すれば1粒64円に(送料込みで)



しかし同じMAAC10ブランドは1粒250mgの商品を発売しています。

こちらは1粒120円(送料込み)

錠剤ではなくパウダー商品もあり、
このパウダー商品だと250mg分が94円で手に入ります。
NMNサプリの旗振り役のシンクレア教授は1日1000mg飲んでいるって言っていたからなぁ。。。。



2021.04.19(ニコチンアミド・NMN(supplement-nmn)の8)

JarrowブランドのNMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)タブレットに乗り換え

↑BX.COM


6190円送料込みで125mg×60粒。

製造元のオフィシャルWebページはこちら
このブランドに乗り換える前に飲んでいたのはMAAC10ってブランドで125mg×30粒で送料込み3135円
製造元のオフィシャルWebページはこちら
Jarrowの方が大きな組織で、工場のオペレーターとかの求人も募集しているなど信頼出来そうな気配がするんだよね。この値段ならNMNの粉末のバルク卸値の1.5倍程度なので100%ウソ成分ってことも無いだろう。

単価は不気味なほど同じなんだけど、これまで飲んでいたNMNがカプセル剤(中は粉末)なのに対して、新しく購入したのは錠剤


錠剤の方が濃度上昇がすこ〜しマイルドだと思うので色々と違いはあるかもしれない。NMNの吸収性と吸収時のトランスポーターの関与(PGPで排泄されているかなど)をきちんと調べようと思って忘れていた。



2021.03.28(#サプリメント(supplement)の50)

イタリア「100歳以上」が多いサルデーニャ島の食事健康法 「ポリフェノール」が豊富に含まれる食品がカギ

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なんだ本の宣伝か
1日500mgのポリフェノール摂取を目指しましょうとのこと。
↓臨床研究だと1日200〜300mgで効果が出ている感じ。俺は現在サプリメントとしては1日125mgしかとってないんだよね。このサプリ安いから3杯ぐらい飲んでも良いかもだけど



2021.03.19(#サプリメント(supplement)の49)

フィセチン(fisetin)サプリに含まれる「フィセチン」はイチゴ由来ではなく「ハグマノキ」由来らしい

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植物に含まれる黄色とか赤色色素の由来らしい。

↓サプリメントはあまり種類が無いんだよね。


木を栽培して自分で乾燥粉砕して飲むか笑



2021.03.05(ニコチンアミド・NMN(supplement-nmn)の6)

老化防止で人気のNMNサプリを中華Aliepxressで買ってみて質量分析器で測定してみたらタウリンだった(寄稿記事)

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人気の老化防止サプリ「NMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)」ですが購入するとけっこう高いです。中には安いものも見かけますが、安いものはワナがあるみたいです。九州大学のNMNの研究をしている瀬戸山大樹氏に面白い情報提供してもらったので紹介します。

↓日本からも便利に利用出来る中国ベースの通販サイト「Aliexpress」で激安のNMNを見つけたので購入したそうです。

なんと1000gで100.45ドル!

瀬戸山氏はNMNの薬理作用をオミックス(飲んだ後体内でどんな変化が起きるかを網羅的に解析する)的に解析する研究をしているそうで、品質を質量分析器で調べてみたそうです。

↓まずは研究で通常使っている試薬として販売されているNMNのマススペクトル。信頼のオリエンタル酵母社のものだね。

質量分析器の分析ではこのように入っている物質の数だけピーク(縦線)が出ます。

しっかりとNMNの分子量の場所にピークが出ます。横軸のm/zがこの場合は分子量になります。
次に購入した中華激安NMNを確認

NMNの分子量にピークがほとんどありません。メインピークは分子量123あたりで、これは瀬戸山氏によるとタウリンとのこと。

めっちゃ詐欺ですね。

同じ商品はもうAliexpressには見つからないけどebayで売られていますね。
タウリンってのが嫌らしいフェイクですね。これはこれで即効性があり、NMNよりも飲んだ時に効果があるように感じてしまいそう。

Aliexpressでは同じような激安価格帯のNMNが多数販売さえていますが、何が入っているんでしょうか?
追記
ただ最近ではタウリンにも老化防止効果が報告されていたりします。
ここから大量に含まれているサプリを個人輸入出来ます。



2021.03.04(ニコチンアミド・NMN(supplement-nmn)の5)

NMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)の原材料は卸売り価格で1kgが35〜60万円

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ってことは今飲んでいるサプリメントは125mg入りなので原材料価格で43〜75円することになる。

1カプセル100円ってのはまあ妥当な値段なのか?先日紹介した商品は原材料の流通価格を下回っているので明らかにおかしいわけだ。

競争も激しくなってきたし、そろそろガツンと値段が下がっていきそうな気がする。

面白いこと書いてあるな
現在、中国でも製造が開始され、世界的に流通網が広がっている。日本において、未だ正規に輸入通関を通したサプライヤーは存在しないようです。

値段はいいけどもう少し人間でどれぐらいの効果があるのかの臨床試験結果が充実してほしいところ



2021.03.03(ニコチンアミド・NMN(supplement-nmn)の4)

Amazonで含有量ゼロのNMNサプリメントが売られているっぽい

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NMNサプリメントは高くて、今飲んでいるやつも1日分125mgが100円程度。そんな中、500mgが60粒も入って3850円なんて激安商品があるじゃないですか!LIVEMAX NMN。US生産のGMPグレードらしい!!
他にこんな安いNMNサプリメント見たことないなぁと思って調べたら、イギリスのAmazonのレビューにこれが詐欺商品だとの話が

箱に書いてある製造元の住所はカフェで、かつ、最近下記のYoutuberがこのLIVEMAX NMNを分析して含有量ゼロ%だったらしいこのYoutuber面白いね。アンチエイジングネタYoutuberだ!



2021.02.26(ニコチンアミド・NMN(supplement-nmn)の3)

NMNを食品から大量にとるのは困難そう

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下記論文に様々な食品に含まれるNMN量一覧があります。

100gあたりの含有量(mg)
枝豆 0.47〜1.88
ブロッコリー 0.25〜1.12
きゅうりの種 0.56
きゅうりの皮 0.65
キャベツ 0.0〜0.90
アボカド 0.36〜1.60
トマト 0.26〜0.30
マッシュルーム 0.0〜1.01
牛肉(生) 0.06〜0.42
エビ 0.22

悲惨な数値ですね。現在毎日飲んでいるサプリメントが125mgなのですが、枝豆20kgとか、ブロッコリー10kgとかに相当します。

サプリメントに頼るしかなさそうですね。。。。



2021.01.07(#サプリメント(supplement)の45)

鼻毛と「※個人の感想です」

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写真は鼻毛です笑笑笑笑、やっと取れた。痛かった。サイエンス的根拠のある情報を提供するのが使命と思っている当サイトとしてはあまりこういう事は書きたくないんですが。。。。

ここ数か月でヒゲと鼻毛の白髪が半分以下になった気がします。気のせいじゃないと思う。謙虚に思い込み分差し引いて考えても30〜50%オフぐらいかな。なんじゃこりゃ。。。俺の生物学的理解では白髪への変化は不可逆的で白髪が黒く戻ることは無いと思っていたのですが。

最初は途中で色が変わっているヒゲを頻繁に見かけるのに気がついて鼻毛を何本か抜いてみたらそちらでも発見、最初は偶然かと思っていたけどあまりにもよく見かけるので無視出来なくなってきた(※現在マスクを理由にヒゲも鼻毛も伸ばし放題w)。

サプリメントは色々と変えているのでどれが重要かハッキリしないのですが。。。

残念ながら、頭の髪は月1で染めているので途中で色が変わっている毛を見かけたことはないのですが、根本の色を見るとそんなに白髪減ってないような。。。。よく髪の毛がハゲた人でもヒゲはそのままだったりとかあるので作用は別枠なのかも。

鼻毛の白髪に悩んでいる人どうでしょう?w



2021.01.06(#サプリメント(supplement)の44)

ケルセチンを従来より多く含む玉ねぎ「ケルたま」の種や苗が購入可能

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可食部分に従来の1.5倍のケルセチンが含まれているそうで、たいした量では無さそうです。

玉ねぎの可食部100gに含まれるケルセチン量は50mg程度、玉ねぎ1個は200g程度なので、1個あたり100mgのケルセチンが摂取可能です。現在、1日あたり500mgのケルセチンサプリメントを摂取してますが、玉ねぎで同じだけ摂取するには毎日玉ねぎ5個食べないといけませんね。意外と不可能ではないかもしれない。。。。
下記によると玉ねぎの皮をむいて日光に1週間当てるとケルセチン量が3倍になるみたいですよ
サプリメントを止めて1週間日光浴させた玉ねぎを毎日2個ずつ食べる方が健康にいいかもしれない。。。。
種↓



↓苗



2020.12.25(#サプリメント(supplement)の43)

不老長寿サプリメントのスタートアップ「NOVOS社」が販売する2種類のサプリメントの中身。白髪回復成分も?

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「NOVOS core」(30日分79ドル)と「NOVOS Boost」(30日分ドル)が販売されています。どちらも毎月お届けプランもあり。1年分購入すると15〜20%割引になります。

NOVOS coreには
が入っているようです。それぞれの含有量は情報無し。
NOVOS Boostの中身は1つだけで1日分が先日からよく紹介しているNMN(1日分250mg)だけのようです。こっちはけっこうお得かも!。。。。。
今飲んでいるNMNの半分ぐらいの単価です。
しかし、NOVOS社のサプリメントは残念ながら日本への発送は今のところ不可みたい。注文を進めていくと出てくる発送先リストは北米、南米、欧州のみだね。


一つ気になったのは「NOVOS Core」に含まれるαケトグルタル酸はマウス実験で白髪になるのを遅延させ、回復させることが報告されているらしい。FAQに書いてあります。
αケトグルタル酸なんて生体内でいくらでも作られるだろう、そんなのサプリメントとして服用して意味あるんだろうか???αケトグルタル酸だけのサプリメントも無いみたい。グルタミン酸+NAD→αケトグルタル酸+NADHだと思うんだけど、もしかして平衡状態を崩してNAD+の濃度を上げたりするのが効果の本質?



2020.12.18(#サプリメント(supplement)の42)

2020年12月版:今飲んでいる老化抑制サプリ7つの種類と量と費用、今後追加したい薬3つ

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内容はコスパの考慮してどんどん改良してますが、今現在飲んでいるサプリメントの組みあわせを紹介します。

●今飲んでいるサプリの種類と量とコスト
(1)ケルセチン500mg
飲んでいるのはこれ。1回あたり38円



根拠
この量で骨格筋、脂肪組織内の老化細胞除去が可能と報告されている量には達しているかと。むしろ飲み過ぎか?「老化細胞の除去」という不可逆的な作用なので、休薬期間をもうけて90日飲んで、90日休む。という形にしても良いかもしれません。

(2)NMN 125mg
飲んでいるのはこれ

1日あたり64円。(※2023年11月価格修正)

根拠はこのあたり
正直、NADアナログの効果は微妙に信じて無いのですが、あまりにブームなので飲んでいます。有名なハーバードの教授は1日1000mg飲んでいるそうなので、全然量が足りてないがこのサプリ高い。。。。せめて3倍ぐらいに増やしたいところだが。。。。。安い商品が出てくるのに期待したい。あとは後述するピペリンとの組み合わせでどれぐらいBAが上がっているかを調査したい。

(3)ピペリン 20mg

1日あたり20円。これは独自なんだけど、ピペリンはP-gp阻害剤という物質で様々な化学物質の腸管から体内への移行を高めうる。このへんで説明している。
少なくともウコンの成分クルクミンの吸収量を20倍にする。NMNやポリフェノール、ケルセチンの吸収量増加を期待している。どれぐらい増加させているかは不明。もしかしたらやばいぐらい吸収されている可能性もある。このピペリンとの併用はあらゆる薬、サプリメントの「安全性」をぶち壊す可能性があるハックなので自己責任で、少なくても薬と一緒に飲んじゃダメだからね。

(4)霊芝(βグルカン):115mg

1日20円。1日の推奨量は5粒だけど2粒だけ飲んでいる。

アンチエイジングの効果が知られているわけじゃないけどダイエット効果と腸内細菌に対する強力な効果が報告されている。
以前飲んだことがあり、やせなかったけど(笑)、なんかう〇こが無臭になった。不思議。でも1日5粒飲むとなんか体調悪くなる気がするので2粒に落として飲んでいる。

(5)ルテイン:16mg

1日37円。最近、老眼が・・・・・

臨床試験で効果は確認されているようだ
これ高いな。。。。他のサプリの老化抑制効果で代用出来ないもんだろうか?そもそも飲んでいるけど効果がある実感無いしこういう個別の対症療法的なサプリは止めたい。
(6)ポリフェノール(7種混合):500mg

1日20円

ポリフェノールの中ではブドウ由来のレスベラトロールがアンチエイジングに有名だけど、まあポリフェノール類なら似たようなものだろう。量が重要ということで安いこの商品を使っている。
直接効果がある薬物を服用するのも良いけど、腸内細菌がガンガン身体に良い影響や悪い影響を与える薬物を作り出しては腸から吸収されており、腸内細菌のコントロールこそ最重要!!!との考えは結構信じています。

(7)カルシウム:240mg

1日8円。推奨量は3粒だけど2粒しか飲んでない。カルシウムは貯金らしいので。ふだん全然カルシウムを食物からとってない気がする。

これで合計1回あたり248円。けっこうかかってるね。普段は週5日、平日しか飲まないので1か月あたりの費用は5314円。う〜ん。高いな。焼き鳥屋に1回多く行った方が幸せかもしれないw。

●今後追加したいサプリ
(8)アスピリン。バファリンの成分とか
けっこうガチに証拠がある。
(9)メトホルミン
糖尿病治療用の処方薬なので手に入らない。個人輸入するか・・・・
(10)ダサチニブ
抗がん剤(といっても毒素というよりは分子標的薬)なので癌にならないと手に入らない。個人輸入するか・・・・
ケルセチンとは違う臓器で生体内の老化細胞を自殺させる作用が知られています。
2020年12月版のまとめは以上です。
う〜ん、長生きするには金かかるな。



2020.12.09(#生物ー機械インターフェイス(man_machine_interface)の40)

人工視覚インプラントで飛躍的前進、1024の電極を脳の4か所に挿入し網膜を使用せず前例ない高解像度での脳の画像認識を実現

↑BX.COM


出典:論文のサプリメントの動画より

サルでの研究が発表されています。
機能の検証としては
(1)Direction-of-motion task(物体がどちらに動いたかを答える)
(2)Letter task(16種類の文字を見分ける)
を確認しています。専門外なのでなかなか理解しにくいですが電力から脳に流すシグナルは単なるON/OFFのパターンではなく時系列の情報を持ったシリアル信号っぽい。電流は23-50uAとのこと。脳に埋め込まれた4つの電極は1024の電極を有するとのこと。32x32のフォーマットかな?電極間の距離は0.4mmまたは1.5mm

サプリメントデータまで見たんだけど分かりやすくどれぐらいの視力が実現出来ているのか理解出来なかった。

人間の脳における視野皮質は25-30cm2あるらしい。次回の実験ではさらに広い範囲をカバーする電極を挿入するとのこと。他にもワイヤレステクノロジーや長期間埋め込み可能な生体親和性の高い電極の開発が必要だと語っています。



2020.11.30(統計(寿命・その他)(statistics)の7691)

書籍「ライフスパン(LIFESPAN)老いなき世界」(デビッド・A・シンクレア)(2020年コンテンツ36)

↑BX.COM


いかがわしい本になりがちなタイトルですが、書いているのが生涯を老化研究に費やしているハーバード大学医学部教授のデビッド・A・シンクレア。ものすごい超大作です。1日1時間読んで2週間ぐらいかかった。「老化」に必然などなく、「老化」を病気として認識すべきとの考え。現在の場当たり的な医療に費やしているお金を研究に費やせば多くの疾患を予防出来るのにとの考え。

著者は、現在の延長でも現在アラフォーな著者が120歳まで生きる確率はかなり高いと考えています。アンチエイジングの最新研究の内容としては俺にとっては80%ぐらいは知っている内容ではありましたが、その膨大な引用元情報(引用情報数100件(汗)学術論文の総説かよ!)の中にはあとで確認してみようと思うものが多数ありました。内容は細胞内のシグナルトランスダクションの理解がキーになっている部分が多く学士ぐらいのバイオ・生物の知識がないと完全には理解出来ないかな?でも非常にうまいたとえ話で説明されており聞きかじりの知識があれば楽しめるかと思います。

そしてこの本のすごいところは最先端の技術に関して本の前半で語った後は、後半でひたすら不老長寿が実現した後の社会について述べている点。確かに、そんな事が実現した日には医療の問題じゃなく社会的な超問題だね。年金制度の崩壊どころじゃなく盤石の陣営を誇る老害政治家が100年にわたって君臨することがあり得ることを意味します。

俺も70やそこらで退職を強要され、うっかり技術の進歩で120歳まで生きることになったら金銭的にヤバいなw。人間120歳まで生きるようになったら、20歳やそこらで人類はパートナーと永久の愛を誓うべきかという議論もあるようです(^^;

長い時間かけて読んだので色々と忘れてしまった点も多いけど印象に残った話をピックアップすると、この著者も俺も同じサプリメント飲んでいるんだけど、俺が1日125mgしか飲んで無いのに、この著者は1日1000mgも飲んでいる点とか(1日1000円かぁ・・・・・)、そのサプリでで50代女性の月経が再開した話とか、セノリティクス(老化細胞除去薬/Senolytics)への言及があまり無い点とか。iPS細胞を作るリプログラミング技術をin vivoで行い根本的若返りを行える可能性を示唆する報告がされている点とか。

↓本の値段は2500円と高い。



2020.11.24(ニコチンアミド・NMN(supplement-nmn)の2)

長寿遺伝子活性化サプリメントはどれが良いのか?:NMN vs NaR vs Nam(ビタミンB3)

↑BX.COM

いったいどれが良いんでしょうか?

今飲んでいるのはNMNなんですが、本当にNMNで良いのか。

目指すべきは老化に伴い低下するNAD+の濃度上昇です。

この目的のために現在主に3種類の周辺代謝産物がサプリメントとして販売されています。※NAD+そのものは摂取しても体内に吸収される前に消化管で分解されてしまうので服用しても無駄です。

一番右の「ビタミンB3(ニコチンアミド、ニコチン酸)」はまわりまわってNAD+濃度を高めうるかもしれませんが、それ以上にサーチュイン(老化抑制遺伝子)の抑制効果が報告されていると理解しているんのですが名前が似ているせいか、アンチエイジングサプリメントとして同じように販売されていますね?勘違いあったら教えてください。

残るはNaR(ニコチンアミド・リボサイド)とNMN(ニコチンアミド・モノヌクレオシド)。

動物実験では両方とも長寿・延命効果が確認されているのですが、両者を直接比較した研究は見たことがないです。あったら教えてください。またNaRが比較的以前より臨床試験が行われてきたのに対し、NMNは人間での臨床研究は最近始まったばかりで情報が非常に乏しいんですよね。それなのにここ1年ぐらいNMNがNaRより上みたいな話をよく聞くのは何なんだろう?シンクレア効果?

NMNは1錠300mgで125円ぐらい



NMNをヒトに投与する臨床試験では1日あたり100〜500mgを投与している。
NaRは高いんだよね。1錠300mgで300円ぐらい(安い物で)


下記の論文ではNaRを1日1000mg接種して血中のNAD+濃度上昇を確認している。
動物実験から考えると理想的にはNaRもNMNも1日1000円分ぐらい飲むと良さそうなんだけど、ちょっとコスパ悪いな。健康は全てにおいて優先するとはいえ、長寿にかける費用は全部で月間1万円以下に抑えたいところ。

 Keyword:NMN/100



2020.10.30(#サプリメント(supplement)の40)

玉ねぎスゴ!少ないケルセチンでも飲み続ければマウスで老化細胞が除去されるとの研究結果

↑BX.COM


やはりケルセチン(quercetin)は神か!これまで50mg/kgのケルセチンと抗がん剤の組み合わせで体内の老化細胞が除去される研究を報告してきましたが、今回の研究はそれよりもはるかに少ない0.125mg/kg、週に1回をずっと飲み続けても同様に老化細胞が、骨格筋、脂肪細胞で減少することが報告されています。


出典:Low-dose quercetin positively regulates mouse healthspan | SpringerLinkから抜粋

また下記の報告では
10mg/kgのケルセチンを毎日4週間飲ませて糖尿病性腎臓病(diabetic nephropathy)を治療しています。
最近下記のケルセチンサプリメントを毎日飲んでいます。ずっと飲み続けるならこんな大量に飲む必要無いのか?



↓3個セットの方がずいぶん安い

 Keyword:quercetin/22



2020.09.28(#Senolytics #老化細胞除去薬(senolytics)の17)

玉ねぎ成分ケルセチンのみでも血管の老化細胞除去は可能かも。

↑BX.COM

先日から抗がん剤「ダサチニブ」と玉ねぎ成分「ケルセチン」の併用で老化細胞を選択的に自殺させられるという研究を調べているのですが、下記の論文を見ると


図出典:The Achilles’ heel of senescent cells: from transcriptome to senolytic drugs
どうやらダサチニブとケルセチンは標的細胞が違うようです。ケルセチンのみ(5μM)で血管内細胞の老化細胞は選択除去されている。ただし脂肪細胞前駆細胞には効果が無い結果です。

逆にダサチニブは脂肪細胞前駆細胞にのみ効果があり、濃度を上げても血管内皮細胞への効果は無いようです。2種の細胞で何が違うのでしょう?

血管内皮に関してはケルセチンのみで効果はあるようですが、ただ20μMから増殖細胞(正常な細胞)にも害が出ている(in vitro試験、この濃度で3日間処理)。治療ウィンドウ(薬効ー毒性用量比)4倍かあ。。。。ただし3日で減らしたいわけじゃないのでもっと低濃度で飲み続けることでメリットだけを得られるでしょうか?ケルセチンサプリメントは容量が大きいもので1つ500mgってのがあります。ケルセチンの分子量が約300なので、5μM=1.5ug/mL、500mg i.v. 時にCmax=50μg/mL。BAと半減期は知らないけど一瞬は有効血中濃度に達しているんじゃないか?

↓このサプリメント注文中なんだけど
↓こんな商品も発見w

これ、玉ねぎの皮を取っておいて冷凍粉砕して頑張って食べれば良いかも。。。

下記サイトを見ると
玉ねぎ可食部には100gあたり20mgのケルセチン、玉ねぎの皮には100gあたり1000-1500mgのケルセチンとのこと。1日に100mg以上が害が出ると書いてあるね。。。。

う〜ん、1粒500mgのサプリメントをポチっちゃったんだけど(^^;



2020.09.25(#サプリメント(supplement)の39)

善玉腸内細菌にエサあげて増やすぞ!ポリフェノールサプリメントの種類変えました。

↑BX.COM

複数入っていてバリエーションありそうだなと下記のサプリに乗り換えました。。1日分4粒の含有量は「赤ワインエキス末80mg、紅茶葉末40mg、トマトパウダー40mg、モロヘイヤ末40mg、ヤーコン葉末40mg、緑茶(べにふうき)エキス末40mg、リンゴ末40mg」で合計125mgとのこと。

腸内細菌は「多様性」が重要です。その点で7種類の由来の異なるポリフェノール高含有粉末を含むこのサプリが良いなと。


↓裏面


ワインのポリフェノール(レスベラトロール)は1日200〜300mgで効果が報告されています。
お茶のポリフェノール、カテキンは1回200〜300mgでの臨床試験が報告されています。
下記の研究では体重1kgあたり80mg、大人一人だと4800mgの大量のフラボノイド(ポリフェノールの一種)で体重増加抑制効果を報告しています。アシタバに含まれるポリフェノールは1000mg近くを投与した研究が報告されています。
サプリの容器に書かれている4粒1日125mgってのはちょっと少なすぎるかもしれませんが、その他の3食の健康的な食生活を心掛けるとしてサポートとしてこれを飲もうと思います。90日分で1700円(1日あたり20円)と安価ですし、毎日2〜3倍飲む分には問題無いかなとも思います。

ポリフェノールの良いところは体内に吸収されるわけではなく、腸内細菌により消費されると考えられるため過剰摂取による毒性は考えなくても良いところかなと思ってます。

 Keyword:ポリフェノール/40



2020.09.24(#Senolytics #老化細胞除去薬(senolytics)の10)

玉ねぎ成分ケルセチンは単独でセノリティクスとしての(老化細胞除去)効果があるか?

↑BX.COM

先日、抗がん剤ダサチニブ(Dasatinib)と玉ねぎ成分ケルセチン(Quercetin)を同時に服用することでマウスで老化細胞が除去されて臓器が若返るという研究報告を紹介しました。

抗がん剤は手を出しにくいので、玉ねぎ成分「ケルセチン」のみで老化細胞を除去出来ないか調べています。

ダサチニブとケルセチン同時服用の効果に関しては下記の論文で発見の経緯について触れられています。
ダサチニブとケルセチンの組み合わせは「最初の老化細胞除去薬」としてバイオインフォマティクスを活用したランダム機能スクリーニングより46種類の薬の投与の中から偶然見出された組み合わせとのこと。
↓ランダムスクリーニングの研究論文(2015年)
そして併用効果は臨床試験が実施され人間でも確認されていました。
下記の論文では
ダサチニブ100mgとケルセチン1250mgを週3回3週間にわたり飲んでもらっています。
以下の論文では
臨床試験では糖尿病性腎臓病の患者にダサチニブ100mgと、ケルセチン1000mgを3日連続で飲んでもらっています。その結果、たった3日の服用で脂肪組織中の老化細胞が減り、皮膚の中の老化細胞が減少、血液中の老化細胞が出す悪玉サイトカインの濃度が低下することが報告されています。
臨床試験の情報はここ↓試験名は「Senescence in Chronic Kidney Disease」
一方、ケルセチンのみも老化細胞除去効果は知られているようです。下記はダサチニブ、ケルセチン両方を服用する臨床試験を実施した論文です。
ケルセチンのみである程度の効果があると書いてますが、概要には老化細胞の除去効果に関しては触れられていません。
下記ではケルセチンのみは効果はあるが、毒性が出る量に近い量が無いと効果が無いとあります。すなわち老化してない細胞への毒性も強いとのことです。
う〜ん、玉ねぎ成分を大量に飲むという作戦は毒性の心配をしないといけないようです。
上記に紹介した臨床試験では1日にケセルチン1000mg以上を飲んでいます。

国内のケルセチンサプリメントは1粒あたり3.5mgとかちょっとしか入っておらず、これでは1日に300粒を服用しないといけません。
一方で海外のケルセチンサプリメントは1粒で500mg含まれており、これだと1日2粒でOKです。
海外ではケルセチンの老化細胞除去効果が知られて大量服用する人がいるのでしょうか?

 Keyword:ケルセチン/94



2020.09.24(#Senolytics #老化細胞除去薬(senolytics)の11)

玉ねぎ成分ケルセチンは単独でセノリティクスとしての(老化細胞除去)効果があるか?

↑BX.COM

先日、抗がん剤ダサチニブ(Dasatinib)と玉ねぎ成分ケルセチン(Quercetin)を同時に服用することでマウスで老化細胞が除去されて臓器が若返るという研究報告を紹介しました。

抗がん剤は手を出しにくいので、玉ねぎ成分「ケルセチン」のみで老化細胞を除去出来ないか調べています。

ダサチニブとケルセチン同時服用の効果に関しては下記の論文で発見の経緯について触れられています。
ダサチニブとケルセチンの組み合わせは「最初の老化細胞除去薬」としてバイオインフォマティクスを活用したランダム機能スクリーニングより46種類の薬の投与の中から偶然見出された組み合わせとのこと。
↓ランダムスクリーニングの研究論文(2015年)
そして併用効果は臨床試験が実施され人間でも確認されていました。
下記の論文では
ダサチニブ100mgとケルセチン1250mgを週3回3週間にわたり飲んでもらっています。
以下の論文では
臨床試験では糖尿病性腎臓病の患者にダサチニブ100mgと、ケルセチン1000mgを3日連続で飲んでもらっています。その結果、たった3日の服用で脂肪組織中の老化細胞が減り、皮膚の中の老化細胞が減少、血液中の老化細胞が出す悪玉サイトカインの濃度が低下することが報告されています。
臨床試験の情報はここ↓試験名は「Senescence in Chronic Kidney Disease」
一方、ケルセチンのみも老化細胞除去効果は知られているようです。下記はダサチニブ、ケルセチン両方を服用する臨床試験を実施した論文です。
ケルセチンのみである程度の効果があると書いてますが、概要には老化細胞の除去効果に関しては触れられていません。
下記ではケルセチンのみは効果はあるが、毒性が出る量に近い量が無いと効果が無いとあります。すなわち老化してない細胞への毒性も強いとのことです。
う〜ん、玉ねぎ成分を大量に飲むという作戦は毒性の心配をしないといけないようです。
上記に紹介した臨床試験では1日にケセルチン1000mg以上を飲んでいます。

国内のケルセチンサプリメントは1粒あたり3.5mgとかちょっとしか入っておらず、これでは1日に300粒を服用しないといけません。
一方で海外のケルセチンサプリメントは1粒で500mg含まれており、これだと1日2粒でOKです。
海外ではケルセチンの老化細胞除去効果が知られて大量服用する人がいるのでしょうか?



2020.09.15(#Senolytics #老化細胞除去薬(senolytics)の12)

玉ねぎスゲー。老化細胞除去薬(DasatinibとQuercetin)で処理した臓器は移植成功率が向上。原因は老化細胞の出す遊離ミトコンドリアDNA量の低下

↑BX.COM


 老化した臓器は臓器移植の需要と供給のアンバランスを解決する秘められた可能性があるが、老化した臓器は損傷や免疫原性の増加といった特徴があり移植時の成果はかんばしくない。

 今回、研究者らは老化した臓器の移植がうまくいかない理由が無細胞ミトコンドリアDNA(cf-mt-DNA)が老化細胞から放出されており、これが蓄積し免疫原性を起こしていることであることを示している。老化したマウスの血液中にはcf-mt-DNAが増加しており、また虚血再灌流により損傷を与えても末梢血中のcf-mt-DNAが増加する。これにともない血液中の樹状細胞(免疫細胞)は活性化状態となり炎症反応を引き起こす。同様の現象が実際の移植でも見られるそうで老化したドナーからの移植では血液中のcf-mt-DNAの量が増加するそうだ。

 実験では老化したマウスをセノリティクス(老化細胞除去薬/Senolytics)で処理し老化細胞を取り除いている、老化細胞の除去に伴い血中のcf-mt-DNA量が低下し老化特異的な免疫反応が低下する。そして実験的な心臓移植の成績が若いドナーを使った時と同程度に良くなることを実証している。

 この研究においては老化細胞除去薬としてはダサチニブ(Dasatinib) (5mg/kg)とケルセチン(Quercetin) (50mg/kg)を飲ませている。Dasatinibはチロシンキナーゼ阻害系の抗がん剤として承認された薬のようだ。Quercetinは。。。。なんと玉ねぎ成分らしい。サプリとして売られている。玉ねぎ凄いな!

それぞれ老化細胞除去作用が知られているようですが、今回の研究結果を見ると両方を同時に飲んだ時に非常に高い除去効果が見られるようです。

Dasatinib(ダサチニブ)は医薬品の個人輸入で手に入りますが抗がん剤として飲んだ場合の様々な副作用も知られており、ちょっと若返り目的に飲むには危ないですね。とりあえず玉ねぎ(ケルセチン)食べよう。

遊離ミトコンドリアDNA(cf-mt-DNA)が老化に伴う炎症に関わっているという話も初めて聞きました。調べてみます。



2020.03.19(#サプリメント(supplement)の38)

日本新薬が記憶力改善機能が確認出来た「バコパサポニン」配合のサプリメントを発売開始

↑BX.COM

40―65歳の76人にバコパサポニン(Brahmi (Bacopa monnieri))含有のサプリと、プラセボ(偽薬)を3カ月間飲ませる臨床試験で記憶力改善効果が確認出来たとのこと。
熱帯のバコパ(和名オトメアゼナ)という植物の成分でインドでは古くから伝統医療アーユルヴェーダにおいて記憶力増強のハーブとして知られていたとのこと。有効成分は神経伝達物質であるノルアドレナリンを分解するモノアミンオキシダーゼ(MAO-A)を阻害する作用が確認出来ているらしい。

同社が販売するのは30日分4980円のサプリメント「記憶の小箱」。
なんだ海外では同一成分がすでに色々と売られているね



2020.02.05(#目・視覚(eye)の27)

目に良いとされる成分「ルテイン」は臨床試験でかなり明確な効果が実証されているが「ブルーベリーエキス」では必要量に足り無さそう。

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最近デスクワークが激しくて、視力1.5は変化無いものの、なんか目の濁りというか乱反射が気になりだして、老眼も進んでいるなど目の衰えを感じるんだけど、ルテイン飲み出してから気のせいカモしれないけど改善した気がするので調べてみました。
「ルテイン」は網膜の中央に位置する直径1-2mmの黄斑(おうはん)に集中しており、波長400-500nmの青色光(ブルーライト)を吸収する天然のサングラスのような働きをし、また成分自体も抗酸化作用が知られています。

しかしながら「ルテイン」は人間は体の中で作ることは出来ず、食物から摂取したものが目に蓄積し使用される仕組みになっています。そして、この目のルテイン量は年齢とともに減少していくことが報告されており、この現象と加齢性黄斑変性疾患の関係が報告されています。

最近では「ルテイン」を含むとするサプリメントが多数販売されていますが、このサプリメント摂取でどれぐらい効果があるのか学術論文から信頼出来そうな臨床試験の内容をしらべてみました。

(1)報告1:アメリカの研究者の報告です。4000人の黄斑変性疾患の患者に1日10mgのルテインと2mgのゼアキサンチンを与える臨床試験。
一部の患者にはニセの薬(プラセボ)を与えており、思い込みなどでの効果を排除した「プラセボ対称試験」という医学的に信頼できる試験です。結果、これらのサプリメントの摂取により加齢黄斑変性の進行リスクが26%減少することが報告されています。

(2)報告2:アメリカとスイスの研究者の報告で、患者ではなく健康な人115人で試験
ルテイン10mgとゼアキサンチン2mgを毎日6か月間飲むことにより目のカロテノイド密度(MPOD)が平均39%上昇、暗いところでの視力能力と関する「グレア回復」と光ストレス回復が統計的に優位に改善することを報告しています。また、1年経過後には黄斑色素密度の上昇が見られています。
A Double-Blind, Placebo-Controlled Study on the Effects of Lutein and Zeaxanthin on Photostress Recovery, Glare Disability, and Chromatic Contrast PMID:25468896

2014年に慶応大学が55名を調査した結果ではサプリメントを飲まない通常の人では1日の摂取量は0.002-7.82mgの範囲、平均で1.52mgでありサプリメントを飲んだ場合と比較して非常に少ないようです。
引用文献の情報元:
ふむ、世の中で多種類売られているサプリメントでここまで明確な効果が報告されているものは無い気がします。ルテインを1日10mg程度摂取すれば臨床試験と同じ効果が期待出来そうです。

どのサプリメントがお得にルテインを摂取出来るか
(1)DHC ルテイン 光対策 30日分 [機能性表示食品](amazon)
1日あたり16mgで30日分986円1日33円

(2)ファンケル (FANCL) えんきん (約30日分) 60粒 [機能性表示食品](amazon)
30日分2160円、1日あたりルテイン10mg。1日72円

(3)ディアナチュラ ルテイン 30粒 (30日分) (amazon)
1日12mgで905円1日30円

一方で「ブルーベリーエキス」みたいなやつは、たいしてルテイン入ってないみたい

(4)DHC ブルーベリーエキス 徳用90日分(amazon)
90日分で2056円だけど、1日あたりルテイン0.6mg

(5)ディアナチュラ ブルーベリー with ルテイン 60粒 (30日分)(amazon)
30日分で1000円、ルテインは1日あたり1mgしか含まれていない。

DHCかデュアルナチュラの「ルテイン」って書いてあるやつで1日30円程度がコスパいいかな



2019.07.02(#エイジング関連まとめ(year)の9)

寿命を延ばす最先端の技術に関する12の着眼点(2019年版)

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個人的な思考の整理のためにリストアップしてみました。
(1)アンチエイジングに焦点を絞った金のある米国スタートアップ企業に注目
Amazon CEOらが投資したアンチイジングのスタートアップ企業「Unity Biotechnology」の中身 /Amrit不老不死ラボ
不老長寿技術を開発するベンチャーにのみに投資するファンド「Longevity Fund」 /Amrit不老不死ラボ
(2)体内から老化した細胞を取り除く
老化した細胞のみを殺す「Senolytic薬」の開発とその効果 /Amrit不老不死ラボ 1 users
体内の老化細胞を取り除く技術を確立すれば高齢でも若々しく健康体になることが証明される。 /Amrit不老不死ラボ
(3)「老化抑制」という「副作用」が知られる市販薬を飲む
医薬業界で噂の「糖尿病薬メトホルミンが寿命を延ばす」が本当かどうか調べる大規模臨床試験が始まる /Amrit不老不死ラボ
学術雑誌Nature Medicineで「老化抑制」という「副作用」が知られる薬まとめ /Amrit不老不死ラボ 2 users
癌治療薬として研究されている薬物「ABT263(Navitoclax)」は老化した血液細胞のみに自殺を誘導し、血液の状態を若返らせる事が出来る。 /Amrit不老不死ラボ
ラパマイシン(Rapamycin)でマウスの寿命が延びる /Amrit不老不死ラボ
(4)寿命を延ばす効果が期待されて開発されているサプリメント・天然物質
ヨーグルトで寿命が伸びる事が動物実験で初めて確認される、腸内のポリアミン濃度がポイント /Amrit不老不死ラボ
2019年2月Nature Commun発表/アシタバの葉に含まれるポリフェノール(フラボノイド)にあらゆる生物に効く最強のアンチエイジング作用 /Amrit不老不死ラボ 1 users
赤ワインに含まれる「レスベラトロール(resveratrol)」の老化抑制効果に関する研究まとめ、新たに遺伝子のスプライシング因子の制御機構が報告される。 /Amrit不老不死ラボ
ザクロに含まれる物質「エラジタンニン(ellagitannin)/エラグ酸」が線虫の寿命を延ばし、ねずみの筋肉機能を向上させる。この物質の医薬も開発中 /Amrit不老不死ラボ
(5)寿命を延ばす効果が期待されて開発されている開発中の薬
マウスで寿命延長効果が報告されているFGF21が脂肪肝の薬(コードネームBMS-986036)として順調に開発中 /Amrit不老不死ラボ
空腹時に作られるホルモンFGF21が常に出続ける遺伝子改変ネズミは寿命が30%以上長い /Amrit不老不死ラボ 1 users
Kloho(クロトー)というホルモンで老化が抑制される(science)(Amrit不老不死研究所)
(6)未来の技術を信じて人体冷凍保存する
人体凍結保存の実現にまた1歩、ナノ金属を含む凍結液とマイクロ波を使い、大量の液体を均一に急速に加熱する技術 /Amrit不老不死ラボ 2 users
人体冷凍保存にも応用可能?3-O-メチル-D-グルコースで満たした臓器を過冷却現象で低温保存し3日間後に移植する事に成功 /Amrit不老不死ラボ
(6)脳だけになって生き残る
米国DARPAが脳内100万個の神経とコンピューターを接続する小型モジュール開発プロジェクトの提案を募集。70億円まで資金提供。 /Amrit不老不死ラボ
ラットに電子チップを埋め込み「第六感」的感覚を与えることに成功 /Amrit不老不死ラボ
米イェール大によるブタの全脳を死後4時間後に人工血液などを駆使して再動作せる実験 /Amrit不老不死ラボ
(7)コンピューターに意識を移す
ロシアの富豪が出資する脳の情報をコンピューター上にアップロードして永遠に生きるプロジェクト「2045イニシアティブ」 /Amrit不老不死ラボ
(8)臓器を新しいものに交換して長生きする
文部科学省、ブタなどの動物を使い人間の臓器を作る基礎研究を2018年度から容認の方向へ /Amrit不老不死ラボ
ブタの胚をマウス体内に移植し、様々な臓器を作ることに成功(pnas)(Amrit不老不死研究所)
(10)腸内細菌を最適化する
人体を構成する細胞以上の数の細菌が住み、これらの細菌が日夜作る種々の物質は腸から吸収されています。無限の可能性があります。寿命に直接影響するような研究は見つかりませんでしたが、病気を防ぐ作用に関する研究は多数あります。
効果が実証されつつある他人の「うんこ」移植治療、研究過程で難病を治す「癒しのうんこ」、他人を殺す「殺人うんこ」を出す能力者の存在が明らかに /Amrit不老不死ラボ
(11)生体内の細胞をリプログラムする
老化してもケガをしてもツルツルの肌までもう少し?生体内リプログラミングで皮膚を綺麗に直せる4遺伝子(DGTM)の決定研究 /Amrit不老不死ラボ
癌耐性遺伝子+テロメア延長酵素のダブル遺伝子導入改変マウスで全身の老化症状が遅延して、寿命が延長する /Amrit不老不死ラボ
ついに若返りの医療が始まるか!?、絶妙にコントロール(2日やって5日休む)してマウスにiPS細胞誘導を行うことで、老化現象を抑制し、寿命を延ばすことに成功 /Amrit不老不死ラボ
(12)癌を完全に治す
直接的な寿命延長ではありませんが、若返らせるような治療の多くは「若返りすぎ」ではありませんが、細胞の無限増殖(=癌)が克服出来ないために危なくて、人間での研究が進めにくい方法が多数あります。
細胞を投与して治療する時代の幕開け!ノバルティスの癌治療細胞医療「キムリア」日本承認。アメリカで1回5000万円の治療 /Amrit不老不死ラボ



2019.05.17(ダイエット・メタボリックシンドローム(diet)の105)

パンや菓子などに使われる保存料「プロピオン酸」が1gで糖尿病・肥満の原因になるとの研究結果が発表

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小麦粉やチーズの保存料として使われる「プロピオン酸」が、体内のホルモン濃度に作用して、糖尿病・肥満の原因となりうることが、マウス・人間を用いた研究結果により報告されています。この作用はホルモン濃度を介して回りくどく起こっているため、これまで見落とされていたようです。実験では14人の健康なボランティアを雇い2つのグループに分けた後、1gのプロピオン酸を混ぜた食事と、混ぜない食事を食べさせ血液中の糖尿病・肥満に関わるホルモンの状況を比較しています。

プロピオン酸を含む食事をしたグループではノルエピネフリン、グルカゴン、FABP4(fatty acid-binding protein 4)濃度の上昇が見られました。これらのホルモン濃度上昇は、肝臓細胞から血液中への糖分放出を促します。結果として、「インスリン抵抗性」など肥満・糖尿病に繋がる現象を起こすようです。マウス実験では、実際に連続してプロピオン酸を与えることで、血糖値上昇、体重増加を示すことも確認出来たとのことです。

Wikipediaによるとプロピオン酸は「チーズ」や「小麦粉」の保存料として使われるようです。

ただ、海外ではよく使われているようですが、日本では現在あまり使われていないみたいですね。少しスーパーなどで探してみましたが見つかりませんでした。業務スーパーとかにはあるらしい↓
他にもネット検索すると、使っている商品は見つかります。
「保存料」として少量使われる場合は、量が記載されていませんが、1kgあたり2.5g以下添加して使用する決まりがあるようです。↓
実際にどれぐらい入っているか不明ですが、上限いっぱいのプロピオン酸が入っていたらその製品を1日400g食べると、この実験と同じ効果(肥満・糖尿病のリスク増加)の効果が起こると言えます。

 Keyword:プロピオン酸/7



2019.02.20(#アンチエイジング・老化抑制技術(amrit)の102)

2019年2月Nature Commun発表/アシタバの葉に含まれるポリフェノール(フラボノイド)にあらゆる生物に効く最強のアンチエイジング作用

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報告「The flavonoid 4,4′-dimethoxychalcone promotes autophagy-dependent longevity across species」より左図:人間の細胞をアシタバ成分を入れて培養したものと、していないものの比較。紫色が細胞で、DMC処理した場合により多くの紫色が観察されている。右図はこれをグラフにしたもの
2019年2月19日のNature Communicationsで発表されています。発表したのはオーストリアの研究者ら。アシタバ(Angelica keiskei koidzumi)に含まれる4,4'-dimethoxychalcone(4,4'-ジメトキシカルコン、略語DMC)が酵母、線虫、ハエの寿命を延ばし、人間の細胞の老化現象を軽減すること、また実験的に心臓病を発症させたマウスにDMCを投与すると心臓細胞が保護されることを実験により報告しています。

この作用はオートファジー(Autophagy/自食作用)を活性化したためのようです。オートファジーとは細胞内の不要な組織を分解する作用で、老化によってその作用が弱まることが分かっていますが、これは細胞内に不要物がたまっていくことを意味します。

人間がアンチエイジングするためにどれぐらいアシタバの葉を食べないといけないかは、まだ実験されていないので不明ですが、人間の細胞を用いた上記画像の実験においては50μMの濃度でDMC(有効成分)を作用させています。この有効成分の分子量は268なのでこれは13.4 mg/L濃度であり、適当な計算ですが、人間の体積を60リットルとすると、全身の細胞をこの濃度にするために必要な量は800mg。食べたものが100%吸収されるわけではありませんが、一度に1g(有効成分の重さ)を食べれば効果あるかもしれません。

アシタバのサプリメントも売られています。
まあ、アシタバなんて雑草みたいなものなんで自分で栽培してモリモリ食べましょう。



2019.02.14(#Senolytics #老化細胞除去薬(senolytics)の4)

老化した細胞のみを殺す「セノリティクス(Senolytic)薬」の開発とその効果

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生体内のわずかな老化細胞の存在が体全体の老化現象を引き起こすことが報告されています。下図は

より抜粋した図です。実験的に少数の老化細胞を若いマウスに移植し、老化を促進せる実験を行っています。
Senolytics improve physical function and increase lifespan in old age.Nat Med. 2018 Aug;24(8):1246-1256. doi: 10.1038/s41591-018-0092-9. Epub 2018 Jul 9.PMID:29988130
具体的には17ヵ月齢の老化したネズミに50万個(0.5×10^6個)の老化した少量の細胞を移植し、その結果、グラフの赤字で示すように老化した細胞を投与されたネズミでは1年で50%が死亡したのに対し、細胞を投与されていないネズミや、若い細胞を投与されたネズミでは80%程度が生き残っている。すなわち少量の老化細胞が全身の老化をう誘導し死亡させていることを証明しています。

では老化した体から、老化した細胞を取り除くことが出来たら若返ることが出来るのでしょうか?

答えはイエスです。下記報告では肝臓内の老化した細胞のみを殺し除去することで脂肪肝の症状が改善することが報告されています。
そしてこの報告でも使われていますが、既に販売されている薬とサプリメントの組み合わせで老化した細胞のみを殺すことが出来ることが分かっています。

★老化した細胞のみを殺すことが報告されている2つの薬の組み合わせ。
知らなかったのですが、このような老化細胞のみを殺す作用を「Senolytic」というらしいです。

老化細胞除去の研究は実は2011年には既に報告されています。
既に様々な研究が進んでおり、AmazonのCEOらが出資するUNITY Biotehnologyという会社は老化細胞除去薬の臨床試験を行っています。

 Keyword:ダサチニブ/19



2018.05.30(#サプリメント(supplement)の36)

「ビタミンB6」サプリメントで夢の量を増やすことが出来るが、「ビタミンB類」ではダメとの研究結果。

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 2002年の研究で、ビタミンB6サプリメントを寝る前に飲むことで、夢を鮮明に、情動的に色彩豊かに記憶し、思い出しやすくなると報告されています。

 今回の研究は、オーストラリアの研究者が、この2002年の研究を、参加者を増やして100人のボランティアで再現しました。試験はプラセボ対称二重盲目試験(試験終了まで、研究者もボランティアも誰が本物のB6を飲んでいて、誰が偽物の薬を飲んだか分からなくして行う)で行われ、240mgのビタミンB6サプリメント5日連続飲んでもらいました。
 その結果、ビタミンB6サプリメントを飲むことにより夢の量が増加し、思い出しやすくなるという2002年の研究結果が再現されましたが、2002年の報告のような夢の鮮明さや色彩感覚への影響を見られませんでした。また比較のため行った「ビタミンB類」を飲んだグループでは睡眠の質が悪くなり、起きた時の疲労感が上昇する傾向が見られたそうです。

ちなみに、ビタミンB6は1日100〜300mg飲むと神経障害などの毒性を起こすとの報告があり、この試験のような連日の大量摂取は危険と注意書きがされています。

「ビタミンB類」のサプリメントで悪影響が出るという結果も気になりますね。




2018.01.25(#アンチエイジング・老化抑制技術(amrit)の99)

テロメアを修復して細胞を若返らせる手法、実験に今年も成功。今すぐ出来るテロメアの伸ばし方

↑BX.COM

この手の話は遙か昔から成功してますね。あまり面白い話には発展してないね。個人的にはテロメアは老化の主原因では無く、単に癌化して無限増殖に陥った細胞の増殖を止めるための装置って認識。

テロメアの伸ばし方

 Keyword:テロメア/78



2017.08.18(#サプリメント(supplement)の33)

アレルギー・自己免疫疾患緩和用に寄生虫サプリメントが開発され、ドイツで販売して良いかどうか当局の審査中

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 綺麗すぎる環境により通常存在するはずの適度の免疫刺激を無いことが、アレルギー、自己免疫疾患の原因の1つだとする「衛生仮説(The Hygiene Hypothesis)」として知られる考え方があります。似たような話で寄生虫に感染している人はアレルギー・自己免疫疾患になりにくいのと研究結果があり、このメカニズムを利用した治療を目的にタイのTanawisa Companyが人間には害の無いと言われている豚の寄生虫(鞭虫)Trichuris suisのタマゴ(TSO)を含むサプリメントを開発し、ドイツで販売承認を得ようとしています。

 NEWSWEEKの記事によると既に世界では6000〜7000人がこの薬を個人輸入して利用しているとのこと。効果に関してはかなり賛否両論ありますが、アレルギーなどの他に、クローン病や多発性硬化症などの免疫関連疾患への効果も報告されているようです。

 腸内細菌を薬にするという試みは研究段階ではかなり成功していて、一般販売が拡大していくと言われています。腸内細菌も寄生虫も害が無いなら同じかもしれません。

 同社では通信販売もしているようです。500匹の鞭虫が含まれたボトルが125ドル(14000円ぐらい)とのこと。

 効果に関しては今年に関して報告が多数出ています。



2017.02.09(#サプリメント(supplement)の32)

関節炎緩和のサプリメント「グルコサミン」に寿命延長効果ありとの研究結果。どれだけ摂取する必要があるか

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 関節炎緩和のためのサプリメントとして一般的な「グルコサミン」でマウスの寿命を延ばすことが出来たとの研究報告が著名な学術雑誌Nature Communicationsで紹介されています。

 そのメカニズムは糖の消費を抑え、ミトコンドリアの活性酸素除去を促進するというもので、すでに寿命延長効果が知られている食事制限と同じメカニズムを食事制限無しに実現させていると考えられます。

 マウスの実験では人間ではかなり高齢にあたる生後100週間のマウスにグルコサミンを飲ませています。すると、通常のマウスが生後130週間後には約20%しか生き残っていないのに対し、グルコサミンを食べさせたマウスでは40%が生き残りました(図3c)。グルコサミンを与える量はエサ1kgに10グラム混ぜています。マウスは1日あたり4グラム程度エサを食べますので、1日当たり2mg/kg程度食べていることになります。これは人間に換算すると1日あたり2000mgのグルコサミンを摂取することになります。

↓グルコサミンのサプリメントを見ると1日あたり1860mgで25円程度であり試してみる価値はありそうです。
Amazon.co.jp:DHC グルコサミン 20日分 120粒:ドラッグストア



2017.02.09(子育て(nurturing)の20)

米国予防医学委員会(USPSTF)、妊娠前の葉酸サプリメントで新生児の神経管異常頻度を半分に出来ると推奨

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二分脊椎や、神経管異常は1万人に6.5人の頻度で起きますが、葉酸サプリメントを妊娠前に飲んでいる女性ではこの頻度が半分になっているとの研究結果があるそうです。



2016.11.28(ダイエット・メタボリックシンドローム(diet)の98)

減量後リバウンドするメカニズムは腸内細菌が変化し吸収されるフラボノイド量が減少するのが原因でサプリメントで回避可能

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 研究者はマウスに高脂肪食と通常食を交互に与え、いわゆるダイエットとリバウンドのメカニズムを分析しています。分析の結果、ダイエット状態になると腸内細菌の種類が変化し腸内細菌が作り出すフラボノイド量が減少します。これにより身体のエネルギー消費量が減少し、次に高カロリーを摂取した時に以前と同じ量のカロリーにもかかわらず体重が増加していくというリバウンドが起きると言えます。

 マウスの実験が色々と興味深いです。
(A)3週連続高脂肪食を食べたマウス
(B)1週目と3週目のみ高脂肪食を食べたマウス(2週目は普通の食事)
が結果的に同じだけ体重が増加しています。(B)のマウスでは2週目の擬似的なダイエット期間の影響で3週目の高脂肪食で(A)のマウスを上回る体重増加が起こることを証明しています。

さらにこの研究ではリバウンドを回避する方法も明らかにしています。腸内細菌が作らなくなったフラボノイドを食事に追加してやれば良いのです。実験では(B)のマウスの3週目の高脂肪食にフラボノイドを体重1kgあたり80mg(具体的にはフラボノイドapigeninとnaringenin)を加えることでこのリバウンド的な通常以上の体重増加を回避出来ることが示されています。

 フラボノイドはいわゆる「ポリフェノール」の1種で、植物の苦みに関する成分の多くを示します。たとえばお茶に含まれるカテキンなどもフラボノイドの1種です。これらの成分の摂取をダイエット後に通常の食事と共にとることが重要かもしれません。



2016.11.25(#サプリメント(supplement)の31)

チーズや豆に含まれる「スペルミジン(Spermidine)」はオートファジーを介して細胞寿命を延ばし、マウス、人間の心臓の老化を防ぐ

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熟成チーズや、マメ、全粒穀物など色々な食物に含まれるスペルミジン(Spermidine)をマウスに投与したところ、心臓保護作用が見られ、平均寿命を延長させたそうです。この実験ではマウスは毎日3mMのスペルミジンを投与されています。

スペルミジンはサプリメントとしても売られている「ポリアミン」の1種で、今やはりのミドリムシにも豊富に含まれているとのことです。

寿命を延ばすメカニズムですが、細胞内の老廃物を分解する「オートファジー」(今年のノーベル賞受賞はこの発見)を促進する働きを介して、主に、心臓や血管の細胞の老化を保ち、心血管イベント(心筋梗塞)などの死因を防ぐことで平均寿命が延長すると考えられます。



2016.10.20(#サプリメント(supplement)の30)

カルシウムはサプリメントで摂取するとむしろ有害、骨に届かず血管に蓄積

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アメリカ・ノースカロライナ大学の研究者らは5448人の健康な人(男女半々、年齢45〜84歳)を調べ、その中の2742人について、心臓疾患リスクの指標である血管へのカルシウム沈着量「CAC(Coronary Artery Calcification)」を10年の間隔を開けて2度測定しました。

調べた人を下記の4つのグループにわけ分析したところ
グループ1313 mg/day
グループ2540 mg/day
グループ31168 mg/day
グループ4 2157 mg/day

CACの量は全体としてはカルシウムの摂取量が多い方が少ない傾向、すなわち心臓疾患のリスクが少ない傾向にあありましたが、次にカルシウム摂取量を
(1)食事から多くカルシウムを摂取している人
(2)カルシウムサプリメントから多くカルシウムを摂取している人
に分けて分析したところ、(2)のカルシウムサプリメントに頼っている人では10年間でCACの増加傾向が多いことが分かりました。

カルシウムは食事から摂取しても、カルシトニン、ビタミンD、PTH(ホルモンの1種)などの骨に取り込ませるシグナルが無いと体内で不要な所に蓄積し健康に害をなすことが知られています。特に高齢者では不要なカルシウムの尿からの排泄機能も弱いという問題があります。これらが合わさり摂取したカルシウムが骨に行かず血管に蓄積してしまうと考えられます。

ちなみに、かといってカルシウム摂取量が少なすぎると骨から溶け出したカルシウムが同じように健康に害をなすことも知られています。

食事から健康的に適量のカルシウムを摂取するのが良いという難易度の高い問題のようです。



2016.09.02(#歯の健康テクノロジー(tooth)の10)

虫歯菌を減らす効果のあると言われるM18菌を含む歯磨き粉は効果があるのか、臨床試験結果

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最近、「虫歯菌」を減らす効果のある「善玉菌」が入った歯磨き粉があるそうです↓。

販売元は「ウィステリア製薬株式会社」とたいそうな名前がついていますが、会社概要を見ると、個人運営かよ?みたいな感じで壮絶に胡散臭いです。 色々とネットで検索すると虫歯にならない子供の口の中で見つかる唾液連鎖球菌M18をフリーズドライしたものをニュージーランドのブリステクノロジー社が「BLIS M18」と商標登録しているそうです。海外ではこれを含むチュアブル錠も市販されているとのこと。

確かに色々売られています↓
ちなみに類似品に「L8020乳酸菌」って日本初の菌もいるようです↓この菌を使った臨床試験結果がありました。
 研究者らはプラセボ対照二重ダブルブラインド試験を100人の虫歯のある子供で行っています。この試験ではM18菌を含むトローチと、そっくりだけどM18菌を含まない偽のトローチを用意し、試験終了まで研究者も子供達もどちらのトローチを食べたか分からなくして行う試験で信憑性が高いです。

 結果、M18菌を含むトローチを3ヶ月毎日食べた子供ではプラークの状態が、偽のトローチを毎日食べたグループよりも改善していることが分かりました。またM18菌が口の中にうまく住み着いた子供においてはミュータンス菌の減少が見られたそうです。M18菌を含むトローチを食べたものの口の中のM18菌がうまく増えなかった子供ではミュータンス菌の量の変化は見られませんでした。

 M18菌( Streptococcus salivarius strain M18)は虫歯菌(ミュータンス連鎖球菌(Streptococcus mutans))の増殖を妨げるバクテリオシンを産生し、プラーク分解・蓄積防止および、酸性化防止に働くデキストラナーゼやウレアーゼといった酵素も作るという作用があることが述べられています。

また、以下の報告は歯磨き粉に含まれているBLIS M18を使って同じような結果を報告しています。
予想していたよりも効果がありそうな気がします。使ってみようかな・・・・・

M18菌を含むサプリメントもあるみたいです↓

Amazon.co.jp:Nature's Plus - Adult Dental Care Probiotic with M18, Natural Peppermint Flavor - 60 Lozenges アダルトデンタルケアプロバイオティック ウィズ エム18:ドラッグストア



2016.08.19(ダイエット・メタボリックシンドローム(diet)の96)

1日にお茶1リットル飲めば、運動しなくても空腹時の脂肪燃焼量が1時間あたり約0.8グラム増加、年間2.5kgの脂肪燃焼に相当

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Nutrients | Free Full-Text | Green Tea, Intermittent Sprinting Exercise, and Fat Oxidation
人間は空腹時には運動していなくても脂肪をちょっとずつ燃焼して使用しています。この燃焼量がお茶成分を摂取するだけで上昇することが報告されています。研究を行ったのはオーストラリアの研究者Daniel E Gahremanら、28人の健康なボランティア(平均年齢24歳前後、平均身長177cm、平均体重75kg)を雇い実施しています。

前の日の夕食から何も食べてない状態のボランティア(およそ10時間何も食べない状態)の脂肪燃焼量(Fat Oxidation)を翌朝測定したところ、1分あたり0.045gの脂肪を燃焼していましたが、前日に250mgのお茶成分(187.5mgのポリフェノール、125mgのカテキン、20mgのカフェイン)のサプリメントを飲んだ人では1時間あたりの脂肪燃焼量が1分当たり0.059gに上昇していました。余分に1分あたり0.014g、1時間あたり0.84gの脂肪が燃焼したことになります。

非常にわずかな差に思うかもしれませんが、1日に空腹時間が8時間あるとすると、1日あたり0.84x8=6.72g脂肪が余分に燃焼していることになり、1年で2.5kgの脂肪が余分に燃えることになります。また論文の中では運動前だけでなく運動中、運動後の燃焼量も増加していることが報告されています。

伊右衛門500mLペットボトル1本180mg
生茶500mLペットボトル1本250mg
のカテキンが含まれているそうです。



2016.08.08(ダイエット・メタボリックシンドローム(diet)の95)

運動でダイエットしようとする人が絶対に知っておくべき情報満載の臨床試験結果、脂肪は1分間に何グラム燃えている?サプリメントのシネフリン凄いかも

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以下の論文は柑橘類に含まれるシネフリン(p-synephrine)に脂肪燃焼促進効果があるとするものですが、その他のデータに「運動で脂肪を落としたい」と思っている人に有用な情報が多数含まれています。

★どんな実験か
18人の健康なボランティア(平均身長179センチ、平均年齢26歳、平均体重71.3kg)を雇いました。前日夜から何も食べず、朝9時に研究所に来てもらい、2つのグループに分け、片方には柑橘類の成分シネフリンのサプリメントを約200mg(体重1kgあたり3mg)飲んでもらい、1時間後に運動(自転車をこぐマシン)を行わせました。運動は非常に低負荷な運動から3分ごとに徐々に負荷を増やしていくプログラムになっており、負荷強度と脂肪燃焼の相関関係を分析出来るようになっています。運動中は特殊な呼吸中の成分を特殊な装置で分析し、酸素消費量、脂肪燃焼スピード、脂肪以外の炭水化物、糖質燃焼スピード、消費カロリーを測定しました。

★何か分かったか。
(1)運動開始前、シネフリンを飲んでも飲まなくても差は無い。1分間に1.6kcalの基礎代謝があり(1時間あたり96kcal)、そのうち脂肪を1分間あたり0.08〜0.1g燃焼させている(1時間あたり脂肪が6g燃焼している)。

(2)運動の負荷が高まるほど消費カロリーが高まり、全力で走った場合1分間に16kcal(1時間に約1000kcal)消費している。シネフリンのサプリメントを飲んでも消費カロリーに変化は無い。

(3)運動の負荷が強いほど脂肪は燃焼しない。具体的には中程度の運動(具体的にはVO2peak=50%(限界運動強度の50%))で1分あたり0.2gの脂肪燃焼(1時間で12g)、驚くべきことに全力疾走時はまったく脂肪は燃焼していない。興味深いことにシネフリンのサプリメントを摂取することで脂肪の最大燃焼スピードが1.5倍になる。VO2peak=50%で1分あたり0.35gの脂肪燃焼(1時間で約20gの脂肪燃焼)

※VO2peak・・・・・・・0%:安静時、100%:全力疾走

★結論
・空腹なら安静にしている日常生活でも1時間あたり6gの脂肪が消費されている。
・脂肪が最も燃焼されるのは中程度の運動(VO2peak=50%)。
・空腹時に運動すると最大で1時間あたり12gの脂肪が燃焼する。これがシネフリンを飲むと1時間あたり20gに向上する。
・シネフリンの効果はかなり弱い運動VO2peak=40%から見られており、日常生活でも脂肪燃焼を向上させうる?

運動で脂肪を燃焼させることのなんと効率の悪いことでしょう。シネフリンを飲まなければ静かに寝ている時の2倍程度、シネフリンを併用して3.5倍程度です。これはどんなに頑張っても運動では1時間に0.02kgしか痩せないことを意味します。体重を減らしたければ、1日の摂取カロリーを基礎代謝より少なくして新たに脂肪を付けないことが重要と言えます。

聞いたことはありましたが激しい運動時にまったく脂肪が燃焼していないことをこれだけハッキリと示した研究は初めて見ました。

 また、同じ強度の運動時に脂肪燃焼を高めるシネフリンはほどほどの速度で走るマラソンなどで疲れを感じずに(体内のエネルギー枯渇を起こさずに)走るのに使えそうな気がします。



2016.04.22(#知能改善・天才になる方法(genius)の67)

「知性を高める」など各種ライフハック可能なサプリメント・薬の情報や服用管理Webアプリを提供するTrackMyStack.com

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TrackMyStack.com

 身体に作用し色々な働きを操作するのが「薬」です。また、自由に買う事の出来る各種ビタミンなどのサプリメントにも様々な作用が知られていますが、目的とする効果を得るためには最適の量を最適のタイミングで飲む必要があります。特に「知性を高める」などの作用が知られる薬は、それほど急激な作用があるわけでは無いものが多く継続的、計画的に服用することが重要です。TrackMyStack.comは各種薬(もちろん合法薬)・サプリメントの情報を提供し、これらのサプリメントの服用を管理するためのWebアプリを提供しています。サイトを見ると知能を高める(Nootropic)働きのあるサプリメントの情報が充実しているようです。

 紹介されているサプリメントの種類は、さすが海外のサイトだけあって多種多様です。例を挙げるとBacopa monnieri(オトメアゼナ、サプリメント)、Ginkgo biloba(イチョウエキス、サプリメント、)、Adrafinil(ナルコレプシー治療薬)、Alpha GPC(αGPC、サプリメント)、アシュワガンダ(サプリメント)などなど、日本で普通に購入出来る薬もあれば、日本では自由に手に入らず個人輸入などで手に入れる必要のある薬も多く含まれています。

 それぞれの項目には目的のカテゴリーが書かれていて分かりやすいです。たとえば「Improved mood(気分を向上させる)」「Increased Energy(エネルギッシュになる)」「Nootropic(知性を高める)」「Anti Aging(老化防止)」「Relaxation(リラックスする)」「Weight Loss(ダイエット)」「Body Building(筋肉をつける)」「Social Anxiety(社交性を高める)」などです。

 英語サイトなので英語が苦手だと利用しにくいのが難点ですが、この分野の実践的な内容を蓄積しているサイトとしてはNo.1じゃないでしょうか。



2015.07.09(#感染症 #新型コロナ(infection)の26)

ビタミンAサプリは遺伝子を修飾し、身体に免疫がつくのを長期間妨害する

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 ビタミンAサプリメントなどにより過剰なビタミンAを摂取すると身体に免疫がつく(免疫獲得)を長期間妨害することが分かりました。短期間に同じ感染症に2回感染したりするリスクが上昇することを意味しています。

 デンマークの研究者Arts RJらは健康なボランティアの血液から抽出した免疫細胞(単球)をBCG(ワクチン)と一緒に培養して免疫をつけさせた後、その細胞をもう一度BCGに触れさせ、免疫反応が起こるかどうかを確認する実験をビタミンA誘導体(レチノイン酸)存在下で行いました。

 その結果、レチノイン酸を高濃度で加えた免疫細胞は2回目にBCGに作用させた時に、免疫反応に必要なサイトカインの産生量が減少することが分かりました。

 そのメカニズムは興味深く、遺伝子修飾酵素であるヒストン・メチルトランスフェラーゼを活性化させ、サイトカインを産生するために必要な駆動遺伝子部分H3K9me3(プロモーター)を不活性化していることが分かりました。この不活性化は遺伝子の直接修飾を介して起こっている(エピゲノム修飾)ため長期間持続します。

 現代の日本で普通に生活している人はビタミンAは十分足りていると言われています。そういった人にとってはビタミンAは健康に良いばかりか悪い可能性を今回の報告は意味しています。ビタミンAが死亡率を上げるとする研究もあります。



2015.06.25(#腸内細菌 #う〇こ移植治療(bacteriome)の8)

サプリメントも売っているキノコ「霊芝(れいし)」が太りやすい体質を改善してくれる?

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 霊芝(Ganoderma lucidum)は健康食品として知られサプリメントも売られていますが、身体に取り込まれて作用しているのではなく腸内細菌を調整する作用が重要であることが分かりました。

 研究者らはマウスに高脂肪食と霊芝を与える実験を行いました。高脂肪食のみを食べたマウスでは体重が20g近く増えたのに対し、霊芝を併せて食べさせたマウスでは体重増加が抑えられました(最もよく効いたマウスで体重増加が12g程度に抑えされた。

 霊芝を食べさせたマウスの糞を分析したところ、グラム陰性菌であるバクテロイデス(bacteroidetes)とグラム陽性菌であるフィルミクテス(firmicutes)の比率が高脂肪食を食べることにより3:7から5:5に変わっていましたが、この変化が霊芝を食べることにより抑制されていました。また、面白いことに霊芝を食べさせたマウスの糞を高脂肪食を食べているマウスの腸内に移入したところ霊芝を食べるのと同様に体重増加が抑えられました。霊芝は高脂肪食による腸内細菌の変化を抑制することで体重増加を抑えていると考えられます。

 これらの作用を示す霊芝の成分は分子量が非常に大きく体内に入っていない成分とのことですので、作用は霊芝が直接身体に作用しているわけではなく腸内細菌を介して起こっているようです。

 近年、太りやすさと腸内細菌の関係が多く報告されています(太りやすい人は太りやすくなる腸内細菌が多く住み着いている)。霊芝のサプリメントは腸内細菌を理由とした太りやすい体質を改善してくれるかもしれません。

ちょっと霊芝のサプリメント買ってくるー

 Keyword:霊芝/7 腸内細菌/166



2015.02.23(子育て(nurturing)の16)

赤ちゃんの「止まらない夜泣き」は腸の不調を訴えている可能性。夜泣きを4分の1に減らすロイテリ菌サプリメントがあかちゃん本舗で発売開始

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 赤ちゃんが泣くのは仕方なく、「夜泣き」の原因を追及する人はあまりいないかもしれません。しかし、一説では消化器官がまだ未熟な赤ちゃんは、お腹にガスが溜まりやすく、寝ている間に不快や痛みを感じて泣いている可能性があるそうです。

 スウェーデンのバイオテクノロジー企業、バイオガイア社が現在当社が世界85カ国で発売する夜泣き対策サプリメント「バイオガイア チャイルドヘルス」が日本で発売開始します。

 このサプリメントにより1日3時間以上泣いていた赤ちゃんの夜泣き時間が1日50分以下に減少するそうです。

↓「あかちゃん本舗」の通販でも売ってます。

バイオガイア チャイルドヘルス 5ml(楽天)



2015.01.30(食物(foods)の5)

ブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファンは普通のブロッコリーでも十分に摂取できそう
Usual broccoli contains enough good ingredient

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 ブロッコリースプラウト(ブロッコリーの種を発芽させたもの)は癌の発生を抑制する作用の知られるスルフォラファン(sulforaphane)が含まれることを理由に健康食品として注目されています。

 スルフォラファンの量を測定した研究報告を見つけたのでその量を見ると含有量は乾燥重量100グラムあたり
ブロッコリースプラウト1.15グラム
ブロッコリーの茎0.04〜0.09グラム
ブロッコリーの花の部分0.07〜0.17グラム
確かにブロッコリースプラウトには高い密度でスルフォラファンが含まれていますがその密度は同一重量あたり普通のブロッコリーのおよそ20倍程度。

 普通のブロッコリーは1つ300〜400g、たとえばこのブロッコリースプラウト(楽天)で50gだそうです、これを1パックと、普通のブロッコリー2つは同じぐらいのスルフォラファンを含んでいることになります。普通のブロッコリーには食物繊維もふんだんに含まれていますし、悪くないんじゃないでしょうか。



2014.09.29(#サプリメント(supplement)の25)

ウコンの効果は黒こしょうに含まれるピペリンを同時に摂取することにより20倍に増強する
Piperine enhances the absorption and bioavailability of curcumin in both rats and humans

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 インドの研究者が、0.02gのピペリン(黒こしょうの成分)と一緒にクルクミン(ウコンの薬効成分)を飲むことでクルクミンの吸収量および肝臓機能の増強作用が20倍になることをマウスおよび人間を使った実験で報告しています。

 クルクミンは普段はP-gpという腸の細胞にある異物を排出するポンプで腸管内に押し戻されるようになっていて、なかなか体内に入っていきません。ピペリンはこのP-gpの排出機能を妨害することでクルクミンの体内への吸収を促進します。

 0.02gのピペリンとはどれぐらいの量なのでしょうか?この報告(PDF直リンク)によると黒こしょう1粒には1.83mgのピペリンが含まれているとあり、これから換算すると0.02g摂取するためには黒こしょう11粒食べる必要がありあす。これはかなり大変です。実は、ピペリンは健康成分として注目されておりサプリメントも売られています。たとえばバイオペリンというサプリメント1粒にはピペリンが10mg近く含まれており、これを2粒飲めば同時に飲んだウコンの作用は20倍に増強する計算になります。

 ちなみにP-gpはβカロテン(ビタミンA),ビタミンB6なども腸管内に押し戻すため、これらの健康に良い成分の吸収もバイオペリンを飲むことで大幅に改善することが期待できます。

※注意:ピペリンの作用は同時に飲んだ様々な薬の作用を妨害、増強する可能性が非常に高いため、絶対に他の薬と一緒に飲んではいけません。

 Keyword:ウコン/15



2014.09.03(#サプリメント(supplement)の26)

Telomere Bioscience社、世界初のイヌ用とヒト用のテロメア延長サプリメントを発売
The World's First Telomere-Lengthening Supplement for Dog and Human

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 人間用のTELO-100と犬用のTELO-20があります。含まれている成分は9つのテロメラーゼ(テロメアを伸ばす酵素)活性化成分として知られるマリアアザミ(milk thistle)抽出物に含まれるシリビリン(silymarin)、アセチルシステイン、オトメアゼナ(bacopa monnieri)抽出物に含まれるBacosides、トチバニンジン(Panax Ginseng)に含まれるGinsenosides、イチョウ(Ginkgo Biloba)に含まれるGinkgo Flavone Glycosidesなど、イカリソウ(Hormy Goat Weed)抽出物。

他にビタミンD3、E、B6、B12、葉酸などが含まれています。

全ては自然の野草由来の物質を使っており様々な野草の濃縮エキスって感じです。どれぐらい作用があるのかは不明と思います。テロメアに着眼した健康サプリメントという感じでしょう。



2013.08.28(#サプリメント(supplement)の24)

運動する前にカルシウムサプリメントを飲むと骨密度の低下を予防出来る

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 カルシウムを「どれぐらい摂取するか」と同じぐらい「どのタイミングで摂取するか」が重要かもしれません。

 激しい運動を日常的にする人は骨密度が低下し骨粗鬆症になる危険があることが知られています。今回、コロラド大学のVanessa D博士らの研究グループが運動の前にカルシウムとビタミンDサプリメントを摂取することで骨密度の低下を予防出来るとする研究結果を2013年6月にサンフランシスコで行われた第95回内分泌学会で発表しています。

 激しい運動をすると大量の汗をかくなどの理由により、血液中のカルシウム濃度が低下し、これがトリガーとなって、副甲状腺(parathroid gland)よりPTHというホルモンが過剰に分泌されます。このホルモンは骨の中のカルシウムを溶かし出す働きをもっており、PTHの働きにより血液中のカルシウム濃度が低下しないように維持されます。この働きが毎日のように続くことで骨密度の低下が起こります。

 研究者らは52人の男性ボランティア(18?45歳の自転車競技選手)を2つのグループに分け以下のタイミングで1000mgのカルシウム1000UのビタミンD入りドリンクを飲んでもらい、35kmのサイクリングをしてもらいました。

サプリメントを摂取するタイミングサプリメントの内容
グループ1運動の30分前1000mgカルシウム、1000UビタミンD
グループ2運動の1時間後1000mgカルシウム、1000UのビタミンD

 運動の最中、ボランティアは平均1.4リットルの汗をかいていました。汗に含まれるカルシウム量および、血液中のカルシウム濃度、PTHホルモン濃度は以下のようになりました。

汗に含まれるカルシウム量運動前後のカルシウム濃度運動後のPHTホルモン量
グループ1(30分前)90mg1.22→1.19162%
グループ2(1時間後)95mg1.23→1.16244%

 運動前にカルシウムをグループ1の人では血液中のカルシウム濃度の低下が抑えられ、また骨からカルシウムを溶かし出す指令をするPHTホルモンの増加が抑制されていました。一方で汗に含まれるカルシウム量は減少していました。

 カルシウムを運動前に摂取することにより運動に伴う骨からのカルシウム流出を抑制出来る可能性があります。長期的な影響は今後確認していく必要がありますが、この研究結果は自転車競技だけに留まらず日常的に運動をする人や子供などの効率的なカルシウム摂取と骨密度の維持に役立つ結果かもしれません。

 ※今回の研究ではカルシウム、ビタミンDを飲み物の形で摂取しています。よく市販されているタブレット形式のサプリメントを摂取する場合は吸収されるまで時間がかかる可能性がありますので、30分前でなくもっと前に摂取した方が良いかもしれません。

 Keyword:カルシウム/20 骨粗鬆症/2 ビタミンD/9 骨密度/10



2013.07.05(#サプリメント(supplement)の22)

オメガ3油のサプリメントを毎日食べればテロメアを長いまま保てる

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 オハイオ大学の研究者Janice K. Kiecolt-Glaserらはボランティアを集め、オメガ3油のサプリメントを毎日飲むことで、血液中の炎症や酸化ストレスが減少すること。また、血液中のオメガ3油が多い人ほど長いテロメアを持っていることを報告しています。

 研究者は106人のちょっと太り気味のボランティア(平均年齢は51歳、BMIは22.5〜40)を集め3つのグループに分けました。そして以下のように毎日サプリメントを飲んでもらいました。
第1グループ毎日2.5gのオメガ3油を含むサプリメント
第2グループ毎日1.25gのオメガ3油を含むサプリメント
第3グループオメガ3油を含まないサプリメント

 それぞれのサプリメントは味などに見分けが付かなくなっており、実験が終了するまでボランティアも研究者も、誰がどのグループに属しているのか実験終了まで分かりません。これにより先入観や思いこみを排除出来ます。(ダブルブラインドテスト)

 4ヶ月後、ボランティアの体を調べると、オメガ3油サプリメントを飲んでいた2つのグループは飲んでいないグループに比べ、血液中の酸化ストレスが15%少ないことが分かりました。また、ボランティアの血液中のオメガ3油の量が多い人ほど長いテロメアを持っていました。

 油には様々な種類があり、揚げ物や料理に一般的に使われる油はほとんどオメガ6という種類の油でオメガ3油はほとんど含まれていません。魚の油にはオメガ3油が多く含まれており、EPAやDHAはオメガ3油の一種です。また、植物の油の中では亜麻仁油(フラックスオイル)に多くオメガ3油が含まれています。

 現代の食生活はオメガ6油が多く含まれる植物由来の油を多用するため、普通の人のオメガ6油とオメガ3油の摂取比率は15:1と圧倒的にオメガ6油が多いと言われています。この比率を4:12:1にすることが健康のために好ましいと言われます。オメガ3油を日常的に多く摂取するのは大変ですが、最近は安くサプリメントもありますので、このようなサプリメントを利用するのも良いでしょう。

※テロメアは細胞が分裂するたびに減っていき、短くなると細胞が分裂出来なくなるすることが出来なくなる「回数券」のようなものと考えられています。分裂出来なくなった細胞は「細胞老化」を起こします。細胞内にはテロメアの長さを伸ばす事の出来る「テロメレース」と呼ばれる酵素もありますが、この酵素の働きは体内の炎症や酸化ストレスによって弱くなることが知られており、血液中にオメガ3油が多い環境がテロメレースの働きを活性化すると考えられます。

 Keyword:オメガ3油/4 EPA/13 DHA/15



2012.07.23(#サプリメント(supplement)の18)

疲れ・疲労を感じている女性の半分は鉄サプリメントの服用で症状が改善する

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原因不明の疲労・疲れをうったえる女性は多くいます。今回、この疲労感が鉄サプリメントを服用することにより改善しうるとの研究が報告されました。鉄サプリメントは一般的には貧血症状を改善する目的で服用されていますが、貧血症状の無い女性においても疲労感を改善する効果があるようです。

 この研究はスイスのGenova大学の研究者らによりフランスで行われました。研究者らは病院を訪れた疲労感をうったえる女性243人に協力してもらい研究を行いました。貧血から来る疲労感と区別するため貧血症状の無い女性(血液検査のフェリチン値が50μg/L以下、ヘモグロビン値が12g/dl以上)のみを選抜し、残った198人に参加してもらい以下の実験を行いました。

 女性らを偏りの無いように2グループに分け、一方には食事の前または後に80mg分の鉄サプリメントを毎日服用してもらいました。一方残りには本物そっくりな偽のサプリメントを同様に服用してもらいました。実験の期間中、参加した女性、および研究者とも誰が本物の鉄サプリメントを飲んでいるのか実験が終了するまで分からないように工夫して実験を行いました(プラセボ対照二重盲目試験)

 実験を開始してから12週間後、参加した女性の血液検査および疲労感の聞き取り調査を行ったところ、鉄サプリメントを服用した女性の48%で疲労感の改善が見られました。一方、偽のサプリメントを飲んだ女性では疲労感が改善したのは29%でした。実験の期間中、参加者らは自分が本物の鉄サプリメントを飲んでいるかどうかは分からなかったわけですから本人が意識するしないに関係なく鉄サプリメントには疲労感を改善する効果があることを示しています。疲労感を改善させるメカニズムに関してはまだ明らかではありませんが、研究者らは女性の疲労感の原因の一部が鉄不足であると考えています。

 注意としては、鉄サプリメントは貧血症状の改善や今回報告された疲労感の改善という良い効果がある一方で、過剰に摂取すると様々な悪影響があることが報告されていることに気を付けなければいけません。今回の実験では1日あたり80mgの鉄サプリメントを服用していますが、これはかなり多い量です。(ドラッグストアなどに売られている鉄サプリメントでは一般的に1日あたり10mg前後の鉄に含まれている。)。もし個人の判断でこの方法を実施してみたい人がいるならばまずは市販のサプリメントが推奨する1日あたり10mg程度の量で試してみるべきと思います。また鉄は緑黄色野菜に多く含まれていますので、これらの食物を多く食事で取ることでも症状の改善が期待出来るはずです。

 Keyword:疲労/4



2012.02.29(#知能改善・天才になる方法(genius)の58)

血液中のDHAやEPA量が低い高齢者は脳の縮小化が大きい

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 この研究を発表したのはカリフォルニア大学デービス校の研究者ら。これまでの研究で、DHAEPAなどが多く含まれる食品を多く食べることで認知症になるリスクを減らすことが出来ると報告されている。今回、血液中のDHAやEPAの量が少ない高齢者は脳の大きさ自体が小さいことが報告された。

研究者らは1575人の老人を調べた(男性721名、女性854名、平均年齢67歳)。全員の血液中(赤血球中)のDHA濃度とEPA濃度を測定し、またMRIで脳の体積を測定した。1575人を血液中のDHA濃度が高い順に並べ、年齢や性別、受けた教育のレベル、日々の運動の有無や肥満度なども考慮に入れて比較したところ、血液中のDHA量が低い方25%の人は脳全体の体積や、大脳の白質の体積が少ないことが分かった。

 人間の脳は高齢になると徐々に小さくなっていくが、この縮小化は血液中のDHA量やEPA量を高く保つような生活を行うことで防げる可能性を示していると言える。研究者らによると血液中のDHA量を多く保つことで2歳分若い脳の体積を維持出来ると計算出来るようだ。

DHAやEPAなどは魚に多く含まれる油成分である。油全体の分類ではオメガ3油という分類の不飽和脂肪酸である。日々の食物に含まれる油には3種類あり、現代の生活ではオメガ6油を取りすぎており、またオメガ3油の摂取量を増やすことで健康に過ごせると言われている。

★油の分類

★不飽和脂肪酸の分類
含まれている食品
オメガ3油しそ油、亜麻仁油、魚の脂
オメガ6油なたね油、ごま油
オメガ9油オリーブオイル



2012.02.14(ダイエット・メタボリックシンドローム(diet)の68)

トマトダイエットに必要なトマト量の計算と、1粒でトマト4個分と同じ効果を持つサプリメント

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 動物実験(マウス)でトマトに含まれる成分にダイエット効果があることが報告されました。そこでこの記事では効果を得るために必要なトマト量と、トマトと同じ効果を得ることが出来るサプリメントを紹介します。

★★トマトに含まれる13-oxo-ODA9-oxo-ODA
 この研究を発表したのは京都大学農学部の研究者ら。研究者らは以前にも新鮮なトマトにのみ含まれる9-oxo-ODAがPPARαを活性化してダイエット効果があることを報告していた。しかし9-oxo-ODAは熱を加えると消失してしまうため、トマトジュースやケチャップにはほとんど含まれず、また量も少なかったのであまり注目されなかった。今回、トマトにのみ含まれる13-oxo-ODAが同様のダイエット効果持つことを発見し発表した。熱をかけると無くなると思われていた9-oxo-ODAは13-oxo-ODAに変化していることも分かった。13-oxo-ODAは熱を加えても無くならずトマト、ジュースやケチャップにも含まれているダイエット成分なのである

※PPARα
細胞核にある。活性化すると脂肪燃焼の促進、脂肪合成の抑制が起こりダイエット効果があることが知られている。体内では脂肪細胞が作り出す善玉ホルモン「アディポネクチン」がこれを活性化することが知られている。太り過ぎや糖尿病になるとアディポネクチンが減少しPPARαが活性化しなくなるなど様々な悪影響が生じる。

★★マウスの実験と同じ効果を得るのに必要なトマトの量
 今回発表された研究では、高脂肪食(カロリーの60%が脂肪)を食べさせて不健康に肥満にさせたマウスのエサに13-oxo-ODAを加えたところ、4週間で肝臓中や血液中、筋肉中の脂質が減少、血糖値が低下し糖尿病症状が緩和、すなわちダイエット効果が得られることが報告されている。この実験で投与された13-oxo-ODAの量はエサ重量の0.02〜0.05%である。マウス1匹当たり1日に3gのエサを食べることから計算すると13-oxo-ODAは体重1kgあたり1日に50mg必要と換算出来る。この量は人間では1日あたり2500mg〜3000mgに相当する。

 一方、トマトに含まれる9-oxo-ODAと13-oxo-ODA量は乾燥したトマト1gあたり10mg(文献2より)、トマトは全体の90%が水であることを考えるとトマト1個(200g)に200mgの13-oxo-ODAを含む。これらの数字から計算すると、実験と同じ効果が得たければ1日あたり12〜15個のトマトを食べる必要がある。毎食4〜5個ずつ食べるか、100%トマトジュースで換算すると1食あたり1リットル飲みことになる。これより少量でも効果はあるかもしれないが少量なりに効果があるかどうかは確認されているわけでは無いことは注意しなければいけない。

★★13-oxo-ODA、9-oxo-ODAと同じ効果を持つCLA
 実は、今回発表されたトマトに含まれる13-oxo-ODAと同じ効果を持つ物質は他にも知られている。それはCLA(conjugated linoleic acid=共役リノール酸)である。この研究を発表した研究者らの報告でもその比較が行われており、CLAは13-oxo-ODAの65%程度のPPARα活性化効果を持つ。CLAは13-oxo-ODAや9-oxo-ODAと非常によく似た構造の物質であり、13-oxo-ODA、9-oxo-ODAもトマトの中でCLAから作られている。CLAはアメリカでは以前からダイエット効果のある物質として知られているようで多数の会社がサプリメントを販売している。以下に楽天市場で見つけたサプリメントを紹介する。

 GOOD'N Natural社のサプリメントでは1粒に1000mgのCLAを含むサプリメントが60粒で1500円で売られている。日本でもお馴染みのDHCでは840mg×30粒で1680円と少し高めである。NATROL社が最も安く1200mg×90粒で1910円である。説明書でも1日3粒が目安となっており、実験と同じ効果が得られる量が1日100円以下でとることが出来る



2011.07.25(#アンチエイジング・老化抑制技術(amrit)の75)

ワインに含まれる老化抑制物質「レスベラトロール(Resveratrol)」これまでの研究まとめ(3)

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 レスベラトロールで老化を遅らせるにはレスベラトロールをどの程度とる必要があるのでしょうか。(1)で紹介した実験動物による研究では中年期のマウスに体重1kgあたり5mgのレスベラトロールを毎日与えると効果が確認出来る事を報告しています。これは人間(体重60kg)に換算した場合、毎日300mgのレスベラトロールをとることを意味します。これは非常に多い量と言えます。理由は普通のワイン1本に含まれるレスベラトロール量はそれほど多くないからです。

 ワインが含有するレスベラトロール量に関しては1997年にメルシャンの研究者の報告があります。
 レスベラトロール、およびレスベラトロールの類似物質「ピセイド(piceid)」の含有量は赤ワインで1リットルあたり4.37mg、白ワインで0.68mgでした。この値から、1日300mgのレスベラトロールをとるために必要な量を考えると、毎日70本の赤ワインを1人で飲まないといけません

※ピセイド(picceid,resveratrol-3-β-D-glucopyranoside)・・・・・レスベラトロールのβグルコシド体

 メルシャンはレスベラトロールを多く含有するワインの研究も行っているようです。
 上記は2005年に発表されたニュースですが、このワインでも含まれる量は1リットルあたり10mg程度で、このワインでも1日300mgのレスベラトロールをとるためには毎日40〜50本のワインを飲む必要があります。それではワイン以外にレスベラトロールを多く含む食品は無いのでしょうか?下記の研究によるとワインの次にレスベラトロールを多く含むのはチョコレートのようです。

J. Agric. Food Chem., 2008, 56 (18), pp 8374?8378 PMID:18759443 この研究はアメリカ、ペンシルベニアの研究者によって行われました。この研究者らはアメリカで購入可能な19種類のココア、チョコレート製品を調べています。以下が結果です。
レスベラトロール量(μg/g)ピセイド(レスベラトロール類似物質)量(μg/g)
ココアパウダー1.85 ± 0.437.14 ± 0.80
甘くない焼きチョコ1.24 ± 0.224.04 ± 0.14
ほどほど甘いチョコ0.52 ± 0.142.01 ± 0.18
ダークチョコ0.35 ± 0.081.82 ± 0.36
ミルクチョコ0.10 ± 0.050.44 ± 0.06
チョコレートシロップ0.09 ± 0.020.35 ± 0.06

 同じ重量で換算するとココアパウダーなどは赤ワインの半分程度のレスベラトロールを含みますが、ココアパウダーをワインと同じ重量だけ食べることは困難ですので、残念ながらレスベラトロールを摂取するのに適しているとは言えません(報告ではチョコレートを食べると1回につき0.014〜0.019mgのレスベラトロールが摂取出来ると言っています)。

 老化を防止出来るだけの量のレスベラトロールを自然の食品からとるのはなかなか難しそうです。それではサプリメントとしてとる方法はどうでしょうか?楽天市場でレスベラトロールのサプリメントを検索すると含まれるレスベラトロール量として

などの商品がヒットします。一番上の製品で1日あたり3粒飲むとして1日2000円、一番下で1日あたり20粒飲むとして1日あたり400円程度でしょうか。少し高く付きますが不可能では無い値段です。もう少し値段が下がってくれれば良いのですが・・・・



2011.07.15(#アンチエイジング・老化抑制技術(amrit)の73)

ワインに含まれる老化抑制物質「レスベラトロール(Resveratrol)」これまでの研究まとめ(1)

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テレビでワイン(ブドウ)に含まれるポリフェノール「レスベラトロール(Resveratrol))」のサプリメントが紹介され人気を集めているそうです。

 レスベラトロールの作用が発見されたのはもう10年近くも前になります。アメリカ、ペンシルベニアの研究者が2003年に有名な科学雑誌Natureで発表しました(1)

 これまでの研究で、酵母(Saccharomyces cerevisiae)などの単純な動物では栄養制限(摂取カロリー制限)すると、Sir2というサーチュイン遺伝子が活性化され寿命が延びることが知られていました。研究者はカロリー制限を行わずにSir2遺伝子を活性化させることの出来る物質を探索した結果、赤ワインに含まれるポリフェノールの一種、レスベラトロール(Resveratrol)を発見しました。レスベラトロールを与えた酵母は栄養制限をした時と同様にSir2遺伝子が活性化し寿命が70%延長しました。

 また、人間のSir2にあたるSIRT1にレスベラトロールが与える影響を調べたところ、同様な効果を与えることも分かりました。SIRT1は腫瘍抑制遺伝子であるp53タンパクの脱アセチル化を促進することで作用を発揮しているようです。この研究者らはオリーブオイルに含まれるクェルセチン(quercetin)にも同じ作用があることを報告しています。

 この研究以降、酵母のSir2や、マウスのSirt1、ヒトのSIRT1は老化を抑制する作用のあるものとしてサーチュイン遺伝子(Sirtuin gene)と呼ばれ研究が盛んに行われています。そして、この発表以降、酵母に引き続き、線虫やショウジョウバエなどの様々な無脊椎動物で寿命を延ばす効果が報告され、ついに2008年に哺乳類(マウス)でも作用があることが報告されました。

 アメリカの研究者らがPloS ONEという雑誌に報告(2)した内容では、中年(生後14ヶ月)〜老齢(生後30ヶ月)のマウスにレスベラトロール(4.9mg/kg/day)を食べさせて実験を行いました。そして、全身の臓器の遺伝子発現を調べたところ、カロリー制限した時と同じような遺伝子発現プロファイルを示し、脳、心臓、骨格筋などで老化に伴い起こる遺伝子発現変化を抑制し、加齢に伴う心臓疾患を防ぐことが分かりました。例えば筋肉ではカロリー制限により起こるのと同じようなインスリンに関連したグルコース吸収の変化が起こっているようです。レスベラトロールはカロリー制限と同様に、加齢に伴う染色体の構造変化や、転写の変化を遅らせるなど様々な部分で働いているようです。

 しかしながら、マウスでは酵母などとは違い寿命を延長することは無さそうだという結果も報告されています。2008年に報告された研究(3)では、中年期(12ヶ月)移行にレスベラトロールを与えられたマウスと普通のエサを食べているマウスとでは寿命の差は無かったと報告しています。ただ、こちらの研究でも、老化のサインであるタンパク尿(albuminuria)の減少、炎症の減少、血管内皮細胞のアポトーシスの減少、動脈の柔軟性の増加、身体の動きの改善、白内障の減少、骨量減少の抑制などの老化抑制効果は見られており、この点での効果はありそうです。

霊長類の実験でレスベラトロルの抗肥満作用が確認された

この他に下記の研究はキツネザルを使った研究ですが、1日あたり体重1kgあたり200mgのレスベラトロールで体重低減効果があることが報告されています。食欲も減少するようでエネルギー摂取量が19%減り、安静時の基礎代謝が29%増加したことを報告しています。

単語:primate(霊長類)

次回はレスベラトロールのメカニズムを参考に開発されている医薬品について紹介します。

 Keyword:レスベラトロール/22 Resveratrol/11



2009.11.01(大塚製薬の「おやすみ乳飲料ネムー」が本当に眠くなるか確認(special-nemu)の7)

用語:メラトニン

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ストレスやなんらかの病気により、メラトニンが正常に体内で作られなくなると睡眠障害が起きる。また、高齢になるとメラトニンを作る働きが鈍る事が知られ、お年寄りがよく眠れなくなる原因の一つと言われている。メラトニンはトリプトファン→セロトニン→メラトニンと体内でも作られている。強い光を浴びるとメラトニンの分泌が抑制される。最近では睡眠ホルモンとしての働きの他に抗酸化剤や免疫能力向上効果が知られ老化防止やガン予防効果が期待されている。

アメリカではサプリメントしてコンビニなどで売られている。日本では認可されていないので購入できない。

 Keyword:セロトニン/16



2009.11.01(大塚製薬の「おやすみ乳飲料ネムー」が本当に眠くなるか確認(special-nemu)の5)

ほんとうに眠くなるのか?

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まず飲んでみた感想であるが、ネムーを電子レンジにかけ(ネムーは直接電子レンジで暖めることが出来るのだ)寝る前に飲んでみたが、あっという間に眠くなった(笑)

暖かいミルクというのはそれ自体かなり眠くなる飲み物であると私自身は思うが、ここでは普通のホットミルクに比べネムーがどれぐらい睡眠を誘導できるかを考えてみたい。

牛のミルク中のメラトニン量に関して研究を行ったヘルシンキ大学の研究者らの学術論文 Diunal rhythm of melatonin in bovine milk: pharmacokinetics of exogenous melatonin in lactating cows and goats( Acta Vet Scand. 1998;39(3):301-10)によると、ある条件の牛では昼間にしぼったミルク中のメラトニン量が7pg/ml、夜間が15pg/ml。また別の条件では昼間が12pg/ml、夜間が26pg/mlであったそうだ。すなわち、ほとんどの牛では、夜間にしぼったミルクは昼間ミルクに比べ2倍のメラトニンが含まれている事がわかる。

これらの実験は研究者が普通に夜間にしぼったものであろうから絞りやすくするため電気をつけて明るくしてしぼっている事を十分考えられる。これに対し大塚製薬が技術提携をおこなったフィンランドのナイトミルク社は暗いままミルクをしぼる技術を持っているそうなのである。メラトニンは目が覚めるとすぐに分解されることも知られており、ネムーにはこの数値よりもずっと多くのメラトニンが含まれる可能性はある。

次に人間がどれぐらいのメラトニンを飲むと眠くなるかに関してだが、ブラジルの研究者らの研究報告 Acute effects of low doses of melatonin on the sleep of young healthy subjects( J Pineal Res. 2001 Nov;31(4) 326-32)によると0.3mgのメラトニンのサプリメントを寝る直前に飲ませたところ、睡眠の誘導が見られたそうだ。

この実験は健康な22歳〜24歳男性のボランティアを使い、ボランティアを2つのグループに分け、片方のグループにはメラトニンサプリメントを、もう片方のグループには偽物の薬を飲ませ比較するなど、実際の薬の効果を見る場合と同じ試験方法をとっているのでかなり信頼できるといって良いだろう。すなわち、少なくとも0.3mgのメラトニンを摂取できれば睡眠を誘導できるということである。

さてネムーにはどれぐらいのメラトニンが含まれているのだろうか?最初の学術論文では夜間のミルクには15pg/mlまたは26pg/mlであったので、まあそれよりも多いと考えミルク中に30pg/mlのメラトニンが含まれていると仮定しよう。そうすると0.3mgのメラトニンを摂取するには・・・・・・・・ネムーを10リットル飲めば良いのである(笑)

「なんだ効果無いじゃん」と思った人もいるかな?ネムー1本が180mlとして、10リットルとは50倍差があるわけだが、まあ、そんなに確実な効果があったら自動車運転前に飲むのは危険だし、食品として問題ありだろう

ただ、0.3mgというのは単なるサプリメントで摂取したメラトニンの量であり、もっと少量で効く可能性が十分あるだろうし、暖かいミルクとして摂取した場合とは比べようが無いだろう個人的な考えでは、けっこう実際に効果あっても不思議は無いのでは?と思います。



2008.10.07(#サプリメント(supplement)の13)

DHEAを老人に投与しても認知能力や健康への影響は少ないようだ

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55歳から85歳(平均68歳)の老人115名(男女含む)に1年間毎日15mgのDHEAサプリメントを飲んでもらい、飲んで無い群と比較したところ、大きな差は無かったそうです。

Effects of Dehydroepiandrosterone Supplementation on Cognitive Function and Quality of Life: The DHEA and Well-Ness (DAWN) Trial
Journal of the American Geriatrics Society
Volume 56 Issue 7, Pages 1292 - 1298

 Keyword:DHEA/4



2008.04.18(#サプリメント(supplement)の8)

抗酸化サプリメントは健康な人や以前病気を患った人の生存率を上げることは無く、危険もある

これまでに行われた、動物モデル、生理学的モデルの研究を総合した結果、抗酸化サプリメントが健康に良いという報告はあるものの、一方では害をなす可能性があるとする報告もあり、総合的には中立といえるそうです。

研究者らは67の合計232550人の参加した試験を調べています。その結果、抗酸化剤に効果は無く、特にビタミンA,βカロテン(ビタミンB)、ビタミンEは死亡率を上げうるそうです。ビタミンCとセレニウムは不明。

Antioxidant supplements for prevention of mortality in healthy participants and patients with various diseases
Cochrane Database of Systematic Reviews 2008, Issue 2.

 Keyword:ビタミンA/2 βカロテン/1 ビタミンB/16 ビタミンE/3 ビタミンC/4 セレニウム/1



2007.04.05(書籍紹介:最新老化の科学がわかる本(amrit1)の4)

第2章:老化と戦う方法−すぐに実践できる方法

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2−1.サプリメントで栄養素を補う
2−2.抗酸化ビタミン(ビタミンC,E)
2−3.その他のビタミン(ビタミンA,B,D)
2−4.カルシウム、コラーゲン
2−5.コエンザイムQ10、αリポ酸
2−6.ポリフェノール類
2−7.イチョウ葉エキス
2−8.ダイエットで寿命を延ばす
2−9.子供の頃に太っていた人はチャンス?
2−10.日々の運動で健康を維持する?
2−11.睡眠時間が寿命に影響する
2−12.老化物質の侵入を防ぐ−ナノ粒子に気をつけろ!
2−13.脂質とコレステロール
2−14.腸内環境を整える



2005.06.26(#アンチエイジング・老化抑制技術(amrit)の45)

脳の老化防止に葉酸が有効とオランダの研究者が発表(CNN)

ワシントンで行われたアルツハイマー予防学会で研究者らは葉酸が脳の老化を抑制する事を発表した。

研究者らは、50〜75才の男女818人を2つのグループに分け、片側のグループのみに葉酸800μgを含むサプリメントを与え、もう片側には偽物の薬を毎日与えた。
葉酸を飲んでいる人の血液中の葉酸量は3年後には5倍に上昇しており、ホモシステイン量は25%に減少していた。
そして、3年後に記憶力と認知速度を測定した。
その結果、葉酸を摂取したグループでは記憶力の試験で偽薬を飲んでいたグループよりも平均5.4才若いレベルを示し、情報処理能力では2才若く、また認知速度も実際の年齢より1.9才若い年齢を示した。

 Keyword:アルツハイマー/240 葉酸/10




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